煌成にとって高校最後の冬。煌成の目標は……!!
※オリジナル設定注意
ー12月24日ー
「ふわああ…。ね、眠い…」
隣で彩があくびをしている。俺たちは今電車に揺られながらとある場所を目指していた。
「すまないな、彩。こんな朝からの出発にしてしまって」
「ううん!全然大丈夫!実は昨日楽しみすぎてあまり寝付けなくて…」
「おいおい。気持ちはわかるけど体調崩さないようにな?今少し寝てていいぞ」
まあ俺もあまり寝てないんだけどな…。苦笑いしながら彩を見るともううつらうつらとし始めた。はやくね?
まあ今は朝の7時。しかも6時からの電車に乗ってもう1時間たってる。眠くなるのも当然か。
幸い電車に乗ってるのは俺たちとおばあちゃんとかだけだし、寝てても問題ないか。俺も少し寝ようか……っ!!
コツン。肩になにかが乗っかった感覚。目で横を見ると目の前に彩の顔があった。
「…んぐっ!!」
思わず声が漏れそうになる。普段あまりびっくりしない俺だけどびっくりした。てかあの事故の時よりびっくりした。
彩と過ごしてもうすぐ2年がたつ。初めて出会った時はただキラキラしてる奴って感じだったけど、メイクを覚え、アイドルになりさらに輝いた彩。
…可愛くなったな、こいつ。
爽やかな笑顔で横目に彩の寝顔を見つめている煌成だったが、その視線が彩の唇へと移った。
……!!!
色の薄いリップで塗られ光沢を放つ唇。顔が赤くなるのを感じる。
あ、そういえば俺たち恋人だったな…。
…てことは、いずれ俺たちも…キスとか……するのか…。
……いつか、いつかな。
そんなことを考えていたら電車は目的地についていた。
あ、寝れてねえ……。
「やっと着いたね!温泉旅館!!」
旅館の前でグイッと伸びをする。ぐっすり寝れたおかげで体が軽い気がする。
「とりあえずチェックインだな」
「うんっ!」
そう言い扉へと向かう煌成くんの横に並び、2人で歩く。
そもそもクリスマスに何故電車で温泉旅館へと来ているのか?それにはワケがあった。
ー約1週間前ー
彩とのクリスマスデートの場所に悩んでいた俺は山岸さんに呼び出された。
「突然どうしたんですか?山岸さん」
「おお煌成くん。実はな……」
山岸さんによると、家族で温泉旅館に行く予定だったけど娘さんが彼氏と出かけるからと断念することになったらしい。だからその無料チケットを俺にくれるとの事だ。
「煌成くん…。君は男友達とかと友情を紡いできてくれ……」
「……はい。ありがたく使わせてもらいます」
…彩とのクリスマスデートに。
心の中で深く深く謝罪をして俺は温泉旅館の無料チケットを手に入れた。
「わぁ〜!部屋すっごく広いね!」
部屋は2人には広すぎるといったくらいに広かった。
「…まあ一応3人部屋の予定だった所だからな」
煌成くんが苦笑いしながらなにか呟いていたが聞き取れなかった。
…しかし、この状況で大切なことはただ一つだけ。
そう。私は今日
実際今も変装してバレないようにしているし。…にしても、部屋が広いのは私にとってはあまり良くないなぁ…。
私が望んでいることは、隣で寝ること…!
流石に同じ布団とは言えない!そんなの恥ずかしくて死んじゃうかもだし。だからこそ、隣でお喋りしながら寝たい。
でも、部屋が結構広いから無理かもなぁ…。
肩を落としてへこむ彩と対象に、煌成はぱっぱと身支度を済ませていた。
「彩、もうすぐ行くぞ」
「あ、うん!」
私達は初日に遊園地に行き、一泊して帰る予定で来ている。つまり、クリスマスイヴの夜を煌成くんと過ごせるということ…!
私は冬が好きだ。クリスマスに加えて私の誕生日まである。そんな日を今年は好きな人と過ごせるなんて、こんな幸せな事はないと思う。
大切な1日にしたい。そう心に思い彩は煌成の後を追った。
「よし、行こ!煌成くん!」
「ああ。行こう」
2人で手を繋ぎ、私達は歩き出した。
煌成くんが遠くに行ってしまう前に、沢山の思い出を作るために。
遊園地デート編へ続く
読んでいただきありがとうございます。
今回は分けてクリスマス編とさせて頂いております。初めての遊園地デートに苦戦する彩と煌成の姿をお待ちください。
さて、今回の話でアンケートを締め切らせて頂こうと思います。これまで沢山の方にアンケートに参加していただきとても感謝しています。
最終アンケートの結果、今井リサの「陽だまりに照らされて」に決まりました。今もう1つ書いている千聖さんの話が終わった次に書く話の予定です。
また、千聖さんの話でリサの話を高校編にするか大学編にするかのアンケートをとろうと考えております。まあまずはこの彩の話がしっかり終わるまでお待ちください。
長文失礼しました。次回の投稿でお会いしましょう。
彩と煌成の未来のお話
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ほしい
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結構です