個性溢れる5人組を煌成は上手くまとめることができるのか……?
※オリジナル設定
ー事務所フリースペースー
「やったー!6だよ!えーっと…え!【万引きがバレて警察に逮捕、1回休み】えーっ!そんなぁ……」
「あっははは!彩ちゃんざんねーん!」
「彩さん、万引きはダメです!」
「イヴさん。ゲームの中ですよ、ゲームの中」
「彩ちゃん…お説教が必要かしら?」
5人の少女が盛り上がっている中、煌成は1人で頭を悩ませていた。
…どうして、こうなった……?
なぜ5人の女子高生+1人の男子高生で人生ゲームをやっているんだ……?
時は少しだけ遡る。
「というわけで、みんなに集まってもらった。自己紹介の必要はないと思うし、とりあえず今日はみんなでお喋りでもしていてくれ」
今日は初日だし、こいつらに仲良くなってもらうことが先決。まあみんな女子高生なわけだし大丈夫か。
しかしそんな俺の思いは、一瞬で打ち砕かれた。
氷川がピシッと手を挙げた。
「どうした氷川?」
「私ね、今日人生ゲーム持ってきたの!みんなでやろ!」
言うなり氷川は持ってきたカバンから折りたたみ式の人生ゲームを取り出した。
「えっ、日菜ちゃん人生ゲーム持ってきたの?楽しそう!」
「人生ゲームなんて久しぶりですね!楽しみです!」
「人生ゲーム…それはもう1つの人生…!ブシドーですね!」
「ちょっと日菜ちゃん、そんなもの持ってきていいの?…お説教が必要かしら?」
めちゃくちゃだ…。氷川、こいつは要注意だな。
「じゃあ5人で仲良くな。俺はちょっと散歩してくるから」
「「「「「え?」」」」」
逃げようとしたら、5人全員がこっちを見た。怖っ。
「煌成くんもやるんだよ!」
「煌成くんもやらないとダメだよー。みんなで仲良く、でしょ?」
「煌成さんもブシドーを歩みましょう!」
「みんなで仲良くやりましょうよ!煌成さん!」
「1人で勝手にどこか行こうとするなんて…、お説教が必要かしら?」
…散々だ。氷川、要注意。
短い回想を終えて現実に目を向けると、若宮が職業選択のマスに止まっていた。
「むむむ…ここのルーレットで何がでるかで私のブシドーが試されます…ブシドー!!」
グルッ!と勢いよく回ったルーレットは8で止まった。
「8…せ、戦国武将!これぞまさにブシドーですね!!」
「やったねイヴちゃん!」
そういいハイタッチする丸山と若宮を横目に眺めながら次の俺のターンのことを考える。
今のところ1番早いのは氷川。次に白鷺か。ビリは俺と丸山が近いな…。人生ゲームなんてやったことないし全然感覚がわからんけど、なんとかビリだけは避けたい……。
「はいっ、次は…」
「私…は1回休みだぁ…」
「なら俺か」
今は丸山の方が1マス前にいるが、これで5を出して2マス進むをゲットし、7マス…これが最善かな。
気合を入れて振られたサイコロはコロコロと転がり、氷川の足にぶつかって止まった。
「あー、1だね。煌成くん、1回休み」
「ぶふっ」
「なっ、ちょっとまて!今氷川の足に当たっただろ!ノーカンだノーカン!もう1回!」
「ダメでーす。はい、次麻弥ちゃんね」
「ハイッス」
ひ、ひでぇ…。てか丸山、笑いやがったなあいつ。
こうして人生ゲームは長々と続いていった。
「もういい時間だし、今日は終わるか」
もう外は夕陽が沈みそうになってる。結局5回近くゲームやったし、ちょっと疲れた。
「そうだねー。あ、今日の夜お姉ちゃんと遊ぼっと!」
「日菜ちゃん、夜更かしするつもり?…お説教が必要かしら?」
「そういえばイヴちゃん、次のモデルの撮影っていつ?」
「確か明後日だったと思います!」
「そういえば彩さんもイヴさんもモデルをやってるんでしたっけ?凄いですね、尊敬するっス」
5人も随分仲良くなったようだし、俺としては満足かな。
「今日は初回ってことでこういう感じだったが、次回からはしっかりとしたレッスンに切り替わるからそのつもりでくること。柔軟と筋トレ、楽器のトレーニングは各自家でもやっておくように。いいか?」
5人がこくりと頷く。
「それじゃあ、改めてだが今日からお前たちはれっきとしたアイドル。パステルパレットの1人だ。1年という短い間になるが、これからよろしくな」
5人とも個性強いし、今までで1番疲れるかもしれない。
でも、こんなにもキラキラしているヤツらを見れることなんてそうそうない。……楽しみだ。
俺にとっての最後の1年。
忘れられない春の始まりである。
【⠀お説教が必要かしら⠀】
これだけは、書きたかったんです…!しばらくはこんな感じでゆるふわっとした感じのお話です。
しかしこのシリーズも残すところ約9話になる予定。これからも頑張りますので、是非とも応援よろしくお願いします。
次回の投稿もお待ちしていてください!
彩と煌成の未来のお話
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