ハイスクールD×D ~太陽のカラスと龍と赤龍帝~ 作:ソースケ_研究中
ではよろしく
夜空は暗く彼等の上から降る雨はまるで泣いている様に悲しんでいる様に彼等を濡らしていく、そびえ立つ巨大な刀の美しい刀身に雫が伝う。そして自体は動き出す。
次の瞬間、彼等の目の前の刀身が手品の様に消えてしまい上空から落ちてきた人型の影は着地音もたてずに降り立ち、直に一瞬のうちに銀髪の神父の間合いに入る。
「―――――これ以上おいたはいかんよ。」
濡れた灰色の髪を揺らしながらサイズが変わり、普通の長さになった”朧”を振り抜くが刀身が神父の首筋に触れようとした寸前の所でなんとか後ろに飛んでかわす。
「イヒィッ!?速ぇ!!!?エェクッスカリバァァァァァーの補正でコッチも速くなってんのになんつぅ速さだぁ!!?」
「こんなんで速いなんて思うとるん?まだまだ遅い方やでこっちはなぁ。」
「ウッソォ!!?まだ速くなるって言うんですかぁ!?!?!えぇぇぇぇぇぇぇ!?!!なんつうぅ日だよ。
――――試し切りのつもりがぁ、いきなり超ハードなヤツまで来やがったぁよぉ!!!」
そんな剣振り回してオーバーリアクションをするイカレ神父から庇うように木場の前に立つ彼女の事を彼が呼ぶ。
「刀舞さん!!邪魔しないでくれ!!コレは僕の問題だ!!」
「まぁ木場ヤンが言うように私には関係ぇないけどなぁ。良い歳して駄々こねんのもいい加減にせんと・・・・・しばくでぇ」
「だ、誰が駄々をこねているって言うんですか!!コレが僕がしないといけない事なんだ!!ほっといてください!!」
「今、現在進行形でこねてるやないかぁ、はぁそれにほっとけるわけないやん。あんさんの様な自分から棺桶に片足突っ込みに行ってる馬鹿を止めんのも仲間の仕事やからねぇ――!?」
話している最中に前からの剣気に気づき、振り込んで来る前に刀舞は前に踏み込んでエクスカリバーを普通のサイズになった朧で振り下ろす前に横一閃で剣に当てて弾き飛ばし、前に目を向ける。
「人が説教しとんのに邪魔せんといてや。イカレ神父。ママに人の話し中に邪魔したいかんって習わなかったんか?」
「おいおいぃ!!こっちは気配消してたのによぉ!?平然と弾きますか?ええぇ!!?つうかサイッコォォォォォォォに腹立つねぇアンタさぁぁぁぁぁぁ!!!オレッチの事はガン無視って何様ですか?ああ、クソ悪魔の味方様ですかねぇ!!ええ!!そうですかぁ!!アンタも一緒にバラバラになっちまいなよぉ!!――――アレっ?マジッスカ、はい、ええ」
ギャアギャア叫ぶ彼の耳に緑色をした小さい魔方陣が展開され、相槌を何回かついた後に
「すまねぇなぁお呼びが掛かっちゃったわぁ!はいちゃらば!!」
「待てぇ!!」
そう言って手に持った黒くて丸い球を地面に投げ付けた瞬間に強い閃光が刀舞と木場の目を潰し、閃光が収まる頃にはあのふざけた神父の姿は無く、この場を去った後だった。そして残されたの刀舞と木場の二人だけとなり、彼女が
「あの神父の持っとったのが例の聖剣かいな。まったく面倒事になって。―――――ってぇ!?ちょっ木場ヤン何処行く気や!!?」
彼女が喋っている間に振り返ってその場を後にしようとする木場の後姿に声をかけるが反応する様子が無く、その様子に彼女は
「はぁ大将の頼み、断っといた方が良かったかなぁ。――――しゃあない受けた以上やり遂げるのがすじってもんやし。」
そう言いながらキセルをしまって、彼女は猫の姿に変えて気配を辿られない様に木場について行くのであった。
