ハイスクールD×D ~太陽のカラスと龍と赤龍帝~ 作:ソースケ_研究中
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特になし
今、俺は誰もいない自分のアパートに帰っていた。電気も消してあるから光源は月明かりだけだ。
服装は駒王学園の制服(俺用に改造してもらって、上着を着たままでも翼が出せるようになった。)と何時もの薄い緑のマフラーを首に巻いている、座っている俺の手には、正方形の延長された銃身を折り畳んだ大型の銃砲、”F2Wキャノン”である。
今回のレーディングゲームに使う、遠中距離武装でコレもイグニスに取り込み済み、今、このキャノンの武装の点検をしている。
カードリッジの内部エネルギー残量、問題無し、俺はキャノンを構えて、延長バレルの作動具合を確認、ショートバレルの銃身に折り畳んでいた延長バレルが弾かれるように展開する。
「動作確認、問題無し、と」
アーシア嬢と刀舞は兵藤家に預けているから此処にいないし、俺も此処に荷物を置きに来たぐらいだ。
今回のレーディングゲームだがいろいろと上の思惑が匂う。
はぁ、どうしたものやら、アレから考えたものの不死鳥対策は一つしか思いつかなかった。
でもこれはあまりにも策というにはどうにも捻りも工夫も無い為、策と言っていいか考えさせられるがやるしかない、後は時間の勝負だ。
此方が完全にライザーの精神を挫くことができれば此方の勝ちだ、だから最後に全賭けで行く必要がある。
姫さんが先か、ライザーが先か・・・・・・いやもし、思った以上に姫さんが精神面が・・・。
駄目だな、どうにも考えが後ろ向きになる。こいつは個人戦じゃなくてチーム戦なんだ、信じてやるしかないか・・・。
俺は元に戻したF2Wキャノンを太陽龍王の宝玉《ソーラー・ジュエル》に収納して、アパートを後にする。
旧校舎のオカルト研究部、何時もながら最初に来てしまった。暇なので何時も通り、愛しいふかふかのソファに寝っ転がっる。
ああ、なんて寝心地が良いんだ。貯金もあるし、俺ん家もそろそろ金が溜まってきたから、格安で学校から近い4LDKのマンションでも探して引っ越すか?一応、姫さんから紹介を受けたマンションがあるが、なんか臭いんだよなぁ、すんごくキナ臭い、臭すぎて鼻がひん曲がりそうだなでも、これ以上アーシア嬢にひもじい思いさせるわけにもいかんしな・・・・・。ふぁ・・・ねみぃ・・・・・・段々とねむけがおそって・・・・・・・・。zzzzzz。
悠が眠って数時間後・・・・。丁度皆で部室に訪れたリアス達、目に入ったのは、ソファで熟睡している悠だった。
リアスは何時も通りの額に手を当てあきれ顔、小猫はジト目で寝ている本人を凝視、猫状態の刀舞を抱えたアーシアは苦笑し、朱乃と木場は何時もの笑みを浮かべている。
だが、イッセーはもう我慢ならんと言わんばかりにキレた。
「こ、こいつは・・・・・!!叩き起こしてやる!!」
それを止める朱乃と小猫
「まあまあ、イッセーくん、良いじゃないですか。レーディングゲームに時に寝られるより、今寝ている方が都合良いですし、時間になったら起こせばいいのですから・・。」
「・・・・そうです問題ありません。これが先輩の何時もの事です。あまり気にしないで良いでしょう。」
「良いんですか!朱乃さん!?小猫ちゃん!?」
「なにか、ユウさんがすみません」
「はは、アーシアさんが謝ること無いよ、にしてもホントにぶれないね、悠君」
それに続き、イッセー、アーシア、木場、が言う。初戦、数分前だと言うのに此処まで完全に熟睡している悠の何時も通りさに、呆れをと通り越して関心すら覚える。
そう言う朱乃にリアスが
「どうしたの朱乃、小猫、やけに彼の肩を持つじゃない、どうして?」
その返答に朱乃は困った表情、小猫は何時も道理の変わらない表情をしながら
