煌めいた彩りは新しい春を運ぶ   作:♡チェケ♡

6 / 33
まさかの煌成からのお出かけのお誘い!
意識たっぷりの丸山と意識0の煌成!
2人はどうなってしまうのか!?




※オリジナル設定ドカ盛
視点変更彩多め なんならほぼ彩
彩の煌成に対する口調が、敬語とタメ口が混ざっていますが、これは煌成はタメ口で良いというのに対し敬語を使いたい彩が混乱してごちゃ混ぜにになってるイメージと捉えてください。


増していく煌めき

ーデート(?)前日午後9時丸山宅ー

 

「えーっと、この服だったら…これで……バッグはこれ…、いや、こっちの方がいいかな?」

私、丸山彩は今、今までで1番困っていることがある。

それは、明日煌成くんと出かける時に来ていく服だ。

「最近服買いに行ってないから、良いのが少ないよ〜!」

うう……気合い入れて服選ぼうと思ったのに、去年着てたやつとかしかない…今日買いに行っておけば良かった……。

 

ーその頃、煌成ベッドに横たわりスマホをいじり始めるー

 

「あ!この服だったら……。いや、でもそれだと下が…」

 

ー煌成、意識を手放すー

 

「……!この服だ!!!」

 

ー煌成、熟睡ー

 

彩が服を決めた時には、煌成は既に寝ていた……。

 

「ふぅ〜。やっといいのが決まったよ〜。よし、明日は頑張ろう!」

そう思い時計を見ると、もう11時になっていた。

「えぇ〜!?早く寝ないと〜!」

私は急いで服を片付け、歯磨きをしてベッドに横たわった。

目を閉じると、煌成くんの顔が浮かんでくる。

こんなに明日を楽しみにしたのはいつぶりだろうか。

そこで彩は、自分に1つの疑問を抱いた。

 

……なんで私は、こんなに楽しみにしているの?

なんて考えているうちに、彩は寝てしまった。

 

 

 

ー翌日丸山宅ー

7時に目が覚め、リビングに向かうともう朝ごはんが置いてあった。

キッチンにいるお母さんにおはようといい、パンを1口かじる。

今日は9時に駅前に集合。私の家からだと30分くらいかかるから8時20分には出ないと…。

「へへ……」

この後煌成くんと出かけるんだと思うと、思わずにやけてしまう。すると、お母さんに声をかけられた。

「彩、あんた今日友達と遊びに行くんでしょ?」

「え、うん。そうだよ」

「……デート?」

「ふぇぇっ!?ち、ちがうよっ!?」

突然何を言い出すのだこの人は。そんなわけ…ない、かな…?

少しずつ頬が赤くなってくのを感じながら、私は考える。

年頃の男女が2人でお出かけ…。これはもうデートと言ってもいいのではないか?ならば……!

「おっ…お母さん!」

「なあに?」

「お、お化粧して欲しいの!!」

 

ーお化粧中ー

煌成くんは、はっきり言ってイケメンだ。私のクラスにもファンがいるくらい。そんな人と2人で出かけるのだ。私もそれなりに可愛い格好でなくちゃ……。

なにより、ちょっと煌成くんに褒めて欲しかったりも……

ってコラ!私何考えてるの!?

なんて考えていると、お母さんの手が止まった。どうやら終わったみたいだ。時間もいい感じの時間になっている。

「じゃあ、頑張りなさいよ。ふふっ」

1人でにやけながら洗濯物を取り込みに行くお母さんに敬礼をし、私は荷物をまとめて家を出た。

「行ってきます」

 

なんだか、いつもと違う気分だな。

 

 

ー午前8時30分駅前ー

「いい感じの時間だな」

駅で買ったコーヒーを飲みながら煌成は1人ごちる。

少し早く集合場所に来たのには、理由がある。

本屋に、()()を取りに行かなければならないのだ。あらかじめ予約もしといたから、間違いなくあるはず。

 

本屋につくと、真っ先にファッション誌のコーナーへと向かう。

そしてそこにある1つの雑誌を手に取り、俺は思わず頬が緩んだ。

そこに置いてあるのは、彼女の()()()()

「……丸山」

……お前は、もうここまで来たんだよ。

そう心の中で呟き、俺は本を受け取った。

そして、もう1つの準備も、既に万端である。

 

 

 

ー午前9時駅前ー

フンフーンと鼻歌混じりに歩いていると、黒い服を着た煌成くんがいた。煌成くんはこっちに気づくと、小さく手を振ってくれた。

 

ドキッ

 

「え……?」

なんだろう。今、一瞬胸が痛くなった気がする。

突然のことにビックリしながらも、彩は煌成くんの元へと駆け足で向かっていった。

 

「お待たせ!待った?」

「いや、今きたとこだよ」

こ、ここ……恋人っぽいぃぃぃ!!!

