がっこうぐらし!ver2.0_RTA 『一人ぼっちの留年』ルート≪参考記録≫ 作:ゆキチ
――七日目までやる事が少ないRTA、はーじまーるよー!
「おはよう。良く眠れた?」
「それなりー。めぐねぇとりーさんもお疲れ。なんかあったか?」
「特に変化はないわ。……くるみ。後で話があるからお願いね」
「んー?わかった」
五日目の朝、生徒会室。皆集まってのご朝食です。
本日の献立――キャベツ塩スープを啜ります。(スープはあったかいけど、食材のバリエーションは)冷えてますよぉ~。
食い荒らした経験が活きてきました。食材が枯渇し始め、危機感が強くなる頃合いです。タァイム短縮に近づきました。
何故か、の説明の前に。
このショタの首にチョーカーが着いてる理由を……
「やーくん。はい、あーん!おいしっ?おいしっ?」
「………」
(塩だけで茹でられてしなしなしていて、且つ味すらお湯で薄まったキャベツ)おいしいですねぇ!
やっぱ、ゆきちゃんに食べさせられると無色もバラ色になるやなって。
いや、そうじゃなくて。
一瞬焦ったけど、このゲームの面白いところをですね……
「……なあに、たかえちゃん?こっちを見てもやーくんしか居ないよ?」
「――っ!あっ、いやなんでもない……あー、ご飯美味しいなぁ……」
「……ふぅ~ん……」
「修羅場ね」
「修羅場だ」
「…………」
「めぐねぇ――そんな置き去りにした青春を羨むような灰色の瞳しないでください」
「大丈夫だよめぐねぇ。まだチャンスあるって」
「しっ、してません!」
……ええ、はい。
朝食を済ませている間に――ショタの首元にチョーカーが着いている事について説明します。
一瞬、バグか?と焦りましたが、これはただのチョーカーではありません。この意匠には見覚えがあります。
これは“おくりもの”――『たかえのチョーカー』です。
“おくりもの”とは、キャラとの信頼イベントをクリアした際に入手する事がある特別なアイテムで――主要キャラ全員から、その象徴する物を貰う事が出来ます。それぞれ特殊な効果を持っていて、大変有用です。
一番最強なのはゴリラからの“おくりもの”です。こう言えば察しの良い皆さんなら分かると思います(視聴者への信頼)。
しかし、この信頼イベントというのが中々の曲者で――殆どが、好感度を上げるだけでは発生しません。キャラによっては、バッドエンドギリギリまで行かなくちゃいけなかったりと入手条件はかなり困難です。
一番難しいのはゴリラからの“おくりもの”です。こう言えば察以下略(信頼の再確認)。
これがただのチョーカーなら「そっ、装備した覚えない!ヤダ……コワイ……(恐怖)」とRTA中断でのバグ報告ですが――“おくりもの”なら話は違います。
柚村貴依の信頼イベントである『気づいてほしい、貴方へ』はひっそりと進行されるからです。
というのも、チョーカーさんは、自分をサバサバなパンク系だと思い込んでいる中身純情乙女なので――信頼イベントは、面と向かって発生する事はありません。『気がついたらアイテム欄にあった』『気がついたら装備されていた』というなんとも心臓に悪っ…………乙女ないじらしさで渡してきます。
その為「……まぁたガバァ?」と呆れた視聴者の皆さん、安心してください。
RTAはげんきです。信頼イベントの発生はしないと思っ――いや、想定の範囲内です。ガバはガバでも良いガバなので大丈夫です(一行矛盾)。
でもなぁ……(ジト目)。
「ん……なっ、なんだよ柳」
……でも。
信頼イベントが発生するくらい好感度が高いなら――どーして前回は意図を理解してくれなかったんでしょう?
通しプレイだと、大抵ああいった場合はこちらに利する形でフォローしてくれる空気が読めるチョーカーさんだったんですが。
「……っ、みっ、見るな。見るなよぉ……そっ、それは、ほんの出来心で……!」
……やはりバグ?