「どうしてと言いますか・・・・・。彼の彼なりに考えがあることを知っていますから」
「・・・・変に改まっているよりこっちの方が安心するだけです。」
「・・・・・ふふ、そう」
なんだかリアスが面白そうな笑みを朱乃と小猫に向けており、その表情に朱乃は笑顔で返し、小猫は何時も道理の変化の無い表情で返す。なんだかリアスがいらん勘ぐりをしているようなのが周囲からも見て取れる。皆は何時までも突っ立っているわけにもいかず、ソファに座る。
右からイッセー、刀舞を抱えたアーシア、木場の順に座り、向かい側の背が高いから悠が独占して寝っ転がっているソファには・・・。
あぁ・・・・・!なんてうらやましいんだ!!といった顔で見ているイッセー。血涙でも出そうなほどに、どうしてそんな表情をしているのかというと
「あらあら、ふふ」
「・・・・つーん。」
現在、悠の状態は頭の方は朱乃に膝枕をされており、さらに小猫に腹の上に座られている。悠、自身かなり寝苦しそうだ。
リアスは
「なんでそうなるの?」
「なんとなくですわ」
「・・・・なんとなく」
何となくでこんな状況になってる悠は、同情して良いのやら呪えば良いのやらわからない、イッセーは確実に呪うだろうが・・。
何とも、遊び心からなってしまった状態なのか、今までの行動の結果なのか、彼女等と彼に何かの因果関係があるのか、それは誰にもわからない、だって彼女らは”なんとなく”やってしまった事なのだから誰にも非は無い。だが何となく確信を持てる事なのだが、彼が起きている時には絶対やらないことである事は断言できる。
「・・・うう」
疑問をはらんだまま寝苦しそうに唸る、悠・・・・。
現在、彼は
『荷物の整理は終わったか主殿?』
「後ちょっと・・・・・。」
強大な山吹色の人型に近い龍、イグニスを背に精神世界で収納した物を整理をしていた。
にしてもデカイなぁ、最初このあった頃は余りのデカさにど肝を抜いたが、もう慣れてしまった。というか最初に会った頃はすんごく関係の無い話をしていたような気がする。そんな事を思い出しながらある物を手にとっていく。
「んん~、こんなに物入れたっけ~。あっ!コレ、前に無くした箸のかたっぽ、コレは鍋、孫の手、ライター、薬箱(by永遠亭)、ピコハン、ヘルメット、金ダライ、洗濯板、せん抜き、十得ナイフ、スパナ、金槌、工具箱、バッテリー、ハリセン、パトカーのランプ!?何でこんなものまで・・・。」
『主殿が落ちていたの物をホイホイ中に入れるからだろ。おかげでこんなに一杯になってしまった。』
「自分でも入れてただろうが、俺だけの所為にするんじゃねぇ・・・・?でもこれ記憶が正しかったらどれも壊れていたよな?」
『暇だったのでな、簡単に治せるものは治しておいた。』
「いや、その図体で出来るって、器用過ぎるだろ」
『うむ、いろいろと頑張ればできるぞ?』
と言われてもなぁ、いろいろと疑問の残る場所だが、なんだか見る限りでは日用品から危険物まで何でも入っている。というか何でこんなことをしているかというと、何でも収納機能により備蓄されてる物を置く為の空間が、俺が前にも来たこの精神世界らしい、言わばこの世界はポケットの中、倉庫の中、箪笥の中、とかに該当するらしいため、物が直接ここに来るようだ。精神世界と収納空間が一緒のとこってどうよ、そこんとこ? だが取り込んだアルトが無いのは、イグニスと同化しているので此処に無い。さらに言うと取り込んだ武器、弾薬は別空間に収納しているらしくて此処には無のだ。つまり、ここには戦闘に関係ない食品、日用品、家具、着替え、漫画、などなど、殆ど物置、冷蔵庫、台所の棚、押し入れ等の役割となっていた。我ながら、こんなしょうも無い事に神秘を使っている事をどっかの専門の人が聞いたら卒倒しそうだな、まぁそれを管理しているイグニス自身、どうでもいい様な雰囲気なんだが、俺は一息つきながら・・・。
というかなんで精神体の俺が物体に触れるんだ?
