ご注意下さい。
高校二年生の春、バイトしている芸能事務所に学校の後輩が入ってきた。
名前は丸山彩《まるやまあや》。一つ下でピンクの髪がチャームポイント。少し緊張しやすいとこがあるが、容姿は別格。性格もよくアイドルとしてはかなりポイントが高いだろう。
俺は新人サポートの仕事をしており、丸山と学校で面識もあったので自然な流れで丸山のサポートに入ることになった。
「今日から2年間。君のサポートを担当させてもらう。一応社交辞令として自己紹介だ。花咲川学園2年生、黒峰煌成《くろみねこうせい》だ。分からないことがあったら俺に聞いてくれ。できる限りのことはする。よろしく頼む」
「は、はい!わたし、丸みゃま彩でしゅっ!あっ……」
凄いな。1回の自己紹介で2回噛んだぞ……。よくオーディション大丈夫だったな……。
なんて考えていると、丸山は真っ赤な顔して訂正してきた。
「すすすすみませんっ!ま・る・や・ま・あ・や・です!今日からよろしくお願いしましゅっ!…………」
もう笑いをこらえることができない……この子は、色々な意味で才能を秘めているのかもしれない……。
「わ、笑わないでください〜!!」
「すまない……ククッ。しかし丸山。君はどうしてアイドルになろうと?」
ふと気になり、丸山に尋ねてみると、少し懐かしそうな顔をして、丸山は語り始めた。
「私はね……!!」
顔を赤くしていたさっきまでとは違い、輝いた顔をして夢を語る彼女の顔を見て、俺はさっきの冗談混じりの考えを肯定していた。
きっと丸山は、他人に夢を見させることが出来る人間になれる。
「それでね、私も……」
「わかった。丸山」
まだまだ話し足りなさそうな丸山を制し、俺は目を閉じ、自分と丸山のこれからについて告げる。
「俺がお前をサポートできる期間は2年間だ。その間に仕事が来るとも限らないし、アイドルでいられるとも限らない。でも俺は、お前は誰よりも輝けるアイドルになれると信じている」
1度言葉を切り、丸山を見ると、さっきまでとも違う。キリッとした真剣な面持ちでこっちの目を見ている。
その目を見て、俺は微笑んで言葉を続ける。
「だから、お前も俺を信じて欲しい。必ず、俺がお前を立派なアイドルにしてみせる」
そう言葉にし、丸山に手を差し出した。
その差し出された手を握り、丸山も口を開く。
「うん!私からもよろしくお願いします!」
この時から、俺と丸山の2年間が、幕を開けた。
俺にとっても、彼女にとっても忘れられない、新しい春の始まりである。
初めて書いたのですが、やはり書くのは難しいものですね。
しかし、とても楽しいものでした。
もし読んでくださったのならば、亀投稿の私を是非とも見守ってください。m(_ _)m
彩と煌成の未来のお話
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ほしい
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結構です