そして雨の降る夜は更けて行きその頃、悠達が住んでいる神社の武家屋敷に一室で布団を敷いて寝ている時間帯だが、俺は部屋の中心に座りこんで右手の包帯を外していき、山吹色に輝いている俺の腕の輝きは何時も通りだが、俺は精神を落ち着かせて右手に軽く高熱弾を作りだそうと力のイメージを作るが、軽い破裂音と少量の黒煙が出るだけで終わってしまった。
「・・・・イグニスと契約した以降も相変わらずだな。こうやって”コイツの力”を使おうとすると力が落ちる。イグニスの強化を付ければあの時みたいに使えるだろうが、俺自身の力でも行使できるはずだ。なのに俺に何が足らない・・・・。」
俺の戦闘スタイルは力で武器を作ったりして戦うのが主なのだ。前に鉄に関して”完全な掌握力”を持っているのは嘘じゃないが、範囲が限らており、発動条件は自分が触れているか触れている所から直径三メートル以内が掌握圏内となっているから鉄が無い所、つまり飛んでの能力使用が出来ないのが欠点である。だから武器を作って投げるか妖力弾を作って撃ち出す位しかできないが、この力が無い以前までの話だ。今では空中での能力使用も八咫烏の力の副産物、鉄生成の力を得て改善出来た。
問題のなのは此処からで、毎回爆発の衝撃を使ったギミック作動物の兵装を作る様になったのはこの力を使いかねているのだのを利用した結果、周囲に爆発を起こす事が出来るが安定させる事が出来ないその瞬間に力が抜ける様な感覚に襲われ、超重量の武器なんて使うスペルカードなんて目が虚ろになる所をどうにか踏ん張って狙っている。
そしてこの力を貰ってから移行では自分の身体能力低下が診られ、あの不死鳥ドラ息子に後れを取るほどにだ。俺の戦い方は相手の虚を突く戦術を使い始めたのは何時からだっただろうかと思うと俺の師の事を思い出し、俺は
「―――ああ、そう言えばそろそろ先生の命日だったな。」
近々、休みを取ろうかと思っていたので良いかもしれないと思いながら今日は此処までにおいて布団を敷いて寝ることにした。
そして次の日の翌朝。
「ああ、なんじゃこりゃ?」
「あらあら、行き倒れでしょうか?」
道端で倒れている男が一人、長めの黒髪をぼさぼさにしたガッチリとした赤と黒基調とした服装の男だ。
俺の視界で確認したのか中からイグニスが
『ユウ、その男を保護しろ』
あ、なんでだよ。まぁそりゃ俺もそのままはどうかと思うから助けるけど、ってか保護って何かあるのか?
『それは運びながらでも説明できる。契約にも関係する事だ。』
合点了解、と了承した後、一緒に居た朱乃嬢に
「朱乃嬢、すまないがコイツを神社に運びたいのだが良いだろうか?」
「知りあいなのですか?」
「まぁなそんな所だ。見過ごせないからな俺の部屋で休ませてやっても良いか?」
「―――ええ、構いませんが、私も付き合いましょう。」
「良いって看病くらいは俺にでも出来るし、それにお前さんは学校での体裁もあるだろ?遅れるのは駄目だ。」
「そうですか・・・・。―――学園の方はどうしますか?」
「この時間帯だ。大丈夫。ヤバくなったら旧校舎の方の転移術式を使うさ・・・。」
「分かりました。では御気を付けて・・・。」
俺も面と向かって嘘を言う事に少し負い目を感じるが、今はコイツの素性をイグニスに聞く必要がある。俺は俺とその同じくらいの身長の男を担ぎ上げて来た道を戻っていくのを朱乃嬢の見送る様な視線を暫く受けながら、彼女は学園の方に足を向けた。
俺はイグニスに問い掛ける。
―――でコイツはどう言ったやつなんだ?保護って言うんだから世界を脅かす敵ってわけじゃないんだろ?
『ああ、そうなのだが場合によっては敵に回る可能性がある。何にせよ今代がどのような奴か分からん以上保護するのが妥当だ。」
というとコイツも神器《セイクリッドギア》持ちってことか?
