インフィニット・ストラトス~死神と呼ばれるIS~リメイク 作:神喰いの王
grand order・・・。
一言だけ・・・・・・・サンタオルタ萌えええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「デュオ!」
出撃準備を始めるために廊下に出たデュオをシャルロットは慌てて呼び止めた。
「どーした、シャル?」
顔だけ振り向いて尋ねてくるデュオを見てシャルロットの胸の内は言いようのない不安で一杯であった。
「あ、あのね・・・・あの・・・」
何か言わなければいけない・・・そう思っていてもなかなか言葉が出てこない。必然的に泣きそうな目でデュオを見てしまう。
「・・・・ったく」
彼女の泣きそうな顔を見たデュオはガリガリと頭を掻いた後シャルロットの頭を優しく撫でる。
「ンな顔をすんなって、大丈夫だよ。パッパーッと片づけてくるからよ」
「で、でも・・・」
「それに!」
なおも心配そうなシャルロットの言葉を遮り、デュオはニッと不敵に笑う。
「臨海学校が終わった後の週末はお姫様とデートしないといけねーからな。その為にも無事に帰ってくるぜ」
「あ・・・・うん!」
彼女の安堵した笑顔を見たデュオはポンポンとシャルロットの頭を軽くたたいた後、背を向けて一言。
「そんじゃあ、俺は先にパーティーの準備をしてくっからよ。また後でな」
「うん。また後でね」
シャルロットが遠ざかっていくのを感じながらデュオは携帯電話を取り出し、ある所に電話した。
「―――――もしもし、カトルか?」
それから数時間後の午前11時半。
「さあって・・・・そんじゃあ、おっぱじめるか相棒!」
デュオの掛け声に同調するように黒い光がデュオを包み込み一瞬のうちにISアーマーが展開された。
「来い、白式」
「行くぞ、紅椿」
デュオに追従するように一夏と箒も互いに目を合わせて頷いた後、自身のISを展開させた。
『それでは作戦を開始する』
Isのオープンチャンネルから千冬の声が聞こえる。
『まず、マックスウェルが先行。それから十秒後に織斑、篠ノ之の両名が発進する。そして織斑達の今回の作戦の要は一撃必殺、マックスウェルはアンノウンが織斑達に横やりを入れないように陽動だ』
「りょーかい」
『ただし、マックスウェル。織斑達の戦況次第ではすぐさま撤退しろ。いいな?』
「りょーかいだ、姉御。そんじゃまあ、そろそろ行くぜ!」
デュオはそう言うと、一気に急上昇しある程度の高さでピタッと止まるとハイパージャマーを発動。風景と同化し周囲から見えなくなるとそのまま予定の飛行コースを飛び立った。
しばらく海上を飛行しているとハイパーセンサーが敵アンノウンを捉えた。
(ターゲット、タリホー!)
目標を視認したデュオはそのままアンノウノの背後をとろうとした時、アンノウノの機体に途轍もないデジャヴを感じた。
(なんだ?初めて見る機体なのになんで見覚えがあるんだ?・・・・いや、初めてじゃねぇ!?あの機体、どっかで見たことがある!でもいったい何処で・・・!?)
見るからに分厚い重装甲なISアーマー、
(ん?相棒のデータベースに登録されてる、だと!?)
ハイパーセンサーの視覚情報から目の前のアンノウノ情報が映し出された。
形式番号:OZ-00MS
機体名:『アキレウス』
世代:第三世代
「そこか!」
「ッ!?」
そこまでアンノウン改めアキレウスのデータを見ていると突然、低い男の声が響き、デュオのいるほうに向けて右腕に装備されている大型ビームライフル『ドーバーガン』をデュオのいる方へと銃口を向け撃ってきた。
動揺していて虚を突かれたデュオだがPICをフル稼働し慣性を殺して機体を掠めながらもなんとか致命傷だけは避けることができた。ただ、タナトスのシールドエネルギーは二割ほど削られてしまったが・・・。
(ヤバかった・・・・。掠っただけでこれかよ・・・いや、そうじゃねぇ!なんでこいつ俺の居場所が分かりやがった!?ハイパージャマーは正常に発動していた筈だぞ!?なのに寸分たがわず俺のいた方向に狙いをつけていやがった・・・どうなってやがる!?)
