煌めいた彩りは新しい春を運ぶ   作:♡チェケ♡

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食レポ・撮影・練習といきなり忙しくなった彩。しかし彩の目は夢を見据えて希望に満ちていた!
しかし、何故か煌成は微妙な顔つきをしていてー?



※オリジナルオリジナル
夏休み?もう年明けだよ馬鹿野郎


煌めいた夏・夢の形ー後編ー

「丸山、少し遅い!」

煌成と彩が止まったホテルから近くにあるスタジオでは、早朝から煌成の声が響いていた。

ようやく着いた撮影班たちに午後から撮影と聞かされたため午前を練習にすることにした2人は、普段よりも厳しい練習を行っていた。

 

「少し休憩にしようか。水分しっかりな」

そう丸山に言い、俺は手帳を開いてこれからの予定を確認する。

午前は早めに切り上げないと昼の食レポの練習がキツいかもな。午後は撮影だから疲労を残すわけにもいかないか。

「丸山、あと30分で終わりにするぞ」

「え!?まだ10時だよ?早くないですか?」

丸山は不思議そうな顔でそう言ってくるが、かいてる汗の量が普段よりすごい。

「……しっかり水飲んどけよ」

そう言い俺は撮影班の人達と午後の打ち合わせを始めた。

 

 

 

ー昼食ー

「えーっと…このかき氷は……フワフワ…サクッと……?えっと…甘くて……」

午前よりも凄い汗をかきながら唸る丸山を見て、俺は少し心配のしすぎだったのかと安心する。

どう考えてもあれは緊張している感じだ。…まあ初めてだしな。

今回の食レポはどの道紙にのるだけだから別に話すことはないが、練習にはなるだろうと俺から頼んだ仕事だ。

こんなに緊張するとは思ってなかったな…。これがテレビとかじゃなくて良かった……。

 

「ダメだな。俺は」

すっかり丸山がテレビに出るような前提で考えてしまっている。この世界は何が起こるかわからないのに。

 

案の定。事はすぐに起こった。

 

 

ー午後ー

「はーい、彩ちゃん。もう少し腕前かなー」

専属のカメラマンさんに指示を出されながら丸山はモデルの撮影をやっている。水着での撮影は7月くらいからあったからかすっかり慣れているようだ。

撮影は順調に進んでいた。そしてあと数枚撮れば終わり。

 

そこで、()は起きた。

 

丸山の様子が、おかしい。

明らかに顔色がおかしくなっている。

「……まずいな」

俺の判断は、遅すぎた。

「あ、あれ……?」

少しふらついたらあと、ゆっくりと丸山は砂浜に体を横たわらせた。

「丸山!!」

 

 

…丸山は病院に運ばれ、熱中症と診断された。

幸い軽いものだったため特になにもなかったが、俺からすればそれはとてつもない失態だった。

あいつのことをしっかりと見れてなかった。もしかしたらもっと重症になりえたかもしれない。

そう考えると、罪悪感は止まらない。

そんな事を考えながら家に帰っていると、ポケットが震えた。

「丸山から……?」

丸山からきたメールには、病室に来てくださいとだけ書かれていた。

 

…なにかあったのかもしれない。そう思った俺は来た道を走った。

 

 

ー病院ー

「失礼します」

丸山とプレートが掛けられた病室に入ると、そこには丸山と丸山の母親がいた。

「いつも彩がお世話になっています。丸山の母です」

「いえ、こちらこそ。黒峰です」

なんで母親が…?

考えられる可能性としては、「こんな管理のできてない所に娘を預けられますか!」や「今回の件についてどう責任をとるおつもりで?」とかだろうか。

 

少し冷や汗をかいてるのを感じていると、突然丸山の母親が頭を下げた。

「今回はうちの娘がご迷惑をかけてすみません」

 

あらやだ予想の斜め上をきたよ。

 

「そんなことはないです。むしろこっちが気づいてあげられなかったのが原因で……」

実際今回の事は俺が気づいていればなんとかできた。なのに気づけなかった俺に責任がある。

「いやいや…。自分の体くらい自分で管理できる年頃ですし、なによりこの子は昨日の夜私たちにすごいホテルと電話してきてあまり寝れなかったようで……」

「……え?」

「やばっ」

 

丸山。しっかり聞こえたぞ。

 

「丸山?説明してもらおうか」

「いやあ?なんのことだかさっぱりですよ?」

「丸山のお母さん。まるや…彩さんは、あまり寝てなかったのですか?」

「ええ。そりゃもうずっと電話してました」

「へぇ……」

ヒィッといい丸山はベッドにくるまるが。もう聞いてしまった。

……まあ、今回はな。

「ですが、今回は俺も怒れませんね」

「「えっ?」」

親子のシンクロにかまわず俺は続ける。

「確かに体調管理の一環として睡眠をしっかりとっていなかったというのはよくないですが、それ以前にこれは気づけたことです。……やはり、俺も少し浮かれてたのかもしれません」

予想外の展開に丸山は目を丸くしているが、まあ海ではしゃぎたくなる気持ちもわかるし、昨日はあんなホテルだしな。

 

「次やったら、怒るからな」

「はっ、はひぃぃ…」

 

顔を歪める丸山とそれを見て笑う母親。この親子はきっと仲良しなのだろう。

丁度いい。丸山の母親にも、この話はしておこう。

自分の娘の、夢の形なのだしな。

 

「実は、彩さんたちのアイドルユニットについてなのですが……」

 

 

 

夢というのは、まず見ることから始まる。

 

見れなければ、叶えようとも思えないだろう。

 

やはり、夢を見ることとはいいものであろう。

 

絶対に叶えよう。俺たちの夢を。




あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年ですが、変わらずのんびりやっていこうと思います。
次の煌成たちは、文化祭です。ここではまたひとつ進展があるようで?

Twitterでこころの話の一部分書いてしまったのですが、そのうち他のも書くかもしれませんね。まさかのシリアス系でした。
2020年も応援よろしくお願いします。

彩と煌成の未来のお話

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