『そうだ。その名も”蒼の魔導書”《ブレイブルー》と呼ばれる。我らより数千年後に作られた魔導書型の神器《セイクリッドギア》だ。』
そしてイグニスは続ける。
『少し話が長くなるのだがな。コレは兆も億も超える昔の年月に君臨した王と守護騎士と呼ばれる物達が世界の摂理を司っていた。』
なんだかいきなり話が呆れるほどデカくになってきたなアンタが言う以上は与太話ではないんだろ?
『大抵の歴代の太陽龍王は物事が起こってから信じるのだがな。お前も信じるとはコレでも二人目だな・・・・。』
んん?二人目?それって誰よ?
『それでな―――。』
無視しやがったコイツ、まあ良いかと思いながらイグニスの話に耳を傾ける。
『その間にも争いはあったが王と騎士のお陰で世界を脅かすほどの脅威は無かった。
その理由は王と騎士にはある役割があり、王は世界に蔓延する負の感情を取りこんで浄化し、騎士は世界を脅かす脅威を穏便に沈め、またはそれでは無理と判断した場合には絶対的で圧倒的な力で殲滅すると言う役割は持っていた。
そんな永劫の時の中で王には世界はどう映っていたのか今でも分からないが、突然、王は騎士に命じて世界に降り立って己の姿を偽り住まう者達を観察して来いと言い、そして世界を脅かすだけの者ならば無き者にしろ。騎士の判断に任せるとも言った。
その命を下された騎士は左腕を太陽を司る龍に、右腕を月を司る狼にして世界に降ろし、最後に残った体を白き剣に変えて次元の狭間にその身を隠した。
そして真に答えを得る為に龍は空を飛び回り、狼は地を駆けずり回り、人に身を変えて対話しても直には答えが出なかった。何時まで経っても答えが出なかったのだ。
何故かと言うと彼等から見たそこに住む者達はもっとも美しくもあり、もっとも汚くもあったからだ。
彼等の正の感情は尊ぶべき物であり、負の感情は滅ぼすべき物、それが表裏一体の形でその世界を構成していた為に滅ぼして良いのか存続させるべきなのか迷った結果、王に白き剣を通して答えを報告する時には三勢力が争いを始めるまでの時が過ぎていった。我が思うにその時にはもう時間切れだったのだと思う。』
三勢力の争いって姫さんが話した戦争の事か?
『ユウの考えている通りだ。幾多にも戦争があったが、そんな物とは比べ物にならないほどに蔓延した処理しきれないほどの負の感情の所為で王は狂ってしまった。”こんな世界を守る為に苦痛を感じ、この身を汚してきたわけではない”とな。言い方としては頼んではいないとか自分勝手だと思うだろうが、それでも守るべき物が価値も無い物だった事に悲しみ、怒った結果、王は万物を食らう黒い化け物になってしまった。三勢力の戦争が終局に移った時に起こった語られぬ戦い。
その頃には我らは神器《セイクリッドギア》に身を変えていたが、この世界を滅ぼすべきではないと答えを出していた我らは権限失った王だった黒い化け物を倒すべく、白き剣を取り本来の騎士しての世界の守護の為に黒い化け物を退けた。』
退けた?倒せなかったのか?
『ああ、多くの犠牲を伴っても世界を司っていた王の力だ。それは世界を支えるほどの世界の負の感情を浄化しうる膨大な力は倒しきれるもので無い。とは言えその力は以前の無色透明な力では無く負の感情にまみれた赤黒い闇の様な力だったがな、どうにか抑えるべく黒き化け物からまだ無事な王の部分を切り取って制御人格を作りだして誕生したのが蒼の魔導書だ。』
話している頃には自宅に戻ってきて靴を脱がして俺の部屋に連れて行き、コートを固定しているベルトを外してコートだけを脱がしてハンガーにかけてから布団に寝かせながら問い掛ける。
―――なるほどなぁってつまりコイツが悪用するか、そうなのか分かんないから保護しろってか?中の制御人格仕事してんのか?