ですが、『好感度とかのステータス調整がブッダも引くほどシビアでも、バグの類はほぼない神ゲー』なこのゲームで、まさか此処一番でやべぇいの引くとは思えません(断言)。
思いたいです(願望)。思わせて(懇願)。思え(同調圧力)。
「~~~~っっ!」
昨日着いてなかったチョーカーに、周りの言及が少ないのも不穏ですし…………そうですね。バグであったなら、リセなので…………朝食中なら大したロスでもありませんしぃ…………。
ここは一つ。
確実な安心を得るという形で――
着けたかどうかが大切です。バグなら
バグじゃなければ、チョーカーさんの好感度は高いのが分かりますし、『たかえのチョーカー』自体は有能なアイテムなので装備しているのは問題ありません。
――ねぇねぇ、チョーカーさん。このチョーカーって貴女が着けましたか?
「なっ……えっ、いやそれは……あっと、ちがっ、わなく……あの……」
ええい!なんじゃい!どっち?それはどっち!?言い淀むなその時間がロスダルルォ!?
着けたのか!着けてないのか!ハッキリ声に出して言って貰おうかッ!チョーカー!
「~~~!ああ着けた!着けました!あんなとこから助けてくれた感謝ですぅ!……これで満足かっ、言わせるなバカ……!」
ベネ。
よかった。バグじゃなかった。じゃあ、RTA続行!問題なし!チョーカーさんの好感度が高いのを示しています。これは大きいですねぇ!(りーさんへの飛び火)
では、“おくりもの”を貰ったお礼を言いましょう。重要なものなので、こうした細かいところを注意しないと好感度が下がる時があります。面倒だなっ!(素)
ええと、そうだな。こんな感じでいいですかね。
――ありがとう。大切にするね。
「―――」
なぜ黙る?
「―――」
なっ、なんか言えよ。なんか言ってよ!不安になるでしょ!?
――えっ、フリーズとかした?バグ以前の問題?
「…………むぅ」
「あら、ゆきちゃん。邪魔しないのね」
「だって……しょーがないもん。たかえちゃんの気持ちもわかるもん……」
「なら、なんでさっきまで威嚇してたんだよ」
「それは乙女の尋常な戦いだもん。……いいもんいいもん。どんなに女に粉かけられても、最後にこの私の側にいてくれるなら」
「ラオウかお前は」
あっ、他の人のは進行した。
ふぇぇ……(幼女走者)。チョーカーさんまだ何も言わずこっち凝視してるよぉ。
「……私は若い……私は若い……私は若い……!」
「いけない。めぐねぇが若さに当てられたせいで、目が虚ろになってるわ」
「よーし、皆。早く飯食い終われー。早くしないとめぐねぇが永遠の十七才とか言い始めるぞー」
仕方ない。時間ももったいないですし、朝食を終えましょう。
信頼イベントが進んだのは確定しているので、変な事にはならないはずです。
五日目の自由時間に入りました。
今回は――少々の確認と、フラグ建てを行ないます。それ以外に特にやる事がないんですよねぇ……。
本チャートだったら、この時間は三階を降りて購買部や学生食堂でメシをかっぱらいに行くはずだったのですが……めぐねぇあいつめ……(怨嗟)
「ねぇ、やーくん。私のだったら何が欲しい?」
君が欲しい(適当)。
「きゃーっ!もー、やーくんったら……んじゃあ、夜にね」
はい。
例によって、ゆきちゃんも一緒です。幼馴染で後衛組だと大体一緒ですね。
ゆきちゃんは一緒にいるだけで、正気度が安定するのでありがたし。拝むようにほっぺをむにゅりましょう。
「うにゃみだぶつ」
なんて?
