インフィニット・ストラトス~死神と呼ばれるIS~リメイク   作:神喰いの王

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死神はIS学園の地を踏む

IS学園校門前

 

校門前でIS学園の制服を着て長い茶髪を三つ編みにした少年、デュオがどんよりとした雰囲気で校門前に立っていた。

 

「ハア~遂に来ちまったぜ。飛行機の関係で遅れが出た時はラッキー!って思ったけど、結局変わんないし、むしろどうせだったら遅れない方がよかったのじゃね?」

 

ハア~とまたため息をした後、心底嫌そうにIS学園を睨みつけると、諦めたように学園の中に入っていった。

 

「カトルの奴~俺よりまずお前の方が休息が必要だろうってんだ」

 

中に入るまで永遠とカトルに対する文句を口にしていた。

 

 

 

 

 

「えっと、それでは皆さん一年間よろしくお願いします」

 

「・・・・・・・・・」

 

ここ、一年一組で副担任の『山田真耶』がクラスのみんなに挨拶をしたが、誰一人返事をする者はいなく一人の生徒に釘つけになっていた。

それがこのクラスでたった一人の男、『織斑一夏』である。一夏は周囲の視線が気になるか、とても居心地悪そうに下を向いていた。

 

「え、えっと!じゃ、じゃあ自己紹介に入りますね。出席番号順におねがいします」

 

そんなクラスの雰囲気を感じ取ったのか、真耶は多少どもりながらもクラスの自己紹介を始める。

そんな中でもクラスの視線は一夏に釘つけで一夏はとても生きた心地がしなかった。

そして、

 

「織斑君?織斑一夏くんっ」

 

「は、はい!?」

 

気まずさと緊張から真耶に呼ばれているのを気付かず反応が遅れ声が裏返ってしまった。

周りからクスクスと笑い声が聞こえて、ますます落ち着かない気分だ。

 

「あ、あの、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?で、でも次の自己紹介は織斑君の番なんだよね。えっ、えっと自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」

 

「あ、いえ、わ、わかりました自己紹介ですね、っていうかそんな怯えないでください」

 

怯えたようにこちらの様子をうかがう真耶に一夏は戸惑いながらも自己紹介を始める。

 

「えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

一夏は何の変哲もない普通の挨拶をしたが、クラスの『え?それで終わり?』的な視線が一夏の全身に突き刺ささった。

 

「以上です」

 

ガタタっと思わずずっこける女子。どんだけ期待してんだよ。

 

「あ、あのー」

 

背後から声が掛けられる。どうやらあれではダメだったらしい。

そこへ、

 

スパァン!!

 

「いって~~!!」

 

あまりの痛さに一夏は蹲り、この痛みに懐かしさを覚え恐る恐る振り向くと、そこには黒いスーツに同色のタイトスカートを来た美人、『織斑千冬』が右手に出席簿を握り、左手に長い茶髪を三つ編みのお下げにしたIS学園の制服を着た少年を引きずって立っていた。

 

「げぇ!?ギルガメッシュ!!」

 

スパアン!!

 

また、千冬の出席簿が炸裂した。今度はさっきより痛そうだ。

 

「誰が黄金の英雄王だ、馬鹿者」

 

突然の自身の姉、千冬の登場に一夏が混乱している中、千冬は茶髪の少年を引きずりながら真耶の方へ向く。

 

「お、織斑先生。会議はもう終わられたんですか?それとそちらの生徒は・・・」

 

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけて悪かったな。それとこの馬鹿者はコッソリ教室に忍び込もうとしていたのでな」

 

ほら、起きろ。と茶髪の少年を頭を出席簿で叩いた。ひでぇ~。

 

「いって~な、千冬の姉御。もう少し優しい起こしかたねえんすか?こう、情熱的なキッスとか――」

 

「あまり巫山戯た事を抜かすなら永遠に起きないようにしてやるぞ?それと、織斑先生だ」

 

パァン!!

