煌めいた彩りは新しい春を運ぶ   作:♡チェケ♡

27 / 33
いつも通り煌成の病室を訪ねた彩、その目に映ったのは……




※オリジナル設定注意


もう一度、煌めくために ー後編ー

「煌成くん、クリスマスももうすぐだしどこかに行きたい…ね……?」

 

私は持っていたバッグを落としてしまった。だって…そこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そりゃいいな。彩」

 

優(・)し(・)く(・)微(・)笑(・)ん(・)で(・)い(・)る(・)、煌(・)成(・)く(・)ん(・)の(・)姿(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)。

 

「えっ…こ、煌成……く、君…?」

 

言葉が上手く出てこない。舌が回らない。身体が震えているのがわかる。目頭も熱くなってくる。

 

「……彩」

 

そう言い煌成くんは両手を広げる。私は一目散に走り出していた。

 

 

煌成くんが、目を覚ましてる。目を開いて、体を起こして。私を迎え入れようとしてくれている。

 

 

……やっと、起きてくれたね。煌成くん。

 

 

 

 

それから私は10分近く煌成くんの胸で泣き続けていた。

ナースさん達が途中から駆けつけてくれて私が抱きつきながら煌成くんの体調について調べていた。

 

…申し訳ないことをしたな。

 

 

 

 

 

 

「ってあれ!?もう12月!?」

 

色々事が落ち着いてから煌成くんが発した言葉だった。そりゃそうだよね。

 

「煌成くんずっと起きなくて心配だったんだから…。もうっ!」

 

そう言いまた煌成くんに抱きつく。…あったかい……。

すると煌成くんは想定外な発言をした。

 

「あー、想像以上に時間かかっちゃったからなー」

 

「何に?」

 

「作詞作曲に」

 

「…へ?」

 

え?今煌成くんなんて?

 

「作詞…作曲?」

 

煌成くんに確認すると、優しく微笑み頷いた。

 

「夢の中だってのは俺もわかってたんだけどな。そこで作詞作曲してたんだ。んでついさっき出来上がった」

 

「へぇ〜。……ってえええええええ!!??」

 

まさか、なかなか起きないと思ったら……夢の中で作詞作曲してたなんて!!??

 

 

 

 

ー1週間後ー

 

私達は事務所で早速煌成くんが作った曲を聞くことになった。

 

「それにしても黒峰さん。もう体は大丈夫なんですか?3日前退院したばかりなのに」

 

「ああ大丈夫。ずっと寝てただけだしな」

 

「いーなー!私もぐっすり寝たーい!」

 

「それは違いますよ日菜さん…」

 

皆もいつも通りに戻ってきて、いつもの楽しい日常が返ってきた。

 

 

 

「それじゃあ聞いてくれ。こんなことがあってからももう一度、キラキラしたアイドル生活を送るため。俺からのクリスマスプレゼントだ。」

 

 

 

「もう一度、ルミナス」

 

 

 

 

 

 

ー帰り道ー

 

煌成くんの曲を聴き、その後はすぐに解散となった。今日がクリスマスイヴだと言うのもあったけど煌成くんの体力が戻ってないってのもあった。

 

「ごめんな。まだ全快してなくて」

 

「全然いいんだよ。むしろもっと休んで欲しいくらいだし」

 

そう言うと煌成くんはなんだか切なそうな顔して言った。

 

「今日、歌った曲があるだろ?」

 

「え?うん。すっごくいい曲だったよ」

 

「実はな。その曲が、俺が見れる最後のライブなんだ」

 

「えっ?」

 

突然のことに思わず立ち止まってしまう。さ、最後……?

 

「で、でも煌成くんが担当を辞めたからって私達のライブを見には来てくれるよね?」

 

せめて、ライブででもいいから私達の成長とかを見て欲しい。あ、でも普通に会った時とかに見せれば……

 

「実はな。俺、県外の遠い大学に行くんだ」

 

「え……?」

 

え、県外…それも遠く……?え、どうして?

 

「言うのが遅くなったのは申し訳ないと思ってる。実は県外の大学で音楽を学ぶことになったんだ。作曲とかを中心に」

 

県外ってことは、ずっと会えないってこと……?

 

「……彩」

 

「…………えっ、あ、う、うん。どうしたの煌成くん」

 

びっくりしてるのがバレバレだろうけどなんとか平静を装ってみる。煌成くんが夢を追っかけるのは私も応援したい。

 

「今から、無茶かもしれないことを言うぞ」

 

「う、うん…」

 

ま、まさか一緒に来てくれ!とか…?

 

「パステルパレットとして、ライブでその姿を見せて欲しい。目指せ全国ツアーだ」

 

「へっ?」

 

煌成くんの目を見ると、あの懐かしい仕事モードだ。

 

「お前たちの成長した姿を見せて欲しい。ライブで!」

 

……。なんだか、こういうのも久しぶりだな。あ、そうだ。いいこと思いついちゃった。

 

「ねえねえ、煌成くん。明日はクリスマスだよね?」

 

「ん?そういえばそうだな。一気に時間が飛んでるからな……。それがどうしたんだ?」

 

ずっと、煌成くんにやりたいねって話しかけてた事があったんだった。その夢を、叶えさせて貰うとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

「私と、デートしよっ!!」




ルミナスとは、輝くという意味を持つ言葉です。
読んで頂きありがとうございます。最後のシリアスが終わりましたね。

次回からの話は本当にただのイチャイチャが始まります。それも煌成が卒業するまでの話。それまで皆さんお付き合い下さい。


最終アンケートを取ります。各バンドからの選抜なのですがさよひなで1つの作品となっておりますので把握お願いします。

彩と煌成の未来のお話

  • ほしい
  • 結構です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。