がっこうぐらし!ver2.0_RTA 『一人ぼっちの留年』ルート≪参考記録≫ 作:ゆキチ
めぐねぇに見せ場もバールもスイートポテトすらも奪われたRTAはーじまーるよー!!!!!!!
すぅー……はぁー(深呼吸)。
はい。
屋上手前攻防戦の達成条件である『屋上に立てこもる』を選択すると、『かれら』は扉をぶち破ろうとしてきます。
本来ならば耐久フェイズとしてボタン連打で耐えるのですが、めぐねぇがロッカーをバリケードにしたおかげでその必要がありません。
なので後は、『かれら』が飽きるまで
おおよそ1分ほど。
いい休憩になりますね。
はい。
はぁ…………(クソデカ溜め息)。
あ ほ く さ(諸行無常) やめたらこのRTA?(栄枯盛衰)
なぁんでこういう時に限ってポカやらかすんですかねぇ!?ゆきちゃん幼馴染ルートなら今まで沢山やったダルルォ!?あっゆきちゃんルートやる時いつも「ゆきちゃんを危険に晒すなんて僕にはできない!」って言ってすぐ扉閉めてたわそれかそれだなそれだわぬわぁぁぁぁぁぁちぁぁぁぁくぁぁぁわぁぁぶぁぁっぁ!!
――続行します。
…………。
はい。理由を説明します。
まず、攻防戦が序盤でキャンセルされ、かつ稼ぎを行う時間ロスが無くなったおかげでタァイム自体は良い事。
そして、この序盤で『覚醒めぐねぇ』というレア中のレアを手中に納めた事です!
これって……勲章ですよぉ……?(ねっとり) 傷だらけのだけどな!
めぐねぇは主要キャラ唯一の成人女性という事もあってステータスは万能型。
家事全般は勿論、戦闘も出来るポテンシャルを持っています。
これだけ見るとゴリラ並みに有能に見えますが、弱点としてメンタルが脆いのと――生徒である『かれら』に攻撃することが出来ません。
びっくりするぐらい致命的です。
アウトブレイクが学校スタートである以上、当然、敵はそこにいた生徒の『かれら』が大半なので……まあ、有り体に言ってお荷物です(断言)
ですが、その弱点を無くす事が出来るイベントが定期的に発生します。
それが覚醒イベントです。
めぐねぇが『覚醒』するには、このイベントをクリアしなければなりません。
実に簡単そうに見えますが、これが実に難しいのです。
覚醒イベントは、敵と遭遇する・衝撃的なものを見るなどの“転機”を迎えると発生します。
そのイベントの際、めぐねぇは何とか奮起してその事実に向き合おうとします。
――で、大抵失敗します(無慈悲)
失敗すると正気度は、まるでかき氷器を回すようにガリガリ削れ、数秒その場から動けなくなります。敵と相対していた時などは、すぐに掴み・噛みつき・感染・『かれら』化の即死コンボを食らいます。
ですが、打って変わって。
成功すると生徒であった『かれら』相手に戦ってくれるようになり……なんか補正が掛かるようになるらしいです(リサーチ不足)。
正気度が下がりにくくなるんだっけかな……(不安)
……いや、だって覚醒めぐねぇになると思わなかったんだもん!?私は悪くない!めぐねぇが悪い!(責任転嫁)
まあ、めぐねぇ特有の詰めの甘さがあるので、要介護なのは変わらないみたいですが、ステータスの高さを存分に発揮してくれるようになるのは実に魅力的です。
今回は、私が運良く手に入れた最強バールもあってか成功したようですね。
能力値クソザコなショタが使って強いなら、ステータスだけは万能なめぐねぇが使えば、鬼に金棒、ゴリラにシャベルなんだよなぁ……。
……そう考えると、ロスもロスじゃないように見えますねぇ!(ポジティブ)
めぐねぇも頑張ってるし、私も頑張らないとっ!