 

少年のおどけた様な態度に千冬は底冷えするような声で答え、少年の頭に出席簿を炸裂させた。

 

「ほら、ついでだ。さっさと自己紹介をすませろ」

 

「っつ~。たく、相変わらず人使いが荒いんだから・・・」

 

「何か言ったか?」

 

「い、いえ!なんも言ってないっす!!」

 

千冬がまた出席簿を構えようとしたのを見て、三つ編みの少年、デュオは慌てて立ち上がり、

 

「え~・・・ゴホン。自己紹介が遅れました。俺はデュオ、デュオ・マックスウェルで~す。よろしく!!」

 

デュオは人懐っこい笑みでクラスに挨拶をすませると、一夏の隣の空いている席に座る。

 

「おめぇが、千冬の姉御の弟の織斑一夏だろ?」

 

「あ、ああ。そうだぜ。えっと、マックスウェルでいいのか?」

 

「デュオでいいぜ。マックスウェルって長いだろ?」

 

「なら俺も一夏でいいぜ」

 

「おう、よろしく」

 

そう言ってお互いに握手をすると突然デュオが、

 

「グスッ・・・」

 

「え!?おいおい、どうした!?」

 

いきなり目元を覆い泣きだした。握手していきなり泣かれるとは思わず一夏は慌てながらデュオに問いかける。

 

「い、いや、あの姉御と暮らしてて、一体、今までどんな辛い人生を過ごしたのかを考えると・・・ううっ!」

 

「は?」

 

「喧しいわ、馬鹿者共」

 

スパパァン!!

 

「「って~~!!」」

 

二人のやり取りを見ていた千冬はまたまた二人の頭に出席簿を炸裂させた。

 

「フン、まあいい。それではこれにてSHRを終了する。諸君らはこれからISの基本的知識を半月で覚えて貰う。その後実習だが、基本動作は半月で覚えろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」

 

なんという鬼教官、これで学園の制服ではなく迷彩服を着ていたらここは軍の訓練所に早変わりだ。

痛みに耐えながらデュオはそんなくだらない事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・おい、一夏。無事か?」

 

「無理、っていうかさっきからクラスと廊下の視線がすっげーいてえ」

 

「あーまあ、確かに・・・」

 

そう言って周りを見渡すと教室ではクラスメイトの廊下では2、3年の先輩の視線が俺と一夏の二人に集中している。

 

(なんつうか、ここまで露骨に注目を集めてるといっそ清々しいな)

 

今の状況にそんな感想を抱いてると、

 

「ちょっといいか?」

 

「え?」

 

「あん?」

 

「・・・箒?」

 

「・・・・」

 

って知り合いかよ。

いきなり一夏の名を呼んだのは長い黒髪をポニーテールにし、少しきつそうな眼をしたどこか日本刀を思わせる雰囲気を出す少女が一夏の前に立っていた。

 

「済まないが、少しの間コイツを借りていいか?」

 

「ん~。別にいいぜ」

 

「済まないな。廊下でいいか?」

 

突然の事で一夏が反応に遅れてると、箒と呼ばれた少女が廊下に向かいながら、

 

「早くしろ」

 

「お、おう。じゃ、デュオ。行ってくるわ」

 

「お~う。行って来い」

 

手をひらひらと振りながら、一夏を見送ると一夏は箒と共に廊下に出ていった。

 

「ふあ~あ、さってと・・・」

 

俺一人でこの視線を受けんのはキツイし・・・

 

「寝よ」

 

机に突っ伏すとそのまま眠りに入った。

 

 

余談だがこの後授業をしに来た千冬の姉御に出席簿喰らったのは言うまでもない。

 

 

 

 

二時間目終了のチャイムと共に一夏は机に突っ伏した。心なしか頭から湯気が出ている。

 

「よお、一夏。さっきは笑わせてもらったぜ」

 

「・・・・」

 

そんな一夏にデュオが先ほどのことを思い出しなら笑いながら声をかけてきた。そんなデュオに一夏は恨みがましく睨んできた。

 

「おいおい、そんなに睨むなって。元はといえばお前が参考書を捨てちまったのがいけないんだろ?」

 

「うぅ・・・・」

 

「それも捨てた理由が古い電話帳と間違えて捨てたって、アホか?」

 

「うう・・・・仰る通りです・・・」

 

デュオの呆れたような視線が堪えたのか一夏はとてもいたたまれない気持ちになっていった。

 

「ハア~仕方ねえ。姉御にも頼まれたし基礎知識ぐらいおしえてやるよるよ」

 

「マジか!?サンキューデュオ!!やっぱ持つべきものは友達だよな!!」

 

「一週間、昼飯を奢りな?」

 

「・・・・・」

 

喜ぶ一夏のテンションがデュオの一言で一気に急降下した。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「あん?」

 

「へ?」

 

そんなやり取りをしていると、唐突に後ろから声を掛けられたので振り向くとそこには長い金髪でいかにもお嬢様な雰囲気を醸し出した少女がいた。

 

「訊いてます?お返事は?」

 

「あーなんでしょか?」

 

「あ、ああ訊いてるけど・・・・なんの用件だ?」

 