というか、月を司る狼って”月の”ってに前、そいつにぶっ殺されたって言って無かった?普通に共闘してんだけどよく出来な。
『いや、その頃には大丈夫だったから、おじさんその頃には和解出来てたからぁ。今じゃあ何であんなことになったのか理由なんて忘れたけど、和解出来からぁ。後、制御人格が手が出せないほどの人格持ちの主が前の代で居た事があったからその為の予防策だ。』
際ですかまぁ良いか、何で”蒼”の魔導書なんて言うんだ?後、能力とか教えて貰うと色々と対策できると思うんだが?
『名前の由来は、世界の創世記前神話とかで王の呼び名が、世界を司る”蒼き王”と呼ばれていた蒼き魂が宿る魔導書だからだ。能力は相手を削り食らって己の力に変える元々我等の取り込み能力を攻撃に転化させた物だ。代で戦闘方は違うが、共通して変質した黒き力で削り取って己の力にするのが主流だ。』
なるほどなぁってなんかやばくね?大体分かったが、ああ、聞き忘れてた!”月の”って同じ守護者なんだろ?太陽龍王みたいに名前があんのか?
『あるぞ、”月の”とは同じ守護者である月狼女王と言いムーン・ヴォルフとも呼ばれる我と対となっている者だ。』
女王って事は雌なのか?女なのか?話から聞くに騎士から分離した存在なんだよな。騎士の性別って何?
『性別は無いな。力の塊が騎士として具現化した物だから、しいて言うなら男性人格よりか?』
ふ~ん。あ、そろそろ時間だし、此処を任せられるか?
『了承した。』
イグニスをダハーカで入れた状態で出して居間の方に行く後ろ姿を見ながら俺は術式を作動させて学園の方に移動してなんとか間に合いそのまま授業を受けた。俺は朝に助けた男が気になるので早く帰るが、朱乃嬢とアーシア嬢が部室によってから帰ると言うので俺は先に家路に足を向けることした。
そうして帰って来てから居間でテレビを見ているイグニスに
「ただいま。アイツ目ぇ覚ましたか?」
『んん、おかえりぃ?・・・・あ!』
「おい、今の”あ”って何?見に行ってないの?何やってんの。」
『気配はそのままユウの部屋のままだったからなぁあまり気にしてなかった・・・・すまん。』
「わかった。部屋に入るんだな。なら俺が見てくる。」
と自分の部屋に移動しながら、俺は最近イグニスの龍しての威厳激減の次は緊張感が無くなってきている事に危機感を持ち始めるべきか、と考えているともう自分の部屋の前についていたそして障子に手を掛けると中にもう一つ気配があるのをに気づきゆっくりと開けると
俺の布団に寝ている男と横に寄り添うように寝ている金髪ロリの女の子を見た途端、目が死んだ。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!何!!!この状況ぉぉぉぉぉぉ!!!頼まれてないけど助けた相手がパツキンロリィィィィィィィ!!!?とそいねしてるぅぅぅっぅぅぅぅぅ!!!それにアレ下全裸だよね!!なんで俺の近くに居るヤツってよく露出多めなヤツや全裸、スタイルが出る服装なのが多いよな!!全裸とか既に服着てないがな!!もう怖い!外の世界怖い!!平然と人の部屋に女連れてくるんだもんよぉぉ・・・・。そんな感じでいると男が眉をひそめて目を覚まして体を起こしながら
「こ、ここはどこだ。」
「目が覚めたようだな。」
と平常心を取り繕って部屋の中に入って行き、対面する様に胡坐をかいて座りこむみながら俺は
「俺は霊烏路 悠。イグニスから話は聞いている。アンタが今代の蒼き魂を持つ者だろう?」
「イグニス?ああ、太陽龍王の名かって事はお前が今代の太陽龍王か?俺はラグナ・ヴァルツだ。んん?、お前人間じゃねだろ?まさか――。」
「いろいろ事情があってな。そこんところは俺にも分かって無いんだ。」
