煌めいた彩りは新しい春を運ぶ   作:♡チェケ♡

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煌成と彩は遊園地へ!しかしそこで煌成に待っていたのは…?

あと一歩がいつも踏み出せない煌成の恋愛事情に進展はあるのか!?



※オリジナル設定注意
視点変更あり
作者は遊園地に行ったことがないため、頑張って妄想しております。涙を流しながら見てください。


煌めく冬。伸ばした手は君と。

この俺、黒峰煌成は遊園地に来たことがなかった。

 

幼い頃からギターに没頭し、友人と遊びに行くこともなければそもそも両親はいない。姉もアイドル活動をしていたし遊園地でなくとも人と遊びに行くことがなかった。

 

だから今、恋人と遊園地に来ているなんて現実味がまるでなかった。

 

「煌成くーん!ジェットコースター乗ろ!」

 

そう、だから……

 

 

 

 

 

「ぬおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

「キャーッ!!」

 

 

まさか、俺が高所恐怖症だったなんて、知る由もなかったのである…

 

 

 

 

「煌成くん、大丈夫?」

 

「あ、ああ…。なんとか……」

 

あ、頭がクラクラするし心臓がひっくり返った様な気分だ…。うぇぇ…。

 

「あ、煌成くん!コーヒーカップあるよ!コーヒーカップ!」

 

目をキラキラさせてコーヒーカップを指さす彩。…まあ彩が楽しそうだしいっか…。

 

「煌成くん!思いっきり回すよ!!」

 

「おう、来いっ」

 

 

 

 

 

 

 

「おえええええええっ……」

 

「ご、ごめんね煌成くん…」

 

は、吐きそう…。あんなに回されるなんて…。

 

「だ、大丈夫?」

 

「む、無理…」

 

流石にキツかった俺は、彩に頼んで少しベンチで休ませてもらうことにした。

 

 

にしても、体力落ちてる気がするな…。まあずっと寝てたわけだし仕方ないけど、トレーニングしとかないとなぁ…。あ、てか大学に送る資料の場所どこだったっけ…?ぬ、ぬぬぬ……。

 

煌成が現実逃避を決め込んだタイミングで、ちょうど彩が煌成にイタズラを仕掛けようとしていた。

 

 

 

 

 

ーちょっと前ー

 

煌成くん、体重そうだったな…。でも楽しそうだったし、一緒に来れてよかった!今日宿でマッサージでもしてあげようかな。

 

自販機に飲み物を買いに来た彩は、煌成と自分の分を買って戻っている最中だった。

 

あ、煌成くんのいるベンチ見えた。意外と遠くてびっくりしたなぁ…ハッ!!

 

こ、これはイタズラのチャンスなのでは!?

 

ドラマとかでよく見る後ろから冷たい飲み物をピタってやるやつ!よし、これでいこう!!

 

意気揚々と煌成の元へ向かう彩。その手に握られていたのは缶コーヒーであった。

勿論今の季節は冬。今日も風が少し肌寒い気候である。

 

案の定……

 

 

 

「えいっ」

 

「どぅおわっちぃぃ!!!」

 

あったかいのボタンから出てきた缶コーヒー冷えた煌成の頬に当たりジュッという音を出した。

 

「あちちちち…彩、それは冷たい飲み物でやるものだから…」

 

「ご、ごめんね……フフッ」

 

「ん?どうした」

 

「い、いや…。どぅおわっちぃ!って…」

 

堪えきれずに笑う彩と頬を擦りながら愚痴る煌成は、観覧車へと足を進めていった。

 

 

 

ー観覧車ー

 

「観覧車はジェットコースターに比べりゃ怖くねえな…」

 

溜息をつきながら言う煌成を見て彩が笑う。

 

「煌成くん、そんなこと言っちゃって足が震えてるよ?怖いの?」

 

「い、いや別に…。ちょっと寒いだけだし」

 

そう言い手を擦る煌成を見て彩は目を輝かせ、隣にちょこんと座る。

 

「だったら、手を繋いでみません?ほら!」

 

そう言い煌成に手を差し出す彩。しかしそれから数秒後、顔を真っ赤にして下を向いてしまう。

 

「あ…あの…煌成くん?これは…」

 

や、やっちゃったかな…?うぅ、恥ずかしい…。

 

「彩」

 

煌成は、優しく彩の手に自分の手を重ねた。

 

「えっ、煌成くん…」

 

しかし彩が煌成の顔を見ようとしても、煌成は反対側を向いてしまう。

 

「煌成くん!こっち見てよー!」

 

「い、今だけは嫌だ…!」

 

「みーしーてー!!」

 

「絶対ダメだ!絶対!」

 

それから観覧車が地上に着くまで2人はずっと言い合いをしていた。

 

 

優しく重ねられた手は、手汗のせいで途中で終わったらしい。

 

 

 

 

 

「面白かったねー!煌成くん!」

 

「ああ…そうだな…」

 

め、めちゃくちゃ疲れた…。高い所は怖いし食べ物も飲み物も高いし。でもパレードやジェットコースター以外の乗り物は面白かったし、その証拠に気づいたら夜になっていた。

 

「にしても煌成くんが高所恐怖症だったのはね!」

 

嬉しそうな顔でニヤニヤする彩。ビンタでもしてやりたいという衝動を抑えてチョップする。

 

「お前だってお化け屋敷ダメダメだったろうが。俺は入りたかったんだけどな…!」

 

めちゃくちゃ怖いと噂のお化け屋敷があったのだ。お化け屋敷も行ったことが無かった俺は興味があったんだが彩は……

 

 

「絶対ムリ!あんなの人の乗り物じゃないもん!!」

 

そう半べそかきながら頑なに動かなかったので諦めることになった。

 

「あれだけはダメなんだよね…。てか去年の夏で私が怖いのダメってわかってるでしょ!」

 

「ああ、あのホテルのやつか。あれは笑ったよなぁ」

 

「笑わないで!今日は…煌成くんと同じ……あ」

 

「ん?………あ」

 

忘れてた。そういえば俺たち、今日同じ部屋じゃん…。

 

 

気まづい空気が続き、俺たちは旅館へと帰っていった……

 

 

 

 

館編へと続く




冬のデート作もあと一つだけです。羨ましいですね。私も恋人と旅行とかしてみたいです。
コロナウイルスで皆さんも大変だと思いますが、頑張っていきましょう。私は元気です。投稿は早くはなりません。

それでは次の投稿でお会いしましょう。

彩と煌成の未来のお話

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