なんだろ、この展開、少女漫画で見たことある気がする!!

え、煌成くん、もしかして狙ってきてるのかな!?え!?

「……丸山」

「へっ?ど、どしたの?」

「その服、よく似合ってるよ」

ええええええええっっ!!?これ、もう少女漫画だよ!私、少女漫画の世界に転生しちゃった!?

現実であることを確かめるために頬をつねるが、当然ただ痛いだけである。

「ど、どうした?」

明らかに煌成くんが困惑してる。そりゃそうだよね。…でも、ワガママ言うなら化粧にも触れて欲しかったり…

ダメダメ!

冷静さを取り戻してきた彩は、1番気になってることを聞く。

「それで煌成くん……今日は何をするんですか?」

「ああ…なんか美味いもんでも食べて適当に買い物でもしようと思ってな……。まあぶらぶらしたいってことだな。……嫌だったか?」

「いやいや!むしろ私もぶらぶらしたかったんで!」

休みの日に家で一人なんて悲しい。誘ってくれたのは本当に有難かった。

「じゃあ何か買いたいものとかあるか?」

「う〜ん……あ!私、服が見たいです!」

「そうか。じゃあ店向かうか」

そう言い歩き出した煌成くんの横に並び、私は思わずニヤつく。

 

す…すっごくデートっぽいぃぃぃ!!!

一人ニヤつく彩だが、悲しいことに煌成は全く違うことを考えていた。

 

 

……なるほど。彩の私服だとこういうファッションなのか。なら今度モデルの服のタイプを変えてみてもいいかもしれないな…。

「いい感じかもな……」

思わず撮影風景を思い描きニヤついてしまう。いけない。今日はプライベートなのだから……。

 

 

美男美女がニヤつきながら歩いている様はカップルに見えるのかもしれない。だが、この状況で間違いなく言えるのは意識しているのが彩だけだという悲しい事実であった。

 

ーショッピングモール内 服屋ー

「わぁ〜!オシャレなのがいっぱい〜!!」

久々の買い物にテンションが上がっていた私は、片っ端から服を見ていった。すると、薄いピンク色の可愛いワンピースがあり、思わず手に取る。

「か…可愛いっ!」

思わず大きめの声を出してしまい、恥ずかしくなってあたりをキョロキョロすると、なにやら服を漁っている煌成くんの姿が見えた。

「丸山ー。ちょっと来てくれー」

突然呼ばれ、煌成くんの元へと向かう。

「見てくれこれ。今お前が履いてるのと似合うんじゃないか?あとは…、このパーカーもありだと思うんだよな。それに…」

大量の服を抱えて煌成くんは熱弁し始める。

完全に仕事モードに入っているよ煌成くん……

 

しかし渡されたものは本当に可愛かったので、試着室を借りて着てみることになった。

 

「じゃーん!!どうかな!?このフリフリとっても可愛いよね!」

パシャッ

「わあ!これ少し大人っぽいけど私に似合うかな…?どう?煌成くん!?」

パシャパシャッ

「これはこの前撮影したやつと似てるね〜!どう…」

パシャ!

「ってなんでカメラ撮ってんの煌成くん!?」

もう…バッチリ仕事じゃん……

煌成くんはブツブツつぶやき始めるとやっと私が言ったことに反応してくれた。

「ああ、今度この写真を向こうの会社の人に送ってみようと思ってな…せっかくな…」

せっかく?なにがせっかくなんだろう?

「ほら……せっかく…可愛く化粧してるんだから…な?」

そう言い恥ずかしそうに顔を背ける煌成くん。

まさか、化粧に気づいてもらえることがこんなに幸せなことだとは…夢にも思ってなかった…!

 

昨日の夜、私は気づいてしまった。

私はもしかしたら、煌成くんに恋愛感情を持ち始めてしまっているのかもしれない。

学校ですれ違って挨拶をしてくれる時、学校から二人でレッスンに行く時、レッスンの時、レッスンの帰り道の時。

私はいつのまにか、煌成くんと居られる時間が大好きになってしまったのだろう。

 

でも……この恋は…叶ってはいけない恋だから…

 

「どうした丸山?そんなボーッとして。早く次の店に行こう」

ああっと、いけない。つい考え込んでしまった。

「はい!早く行きましょう!どこに行くんですか?」

「最近できたアクセショップなんだけどな…」

 

……私は今、肩を並べて歩いていられるこの時を大切にしよう。

 

 

 

沢山の店を周り、たくさんはしゃいで流石に疲れた私達は、そろそろ帰ろうと言う話になった。すると、

「あ、丸山。ちょっと本屋に寄っていいか?買いたいやつがあってな」

「あ、全然いいですよ!行きましょう!」

煌成くんはかなり頭がいいらしい。私も次のテストの時は勉強を教えてもらうことにしよっと。

本屋に着くと、なにやら周りから視線を感じた。

何だろうと思い、煌成くんに聞こうと顔を見ると、煌成くんは顔をニヤつかせていた。

なんだろう…?もっ、もしかして、カップルに見られてるとかかな!!?