俺がきまずい表情になっていると何か聞いたらまずかったのかと思った男は頭をかきながら
「なんというか、なんだぁその分だとお前が太陽龍王と力合わせているんだろ。俺としてはそれさえ分かればアンタらに会いに来たかいがあったよ。そんで此処で相談なんだが、黒き獣の話は聞いているか?」
「黒き獣?化け物じゃないのか?」
「こっちじゃ黒き獣って言ってたんだが、まぁいいか、お前達の太陽龍王としてのアンタの力を借りたい」
「そう言うと何処か行くのか?」
「いや、何処か向かうとかじゃなくて向こうから来るんだよ。」
「来る?」
「俺達は警告の為にも来ているんだよ。奴らは守護者や蒼の力に反応して来るんだよ。」
そして一息おいて
「切り離した黒き化け物の力を神器《セイクリッドギア》として封印した物を保管していたらしいだが、どっかの馬鹿が人間の輪廻転生の輪に放り込んだらしいんだ。
宿した人間は十中八九そいつは狂うからな、前にも同じように守護者と蒼が再度封印する為に力の強いある一族に力をその身に封印して貰って、そんで宿した奴等を”黒の巫女”と呼ぶらしいんだが、そいつが今代になって一族皆殺しにして俺達を探し回っているらしいだ。だから俺としては探し出してぶっ倒すより、アンタらのとこで置いてくれると助かるんだが良いか?とりあえず此処に置いて貰う以上何でもするつもりなんだが?」
その申し出に契約の事もあるが、傭兵として組んでいる刀舞と俺の二人だけだと裏で動くにも人手不足なので断る理由が無い俺は
「その提案乗った。此処に住めるように俺も家主に頑張って頼んでみるが、無理だったらかんべんな。
―――それと俺と後、一人とで傭兵やってんだが、お前も仲間になってくれるか?」
「願ったりかなったりだな。これからよろしく頼むぜ。」
「おお、よろしくな。――――最後に聞きたい事があるんだが、良いか?」
「おお、いいぜ。何でも聞いてくれ。」
と快く言ってくれるラグナのとなりで寝ている彼女に目を向けて
「えっとなぁお前って、・・・・・・・・・・・ロリコンなの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
そしてその後、朱乃嬢が帰ってくるまで俺とラグナは言い合いが続いた。
ラグナが言うにこのパツキンロリは彼の神器”蒼の魔導書《ブレイブルー》”の制御人格が人化状態で顕現する事が出来るらしい、何でも対話や戦闘補助等以外に色々の為の人体だとか何とか言っていただけで、それ以上はよくわかっていない。
とりあえず皆が帰った所で俺は皆に紹介する為に今に皆を集めて、家主である朱乃嬢に提案するとまだ部屋が余っているらしく快く受けてくれた。本当に彼女にはまったく感謝しても仕切れないね。
そして俺が皆に紹介する為に彼を呼ぶ。
「ほんじゃ、入ってくれ。」
『―――ああ』
そう言って後ろの障子が開いてラグナと着替えたアーシア嬢より少し低いくらいの背の金髪少女が傍に立っていた。
彼女の頭のてっぺんには案外長いアホ毛、ショートボブの様に纏まっているが後ろの方が左右にはねており、更に長い髪を三つ編みにして腰まで垂らしている。大きな大空の様な蒼い瞳に可愛らしい鼻と唇、少女特有の童顔だ。
服装は上に羽織った水色と白を基調としたふあふあとしたフリルの付いたコートについた金色の金具の付いたベルトは下につきそうなほど長く、上は白い同じく前を止める所にフリルが付いてるブラウス、首から赤い短いネクタイを垂らしている。
その小さい体に反して発育した大きな胸は余計に大きく見え、胸の下からリボンを結んで絞っておりコルセットと二段のフリルの付いた膝上ぐらいの丈のスカートが一緒になったような白と深い青を基調とした服、スカートから見えるスラリとした脚は黒いストッキング履いている無表情の少女だ。