でも、バールは返して(切実)
よって、止まりません。
主人公のスキルポイントに不安がありますが、それを除けば結果的には良い感じになったんじゃないですかね(適当)
あっ?スイートポテト?……知らない子ですね……。
世の中には『急ガバ回れ』という名言があります。
きっと大丈夫でしょう。
「行った……のでしょうか……」
おっ。丁度『かれら』の扉ドラムが終わったので耐久フェイズは終了しました。さっきのめぐねぇの台詞がその合図です。
一回暗転し、ここから場面は、夕方~夜に移ります。
「これから、どうなっちゃうの……?」
こちら現場です。
生き残った
場の空気は時間が過ぎる毎に死んでいっています。宜しくお願いします。
はい、初めての夜は空気最悪です。
覚醒めぐねぇを以てしてもこれを脱する事は出来ません。
本当なら……そう、本当ならここに、なぁ?火があるはずだったんだよなぁ!?あれれー?おっかしいぞー?(白目)
ともかく、このままでは宜しくありません。
ですが、やれる事は限られています。
食事を与える事は出来ます。
……ほっ、本当ならここでやきっ焼き芋、だったのですが!(滲み出る悔しさ)
火が無いので、食べる事が出来ません。
ですので、キャベツを与える…………のは待ちましょう。
このゲームは狡猾です。
大抵のプレイヤーは満腹度を心配し、プランターの野菜を皆に与えようとします。
……満腹度を増やす事は、確かに重要です。
ですが、こんな絶望的な状況で、粗食以下の餌を貪ると逆に正気度が減っていきます。特に初日で気持ちに整理がついていないので、余計に減ります。
すぐに変化として現れませんが、後々に響いていきます。
ので、今日一日は我慢しましょう。チャート通りに行けば、明日にはまだ文明的なものが食べれますし。
会話による好感度上げも、ゆきちゃん幼馴染ルートなので、特に何もしなくても心配ありません。
よって――後は寝ましょう。
嫌な事があったら、さっさと寝るのがいい。この世の真理です。ニーチェも言ってました(賢いアピール)
時間を無駄にせず、就寝準備に入りましょう。
おう、りーさん!そのダイナマイトボディを隠せるようなブルーシートはあるかい?
「…………」
ん?りーさん?
「……えっ?ああ、ブルーシート?そこにあるわ」
ベネ。
ブルーシートは屋上にある寝具として唯一使えるものです。何もなく寝るよりはかなりマシです。
返答が遅かったのは、流石に疲労でしょう。
では、皆に今日はもう寝る事を提案します。
ブルーシートでくるまって一緒に寝ようぜ!
コンクリブルーシートはテンション下がるけど、キャンプに来たみたいでテンション上がるよなぁ!?(実質プラマイゼロ)
「……うん、やーくんと一緒に寝る……」
「そうですね。このままでいても気が滅入るだけですし……」
幼馴染ルート不使用の場合、好感度上げてないと大抵嫌がられて蹴られる提案ですが、ゆきちゃん幼馴染ルートなのでそこは問題ありません。
ゆきちゃんとめぐねぇはともかく、華の女子高生二人は戸惑いを見せますが「もう二人は家族みたいなもんやし(平行世界の記憶)」でゴリ押します。
お前の知らないお前と一緒に寝た事があるから問題ない(支離滅裂)
では、ブルーシートを取ります。園芸部のプランターの近くにあるので、大きめのを持っていきましょう。
あっ、シャベルに刺さったままの先輩。
……今回は先輩殺害シーンには関与してなかったのであれですが、絶命するまで滅多刺しにしてますね。正気度減りますねクォレは(実際、今減った)。
公共の福祉です。ブルーシートを掛けて隠してあげましょう。このままにしてると、視界に入る毎に正気度が減ります。
「……柳」
先輩を労った(ように見える)ので、まだゴリラじゃないくるみちゃんの正気度が少し回復します。
好感度も恩恵で上がっていますし、この勢いならば明日の朝にはクルミ・クルミとして活躍してくれる事でしょう。
では、皆でもそもそとブルーシートに包まります。
ゆきちゃん幼馴染ルートで皆まんべんなく好感度が高いので、大きいの一枚に皆で入ります。人肌でぽっかぽかやぞ(ご満悦)。
好感度が高いキャラと同じ布団を共にすると正気度が大幅に回復します。現状ゆきちゃんが一番上がり幅が大きいです。
まあ、幼馴染だし安心は一塩なのでしょう(ほっこり)
「あったかぁい……」
ゆきちゃんがすり寄ってきます。ああ~……最高や……!(癒し)
「ふふっ、モテモテね。柳くん」
「…………」
「ちゃんとぎゅーってしますからね。もう怖くないですよ」
おっ、りーさんが軽口を言いました。……意外に正気度は減ってない?うーん、まあ中間くらいでしょうか。
くるみちゃんは表情が落ち着いてきました。これは明日に期待です。
