定期テスト……
慌てふためく彩に煌成は爆弾発言!?
努力すれば……目標は…
※オリジナル設定もりもり
視点変更ありあり
煌成多めですかな
話の中での時間の流れが少し分かりづらいかもしれません。ご注意ください
6月後半……。
丸山の前に、1つの壁が立ち塞がった……。
ー花咲川学園2ーB教室朝のホームルームー
「えー、今日からテスト期間だ。えー、部活動も2週間停止。えー、みんなしっかり勉強するように」
…もうそんな時期か。
最近は色々と忙しかったし、テストのことなんてすっかり忘れてたな……。
まあ俺はなんとかなるだろう。
ー1ーB教室朝のホームルームー
「今日からテスト期間に入りますよー。皆さん頑張りましょうねー」
……えっ?
周囲がザワつく中、彩は1人固まっていた。
……勉強が、やばい!!!
ー1ーB教室昼休みー
いつも通り花音ちゃんと2人でご飯を食べていると、花音ちゃんがため息混じりに、
「もうテストかぁ…。今回の範囲、大丈夫かなぁ……」
と呟いた。
正直、私は大丈夫じゃない。
オーディションに受かったこと、モデルとして雑誌に載ったことなどが続き、まったく勉強に集中してなかった…。
で、でも…赤点さえ免れれば……。30点以上だっけ?
そんなこと考えていると、花音ちゃんから聞き覚えの無い話が出た。
「先生も意地悪だよね。平均点より下になった教科は水曜と金曜に補習だなんて……」
「えっ?」
嘘、私それ知らない。
「か、花音ちゃん?そんなこと言ってたっけ?」
「ふぇ?彩ちゃん、朝のホームルームの時に言ってたよ」
そう言ってニコッと微笑む花音ちゃんを見て、私は癒され
なーーーい!
まずい、まずい、まずい。
水曜と金曜は煌成くんのレッスンの日だ。
もし補習があるから出られませんなんて言ったら……。
頑張らなきゃ!!
こうして、彩の平均点越えへの猛勉強が始まるのであった……。
ー放課後ー
学校帰りに丸山がいたから、丁度いいと思い近くのカフェに寄ることにした。
理由はもちろん。テストについて話すためだ。
本人もそれを分かっているのだろう。さっきからこの世の終わりみたいな顔とやる気十分の顔が交互に出てきてちょっと面白いことになっている。
……これが未来のアイドル候補か。
「……テストについて、ですよね…」
この世の終わりの顔で丸山が切り出す。首を縦に振ると、もっと酷い顔になった。面白いなおい。
このまま芸人としてデビューさせてみるのもありかなとかくだらないこと考えていると、いきなり丸山が頭を下げた。
「ごめん煌成くん!私、もしかしたらテスト明けのレッスン行けないかもしれません!」
「知ってる」
「えっ?」
既に丸山の担任に確認済みだ。その事もあって話をしに来たのに、あの先生、丸山に伝えてくれていないようだ。
「お前の担任に聞いた。今から話すことは、他言するな」
そう釘をさし、俺はテスト期間の話を始めた。
「まず、お前は平均点より下でも補習には行かなくていい。その代わりにテスト期間は水曜と金曜以外は補習を受けてもらう。まあそれは仕方の無いことだな」
「じゃ、じゃあ…レッスンには行けるんだね!」
ようやくいつもの笑顔に戻った丸山だが、残念なことにそんな美味すぎる話はこの世界にない。
「ああ。赤点さえ取らなければな」
「…………」
「ちなみに俺はお前の普段の成績まで担任に確認しておいた。かなりまずいみたいだが、まあ赤点は無いだろ」
…まあ確認したというより、担任からもはや相談のような形で聞かされたのだが、これは黙っておこう。
「こ、煌成くん……」
「なんだ?」
「…私、勉強してくる!!」
そう言って席から勢いよく立ち上がり、そのまま店から出ていった。
「……店の中走るなよ…。ん、あいつプリント落としていきやがったな」
カバンからハラリと落ちたその紙を見ると、どうやら今日行われた数学の小テストのようだった。
「へえ…。どれどれ……50点中………2点?」
……どうやら、思っていたよりも事態は深刻らしい。
…てかあいつ、金払ってねえなおい。
深いため息をひとつ吐き、俺はカフェを後にした。
ーテスト前最後のレッスンー
「1、2、3、4。1、2、3、4!」