ラグナと金髪少女は二人は並んで座って対面に朱乃嬢、アーシア嬢、帰ってきていた刀舞を含めた三人達が座っており、俺はラグナの横に座っている。そして俺は
「自己紹介、頼むわ。」
「おう。これからユウ達と傭兵をやるラグナ・ヴァルツだ。よろしく頼む。そんでコイツが―――。」
「エス・V・ブルーです。ラグナの妻です。夫共々よろしくお願いします。」
「「「―――えっと、はい?」」」
無表情で物凄い事をぶっこくこの少女、自称”ラグナさんの妻”のエスさん。顔に似合わずぐいぐいとキャラを押し出してくるなぁこの人、すんごく怖い。そして発言に驚愕が隠せない俺、刀舞、アーシア嬢、朱乃嬢は普通にあらあら、うふふと何時も通りだけど、俺は
「やっぱお前、ロリコンか?」
「だから今さっき言っただろうが!!違うって!!?後、エス!!お前何言ってんだよ!!俺を社会的に殺す気かテメェは!!!」
「愛と言う物は犠牲がつきものです。それぐらい笑って流してください。」
「流せるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「―――とまぁこんな感じのコンビだからよろしく頼むわ。」
「オイィィィィィィィ!!!!この状態で纏めるなぁぁぁぁぁ!!!!?俺がコイツと夫婦コンビで終わるだろうが!!!コイツは俺の神器《セイクリッドギア》だからぁ!!!夫婦とかじゃないからぁぁ!!」
「”俺の嫁だからぁ”なんてそんなことわかってますよ。貴方にそんな事を言われたら私も色々と抑えられなくらりそうです。
―――襲っていいですか?」
「「「「おお・・・・!」」」」
俺を含めたと皆さんが相変わらず無表情な平坦で綺麗な声のエスさんの言葉に関心と言うか驚愕と言うかなんかその発言に声が上がってしまう面々にラグナが
「”襲っていいですか”じゃねぇよ!!この毎年甘いピンク脳が!!!都合の良い様に頭ん中で変換してんじゃねぇよ!!無口キャラを思わせる表情なのに開口一番にピンク全開だなぁおい!!ちったぁシリアス混ぜろよ!!ピンクや甘いのは度が過ぎれば害悪にしかならねぇからな!!」
「何時もの事です。慣れましたでしょ?」
「慣れたよ!!だがなぁ周りの奴らはオメェのそれについていけてねぇよ!!―――はぁ、とりあえずこんな奴だけど俺共々、よろしく頼むわ。」
「まぁこんな感じで行きますが、よろしくお願いします。」
その後に皆と自己紹介を終えてから皆で食卓を皆で囲んで食べている。俺はアーシア嬢から今日部室で聞いた事なのだが、以前木場を問いただした時に言っていたエクスカリバーの件だ。
なんでも大昔の戦争でぶっ壊れた剣を教会が錬金術で七つ特性に分けて作り直した代物らしい、そんで関係してくるのが”聖剣計画”。
簡単に言うと適応者を作る為の計画でそんな中に居たのが木場らしい、適応者を作り出すことが目的だったらしいが計画で養成された被験者が聖剣に適応できず、失敗と判断した主導者は被験者全員を処分したそうだ。後は簡単だ。そこで生き残った木場を姫さんが悪魔に転生させてらしい。アイツの言う復讐とは聖剣計画への復讐と言う事だ。後、兵藤と一緒に帰っていた時、兵藤家に近づいた時に嫌な感じがしたそうな。
さらに木場を追跡していた刀舞がその内の一本を確認している。そんで持っていたヤツは、聞く分だと前に殴り飛ばしたイカレ神父らしい、こいつぁ段々と面倒な事になってきたぞ。
刀舞の話だと人間にしては異様な速度だったって事はエクスカリバーの能力を使っていたと言う事か?だとこの件はあの馬鹿だけじゃねぇな、あの神父っていやぁバックは堕天使か?それに聖剣計画の関係者を引き連れてやがるな。この分だと一本だけじゃねぇな、何本だ?情報が少なすぎてどうにもならんな、分かる事はエクスカリバーを使って何かやるぐらいだな。