「そこにいるのは分かっている。姿を現したらどうだ?」
アキレウスの左腕に装備されているヒートランスの切っ先をデュオのいる方へ向けながら男は語りかけてきた。
「チッ・・・・どうして俺がここにいるって分かったんだ?」
観念したデュオはハイパージャマーを解除し姿を現した。
「なに、なかなか見事な気配遮断だったが、途中で動揺でもしたのか?気配がまるわかりだったぞ?」
「ケッ・・・そうかよ」
(糞が・・・・完璧に俺のミスじゃねぇか!IS学園に入ってから完全に実戦感覚が鈍ってやがる!以前ならこんなミスしなかったのによ・・・)
デュオは内心で自身の不甲斐無さに悪態をつきながらビームサイズを構えた。
「一つ聞くけどよ。おまえのそのIS・・・アキレウスはどこで手に入れた?」
「答える義理があるか?」
予想通りの答えにデュオはハッと鼻で笑った。
――――
「別にいいよ。取り敢えずテメーをボコって体に聞いてやるからなぁ!!」
叫ぶと同時にデュオはスラスターを噴かし一気に加速し切りかかり、アキレウスも同時に加速しヒートランスで切り込んできた。
二人の得物が激突した瞬間、二人がいた場所を中心に海上で特大の衝撃波が走った。
デュオとアキレウスが交戦を開始した丁度おなじ時間、一夏と箒も銀の福音と対峙していた。
当初の予定ならば箒の紅椿の性能で一気に近づき、一夏の零落白夜で落とす筈であったのだが、福音の性能は二人の予想を遥か上をいき、初撃を躱されてしまう。
その後は一夏と箒の二人は連携して福音と戦いその最中、最大の隙が福音に生まれた。
「!」
本来なら千載一遇のチャンス。が、一夏は福音とは逆の直下海面へと全速力で向かった。
「一夏!?」
「うおおおおっ!」
突然の一夏の行動に箒は声をあげるが、一夏は零落白夜と瞬時加速の両方を最大出力で行い、一発の光弾に追いつき、かき消す。
「何をしている!?折角のチャンスを―――」
「船がいるんだ!海上は先生たちが封鎖しているのに――――ああクソ!密漁船か!」
一夏が悪態をついた瞬間、彼の手の中にあった雪片弐型の光の刃が消え、展開装甲が閉じる。
この瞬間、一夏は最大にして唯一のチャンスを失った。
そしてそれが意味するのは作戦の失敗である。
「馬鹿者!犯罪者などかばって・・・・。そんな奴らは――――」
「箒!!」
「ッ――――!?」
「箒。そんな―――そんな寂しいこと言うなよ。力を手にしたら、弱い奴の事なんて見えなくなるなんて・・・・どうしたんだよ?そんなの全然、箒らしくないぜ」
「わ、私は・・・・」
一夏の言葉に箒は完全に動揺し、顔を隠す様に両手で覆う。
だが、二人は忘れてはいけない。今、ここは戦闘空域であるということを。そして、敵はそんな二人の隙を見逃すほど甘い相手ではないということを・・・。
福音が一斉射撃モードに入り、箒の紅椿が
「箒ぃぃぃ!!」
箒をかばうように抱きしめた瞬間、『銀の鐘』の一斉射撃の光弾の雨が一夏の背中に降り注いだ。
「い、一夏ぁ!!?」
箒の悲痛な叫びが爆発音の後に海上に響き渡った。
デュオside
『マックスウェル!聞こえるか?応答しろ!!』
「んな、怒鳴らなくても聞こえてるって、姉御」
ISのオープンチャンネルから千冬の姉御の焦った声が響いた。
その声は珍しく焦ってるようでかなり余裕がない。
「で、どうしたよ?一夏達がもう終わらせたのか?それとも―――」
『ふざけている場合ではない!織斑達の作戦は失敗した。お前も急いでその空域から―――「大変です!織斑先生!!」なんだ!?こんな時に!!』