『それは、此処にあるからだ。』
あっ、今さらながら、喋らなくても通じるんだったな此処、それと答えになって無いんですが?
『精神体と言っても此処ではそれが主殿の実体だからな、さらに此処は時間から隔離されている上、此処に入っている物体も触れる事が出来るかそうで無いか、その辺が曖昧になってるんだ。』
ふ~ん、だから此処にある食べ物とか飲み物も腐らないのか、中から出すといつも入れた時と変わらず保っているのその所為かってその説明でもわからんのだが・・・・・・・・・・まぁ良いか、分かった所で俺にはどうしようもないしな。
はぁこれであらかた、かたずいたな。ソファで寝てそうそうこんなことをしなくてはならんとはな。
そんなことしているとイグニスが築いたように視線を上にあげる
『むっ・・・・。』
どうした?
『外からの声なんだな、どうもシトリー嬢等が今回のレーディングゲームの中継をするようだ。』
は?中継?なんかプロレスとかサッカーとかの試合中継の様な物か?
『多分そうゆうものだろうな、それと魔王のメイドも来たようだ・・・・・ふむふむまた面倒なことになりそうだな』
何だ?
『主殿、レーディングゲーム会場はどんな派手なことをしても大丈夫で、そこに移動する為に転移陣を経由するそうだ。それとグレモリー嬢の事だが彼女の兄上がルシファーの後を継いだ魔王だそうだ。多分だが我らの件を許したのもこ奴だな。気をつけた方が良いぞ、この小細工に加担している者だ。どう言った思惑があるだろうか見極めんと手の上で踊らされるだけになってしまうからな』
なるほどな、だがこっちの望むものならそれに乗るまでだがな、まずは様子見ってところだろ出方がわからんとどうにもな・・・・・・・・・? 視界が段々と白くなってきた。
『そろそろ起きる時間だ。くれぐれも用心するようにな、主殿』
わかっている。今日は少し真面目に行こうか、完全に視界がゼロになって行き、何か聞こえる。
「ーーーーなさい」
ーーー声が聞こえるが何だ?
「起きなさい、ユウ!!」
どぁ!!俺は行き成りの声に驚いて、ソファから転げ落ちた。
あだっ!?!いってぃ、!テーブルの角に頭、床で腰打った、頭と腰をさすりながら上を見上げるとそんな俺を見るウチの姫さんと目線が合った。
「ようやく起きたようね。寝坊助さん?状況説明はいるかしら?」
「いや、生徒会長さんの件と姫さん兄貴が魔王ってとかあらかた聞いてる。」
「あの熟睡状態でどうやって聞いたのか聞きたいとこだけど、時間が惜しいし説明がいらなくてよかったわ」
俺は眠い眼を擦りながら皆が立っている転移陣まで行くそんな俺にアーシア嬢が
「あっ、家の戸締りちゃんとしましたか?ユウさん」
「ああ、大丈夫だ。二、三度ちゃんと確認したから」
そんなことを言っている合間に陣が光って皆は光の粒子になって消えていくそして俺もその光に呑まれそこで目にしたのは、同じオカルト研究部であった。
周りを確認しながら声に耳を傾けると此処は学園のレプリカを異空間に作っている。それも精巧に作られている。それに此処が本来の空間でない事を此処の空がその証拠だ。まるでオーロラのような空だが、普通に見れば綺麗かもしれないが俺はこの空が好きになれそうにない、だって俺がいた所と同じ区切られた空だから、だが幻想卿が嫌いというわけではない、あの人が作った世界はいろいろな物が入り混じったところであるが、ちゃんと空があるし、それに俺の故郷でもある分向こうの方がましだ。そう思いながら違和感たらたらな空を見て目を細める。
兵藤とアーシア嬢も外を見ていると学園内にアナウンスが響き渡る。声はグレイフィア嬢だ。
俺たちの本陣は此処、旧校舎、オカルト研究部、ライザー陣営の本陣は新校舎、学長室だ。んでもってコレは兵藤に関係することだが、兵士《ポーン》のプロモーションは敵本陣のみでの使用になるらしい、はっきり言うと今回、本来のスペックで出るのは虚偽の駒《ダミー・ピース》を使用している俺と刀舞だけだ。補正が付いてる奴は良いよな全く、だが下僕はかんべんな。