それでは行動開始。
まずは、めぐねぇかくるみの様子を見に行きましょうか。その反応を見て、今後の行動如何を決定します。
移動の間に――何故、私が食糧をクッキーモンスターの如く食い荒らしていたかについて説明しましょう。
まあ、ざっと言えば食糧を取りに行かせる為なんですけどね。そうすれば、エンドまで行く時間が短縮されます。……なんでだって?なんでやろなぁ……?(すっとぼけ)
本チャート通りなら、んな事せずに私が勝手に取って来て皆の口に突っ込ますのですが、こうなってしまった以上そうする事は出来ません。むりくり行っても妨害されるだけでしょうし。
だから、危機感を煽らせて急かしていたんですね。ほらほらほら、どんどん行くぜぇ!(デブの道)
戦闘メンツがゴリラがいる時点で過多なので、死亡の危険もありません。安心して逝って貰いましょう。……あれ?
「……で、今日……」
「……い。準備を……」
――おっ。
丁度良く、めぐねぇとくるみが職員室にいました。声を……掛けずにひっそりと覗きましょう。
「……?なんで隠れるのやーくん?」
隠れたいから(適当)。
ゆきちゃんに聞かせないように耳を塞ぎましょう。互いの好感度が高いと危ない事だと止める事があるので。現状を諭されれば、結局頷きますが――その時間自体がロスです(走者の鑑)。
「ひゃっ、くすぐったいよぉ……」
かわいい声出すじゃねぇか。黙っててね?
ゆきちゃんの耳を適当にこねこねしながら、二人の会話に集中します。夜探索の話かの確認です。……まあ、あんなシリアスチックな顔して校舎図らしきものと睨めっこしてる時点で確定ですけど。
「……たかえの言う通りなら、夜にやつらは少ない。行って帰るくらいなら危ない事も少ないよな」
「ええ。必要なのはスパゲッティとかお米とかレトルトとか。電気が通ってる内に、冷凍食品とかも回収したいですね。腐る前に食べちゃいましょう」
「あっ、だったらさ。明日のあの時に盛大に食べないか?ある意味祝い事なんだから、そんぐらいしてもバチは当たらないだろ?」
「……そうですね。ちょっとくらい贅沢しちゃいましょ」
「おっしゃっ!やる気出てきた!」
「もう……本番は夜なんだから、あまりはしゃがないようにね」
ふむ。やっぱり夜探索をしようとしてますね。おっけ、問題なし。
……それは良いとして――
うーん?
ええっと、現時点で発生しうるイベントは『ゆきちゃんの補習』『めぐねぇの授業』でしょ、あとは『スケベシャワーシーン』とか『校長室のワインを飲んだぐびねぇ』とか?いや、それで贅沢という言葉は出ないでしょうしぃ……。
…………あっ、『学園生活部、結成』。
そういえばこれありましたわ(素)。これなら確か、食糧が豊富な時は少しの贅沢としてご飯が豪勢になったはずです。
いやでもこれ、『誰かの正気度が著しく減少している際に発生』するイベントなんですが、そんなのっていましたっけ?
めぐねぇとくるみも、チョーカーさんも大丈夫そうですし。
「ふにゃぁ……ふにゃぁ……」
正気度爆弾なゆきちゃんも、耳をこねこねされてうとうとしてるし。猫かな?
りーさん?りーさんかなぁ。いやアレは隠れ発狂の達人だから、誰にも悟られずに発狂するはず。……ニンジャかな?
うーん……?
まっ、いっか。明日はガチで何にも無いですし。『学園生活部、結成』の際に入手出来るアイテムもあったら嬉しい神アイテムなのでオーキードーキー。
では、職員室から離れます。
次はフラグ建てを行ないましょうか。……恋愛フラグではありませんよ?