あと、めぐねぇ。ゆきちゃんごと抱き締めてくるのはいいけど、バールが当たってダメージ受けたんですが今。意地でも離さない気だなこいつ。
盗んだバールを持ちながら一緒に寝るのは気持ちいいか?(煽り)
では、就寝に入ります。
おやすみなさーい。
ここから、本格的ながっこうぐらし!が始まる為、フィールドの読み込みに少し時間が掛かります。
ので、
明日・二日目の予定についてお話ししましょうか。
二日目には、必ず三階職員室に向かわねばなりません。
そこには本RTAにおける、薬にも毒にもなる物への行き先が書かれた物があります(意味深)
まあ、職員用緊急避難マニュアルの事なんですけどね(暴露)。キャラがそれを読むと、正気度がかなり減りますが、その代わり隠された地下室へのルートが開放されます。
そこには多くの物資と、感染を一度だけ食い止める重要アイテム『抗ウイルス剤』があるのです。
高校脱出までに手に入る数は一本のみなので、通常プレイではエリクサー並みに出し渋るやつです。
しかし、このRTAでははっきり言って邪魔者です
本RTAの目指す『一人ぼっちの留年』達成条件の一部に『主人公が感染状態である事』がありますが、これのせいでリセットポイントを発生させています。
抗ウイルス剤を所持している状態で感染した場合、主要キャラの好感度の関係上、たとえ拒否したとしても無理くり使ってきます(11敗)
所持してなくても、存在を知っていれば、無理して地下室まで取りに行ってしまうのです(4敗) 取りに行く場合、取りに行った人は高確率で感染して帰ってきます。
やめてくれよ……(恐怖)
こうなると『一人ぼっちの留年』エンドには行けません。
その為、誰かに知られる前に抗ウイルス剤の事が書いてあるマニュアルをどうにかする必要があります。
本当は私以外の誰かが感染した時の保険の為に取っておきたいのですが……地下室まで行く時間ロスと前述の条件不達成の可能性を踏まえて、やりません!(RTA走者の鑑)。
……………もう私は、泣きながら笑うというやべぇ顔をしながら、抗ウイルス剤片手ににじり寄ってくるゴリラ(噛み跡付き)と筋力対抗フェイズをしたくありません(本音)
コントローラーと親指が死にました。その犠牲でも突破出来ませんでした……。
ので。
明日は、脇目も振らずに職員室に向かい、地下室の存在が知られる前にマニュアルをこの世から抹消しましょう。
焼き芋の燃料には良い代物です。
明日の探索には、私とゴリラになっているであろうくるみちゃん。あとは、おそらく覚醒めぐねぇが付いてくるでしょう。
頭数は三人。これなら何があっても大丈夫です(自信)
まあ、反対されるでしょうが、このゲームにおける私の実績と信頼を知っている皆様なら、大丈夫なことは分かりますね?
まあ、ダメだったら先駆者兄貴みたいに振り切って行けばいいねん。
おっ、そろそろ始まりますね。
……それにしても素朴な疑問なんですが、伝説の剣の台座みたいになってた先輩の死体って二日目の朝には消えてるんですけど、何でなんですかね?
蒸発でもしたんかな(適当)
まあ、ゲーム上の仕様なんでしょうけど。
ーーーーーー
――寝る前に思った事。
ブルーシートがあるとはいえ、コンクリートで寝るのは身体痛くしそうだな。誰かと一緒に寝るって、暖かくて安心するんだな。先輩の死体が消えていますように。
今までの事が全部夢でありますように。
――起きた時に思った事。
もう二度とコンクリートでは寝ない。誰かと一緒に寝たおかげか意外と頭がスッキリした。先輩の事をどうにかしないと。
今までの事は、全部が全部
「……」
ぼんやりと空に浮かぶ夜の雲。地平線から出てくる小さな朝の光。
屋上から見える景色は実に綺麗だった。
校庭に蠢く人型と、遠くの街並みから浮かぶ大量の黒煙さえ無ければ。
心の底から、
「はぁーあ……」
屋上の手すりに凭れかかる。からん、と手すりに立て掛けたシャベルが風で傾いた。
「――恵飛須沢さん?」
後ろを向くと、めぐねぇが立っていた。
優しいめぐねぇには似つかわしくない、血がついたままの銀色のバールを手に持って。
「……見てた?」
「見て……た?なにを……?」
「いや、見てないなら、いい」
私の問いにめぐねぇは一瞬戸惑った。
でも、突き刺さっていたはずのシャベル。手すりへと延びる赤い跡。べっとりとへばりつく手すりの赤色で……察してくれた。
「……ごめんなさい。嫌なことさせてしまったみたいですね」
「……いいって。私が、やったんだから」
「恵飛須沢さん……」
めぐねぇが私の隣に立つ。私と同じように景色を見る。
目に見えるのはどうしようもない悪夢だけ。
めぐねぇが小さく「夢であったら良かったのに」と呟いたのが聞こえた。
「……私さ。さっき死のうかなって思ったんだ」