なんだか兵藤が意気込んでるけどそう簡単にはいかんよ。此方が出来ることは向こうもできる。ただ突っ込めばいいってもんじゃないしな、その会話聞いていると
木場が指先ほどのピンク色の光の弾を渡してきた。
「はいこれ、君の分」
「なんだ、コレ?」
「これで皆と通信するんだよ。後、どちらでもいいけど耳に入れてね」
向こうではアーシア嬢が抱えている今だに猫状態の刀舞の耳に同じような物を入れている。そういう俺も受け取り左側に入れた。
皆、準備完了再びアナウンスが
『これよりゲームスタートです。』
姫さん達は机に取り囲んで、学校内の見取り図を広げて作戦会議中
姫さんが
「敵本陣は、新校舎、校庭を突っ切るのが一番早いんだけど・・・。」
「・・・新校舎から丸見え」
そう言う姫さん達に俺が
「俺がどうにかしようか?」
「今のユウの能力が突進力に優れているって言っても単騎じゃね。それに遠距離から集中砲火を受けたらひとたまりも無いでしょ・・・。」
「そういう意味で言ったわけじゃないんだがな・・・。」
と言いながら収納してあったF2Wキャノンを右手に出す。それを見て皆視線が集まる。
「なんだ、それ!?」
兵藤が声を上げる。それに俺は答える。
「中近接に偏った装備の補助として持ってきた。フォールディング・ツーウェイ・キャノン、通称”F2Wキャノン”中遠距離対応の大型ビーム砲だ。連射から単射、高出力の収束砲まで可能な凡庸性の高い武装だ。」
呆れたように、姫さんが効いてくる
「・・・・でその大砲でどうする気よ?」
「こいつのロングレンジの収束砲で、敵の本拠地の新校舎、学長室に向けて狙撃、間取りとかは覚えているから大丈夫だ。」
「何が”大丈夫だ。”よ、その言い分だと射程内で、軽々と吹っ飛ばせるんでしょうけど、安易に敵を刺激すれば数で負けているこっちが逆に不利になるじゃない、これは城を落とすのじゃ無くて王《キング》を取るゲームよ、分かってるの?」
「そいつはすまなかった。」
まったくという雰囲気をされてもなぁ姫さんや、俺の方は怒って様が焦って様が燻り出して、さらに平常心じゃなかったらライザー以外、全員、狙撃でかたが着くんだけどな、バタついてる奴ほど撃ち易い相手も居ないし、まぁ安易にブチ込んでも平常心で居られる奴もいるかもしれんし、今こうしている最中にも向こうさんは各拠点に展開しているからあまり意味無い様な気がするが、もしライザーが居たとしてもコイツじゃあ仕留められんからな、いっそのこと新校舎中に爆弾でも仕掛けて校舎爆破、とかできれば、度肝を抜くことが出来るかも知れんが、そこまでの爆薬も時間も労力も無いし、それなら多分反対されるだろうけど新校舎全域に砲撃でもかますか?でも敢行するか?駄目だ、被害が広いから皆が危険だ。
そんな俺は此方に視線が向けられていることに気づき、
「・・・なんだ?小猫の譲ちゃん」
「・・・何か、ものすごいく危ない事を企んでいません?」
何故、分かったし
そんなこんなで木場、小猫の譲ちゃん、朱乃嬢が使い魔を使って索敵終了後、トラップ、木場がそこに待ち伏せし、刀舞は持ち前の身軽さで索敵、俺、小猫の譲ちゃん、兵藤が体育館に陽動を仕掛けることになった。前にも言った通り、俺が一番面倒だから先に潰しに来る、さらに注目を集めることも目的にあるらしい。