このフラグとは――七日目“あめのひ”の総力戦の際に使用出来るギミックと必殺技の解除です。
かなりの数の『かれら』がやってくるので、覚醒めぐねぇが居ても突破はされてしまうってWIKIにも書いてありました。その為、やるだけやっておきましょう。
本チャートなら……うぅ、本チャートならなぁ……。
外に出た際に、『かれら』の習性とか教えられて――こういった事しなくても、必殺技が出来るんだけどなぁ……。
怨嗟が……怨嗟が私に降り積もって行く……(責任転嫁)。
バリケードの前に到着しました。ゆきちゃんの耳こねこねを止めましょう。
「ふにゅぅ……もういいの?」
ありがとう。とてもよかった(意味深)。
では、フラグ建てを……っと。
「ん?なにしてんだ二人とも。……あぶないぞ」
「あっ、たかえちゃーん。さっきぶりー。あははのはー」
「……屈しない。屈しないぞ……渡したのに反省はあるけど後悔はない……!」
チョーカーさんが来ました。二人ともやっぱり仲が良いですね。
丁度良いです。フラグを建てるのは多い方がいいですし。
見て、二人とも――ここにバリケードがありますね。
「あるね」
「……?そうだな」
よし、次行きましょう。
「おーっ!」
「えっ?……えっ?」
次のフラグは、消火栓です。直ぐ近くです。とっとと行きましょう。
「……なんなんだ?」
「………――フッ」
「むかっ」
「あら?三人とも、仲が良いわね」
おっ、りーさんちーすっ!
見回り後ですから寝るみたいで、体操服姿です。デカイ(デカイ)。上も下も。
「りーさん!今からおやすみ?」
「ええ、寝させて貰おうかなって。あっ、ゆきちゃん。そういえばめぐねぇからお話があるから聞いといて」
「うげぇ、赤点の事かなぁ」
「うーん。そんなとこ、かな。たかえちゃんもお願いね」
「おう。アレだろ?」
「しぃー……」
「あっと」
アレとは?っと聞くのはロスです。どうせ、夜探索の話ですので。聞いても聞かなくても進行するので気にしなーい。気にしない。
あっ、皆見てくれ――消火栓があるぞ!
「あるねっ!」
「あるな」
「……?ええ、触っちゃダメよ?」
よし、次行くぞ!りーさんも来いほらっ!
「えっ?ええ、別に構わないけれど……なにこれ?」
「わからん」
「――フフフの、フッ」
「なんでゆきちゃんはこんなドヤ顔なの?」
「ああ、こねくり回したくなるくらいムカつくよな」
「うっ、うにゃあ!ほっぺはやーくんのものぉ!」
次は、ラスト――放送室です。これだけしとけば、ギミックも必殺技も使用出来ます。えっ?指差してるだけで傍目から見れば変質者だって?別にいいんですぅ。確認だけすればフラグは建ちますしぃ。
「ん?なにやってんだよ、お前ら」
「皆、集まって……大名行列?」
おっ、さらに丁度良い。
お前らも来いほいっ!
皆さん。こちらをご覧ください――放送室がありますね?
「あるねっ!」
「あるな」
「あるわね」
「そうだな」
「そうですね」
はい。フラグ建て終わり!
以上、解散!みんな帰っていいよっ!ラブ&ピース!
……時間は昼か。もう何も無いから昼寝して、夜に起きてまた寝ますか!
じゃあ、皆――あばよっ!
「ええ……?」
「なぁ、りーさん。なんだったんだ?」
「さぁ?」
「フッ、フッ、フッ……ふぅ――フッ」
「ゆきちゃんはわかるの?先生、分からないんだけど」
「うん………――わかんない!」
「胡桃。押さえといてくれ」
「あいよー」
「ふにゃぁ!やっ、やめっ!ほっぺはやーくんの!ねっ、寝取りは悪い文明!悪い文明だよぉ!」
「人聞きの悪い事を言うな!紛らわしいんだこの野郎!」
「女だもんっ!」
「この女郎!」
「律儀かお前」
――夜になりました。
今回の見張りは、めぐねぇ、くるみ、チョーカーさんだそうです。
ゆきちゃんもりーさんも、皆そわってますねぇ……なんでなんですかねぇ(すっとぼけ)。
どうやら、あの後ゆきちゃんにも夜探索の事を伝えたみたいですね。寝てる間の事なのでロスに非ずやで。
では、寝ま……
「やなぎ」
おん?どうした、くるみよ。明日のご飯は楽しみにしてますよ。その腕力であるだけかっぱらってきてください。
――っとと。頭を撫でてきました。これはぁ……ただのスキンシップやな?(不安)
頭撫でてるのは振りで腰に紐はぁ……付いてない!