さっき振り払った煩悩を再登場させ、私も顔がニヤつき始める。

するといきなり、煌成くんに手を繋がれた。

「わわっ!!きゅ、急にどぅるしたの!?」

うう…ベロがヒリヒリする〜。

すると煌成くんは驚きの発言をした。

「ちょっと目を閉じて、このままついてきて」

 

ええっ?きゅ、急に何!?もしかして何かのサプライズとか?それとも有名人とご対面!?な、何が起こっちゃうの〜!?

少し歩き、煌成くんが私の姿勢を横に変え、

「丸山、目開けていいぞ」

と言った。そして、私が目を開けると、そこにあったのは…

 

『話題の新ファッション!可愛さ満点のJKが着こなしをレクチャー☆ :表紙 丸山彩』

私の、表紙の雑誌だった。

一瞬、世界の時が止まったように辺りが静かになる。

「丸山。お前の努力の証だ」

そう言い煌成くんは、バッグから出した袋に入れられている私の雑誌を、私の手に握らせた。

私の…努力…!!

突然のサプライズにリアクションができずにいると、隣で雑誌を読んでた三人組の女子高生がヒソヒソ話し始めた。

「あれって、あの表紙の子じゃなーい?」

「うわっ!顔ちっちゃ!いいな〜!」

「憧れちゃうよね〜!あれ買ってく?」

そう言い、雑誌を一つ取りレジへと向かって行った。

 

…私の夢は、アイドルになることだ。それはすぐにはなれないことはわかっている。

勿論、モデルの仕事も楽しい。しかし、心のどこかでこれは私の夢ではない、と思っていたのもまた事実だった。

でも、私の歩んできた一歩一歩は間違いなく、夢へと続いているのだ。

 

ありがとう煌成くん…!きっと、このために誘ってくれたんだ…!

思わず煌成くんの手を握る。彼の右の耳元で囁く。

「ありがとう煌成くん…!大好き……!」

そういい煌成くんの胸に顔を埋める。煌成くんはその温かい手で私の背中をポンポン叩いてくれた。

 

本当にありがとう…。やっぱり私は……

 

あれ?私、さっき何言った?

 

「………キャーーーーーーーー!!!」

思わず叫んで、煌成くんを突き飛ばして店を出る。

わ、わ、わたひ…ひ…言っちゃった……!

その勢いのまま外まで出ようとすると、後ろから腕を掴まれた。

「つ…捕まえた……」

その手の持ち主は、ゼェゼェ言いながら私の腕をガッチリと掴んでいる。

「まったく…店の中でそんなデリカシーのないことをすんな……店にも…迷惑だろ…」

どうやら、煌成くんは店の人に謝ってから来たらしい。にしても早すぎる気もするが、本当に申し訳ないことをした。

「ご…ごめんなさい…」

「…ま、今日は許すさ。オフだしな。にしても丸山、一つ聞いていいか?」

「え?なにがですか?」

「お前さ、ありがとうの後、なんて言ったの?聞こえなくな…」

え?

突然の衝撃発言に、思わず体が固まる。

「聞こえ…なかったんですか?」

「ああ、なんて言ったんだ?」

 

お…思わずだとはいえ想いは伝わったと思ったのに…聞こえなかっただなんて…!

「ふん!煌成くんなんてもう知りません!勝手に考えといてください!」

「ちょっ!なんで怒ってんだ!?」

「知らないです!ふんだ!私もう帰りますから!……ふふっ」

「あ!今笑ったな!?怒ってないだろ!」

「怒ってますー!激おこですー!」

 

こんなくだらないやりとりも、私にとっては大切な時間なのだ。

やっぱり私は、煌成くんとの時間を大切にしていこう。そう胸に誓った。




たいっへん!お待たせしました!
なぜこんなにかかったのか、言い訳をさせて頂きますと、プライベートが忙しかったのと、私が恋人がいたことがなく一体デートとはどういったものなのかがわからないという始末でした!なのでデートの内容もそんなに濃くなく、本当に申し訳ないです。
しかし、私なりに彩の想いを書いてみたので、よければこれからも彩の恋路を見守っていてやってください!

ちなみに、煌成が聞こえなかった理由というのがいずれ明かされるでしょう…!

もしよろしければ、評価や感想。お気に入り登録などをしていただけると嬉しいです!
また、Twitterでチェケという名前で投稿の報告などを始めたので、良ければフォローお願いします。@DkojiUrcFxNgSL6で調べれば出ると思いますので、是非ともよろしくお願いします!また、Twitterで私の相棒がアイコンを書いてくれたので、その絵の投稿もしております!
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。

彩と煌成の未来のお話

  • ほしい
  • 結構です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。