そうか・・・一夏達は失敗しやがった・・・・。
何やら姉御のいる作戦室が慌ただしいが・・・まだなんかあんのかね~。
『それは本当か?――――マックスウェル、直ちにその空域から離脱しろ、福音がお前のいる空域に全速力で向かっている!!』
「あらら・・・そいつは楽しくなる状況じゃねぇか・・・」
『冗談を言っている場合じゃない!直ちに――――ブツン』
俺はオープンチャンネルを切り通信をロックすると、
「いいのか?撤退の指示であったのだろう?」
「ヘッ!こんだけボコボコにしといてよく言うぜ・・・・。どうせ、逃がす気なんて毛頭ないんだろ?」
そう、現在の俺の状況はかなり拙い。
バイザーの左半分が砕け、その破片が瞼を切って血が左目の中に入り左がよく見えない。
タナトスのシールドエネルギーも残り三割を切っており、装甲も所々罅が入っている。
バスターシールドも予備も含めて使い切ってしまった。
更には隠し玉のヒートナイフ二本もすでにない。
おまけに、目の前の相手は多少傷ついているがまだまだ余裕そうである。
「ああ。こちらも任務だ。お前と織斑一夏、さらに銀の福音も回収させてもらう」
「俺や一夏だけじゃなく福音までもかよ・・・欲をかくと身を亡ぼすって言葉知らねぇのか?」
「勿論・・・知っている!!」
言うが否やアキレウスは大型スラスターを噴かして、一気にこちらに加速しヒートランスを突き出す。
俺はそれをビームサイズの柄部分で受け流しながら奴の背後に回りビームサイズを横に薙いだ。しかし、奴は其処から更に加速しあっという間に俺の間合いから離脱し、振り向きざま右腕のドーバーガンで狙い打ってきやがった。
「チィッ!!」
俺はそれを横にずれて回避し、ビームサイズの出力を最大にしてビーム刃をアキレウスに向かって飛ばす。が、放たれたビーム刃は虚しく空を切りる。俺の放ったビーム刃を躱した奴は俺の右側に回り込みヒートランスを突き出して突進してきた。
「グッ・・・」
俺はその突進を何とか躱すが、躱し切れずシールドエネルギーが少し削られてしまう。躱された奴は急停止した後、反転しまた加速しながら突進してきた。
(糞が!急停止と急加速のチェンジオブペースの往復ビンタ・・・。しかも、0からMaxのつなぎ目がねぇから、避けずれぇ!!・・・しかも、この野郎!なるだけ左側は狙ってこねぇだと!?舐めやがって~~!)
―――警告!!6時の方角から高エネルギー反応!!
「ムッ!」
「チっ!」
俺は右にアキレウスは左へと飛んで躱すと、先ほどまで俺たちがいた場所に銀色のエネルギー砲が通過した。
「来やがったか・・・」
攻撃が来た方向を向くとそこには銀の福音が《銀の鐘》を撃った体制のまま佇んでいた。
(三つ巴か・・・。だがこいつ等は間違いなく・・・・)
先に動いたのは銀の福音であった。
≪銀の鐘≫の全包囲攻撃が戦闘再開の鐘であった。
≪銀の鐘≫の全包囲攻撃、普段の俺なら躱しながら福音に一太刀いれる事も可能だったが、今は視界が左半分塞がれている状態、何発か被弾してしまう。
「La♪」
アキレウスより俺の方が潰しやすいと判断したのか福音は俺目掛けて一直線に加速してきた。
「へ・・・・ナメンじゃねぇ!」
繰り出された右の抜き手を俺はビームサイズで払いのけ、その勢いのまま福音の横っ面に蹴りを叩き込んだ。
「Ga!?」
横に吹き飛ばされた福音を追撃しようとするが行く手を阻むようにビーム砲が目の前を通過した。
上を見るとアキレウスがヒートランスを構えてこちらに切り込んできた。俺も迎え撃つようにビームサイズを振りかぶった
ガキィィン!!