「行ってくるよ。ゆっくりしてろよ」
……お前それ今日は違う事やるって言ってるのとおんなじやぞ。
なに?フリ?付いてけばいいの?(芸人)
ロスだから行かないけど(走者)。
三人が行きました。まあ、ゴリラ・ゴリねぇ・一兵卒なら大丈夫でしょう。
「ねぇ、やーくん。一緒に寝よ?」
ええで(かわいい)。
「なぎくん。私もいい?」
ダメです(でかい)。
「あら、なんで?」
「ダメだよ。私達は幼馴染で、愛し合ってるんだからいいんだもーん。ねーっ、やーくん」
(このショタはりーさんと一緒に寝ると胸元に顔突っ込んで呼吸困難になって朝起きた時にHP真っ赤になったりするからね)そうだよ。
「そう、
「うんっ!」
明後日からは地獄だからね、腹一杯になるくらいメシを持ってきてればいいんですが。
六日目、朝になりました。
「いっぱい……持ってきたわね」
「ああ、往復したんだよ。こんぐらいあれば大丈夫だろ?」
「何回も行ったの?……大丈夫だったの、めぐねぇ」
「ええ、夜だったからかれらも居なかったので。チャンスだと思って。集めるだけ集めたの」
「そっか……」
戦果は――上々!FU~!!
スパゲッティ、お米、レトルトがダンボールいっぱい!お菓子もありますねぇ!冷凍食品もありますあります。流石ゴリラズ&Msチョーカー、やりますねぇ!満足行く成果です!
購買部とぉ、ついでに学生食堂も行きましたねクォレハ……。流石に一階に行くのは止めて欲しかったですが、無事なら結果オーライ!
……あっ、因みに居なかったは嘘です(看破)。
(流石に誰も居ないは)ないです。ゆきちゃんを心配させないめぐねぇは先生の鑑。でも、スカートの裾に血ぃついてるのゆきちゃんガン見してるの気付かない先生の屑。
さぁて。
では、朝食……の前に、りーさんがやけにニコニコしてるのでこれはその前にイベントですね。『学園生活部、結成』でしょ?知ってる知ってる。
「ねぇ、皆さっそくだけど部活……始めない?」
知ってる(念押し)。
「ぶっ、部活ぅ?いっ、良いんじゃないか。たのしそー」
「でしょう?こうして皆でいるんだもの。楽しい事しましょう?……くるみ、演技下手過ぎるからもう黙ってて!」
「……すまん」
はい、『学園生活部、結成』が始まりました。
本編でもりーさんとめぐねぇが主導した、がっこうぐらしっ!の代名詞ですね!……基本的に本編見た人なら皆を曇らせないように行動してしまうので結局結成しないでクリアしてしまう事が多い、影が死ぬほど薄い代名詞ですけどねっ!
「ええ、貴方達は学生ですからね。因みに私が顧問ですっ!」
「えーっ、めぐねぇが顧問?不安だなぁ」
「……ゆきちゃんは顧問権限でこの後補習です」
「げぇ!」
互いの好感度も大丈夫ですし、このまま何もしなくても勝手に進行していきそうですね。
では、私は適当にボタン連打で聞き流しましょう。アイテム入手に行くまでバサ杖さまでも揺らしてBGMに花でも添えましょうか。
しゃらんしゃらーん。
「――ほら。柳」
うん?