めぐねぇが私を見てくる。
ひどく悲しげで焦燥した表情だった。
「最初は……埋めようとしたんだけど。畑に埋めるのは皆も抵抗あるだろうなって思って。でも、このままにしとくのもダメだから…………それで、引きずったんだ。身体に、手を通して……」
「…………」
「泣きたくなるくらい、冷たかった」
抱きつくのはぼんやりと浮かんでいた夢だった。
叶った。こんなバカらしい悪夢が、握り潰すように叶えてくれた。
「終わった時。気づけば抜け落ちてたシャベルが見えて……刺さるくらいだから、これで首でもやれば一発だろうって」
刺した感覚は手に残っていた。
向ける側が、自分か自分じゃないかってだけの違いだった。
「それで――」
「もういい、恵飛須沢さん。もう、言わないで」
ふわり、と何かに包まれた感覚。抱き締められたのは直ぐにわかった。
そう、これだ。寝る時にも感じたこの“暖かさ”。それを思い出したら……シャベルがそれ以上動かなかった。
「こんな時、どう言えばいいか。私にはわかりません。でも――私が、皆を守ります」
「みんな……?」
「ええ、丈槍さんと万寿くん。若狭さんも、勿論恵飛須沢さんだって。絶対に、私が守りますからね」
その言葉を聞いて。
私の視界が急に晴れたような気がした。
「初めて……」
「うん?」
「初めて、めぐねぇを先生って呼びたくなった」
「……出来れば、もっと前に言って欲しかったです」
「こっ、これからはちゃんと佐倉先生って呼んだ方がいい?」
「いいえ。もうめぐねぇで結構です。その代わり――これから恵比須沢さんの事、くるみさんって呼ぶから」
照れ臭くなって離れる。
上がってきた朝日のせいか、顔が暑い。
「……ん」
シャベルを持つ方の手を、めぐねぇに伸ばす。
それを見て、めぐねぇはポカンとした表情を浮かべていた。
あ~……めぐねぇ、こういうのあんま知らなさそうだもんな。仕方なく、めぐねぇのバールを持つ方の手を引っ張った。
「こうだよ。こう」
「あっ……」
こつんっ、と握った拳同士を当たる。シャベルとバールが微かな金属音を響かせた。
友達が、親友がやるような――友情の証。ちょっとやってみたかった事が出来て、嬉しい。
軽く深呼吸をする。さっきの光景がほんのちょっとだけマシに見えた。
「これからどうすんだ。めぐねぇ」
「え?あっ……そうね……取り敢えず、職員室に行こうかなって。そこなら屋上からすぐだし、非常時に用意されたマニュアルや宿直用に保存食もあると思うの」
「よっしゃ。んじゃあまずはそこだな」
「……くるみさん。その――」
「――自分がやるからって言うなよ?」
私は手に持つシャベルを見せる。
そこにはまだ赤黒い跡が残っている。めぐねぇのバールと同じように。
「めぐねぇが皆を守ってくれるんなら――私も。皆を守りたい。めぐねぇを守りたい」
意識して、シャベルを強く握り締める。
「お願いだから、これに――縋らせてほしい」
少しして。めぐねぇは軽くため息を吐くと、そっとまた私を抱き締めてくれた。
「無理はしない事。いい?」
「めぐねぇもな」
「もう」
もぞもぞと後ろで動く音が聞こえた。
三人が起きたみたいだ。
私は、急いでめぐねぇから離れて、意味もなくシャベルを担ぎ、腰に手を当てた。
「みんな、おはようっ!それで早速だが……みんなでサバイバル、するぞ!」
空元気でも明るく叫ぶ。
皆には私のような目覚めをしてほしくない。
それが嘘でも、まやかしでも――明るく一日を始めさせたい。
おやすみ、
おはよう、
今日から、この
“つづける”か、“おわる”か。
あたしに残されたのは、その選択肢だけなのだ。
ーーーー
「んじゃ、言った通り。あたし達は職員室を見てくる」
「一時間以内には戻ります。直ぐにごはんも持ってきますからね」
やはり職員室ですか……。
いつ出発を?私も同行する(花京院並感)
「柳は駄目だ」
「万寿くんはダメです」
なんで?(半ギレ)
「いや、だってお前……あたしより弱いだろ、たぶん」
お前が……お前が言うのか……!
ここにいるキャラ全員の筋力値を足しても、尚も上回るお前が!?
……何も反論出来ないでしょうが!(敗北)
「そうですよ。武器も無いですし……危ないんですよ?」
その武器をお前が持ってるんだよなぁ!?
それがないと今のショタじゃあ確かに危ないんだよなぁ!?(敗北)
……よし、問題ないな!(0勝2敗)
バカ野郎お前私は行くぞお前!(強行突破)
「駄目だよやーくんっ!」
「そうよ、柳くん。これは遊びじゃないのよ?」
そうだよ!遊びじゃねぇんだよRTAはなぁ!(至言)
うわっ、あにすんだこら……!
離せこのっ……!
流行らせコラ!(がっこうぐらしRTA)
流行らせコラァ!!(がっこうぐらしRTA)
抵抗しながら、番宣するRTA走者の鑑。