ビームサイズとヒートランスがぶつかり鍔競り合いになっていると、ハイパーセンサーが高エネルギー反応を感知し、俺たちは鍔競り合いの反動を利用しお互い距離をとる。すると同時に福音が≪銀の鐘≫の全包囲攻撃を放ってきた。
光弾の雨を俺は時にはビームサイズで受け、時には回避するが、やはりビームサイズで受ける回数が多くなってしまう。
光弾の雨が止むとアキレウスが福音に向かってドーバーガンを連射し、福音はヒラリヒラリとまるで舞うように躱しながら俺へと突っ込んできた。
(チッ・・・このヤロウ・・・やっぱり・・・)
福音の攻撃を捌きながら薄々感じていたが、福音は徹底して俺を狙ってきている。そして、福音の背後にいるのは・・・。
(篠ノ之束か!)
アキレウスがこちらへ向けドーバーガンを構えているのを見て福音を射線上に弾き飛ばす。
ドガァァン!!
弾き飛ばされ体勢を崩した福音はドーバーガンのビームを背中に受け爆発、海面へと落下していく。
それに見向きもせず俺はアキレウスへと切りかかった。
「そんな機体の状態でよくそれだけ動けるものだな!!」
「うるせぇ!テメーに心配されるいわれはねーよ!」
確かに奴の言う通りタナトスはもう限界に近い。シールドエネルギーは100を切っているし、さっきから警告のアラームが頭の中で鳴り響いている。
いつ、エネルギー切れを起こすかわからない・・・。
「ならよぉ!」
ビームサイズを捨て、突き込んできたヒートランスを脇の間で挟み、オーバーフックを決める。ヒートランスを掠らせたため胸部装甲の脇部分の装甲が削り取られ、ISスーツ越しにヒートランスの熱が伝わってくる。
「なに!?」
虚を突かれたアキレウスの隙をついて、先ほど作戦室でちょろまかしたIS用牽引ワイヤーで俺とアキレウスを雁字搦めに縛り上げる。
「き、貴様!いったい何を・・・!?」
「へっ・・・・男に抱き着く趣味も男を縛る趣味もねぇが・・・これで身動きは取れねぇな!」
戦ってみてわかったが、福音は一夏達六人が力を合わせれば勝てない相手じゃない。が、目の前のコイツはダメだ。今の一夏達では手も足も出ない。それほど次元が違う。
だったら・・・!
「ここでテメーを何としてでも食い止めなきゃなぁ!」
「ま、まさか貴様・・・!?」
アキレウスも俺のやりたい事に気が付いたのか、必死で脱出しようとするがそうはいかねぇ・・・ここでテメェは俺と一緒にくたばるんだからよ!
横で高エネルギー反応を確認し狙い通り海面から上がってきた福音が一斉射撃の態勢で俺たち二人を狙っている。
「正気か貴様!?そんな事をすれば貴様も只では―――」
「よお・・・」
「!?」
奴の言葉を遮り見上げながら俺は犬歯をむき出しに盛大に笑ってやった。
「俺と一緒に、地獄へ行こうぜぇ!!」
ズドオオオオオオォォンッ!!!!!!
瞬間、最大出力で放たれた銀色のエネルギー砲が俺達に向かって放たれ俺達のいる場所は大爆発が起こった。
(シャルには・・・謝んなきゃな・・・約束・・・破っちまったし・・・・姉御は・・・鉄拳が飛ん、できそう・・・だな・・・楯、無は・・・考えんの・・は、止めとこ・・・)
途轍もない熱波と気が狂いそうな激痛を感じながら俺はそんな事を考えながら意識を手放した。
因みにこのトールギスは気づいた方もおられるでしょうが、EW版のテンペスト装備です。更に名前をアキレウスにしたのは作者のフィーリングです。