なぁに、このイベントでは居ても居なくても大丈夫なように台詞数が少ないチョーカーさん。
……ていうか、こっちに話しかけてくる時ってありましたっけ……?
「ちゃんと、聞こうぜ。大丈夫――今だって、きっと楽しいぞ?」
………?
なにいってんだこいつは。
「そうよ、なぎくん。部長なんだから、ちゃんと聞いて」
……んぅ?
えっ、ショタが部長?りーさんじゃなく?
「私は副部長よ。部長はなぎくん。貴方がやるの」
「じゃあ!私はやーくんの補佐やりたいっ!部長補佐?秘書?」
「んー、私はアレかなぁ。戦闘員?」
「悪の組織か。ショッカーかよ」
「むしろ、お前がショッカーっぽいだろチョーカー的に」
「お前も付けてんでしょうが」
「私は顧問っ!」
「……なんでめぐねぇはあんなに嬉しそうなんだ」
「確か、なんかの顧問やりたかったけど頼りないとかでやらせて貰えなかったらしいぞ」
「世知辛い。でも納得」
なんかショタが部長やる事になってる……。
別に特に部長だからってやる事は特に増えはしないので構いませんが……うーん?いつもはりーさんなんですけど……。
まっ、いっか。
「それでは!結成を祝ってお食事の、前に!」
あかん。めぐねぇが凄いテンション上がってる。本編でもこんなに上がってないだろ。なに?深夜テンション?
めぐねぇが取り出したのは――ポラロイドカメラ。
撮った瞬間にべーっと写真が出て、少しすると映るやつですね。今で言うとチェキ?とかいうらしいですよ(時代)
「皆で一緒に、記念写真を撮りましょう!」
いつの間にやら用意されていた学園生活部の紙を生徒会室にペターッと。これで此処は今から部室に変わります。
文字数が楽……楽……。
「ほら、皆集まって!」
「やーくんは真ん中ー!私はその横!」
「じゃあ、私はその後ろで」
「あたしもそうしよっかな」
「……すすっ」
「あっ、たかえちゃん!やーくんの横っていいよねー?」
「うっ、うぅ……」
「ここまで来ていじめてやるなよ、ゆき……」
「じゃあ、撮りますよ?はいっ――チーズ!」
――パシャリと。
はい。これで『学園生活部、結成』イベントは達成……ではありません。写真は計二枚です。本当はりーさんが撮るのですが、私が部長になっているので私が代わりにやらなきゃ進行しないでしょう。
――めぐねぇ、カメラパス!
「えっ……?」
――めぐねぇも一緒に撮るんだよ。あくしろよ。
「そうだよ、ほらっ!めぐねぇも!」
「ですね。顧問が映らないと恰好が付きませんよ」
「だなー。後で、めぐねぇの顔写真。右上にはっつけてもいいけど」
「やめろ、悲しくなるやつだろソレ」
「皆さん……」
感動的だけど、早くしてね?(数秒でも気になる走者の鑑)
では――パシャリッと。
これで『学園生活部、結成』イベント達成です。
神アイテム、『学園生活部の写真』を入手しました。適当に装備しましょう。
これは、装備していると――正気度が高い状態で維持されます。RTAの都合上、おろそかになりますからね。操作しづらくなるだけのバッドステータスですが、無いに越した事はありません。
問題はデメリットですが、大丈夫大丈夫。私は歴戦の猛者ですからねっ!
「それでは、結成を祝って。今日は贅沢をしましょうか!」
「やったぁー!」
「……あったかいご飯が食いたいなぁ」
「私はパスタが食べたい……」
「腕によりを掛けて作っちゃうわよ!なぎくんは何食べたい?」
えっ、ハンバーグ。
今日は食事だけで、後は会話でもして好感度稼ぎでもして終えましょうか。
英気を養って――明日に備えましょう。
うーん――正直に言います。
不安しかぬぇ!!