で現在、三名は索敵中、部室内では姫さん等が何か話をしているがどうせ関係無いので俺は旧校舎の時計の屋根から、周りを見ていた。これでも目を妖力で強化すれば遠いとこでも見れる。力の使い方は出式制作で色々やったおかげでこう言った関係は朝飯前だ。それにシャウト達とも特訓をしたから色々と戦い方の幅が広がったと思う。そういやイグニスが前に言い忘れていた事を俺が精神世界で物の整理している時に聞いたんだが、太陽は進化の、進歩の象徴、科学技術もこれに当てられるらしく、発達した技術から生まれた物に対して強い恩恵が得られるようだ。にとりの作るアルトアイゼンやダークハウンドもそれに属する技術の産物も含まれるらしい、彼の新しい物を好むのは一人の太陽龍王がそう言った物を作って取り込んこませた結果、新たな能力の発現が出来ることが判明し、掌握した武装と装備者の特性を元に発現する。
そして彼はその技術に魅せられた。技術の有用性にそして目まぐるしく変わるこの世界に彼は魅せられたのだ。
だから幻想卿でにとりが見せた新しき技法と古き技法で構築された機械鎧(いい加減に名前決めてくれ、にとっちゃん)にも例外無く惹かれた。
詳しくは教えてくえれなかったが前装備者は、理由は違えど世界のいろいろな物を見てみたいという事では利害が一致していたようだ。いろいろ見終わった後、満足して隠居していたらしい、今ではこんな若干ふざけた性格になってしまったが元からイグニス自身は戦闘はあまり好まず、本当の意味で必要無い以上は戦わない、今まで反応が無かったのも装備者の強い意思でなければ目覚める事は無かったということだ。色々とまだ隠しているようだが・・・・・・・・・・まぁ今考えたってどうものならんな。
・・・・・・・・!、んん、動き出したか
そう感じた後、下から声が
「霊烏路!!いくぞ!!」
「ああ、わかった」
そう言って旧校舎の玄関前に居る。呼んだ兵藤と小猫の嬢ちゃんの近くに飛びおりる。
「・・・・っと」
「・・・・何してたんですか?」
「ちょっと考え事を、ね」
「そんなことはいいから、二人共行こうぜ」
「「ああ、(はい)」」
そう、喋っていると姫さんの声が俺たちの頭に響く、体育館に入れば戦いは避けられない、俺たちは姫さんの指示通りに動く様に言われ、各人員持ち場に散った。そして俺たちは体育館の裏手から入りステージの方で隠れて様子を見ていた。
「ふぅ、中まで完全再現かよ」
「向こうはどうでるか、ここで大体わかってくるな」
「・・・・いつにもまして真面目ですね。」
「ああ、そう言われりゃそうだな」
「お前ら言いたい放題だな。ならいつも通りの方が良いか?」
「「いいえ、今のままでお願いします」」
こ、こいつら息ぴったりに言いやがった。すっごく腹立つが此処は冷静に冷静に・・・・。
そんなやり取りをしていると体育館の明かりが突然着く、そして声
「そこに居るのは分かっているわよグレモリーの下僕さん達。」
「こそこそやっても無駄ってわけか」
しょうがないか、こっちにはアサシンみたいに気配を完全に消せる奴は無い、だが馬鹿正直にこっちも真っ向勝負するのも面倒だ。
俺は人数まで把握していないのに賭けて、気配を消してステージの中心に指を刺す、兵藤は怪訝な顔するが小猫の譲ちゃんは分かったようで兵藤の袖をひっぱりながら口前で人さ指を立て、出て行くという指示を出す。兵藤達が出てい行くのを見て俺は敵の位置を声から割り出す。
さらに声が聞こえるのに俺は耳をすませた。
「・・・戦車《ルーク》さんとやたらと元気な兵士《ポーン》さんね。助っ人さんの方はミラが用があったんだけどこの様子だといないようね。」
言い分を聞けば、此方に気づいていないように聞こえるが、罠か?だが距離は大体わかった。ステージからそんなに離れていないな、後は
「あの子は・・・!」
「ミラよ、属性は兵士《ポーン》・・・・・アイツが居ないなんて最悪だわ、あの黒い熱い物体を顔に叩きこまれたその時から、夜な夜な傷とかは痕無く治っているはずなのに視界が真っ暗になるとあの時の目を焼く痛みがよみがえって・・・・・。あああ!!今さっきだって声を出さない様にするのにどれくらい我慢したか、どうしてくれんの!!」
何か壊れてないか?