事がどう動くか分からないが、近々なんかある事は分った。その前に一回帰んなきゃいけないしパパっと行って直に帰って問題をどうにかするか、それに新しく仲間が入った事だしな。
俺は木場を追跡する為に出かけるのを見送って思考に没頭しながら何時もの作業をしてから布団の中に入って寝た。
そして翌日の放課後に何時も通りに来てみれば黒の薄着の上に白が基調の簡易の装飾の付いたローブ纏った茶髪ツインテール少女と剣を担いだ一部だけ緑のメッシュの入った青髪の少女が居た。俺の見た目線が少し怪訝な顔をしていたのが気になったが、今はどうでもいいか、そんで姫さんが言うにコイツら教会の使い共が話すのは今回の話題に上がっているエクスカリバーの件についてだ。
話の内容はこうだ。紛失が一つを覗く教会が保管している六本のウチの三本が堕天使に強奪されたようだ。それを取り戻すためにエクスカリバーの二本をコイツらに持たせて本拠地を突き止めて突撃して取り返すかどうにかしてこいと言う事らしいが、こっちが邪魔なので手を出すなと言う事らしい。
その話の最中姫さんがキレ掛かっているが、これで大体話が繋がってきたぞと思っていると青髪が何かに気づいたのかアーシア嬢に
「今さっきからずっと気になっていたが、アーシア・アルジェントか?」
「あ、はい」
「―――まさか、こんな地で”魔女”に合うとはな。」
その言葉にアーシア嬢は何かを思い出した様に怯える様に目を伏せる彼女に追い打ちをかける様に茶髪ツインテールも
「あ~あ、あなたが魔女になったと言う”元”聖女さん?堕天使や悪魔も癒す能力を持ってい為に”追放された”って言ってたけど、悪魔になっていたとはね。」
その言葉にずっと怯える様に体を震わせている彼女を見て俺はアーシア嬢に家族だと言った時に見せた涙を思い出した。
そうかあの力所為で追放され、そこを堕天使に利用されたと言う事だ。思いのほか冷静な俺なのだが、内心怒りで腹が煮えくりかえりそうなんだがな。だが青髪は続ける。
「嘗ては聖女と言われていた物が悪魔とはな、落ちれば落ちる物だ。」
そこで兵藤が吠え様とするが小猫の嬢ちゃんが脇腹を突いて黙らせ、兵藤は突かれた痛みで今さっき姫さんが言った事を思い出したのか歯を食いしばってどうにか抑えているところだ。それでも続ける。
「まだ、我等の神を信じているのか?」
「ゼノヴィア。彼女は悪魔になったのよ。」
「―――いや、背信行為をする輩でも罪の意識を感じながら信仰心を忘れられない者が居る。その娘にはそう言う匂いが感じられる。」
「へぇ、そうなの。ねぇアーシアさんは主を信じているの?悪魔の身になってまで。」
「捨てきれないだけです。ずっと信じて来ましたから・・・・。」
その言葉にゼノヴィアと呼ばれた青髪の女が今さっき説明していた破壊の聖剣もってアーシア嬢に近づきながら
「なら、今すぐ私達に斬られると良い。」
その言葉に何かの決心がついたのか強い瞳を宿してゼノヴィアの目を見て
「それはできません。」
「―――何?悪魔になってもその罪深い君を救いの手を差し伸べるのだぞ?此処で私に断罪されれば、それで君の苦悩も消える。何故それが受け入れられない?」
その言葉に今さっきとは違い、決心がついたのかちゃんと力強く二本の足で立って彼女に向き合い、彼女は言う。
「私はどういった経緯でも、主に反し悪魔になりました。―――たしかに最初に言っていた通り捨てきれません。主を信じて此処まで生きて来ましたから、それが当然と思っていました。だけど皆さんとの出会いで友達が出来て、家族が出来て、義兄が出来て世界が広がり考え方も変わりました。前の私ならそれを受け入れたのかもしれませんが、今の私だからこそ思うんです。」