――――――――――――――
職員室。手に握るペンの感触。
――増えていく、名前。
五人。
また新しい名前が、増えた。増えてしまった。
「………」
見えもしない終わりの頃には、いったいどれだけの数を書かねばならないのだろう。
私達以外の全員?……それとも私達の名前も書く時が、来るのだろうか。
「……やめましょう」
暗い気持ちを掻き消すように頭を振る。
そんな事を考える必要はない。ただ、忘れないように書くだけだ。事実を。それだけ、それだけの事。
それより、今日は良い事があった。
「……ふふっ」
写真立てに納めた、写真を眺める。
楽しそうに笑う姿を見て、心が軽くなるのを感じた。
――『学園生活部』。
ゆうりさんが考えた――言い得て妙な部活動。
ついぞ任される事が無かった私が初めて顧問をやる、拠り所。これからの皆の居場所。
「そうだ」
部活動なら、やっておかなきゃいけない事があるのを思い出した。
私は、各種書類が納められている棚から――部活動申請書を取り出す。
軽く眺めて、必要事項を書いていく。
――――――
部活動名、『学園生活部』
顧問、佐倉慈。
部長、万寿柳。
部員、丈槍由紀。若狭悠里。恵飛須沢胡桃。柚村貴依。
活動内容。
小さく残った大切な日々を忘れないように、大切にする部活動です。
――――――
そこまで、書いて――教頭先生の机に置いた。
「教頭先生、確認をお願いします」
『佐倉先生……ふざけているのですか?こんな意味のわからない部活、承認する訳ないでしょう!』――なんて。
そんな神経質な声が聞こえた気がした。
聞く事すら嫌だったそんな声も、今は酷く懐かしい気がして――小さく笑いが零した自分が、やけに可笑しかった。
寝室は、皆の気持ち良さそうな寝息で満たされていた。
月明かりで照らされた皆の顔は、安らかだ。久しぶりにお腹いっぱい食べたからかもしれない。現に私も良く眠れそうだった。
「あら……?」
ふと、やなぎくんの手に――写真を持っているのが見えた。皆が映った、皆の写真。
「よかった……」
どうやら、彼の何処かに感じ入る物があったようだ。
これでほんの少しだけでもやなぎくんが前に進めるといい。部活動の中でゆっくりと育めばいいのだ。
胸の奥から湧いてくる感情のまま、彼の頭を撫でようとしたら――月明かりが急に薄くなって、彼の顔が見えづらくなった。
見上げると、分厚い雲が綺麗な月を覆い隠そうとしていた。
「……無粋な雲」
これじゃあ、撫でててもこの子の顔が緩んだとか見えないじゃない。
まあ、いい――機会はきっと沢山ある。
皆を起こさないように静かに床に就く。
これからの活動がとても楽しい事になりますように、と。
雲に隠れても、それでも光ってる月に祈りながら。
―――――
※解説 byWIKI
・『学園生活部の写真』
学園生活部結成時に撮られる写真。その時点での主要キャラ全員が映る。計二枚。
通称、“お手軽正気度調整キット”。
これを装備していると、正気度が上昇している事にできる。つまりは正気度は変動していないが――これを装備している間は高い正気度を保つ事ができる。
デメリットとして、これを紛失・または写真に映るキャラが複数死亡した場合、上がった数値分が元の数値から引かれる(正気度が10換算の場合、これを装備すると3を8にできるが、効力を失うと3に戻り、そこから5下がる。つまり、-2になりおしまいだ!)。
歴戦の猛者が使うと、正気度低いキャラのフォローをする神アイテムにも、わざと紛失させてバッドエンド類をクリアするという非人道的なアイテムにもなる。
みんなもうまく、使おうね!
――因みに、装備する写真によってキャラの行動傾向が変わる事はあまり知られてないぜ。なぜだって?俺がこうして隠しているからな!(赤さん)。
“彼”が持っている写真は?
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めぐねぇが映っていない写真
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“彼”が映っていない写真