……どうしたものか。ここ最近の丸山は動きにキレがまるでない。
テストが近づいてるから緊張でもしてるのか?とにかく、これ以上は逆効果だな。
「丸山、今日はちょっとこれで終わりだ。帰る支度をしろ」
「えっ?は…はいっ」
俺が荷物をまとめ始めると、丸山もタオルで汗を拭きながら、いそいそと荷物を片付け始めた。
……明らかにフラフラしてんな。
「ちょっと丸山、こっち向け」
「え?どうしたの?」
そう言ってこっちを見た丸山の目元には、明らかに睡眠不足がわかるクマが出来ていた。
「お前な…。勉強が大変なのはわかるけど体調崩したら元も子もないぞ?」
そう諭すが、丸山は首を横に振った。
「ううん。私、今頑張らないとダメなの。自分で決めたの。だからやらせて欲しい…です」
無茶はさせられない。だが、気持ちは汲み取りたい。
そんなむず痒い気持ちにさらされながら、俺は仕方なく首を縦に振った。
「……無茶はすんなよ」
そう言って頭に手をのせると、丸山は嬉しそうな顔で頷いた。
「うんっ!」
……その元気は、勉強の時用にとっておいて欲しいものだな。
そして遂に、決戦の時
……眠い。
とっても眠い。けれど、その分勉強はみっちりした。
途中で諦めそうになったけど、なんとか諦めずに出来た。
……これも煌成くんのおかげかな。
私、頑張るよ!!
そして、地獄の2日間が始まった。
ー花咲川学園2ーB教室放課後ー
全てのテスト返却が終わり、クラス中がその話題で持ち切りになりながら騒いでる中、俺は丸山のことを考えていた。
あいつ、大丈夫だろうか。
心配なことが2つある。
1つはもちろん点数のこと。そしてもう1つはー。
「こ、煌成くん!」
「ま、丸山?」
帰り支度を済ませ、バッグをもって教室を出ると廊下に丸山が立っていた。
………その目には、涙が浮かんでいた。
時を遡り、1ーB教室6限目世界史テスト返却
……これが最後の返却。これまでの返されたテストは、ギリギリのもあったけど、赤点じゃあなかった。でも、この世界史は……。
1番最後にあったテストだったのだが、丸山はこのテストの最中に力尽きて
……神様、仏様、アレキサンドロス様!どうか…私に御加護を……!
答案が返されている中、目をつぶり祈っていると、
「……。丸山ー」
きた!
緊張にドキドキしながら、私は答案を受け取った。
その場でバッ!と見ると、点数を書く所には、赤い文字で
……ごめん、煌成くん。私、ダメだったよ…。
少し出そうになった涙をぐっと堪え、席に戻ろうとすると、世界史の先生に呼び止められた。
「ああ、丸山。お前のテスト採点ミスの所直すの忘れちまってたな。すまんすまん。今直すわ」
「えっ?」
そう言い答案に先生は、1つの丸と31という数字を付け足した。
思わず、崩れ落ちそうになった。
……私は、成し遂げたよ………。
そして、今に戻る。
「……ギリギリすぎじゃないか?」
「うっ」
唸る丸山に、思ったことをぶつける。
「確かにレッスンで周りの奴らよりも忙しいだろうが、学校側が配慮してくれるのは事務所に入りたてだった今回だけの特例だぞ。次もこんな点数だったら間違いなく補習いきだな」
「か、返す言葉もございません……」
そう言い項垂れる丸山は、結構しょげているようだった。
「……まあ、今回は目標は達成できたしな。取り敢えず、お疲れ様」
そう言い、丸山の頭に手を乗せる。
「…しっかり休めよ」
「…うん」
…頬を赤らめて答える丸山は、まるで只の女子高校生のようだった。
……ちなみに俺は、10教科で合計967点でクラス2位だった。
テスト期間で夜中まで勉強する気持ちはわかりますけど、睡眠はしっかりとりましょうね。
高校生は教科が多いし、大変ですが高校生の皆さんは負けずに頑張って下さい。
この世界線の彩はまさかのお馬鹿ちゃんでした……。まあそこはご愛嬌ということで…。
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彩と煌成の未来のお話
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