そんな兵藤に小猫の譲ちゃんが聞く
「・・・・イッセー先輩も受けていた筈ですが、あの人と同じトラウマみたいのがありますか?」
「ああ、あれか確かにすっげー熱くて痛かったが、あの後、アーシアに帰るまで膝枕してもらって幸せだったから俺は大丈夫だったかな。」
「・・・・そうですか」
「私がこんなに苦しんでいるのに、同じ仕打ちを受けた貴方が平気なんて、妬ましいわ」
呆れたように言う小猫の嬢ちゃん、というか兵藤、お前途中から鼻の下伸びてっぞ、このエロ魔神、それとなんかパルパルパルパルって恩讐のような感じが漂ってきているのだが、外にも嫉妬?狂いの橋姫が居たのか?何か出て行きたくなくなってきた。
そうしていると最初の声の奴が
「まぁまぁ落ち着いて、で私が戦車《ルーク》の雪蘭(シュエラン)よ、貴方達」
「「はーい。」」
二重に聞こえる。少女の声
「兵士《ポーン》、イルで~す」
「同じく兵士《ポーン》、ネルで~す」
これで数は四、これ以上は居ないな、兵藤達も戦闘態勢に入っている。
俺は立ちあがり構え右腕を肘から折り畳んで強く念じる。ちゃちな奇襲だが、やらないよりはマシだ。俺は壁に向かって突っ込みぶつかる寸前、俺の両腕は赤と黒の装甲に覆われ、太陽龍王の剛角《ソーラー・ステーク》の撃鉄を上げ叩きこむ、瞬間、ステージ前から見て、兵藤達が出てきた方の壁を破壊し、轟音と爆煙、破片をまき散らせながら出てくる俺は左のマシンキャノンを突き出し、発砲しながら俺は握り拳より二回り大きく円筒形でゴツゴツした九つの大型手榴弾のクレイモアを思いっきり投げつけた。
マシンキャノンから速射音が響き渡り銃弾が撃ち出され、床を食い破るように弾痕が残る。四人は射線上からすぐさま飛びのき、彼女らの上空でクレイモアが弾けた。中に封入され、取り込まれた際に変化した龍鱗製のベアリング弾と特殊な高性能爆薬により周囲に散弾の雨をばら撒いた。青チャイナは体操服の少女達の首根っこを掴み、棒術の青髪ツインテールはすぐにクレイモアの射程圏内から離脱した。
罠は無いが、やはり気づいていたか、だが此方とて織り込み済みだ。
着地し、撃鉄を上げ、所々穴開きの体育館の床を踏みしめ、瞬間床が弾けた。一気に間合いを詰める。狙いはお前だ!!
