煌めいた彩りは新しい春を運ぶ   作:♡チェケ♡

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クリスマスの日、彩は久々の表紙撮影でスタジオに来ていた。気合を入れ撮影に取り組む彩だが煌成が年末で忙しくて彩のサポートに入れなくなってしまう。
いつもと違う事に心がザワつく彩だが、煌成はしっかり手を打っていて……?


※オリジナル設定もりもり
煌成要素ミドリムシ
ちょっと展開が分かりづらいかもしれません。頑張ってください。
今は2月になりました。寒いですね


煌めいた冬 一緒にいるのは君がいい

ー撮影スタジオー

「うーん、彩ちゃん。もうちょっとこっちに目線送って!体開きすぎ!」

「は、はいっ!」

次々と出される指示をしっかりと整理し、ポーズをとっていく。でもなんだかいつもの撮影よりも集中できてる感じがしない…なんでだろう……

 

なんでだろうって言っても、理由はわかってるんだけどね…

そう思い、いつも煌成くんがいる場所をチラッと見る。新人サポートの仕事をしている煌成くんは今日別の仕事が入ってしまったらしい。

 

「うーん、ちょっと休憩しようか!今回の内容の本確認しといて!」

そう言いカメラマンさん達がスタジオから出ていく。ちょうど良かった。ちょっと集中力を戻さないといけない。

「こういう時、煌成くんならどうするんだろ…」

1人ごちり、横を見るがそこには誰もいない。今日が今年は最後の仕事だから煌成くんと次に会うのは年明けになる。

つまり、クリスマスの今日も2()7()()も煌成くんには会えないんだ。

 

うう…やっぱ寂しいよぅ……

 

しょげていると代理のアシスタント、福田さんが声をかけてきた。

「彩ちゃん、ちょっといいかな?」

「えっ?」

 

ー休憩後ー

「うーん!いいね!彩ちゃん、輝いてるよ!」

「はいっ!」

うん!頭はよく回るし体もキレッキレ!集中力だって全回復だ。

 

「うんっ!いいよ!彩ちゃん、最高だよ!」

今日も元気なカメラマンさんの言葉に反応する余裕まである。私は今、間違いなく絶好調だ!

煌成くん、私は大丈夫だよー!!!

 

 

心の中で叫んだ言葉は届いただろうか。ただ1つ事実なのはこの時煌成がくしゃみをしたという事だけである。

 

 

ー休憩中ー

「彩ちゃん、ちょっといいかな?」

「えっ?」

アシスタントの福田さんはいきなり核心をつく事を言ってきた。

「今日、煌成くんがいないから落ち込んでるでしょ」

「えっ?ええええっ!?え、いや、えっ?」

「も〜!バレバレだよ〜?ずっとソワソワしてるしいつも煌成くんが立ってる場所チラチラ見てるし。

「い、いや〜。そ、そんなことないですよ〜?」

咄嗟に誤魔化そうとするが福田さんは私の目をじっと見つめてさらに問いかける。

「さっきも、煌成くんなら…とか言ってたじゃーん」

「ふぇぇぇっ!?き、聞いてたんですかっ!?」

指で丸をつくる福田さん。や、やってしまった…まさか聞かれてるとは……

 

色んな意味でさらに落ち込んでいると、福田さんは紙袋とその中から手紙を取り出した。

 

「じゃじゃーん。これはなんでしょう?」

「……?」

急すぎてよく分からない。なんの手紙……?

 

「実はこれは、煌成くんから彩ちゃんへのメッセージでーす」

「…えっ?」

「やっぱ心配だったみたいだねー。煌成くんが「あいつがダメそうだったら渡してください」って言って昨日渡してきてさー。いい先輩を持ったねー」

そう言い渡された手紙をバッと広げる。そこに書いてあったのはいかにも煌成くんらしい文だった。

 

『丸山へ

久々の表紙の撮影なのについてやれず申し訳ない。1人での仕事は初めてだろうし緊張したりするかもしれない。俺もフォローしてやることはできない。

だからこそ、これまでやってきたことを思い出しながら頑張ってくれ。もうお前なら1人でもきっちり仕事をする事が出来るはずだ。俺は信じているぞ。

 

メリークリスマス 煌成』

 

「……グスッ」

思わず涙が出そう…私、涙腺緩すぎじゃない……?

「どう?元気出たー?」

「はい。もう大丈夫です」

冷静になれている。私は大丈夫。煌成くんだってそう言ってくれてるし、落ち着いてやっていこう!

 

「あ、あとこの紙袋は煌成くんからのクリスマスプレゼントだから、今日のお仕事頑張れたら渡すからねー」

「えっ?」

紙袋に目が釘付けになる。煌成くんからのクリスマスプレゼント……?ほ、欲しいっ!

 

よーっし!元気モリモリでやるぞー!!

 

 

 

ー撮影終了ー

「オッケー!お疲れ様ー!」

カメラマンからのオッケーサインと一緒に床に倒れ込む。つ、疲れたぁ……

「彩ちゃん、お疲れ様ー。これ、煌成くんからのクリスマスプレゼントねー。家に帰ってから開けるんだよー?」

「はいぃぃ…お疲れ様でしたぁ……」

クタクタだ…パパっと家に帰ることにしよう……

 

 

ー丸山宅ー

「ふっふっふ…この時がきた…」

ニヤニヤしながら紙袋に手を入れると中から出てきたのはさらに小さな紙袋だった。

「なんだろ、これ」

その紙袋を開けると、中から出てきたのはハンドクリームだった。しかもこれ、かなりいい値段するやつだ…こ、こんな良い物を貰っちゃっていいの……?

 

出てきた物の凄さに私がたじろいでいるとヒラリと紙が落ちた。

「ん?これは……?」

それは煌成くんからのもう1枚の手紙だった。

 

『冬は冷える。しっかりと対策しろよ。あとしっかり体調管理すること。インフルとかも流行ってくるし気をつけろよ』

 

こ、煌成くんらしい……。このハンドクリームもそういう事なのだろう。しっかり対策しなくちゃな。

 

でも結局、煌成くんから今年は()()を祝って貰えないっぽいなぁ……ちょっとだけ、寂しい

そう思い手紙を2つにたたむと、裏側にも文字があるのが見えた。

「……あ」

 

そこに書かれていたのは短い文章。

 

『少し早くて申し訳ない。丸山、誕生日おめでとう』

 

思わず頬が緩む。私は幸せ者だな。

 

煌成くん。来年もよろしくお願いします。




読んで頂きありがとうございます。皆さんは異性から手紙を貰ったことはありますか?私はないです。あけましておめでとう(!?)

次回からは新年です。ということで前から言ってあった通り千聖の話である「僕が出会った少女はガラスのような人でした」が始まります。2つ同時進行ということで投稿は遅くなってしまうと思いますが、できる限り早くできるよう頑張ります。
また、チェケという名前でTwitterをやっているのですがTwitterで投稿日の予告や他のキャラたちのこういう話だよ!みたいな短文をのっけたりらするので是非ともフォローして頂けるとありがたいです。

長くなってしまいましたが、次の投稿でお会いしましょう

彩と煌成の未来のお話

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