「まあ! なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも栄光なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」

 

(あ~、思い出した。確かこいつはイギリスの代表候補生の『セシリア・オルコット』だったな。家はイギリスの名門貴族だったけ?典型的なお嬢様だな)

 

デュオが事前に調べておいた情報と照らし合わせていると、

 

「悪いな、俺達は君が誰か知らないし」

 

(知ってるけどな~)

 

だが、ここはあえて知らないふりをしておこう。なんか面白そうだし・・・

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

 

おーおーかわいそうに、完全に一夏のペースじゃん。

 

「あ、質問していいか?」

 

「フン。下々の者の要求に応えるのが貴族の務め、よろしくてよ」

 

「代表候補生ってなに?」

 

(・・・・は?)

 

「っていうかどうした、デュオ?腹なんか抱えて?」

 

「ぷっくくくく、い、一夏?ま、マジで、い、言ってんの?」

 

「おう。」

 

「あっはっはっはっは!!!」

 

堪えきれないといった感じでデュオは大声で笑い出した。一夏は訳が分からずにデュオを見ていると、

 

「あ、あ、あ・・・」

 

「『あ』?」

 

「あなた、本気で言ってますの!?」

すごい剣幕でセシリアは一夏に詰め寄った。

 

「おう。知らん」

 

「アハハハハハ!!!!」

 

「~~ッッ貴方は何時まで笑ってますのッ!?」

 

何時までも笑っているデュオにセシリアは苛立ちをぶつけるかのように怒鳴る。

 

「で、代表候補生って何?」

 

「ひ~ひ~・・・えっとだな、こ、国家代表IS操縦者の候補生、お前にもわかりやすく言えば昔の千冬の姉御の立場になる前、一応エリートって事になるな」

 

やっと笑いが収まったのか、一夏の問いにデュオは腹を抱えて苦しそうに答えた。

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくするだけでも奇跡……幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

「そうか。それはラッキーだ」

 

「・・・馬鹿にしていますの?」

 

「ぶふっ、っくっくっく・・・・」

 

そんな二人のやり取りにデュオはまた吹き出し、腹を押さえて必死に笑いを抑えた。

っていうか、今のクラスの空気の中で笑えるとはこの男案外すごいのかもしれない・・・。そうクラスの女子は感じていた。

 

「大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけどもう一人の方も全然知的さにも欠けるし、ホント期待外れですわ」

 

「俺に何か期待されても困るんだが・・・」

 

デュオは未だこみ上げる笑いと格闘中で応える余裕がない。

 

「ふん。まあでも、わたくしは優秀ですから、貴方達の様な人間にも優しくしてあげますわよ」

 

それが優しくする者の態度か、と言うツッコミはあえて言わないでおこう。

 

「ISの事でわからない事があれば、まあ……泣いて頼まれれば優しく教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試の実技試験で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

やけにに唯一、を強調するセシリアに一夏は一つ疑問に思う事があった。

 

「入試ってあれか?ISを動かして戦う奴」

 

「それ以外にないでしょ」

 

「あれ、俺も倒したぞ」

 

「は・・・?」

 

「デュオはどうだった?」

 

「あ~・・・つーか俺、入試試験受けてないし」

 

「え!?そうなのか?」

 

「なんですって!?」

 

聞き捨てならないデュオの言葉にセシリア再起動。

 

「貴方!入試試験を受けていないとはどういうことですの!?」

 

「んな事言ったって受けてないもんは受けてねぇんだよ」

 

ガミガミと怒鳴りつけるセシリアにデュオは鬱陶しそうに片耳を指で押さえながら答えた。

これについてはキチンと理由がある。

簡単に言えば千冬の依頼でここに入学してきて彼の実力をよく知っている為、入試免除でIS学園に入学できたのであった。

そのことを知らないセシリアはさらに文句を言おうとするが・・・・。

丁度その時チャイムが鳴った。

 

「くっ!また後できますわ!逃げないことね!よくって!!」

 

そう言ってセシリアは自分の席に戻っていった。

 

「入学早々厄介なお嬢様に目を付けられたな、一夏?」

 

「お前もだろ?デュオ」

 

ハア~と二人揃ってため息をつき次の授業の準備をした。

 

 

 

 

 

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

 

1、2限とは違って教壇に立っているのは真耶ではなく千冬であった。

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

ふと、千冬が今思い出したかの様に話を始めた。

 

「クラス代表とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席・・・まあ、クラス長だな。因みにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点では大した差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりでいろ。」

 