「早い!!」
俺は両腕の塞がっている青チャイナの懐に向かって行き、俺はステークを構え、彼女の顔が青ざめる
「し、しまった!?」
「相手が例え、戦車《ルーク》だろうとも、撃ち貫くのみ!!」
直撃コース寸前のところで左側面から気配を感じ、マシンキャノンの方を上げるとそこに重い打撃が入った。
「がっ!!?!?」
そのせいで進行方向がずれ、横に吹き飛ばされる。かなりの重撃だった加護が受けているのにこれ程の威力あるとは、俺は横にバウンドし、転がりながらすぐに体を起こすと頭があった位置に昆が叩きこまれ、今さっき受けた同じ重撃が床に叩きこむ。
当たった瞬間床が抜ける。俺は此方に降ってくる前に床を蹴って一気にに後方へ下がる。
青チャイナが青髪ツインテールに
「た、助かったわ、ミラ」
「何油断しているの雪蘭、今、食らってたら確実に戦闘不能(リタイア)してたわよ」
「「カッコイイ、ミラ」」
此方を舐めていると持っていたが、あのミラと言った奴、思った以上に此方を警戒しているな、じゃないとあの反応はありえない。
龍鱗製の堅い装甲で守られたが直撃していたら、加護の掛かっている体でもただじゃすまなかったな、今のは・・・。
そんなことを思っていると後ろから
「大丈夫か、霊烏路」
「ああ、問題無い」
「・・・今ので仕留められませんでしたか、では私が戦車《ルーク》を・・・。」
「俺の方はどうにも、あの棒術使いの兵士《ポーン》が俺を御指名のようだ。」
「ん?俺は消去法であの双子の兵士《ポーン》だな。」
そんなことを言っている間に、悠はミラの突進に巻き込まれ吹っ飛ばされ、彼女はそれを追いかける。
それを見た兵藤が
「霊烏路!!」
「戦車《ルーク》同士、仲良くやりましょう」
「・・・・・。」
小猫は雪蘭と対面し、既に戦闘状態、残りの兵藤の目の前にはエンジン音を響かせて目の前に立つ、イル、ネル
「・・・・・え?」
「「・・・・・・うふっ」」
にっこりした少女たちの手にはチェーンソウが、今さっきからエンジン音を響かせながらその皮や肉、骨を切り裂かんとばかりに刃を回転させている。
兵藤は
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!」
「「バラバラッ!バラバラッ!バラバラッ!バラバラバラッ!バラバラッ!バラバラッ!バラバラッ!バラバラッ!」」
反転して逃げた。
俺の方なんだが、コイツに今さっきブッ飛ばされてから立て直してから、俺は装甲が覆っている両腕で捌きながら避ける。今さっきから”貴方の所為で”連呼しながら突きを繰り出しくる、最初は驚かされたが怒り任せな単調な動きなので非常に読み易い、横ぶりの一線を身を落として回避、そのままの勢いで振り下ろされる昆も左にそれて避けて距離を取る。次は俺に向かって全力の突きの重撃が迫る。
肘を折り畳み、踏み込む。
「お前の所為でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「これ以上時間を掛けている暇は無いのでな、コレで終わらせる!!!」
昆とステークの切っ先が衝突寸前、撃鉄が降り、衝突した瞬間、雷管を叩き爆発した。その爆発がダイレクトに衝撃として撃ち出すようにステークを押し出す。昆は叩きこまれたステークの威力に耐えきれず、芯に叩きこまれた衝撃で中から弾けるように砕け散った。
「なっ!?!!?」
驚愕する。彼女に気にせず、さらに踏み込み強化された膝の瞬発力を利用した、左のボディブローが左わき腹に捩じり込むように入った。それに悶絶しながら重心が此方に傾き、前からおぶさってくる。一瞬で相手の間合いに詰める瞬発力を腕力に上乗せした一撃だ。
唯では済まない、その証拠に俺が去ると倒れて動けないようだ。だがまだ意識がある様で顔を上げずっとに睨んでいる。
流石に彼女には悪い事をしたと思っていると声が響く、
「洋服崩壊(ドレスブレイク)!!」
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!!?!」」
「・・・・ん?」
チビッコ共の服が弾けてた。
どうゆうことでしょうかコレは?どうにも編み出した本人である。兵藤が説明するには何回も女の裸にひんむくことを脳で繰り返し、妄想していたらしい、・・・・・?今必殺って言ったたよなアイツ、あっ!
