百合殴り書きSS   作:Hiromi

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百合殴り書きSS

うい「これうっまい!」

 

ゆり「ありがと。今日は遅かったから、手込んでなくてごめんね」

 

うい「え、これで?スープほんとにうまい!」

 

ゆり「それはよかった」

 

うい「むしゃむしゃがつがつごきゅごきゅ――」

 

ゆり「もうっ、こぼしすぎ。ん――これで綺麗」

 

うい「えへへ。ありがと、ゆりも綺麗だよ」

 

ゆり「はいはい」

 

うい「おかわり!」

 

ゆり「ゆっくり食べなさい」

 

うい「う…わかりました」

 

ゆり「――はい、どうぞ」

 

うい「むしゃむしゃがつがつごきゅごきゅ――」

 

ゆり「聞く気ゼロね…」

 

うい「あしたはういが作るから、任せといて!」

 

ゆり「どうして?私が作るけど――」

 

うい「いい!私が作る!」

 

ゆり「そう…じゃあ楽しみにさせてもらおうかな」

 

うい「うん!」

 

ゆり「食べたらお風呂入ろうか」

 

うい「…一緒に?」

 

ゆり「勿論」

 

うい「わ、わかった」

 

ゆり「もう…いい加減慣れない?」

 

うい「だ、だって恥ずかしい…」

 

ゆり「クスッ」

 

うい「もう、笑わないで…?」

 

ゆり「先入ってるね」

 

うい「ん…わかった」

 

 

 

うい「今日も雨だ~」

 

ゆり「洗濯物、たまってきちゃったな」

 

うい「ランドリーいく?」

 

ゆり「んー、でも雨だしね」

 

うい「出たくないのよね」

 

ゆり「明日でいっか」

 

うい「じゃあ今日は出かけないの?」

 

ゆり「そうだね」

 

うい「なら、えへへ」ぎゅっ

 

ゆり「ん、どうしたの」

 

うい「独り占め」ニコニコ

 

ゆり「いつもしてるでしょ?」

 

うい「そうかも」

 

 

 

ゆり「起きて、うい」

 

うい「ん~………」

 

ゆり「ねぇ、起きてよ」

 

うい「んぅ?んっ……」

 

ゆり「――起きないとキスする」

 

うい「……どぞ」

 

ゆり「してほしいの?」

 

うい「っ…うん、してほしい」

 

ゆり「キスで終わらないかも」

 

うい「ん、別に…いいから」

 

ゆり「じゃあ、ん――」

 

うい「――っ…ッッ!?」

 

ゆり「っふぅ…どう?」

 

うい「~~~~ッ!!」

 

ゆり「っく、あはは、あっはっはっはっはっは!!なにその顔!」

 

うい「っ〜〜〜!すっっっっっっぱ!!!!!」

 

ゆり「あは!おいしい…っ?」

 

うい「っも~~~~~~!あり得ない!!」

 

ゆり「可愛いんだから、も~…」

 

うい「ぜったい許さない!」

 

ゆり「うーい?」

 

うい「なに?」

 

ゆり「おはよう」

 

うい「む~~~」

 

ゆり「おはようは?」

 

うい「………」

 

ゆり「…おはようは?」

 

うい「――おはよう」ボソッ

 

ゆり「はーい、おはよう」クスッ

 

 

 

ゆり「その T シャツ、いつも着てない?」

 

うい「これ?高校からずっと部屋着だもん」

 

ゆり「可愛いね」

 

うい「え、やっぱり!?これ凄い可愛いよね!この謎の動物みたいなやつが――」

 

ゆり「ダサすぎて、可愛い」

 

うい「…」

 

ゆり「まあういが可愛いから、可愛く見えるんだけど」

 

うい「…この T シャツは?」

 

ゆり「ダサい」

 

うい「…」

 

 

 

うい「今日凄く気合入ってるね」

 

ゆり「わかる?」

 

うい「…誰かと会うの?」

 

ゆり「うん、バイト先の先輩」

 

うい「…そうなんだ」

 

ゆり「女の人だよ」

 

うい「…わかってるくせに」

 

ゆり「すぐ帰ってくるから」

 

うい「約束ね」

 

ゆり「はいはい」

 

 

 

ゆり「ただいまぁ」

 

うい「ゆり、酒臭い」

 

ゆり「んん…ごめん」

 

うい「――飲んできたんだ」

 

ゆり「まあね」

 

うい「…......」

 

ゆり「うい〜?」

 

うい「お風呂、沸かしといたから」

 

ゆり「ん、ありがとぉ…でも、その前にぃ。ん~…」

 

うい「…酒臭いから、や」

 

ゆり「えぇ…じゃあ、お風呂入ったら、いい?」

 

うい「早く入ってきて」

 

ゆり「はーい」

 

 

 

ゆり「(けなげに待ってたんだ、もー…かわいいな~)」

 

ゆり「(ちょっと飲みすぎたかも。潰れないように気を付けてるんだけど)」チャプンッ

 

ゆり「!?!?!?!?」ザバァ

 

ゆり「うぇ、あぅ!?!?!?(冷た!!)」

 

ゆり「………はぁ、さめちゃった」

 

 

 

ゆり「もう、お風呂沸かしてくれたんじゃなかったの?」

 

うい「…」ツンッ

 

ゆり「――わかったわかった」

 

うい「…」ツンッ

 

ゆり「ごめんなさい」

 

うい「…知らないもん」

 

ゆり「私だって断りたかったけど…」

 

うい「…」ツンッ

 

ゆり「…はぁ、ごめんなさい」

 

うい「――今日」

 

ゆり「ん?」

 

うい「一緒に、寝る」

 

ゆり「うん、いいよ」

 

うい「明日は遊園地デート」

 

ゆり「凄く楽しみ」

 

うい「明後日は一緒に飲む」

 

ゆり「呑めるの?」

 

うい「飲むの!」

 

ゆり「もう、わかったってば」

 

うい「明々後日は――」

 

ゆり「いや仕事だから」

 

うい「...毎日一緒に寝る」

 

ゆり「はいはい」クスッ

 

 

 

うい「観覧車乗りたい!!!」

 

ゆり「いいよ」

 

うい「あの位置、絶対家見えるね!」

 

ゆり「じゃあ下で待ってるから」

 

うい「え、なんで...?」

 

ゆり「高所恐怖症なのよね〜」

 

うい「...じゃあいい」

 

ゆり「遠慮しないで?」

 

うい「行ってくるから下で見ててね!」

 

ゆり「あ、うん。いってらっしゃーい......」

 

 

 

うい「ジェットコースター乗る!」

 

ゆり「乗れないんじゃない?」

 

うい「...乗れるもん」

 

ゆり「あ、2種類ある」

 

うい「!こっちあんまり怖くないやつだ!」

 

ゆり「でも高いから無理」

 

うい「...あっちの高いの乗ってくる」

 

ゆり「いってらっしゃーい」


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