ざわざわと教室が色めきだつ。一夏はまだ訳がわかっておらず、『クラス長』と言う単語で理解し、めんどそうな役職と言う事はハッキリと理解できた。

 

「はい!私は織斑君を採用します!!」

 

ほら呼ばれたぜ、一夏。ってなんだその「このクラスには織斑って二人いるんだ」って顔は。このクラスに織斑はお前と千冬の姉御だけだぞ。

 

「わたしはマックスウェル君がいいと思います!!」

 

「ゲッ」

 

おいおい、クラスメイトAよ何でそこで俺の名前出しちゃうわけ?つうか一夏、何「デュオが代表やるのかー」って顔してやがるお前も呼ばれてんだよ。

 

「織斑とマックスウェル・・・っと、他にはいないか自薦他薦問わないぞ」

 

「お、俺!?」

 

ようやく現実に戻ってきた一夏が勢いよく立ちあがった。

 

(っていうか名前が挙がった時点で気付けよ・・・)

 

「織斑、席に着け、邪魔だ。さて、他にいないのか?いないならこのまま投票で決めるぞ」

 

「い、いや、ちょっと・・・」

 

「納得いきませんわ!!」

 

まだ、駄々をこねる一夏の声を遮って後ろからセシリアが立ち上がって異議を唱えた。

 

「そのような選出認められません!大体実力から行けばこのわたくしが代表に選出されるのは必然ですが、物珍しいという理由で運だけの男が選ばれるなど論外ですわ!そんな屈辱の一年間をわたくしに味わえとおっしゃるんですか」

 

「ひでぇー言われようだなオイ」

 

「ハア、オルコット。確かに織斑は大した実力は持っていない」

 

「おいおい」

 

そんなセシリアの態度に千冬は呆れながら、話し始めた。

 

「だが、マックスウェルの実力は心配する必要はないぞ」

 

「はい?それは、どういう・・・」

 

「こいつはお前と同じ代表候補生だ。エジプトの、な」

 

ん?

 

千冬の一言にクラス全員の時が止まった。

代表候補生?誰が?今この場で欠伸をして織斑先生に叩かれてるのが?何処の?エジプトの?え?え?

静寂が教室を包み込んだがしばらくして、

 

「「「「「な、なんだってええええええええええっ!!!!!!?」」」」」

 

「っ!?~~~~っうるせえ!」

 

クラス全体に驚愕の叫びをあげた。

 

「え?え?マックスウェル君が代表候補生?」

 

「でも、発見されたのってひと月前の筈だよね!?」

 

「でもでも、確かにエジプトの代表候補生は変わったってニュースがあったよ~」

 

「しかも、性はマックスウェル!!」

 

「ええ!?つまりこのクラス代表候補生が二人もいるの!?」

 

「ああ、お母さん私を生んでくれてありがとう!!」

 

「??」

 

一夏だけはよくわかっていないが、他のクラスメイトはその理由をわかっており、クラスのざわめきがピークに達した時、

 

「静かにしろ!!馬鹿者共!!」

 

千冬の怒号でピタリと静がになるクラスだが、目は明らかにデュオを聴きたくて一杯だ。

 

「千冬の姉御、今言ったのは間違いだったんじゃ?」

 

「織斑先生だ、・・・ああ、私とした事が失敗したよ。それもこれも、お前がさっさと言わないからだろう

が」

 

「いや~聞かれなかったんで?」

 

「疑問形で返すな・・・ん?どうした、オルコット?結局立候補するのか?」

 

そんなクラスの態度に千冬とデュオは呆れながら会話をしていると未だ固まっているセシリアに問いかける。

 

「はっ!そ、そうですわ。わたくしもクラス代表に立候補いたしますわ!!」

 

固まっていたセシリアは千冬の呼びかけに再起動し、高らかと宣言した。

 

「セシリア・オルコットっと・・・もういないか?いないならこれで締め切るぞ。」

 

そう言って千冬が周りを確認して、誰もいない事を確認すると締め切った。

 

「では、この三人からクラス代表を決める。異論はないな?」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!俺はそんなのやらな―――」

 

「くどい、一度選ばれたんだ。覚悟を決めろ」

 

「ぐう・・・」

 

取り付く島もない。そこへ背後から、

 

「織斑一夏、デュオ・マックスウェル!!」

 

「ん?」

 

「なんだ?」

 

セシリアがビシッと二人を指さしながらこう宣言した。

 

「クラス代表を掛けて決闘ですわ!!」

 

 

この一言が原因で『IS学園の黒い死神』の伝説が流行るのをセシリアはまだ知らない。

 

 

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