俺は落ちていた昆の切れ端を兵藤の後頭部に向けて投げつけた。
「あだっ!?!何すんだ!!霊烏路!!」
「何が、”何すんだ”だ。お前アーシア嬢とこそこそやってたと思ったら何やってんだ。おめぇは本物の馬鹿?」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは!!コレでも苦労して作った必殺技なんだぞ!!」
「いや、それは苦労するところ間違ってるだろ」
チビッコ達の方から
「サイテー!!」
「変態!!」
「馬鹿!!女の敵!!」
というか俺は今、前聞いた口ぶりだと彼女が承諾してあのようなことに加担していたことになる。為安易にあの馬鹿に風穴を開けることが出来ないことが悔しくて仕方がない、視線を小猫の譲ちゃんに向けると既に戦車《ルーク》に勝ったようだ。
そんで小猫の譲ちゃんから一言
「見損ないました。」
「でぇえっ?!?!こ、小猫ちゃん・・・・。」
俺は驚くことにビックリだよ、ホント、なんかやりっ切った、俺、偉いって顔してたけど、どう考えたってただの犯罪だろ、コレ、コレでセクハラで裁判沙汰にならないだけマシだと思うぞ、姫さんの声が聞こえる中、俺は小猫の譲ちゃんの方に行き、
「服、破れているが何かいるか?」
「・・・・悠先輩にしたら気がききますね。どうしたんですか?」
「もういい、俺に対する嬢ちゃんの認識は最底辺ってことがわかっただけで十分だ。」
そう言いながら俺の着ていた自分の上着を肩にかける。その返答に
「・・・・・気にしていれるだけマシです。今、にやけてこっち見ている人よりはもっとマシです。」
「・・・際ですか。」
その返答を聞き落ち込んでいる兵藤が居る。
しかたないだろ、お前どんだけガン見しているんだよ、俺でもヒクぞ、後姫さんの報告によると朱乃嬢の準備が終わったようだ。
んじゃあ退散しますか。
三人の視線が合って俺も合わせて頷き、表入口に向かって走り出す。
なんだか後ろで重要拠点がどうだらこうたらと言っているが、気にする必要が無い。外に出ると空に黒雲が張っており、なんだかバチバチ言ってる。
コレだけの規模になると出ただけじゃまずいんじゃあ?絶対余波が来るだろ、これ、あ、黄色い魔方陣が展開され、瞬間、大規模な雷が落ちた。大爆発、衝撃波が俺たちを襲い吹っ飛ばされる。シャレにならんだろこれ!?
後からアナウンスが流れ、四人の戦闘不能が報告される。
兵藤は
「すっげぇ!!」
「・・・朱乃先輩の通り名は”雷の巫女”その力は知る人ぞ知る存在だそうです。」
「雷の巫女かこんなのでお仕置きされたら確実に死ぬな・・・。」
「・・・・・。」
伊達に名がと通っているわけじゃないってことだろ。流石に直撃食らったらまずアウトだなこいつは、相手の事は置いといて今さっきの戦力から見て向こうはかなり舐めていた。ってことだろう此方の手札は切った。奴は次の手札はなんだ?
此方は移動砲台である。朱乃嬢が次弾を撃つまでのタイムラグがある事は予想するはずだ。俺なら此処で切る手札は・・・。
思考を巡らせていると兵藤の声が
「霊烏路、置いて行かれるぞ」
「あ、ああ、わかった。」
二人に視線を向けると小猫の譲ちゃんだけが先に歩いて行っていた。
まだ、今さっきの事を怒っているようだな・・・!今の思考から先に行っている嬢ちゃんに対して危険を感じ取り!!俺はすぐに膝に力を入れ全力で踏み込んだ。
次の瞬間、足元に一瞬、魔法陣が展開され追いついた俺と小猫の譲ちゃんが同時に爆発、爆炎に包まれた。
吹っ飛ばされたすぐに起き上がり兵藤は
「小猫ちゃん!!?霊烏路!?!?!」
黒煙が周りを包み、何も見えないそんなイッセーに焦るリアスが問いかける。
『二人がどうしたの!!?答えなさいイッセー!!?』
唖然としているイッセーにもう一人、上空に爆破した本人である。大胆な服装の腰ほどある紫髪でウェーブのかかった。出ているとこは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいるスタイルの良い美女が魔導師のような杖を持って怪しい笑みを浮かべながら浮いていた。
「撃・・(テイ・・・)!!?」
言おうとした言葉を止めた。彼女の表情は笑みから一変、驚愕の表情に変っていたその理由は目線の先にあった。
まだ下がっていなかった朱乃や兵藤も晴れる黒煙から出てくる姿に驚く、
「頑丈なのが取り柄でな、この程度では墜ちんぞ・・・・!」
「・・・・もうちょっとマシな助け方なかったんですか?」
そこには少し焦げているが悪態をつく小猫を小脇に抱えた悠が立っていた。
ではまた次回