煌成も聞かされていない「重大な話」とは?
彩、再び大きな1歩を踏み出すとき!
そして、煌成からまさかの話が……
※オリジナル設定山盛り
視点変更なんてあってないようなもの(読めばわかります)
ー某事務所待合室ー
俺と丸山は今、2人並んで座り、待合室でお偉いさんが来るのを待っている。
さっきから隣でそわそわしてる丸山は置いといて、何故こうなったかを振り返るとしよう。事の発端はあの時……
ー三日前レッスン中ー
目の前でダンスの練習をする丸山を止め、1度水分補給を入れる。
「うん。いい感じだな。ダンスのキレもリズムもいい」
最近の丸山の成長っぷりは凄まじいものがある。テストという鎖から解き放たれたからか、なんだか思い切ってやっている感じがする。
「でも煌成くん。ここのリズムが…」
「ああ、ここはだな……」
というふうにいつも通りレッスンをしていると、突然事務所のお偉いさん、山岸さんが入ってきた。
「頑張っているようだね、丸山くん。黒峰くん」
「はっ、はひぃっ。え、えっと……」
「ご無沙汰しています。山岸さん。急にどうしたのですか?」
とちっている丸山は置いといて、用件を尋ねる。
「ああ。ちょっと話があってね。次の日曜日、2時に事務所の待合室に来てくれるかな」
日曜日か…。特に何もないな。
「丸山は日曜日、大丈夫か?」
「えっ、う、うん!大丈夫です!」
「そうかそうか。じゃあ、よろしく頼むよ」
そう言い、山岸さんは部屋から出ていった。
ここですぐには話せないようなことなのだろう。心当たりは特にないが……。
……いい話だといいんだけどな。
そして、時は戻り今。あと2分ほどで山岸さんが来る予定だ。話の時間次第でこの後、夕飯の買い出しにでも行こうか。
俺がこの後の予定について考えていると、丸山に肩をつつかれた。
「ん?どうした丸山」
「イレ……」
「なんだ?聞こえんぞ」
「とっ、トイレ行きたい……」
……今!?
まずい、もう時間もない。
だが、話が長く、途中で万が一があるのも最悪だ。
とにかくすぐ行かせるしか……。
「いそいで行っ」
「待たせたね、2人とも。さあ、話を始めようか」
……最悪のタイミングだなあ、おい。
横をちらりと見ると、丸山は覚悟を決めたような顔をして俺に頷いてきた。
…頑張れよ、丸山。
「さて、話の内容なんだが、とってもいい話だぞ。丸山くん。君は次の雑誌で表紙として出てもらう。3ページほどだが、丸山くんのページになるわけだな」
まったく、トイレくらい行っとけよ、アイドルを目指すものとして…………え?丸山が表紙?
ちょっと突然過ぎて何言ってるかがよく分からない。急にどういうことだ?
「実はな、丸山くんの出た雑誌がものすごい勢いでで売れているんだよ。買った人達に聞いてみると、新人のピンク髪の子が可愛くて、真似したくなるからだそうだ。嬉しいことじゃないか」
「す、凄いな……」
思わず言葉が漏れ、丸山も喜んでいるだろうと横を見ると、プルプルと震えている丸山がいた。
…それは嬉しくて震えているんだよな。決してトイレを我慢して震えているんじゃないよな。
「ははは。震えるほど嬉しいか。まあ話はこんな簡単なものだが、丸山くんも新人なのにここまで頑張っとるということでな、打ち合わせとかでこれからここを使うこともあるだろうし、お試し程度でここに呼び出したんだ」
配慮はとてもありがたい。丸山にとってもいい経験になっただろう。
でもトイレ行かせてあげて。ほんとに。
「まあというわけでな。詳しいことは黒峰くんのとこにメールがいくだろう。何か質問はあるかな?」
「ありません!」
「ははは。いい返事だよ、丸山くん。君はやっぱり元気がいいね!そのキャラで……」
おいおい、丸山さん?顔が青ざめてますよ?
仕方が無いので、話をきらせてもらおう。
「今日は時間をとっていただきありがとうございます。取り敢えず僕も丸山と話し合いながら準備を進めていきますね。今日はありがとうございました」
そう手短に言い残し、丸山と部屋から出る。山岸さんは少し話したりなそうだったが、ここは勘弁してもらおう。
「ごめんね」
部屋を出るなり、丸山は一言言い残してトイレへと走っていった。
……
丸山への期待と不安を混じらせながら、俺は取り敢えず説教だなと心に決めた。
……トイレくらい行っといてくれよ。ほんとに。
ー撮影日当日撮影スタジオー
丸山の付き添いでここのスタジオに来る回数も増えたな。最近は2週間に1回は撮影してるし、あいつのファンとかも出てくるのか…。
「はい彩ちゃーん、もう少し足曲げてー!」
「はい!」
もう随分慣れたようで、緊張もしてないみたいだ。
初めての表紙ってことで浮かれてないか心配だったが、集中力がそれを上回っているのだろう。完璧な仕上がりだ。
「はーい、OKでーす!」
いつもよりも早く終わったな。これも成長の証か。
丸山の出来に満足していると、スタッフが駆け寄ってきた。
「今回の雑誌は、もう来週にはすぐに店で売り出されると思うので、是非買ってあげてくださいね」
「はい。ありがとうございます。気が向いたら、買いますよ」
来週か。随分早いな。……買うのも、ありか。いやまてよ?どうせなら……
「煌成くーん!終わったよー!」
「おう。取り敢えず帰るか」
スタッフにお礼をいい、丸山とスタジオを出た。
俺と丸山の家からそのスタジオまでは2駅なので、比較的早く帰れる。
「ふぅ〜。結構緊張しちゃったよ〜。変じゃなかったですか?」
「ああ。良かったよ。成長してるな」
そう言い頭に手を乗せると、丸山はとても喜ぶ。まるで犬のようだ。
確かに最近の丸山は頑張っている。ここらでご褒美があってもいいだろう。
「なあ、丸山」
「なんですか?」
「お前、来週の日曜日は空いているか?」
「来週ですか?ちょっと今確認しますね」
そう言いスマホをいじっている丸山を見ながら、俺はさっきのスタッフの話を思い出す。すぐに売られることを、丸山は知らないだろう。
「あ、空いてますね。仕事なんかありましたっけ?」
「いや、仕事はない。ただ……」
「ただ?」
「最近頑張ってるしな。来週の日曜日、好きな物を奢ってやる。駅前に出来たでかいショッピングモールにでも行かないか?」
これが俺のしてやれるご褒美の限界だ。だが丸山は嫌がるかもな……。
全然反応しない丸山を見ると、顔を真っ赤に染めてワナワナ震えていた。
「どうした?トイレか?」
「違います!ただ……」
「ただ?」
「う、嬉しいだけです!絶対行きましょうね!」
「お、おう」
急に黙りこくったり、元気になったりよく分からんやつだな。
そこからは2人で談笑しながら、家へと帰っていった。
ー帰宅後丸山宅ー
家から帰るなり、私はベッドに飛び込んだ。
もう表紙の撮影なんて覚えてない。1番覚えているのは、帰り道の煌成くんからのお誘い……。
こ、こ、これって、デートのお誘い!?
そんな気は全くない煌成と、勘違いガールの彩の気持ちが、来週あんな事態を起こすことになるなんて、この時はまだ誰も知る由もなかった……。
そうです。次はデート回です。
私が1番書きたい話ですので、しっかりと書くため少し投稿に間隔が空いてしまうかもしれませんが、よろしければ心をウキウキさせてお待ちください。
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彩と煌成の未来のお話
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