彼女は意思の籠った目で彼女は言う。
「此処で貴女に斬られて死んで楽になってしまえば簡単ですが、だけど私は生きてこの苦悩と向き合いたいのです。それは何時まで経っても答えが出ないかもしれません。生きてる限り一生解決しないでかもしれません。―――ですが、これが私の我が主に対しての向き合い方です。これが私が見つけた答え(真実)で唯一、譲れない物なんです。」
彼女は決意するように自分に言い聞かせるように強い意志を魅せつけた。
その言葉に教会の使い共以外の口元が僅かに綻ぶ、彼女は前線に出て戦う事は出来ないが、戦う姿勢はウチの馬鹿義兄譲りだと言う事だろう。そんな言葉にアーシア嬢の気迫に押されてた様に茶髪ツインテールが
「そ、そんなの自分が死にたくないだけ事を都合の良い様に言ってるだけじゃな。」
「まったくだ。共より聖女と言う者は神からの愛で生きていける。愛情や友情を欲するなど聖女の資格がなかったのだ。」
その言葉に俺は心底腹が立った。まるで自分の中から熱い何かが吹き出しそうなくらいに兵藤が何か言いだそうとしているが俺が手で制して怒りに冷えきって目で”頼む。此処は俺が言わせてくれ”と兵藤を見るとなんとか抑えて下がる。
俺は
「おいおい、神からの愛だけ生きていけるって、お前らなぁ都合が良過ぎるのはどっちかなぁ。えぇ?」
「―――なんだと?」
「都合のいい時だけ聖女だ何だと祭り上げといて、背信行為だ何だって言ってはい、それまでって事だろ?都合が良過ぎるだろお前さん等の信じる神さんってのは、そんなに薄っぺらいものなのか?どうなんだよ、おい」
その言葉に使い共の目線が俺に集まり、ゼノヴィア嬢が聞く
「君はアーシア・アルジェントのなんだ?」
「アーシア嬢が言ってくれただろう?その彼女の義兄だよ―――――。」
そして俺は嘗てない程に体の内に渦巻く、力を解放するように首のドックタグと右腕の包帯を外して前へ出ながら続ける。
「――――そんでもってただの太陽神の使いさ、教会の使いのお嬢ちゃん。」
その言葉と共に何時もと違い、炎に包まれ、その炎を突き破る様に出てくる姿は何時もとは違い翼や鉄の足、電子の輪、制御棒を出していない八咫烏モードだが、目の色と炎が何時もと違った。目は金色に輝いており、炎は神気を帯びている。それを感じ取った彼女達は
「――――っ嘘!?コレは!!?」
「――――この感じは!!?異教とは言え何故!?悪魔に神に属する者が加担している!?」
姫さん達も俺が出している雰囲気に驚いているが、俺と言えば、今までにない程、気持ちが高揚しているのか心が荒ぶる。今まで感じた事の無いその心に身を任せる様に俺は懐からシガレットチョコの箱から出して口元に一本だけ銜えてから
「加担だぁ?お嬢ちゃん達は神様なんだと思っているだよ。神様ってんのは厳格な奴ばっかりとか思ってんのか、そうならかなりあさっての方向の思い違いをしてんだな。お嬢ちゃん達は―――。」
「―――何、それはどう言う意味だ?」
「神様だって、笑いもするし、泣くきもするし、だれかを愛するし、欲もあるし、嫉妬もするし、悪い事だってする。神話が物語ってるだろ?役割があるって言っても結構、俺達となんも変わらない存在なんだぜ。―――ただちょっとデケェ力を持っているぐらいだ。だから俺がどんな奴と一緒に居ようと俺の勝手って事だろ。」
そして俺は少し目を細めると軽そうな感じ雰囲気が消えて炎を纏うのに底冷えする様な空気を感じさせながら
「まぁアレだ。お前らが言っているのはお前らのルールだ。だから俺は俺のルール(意思)に従って、俺の妹分に手ぇ出すってんならどんな相手だろうとブッ飛ばす。それが一人のお嬢ちゃんの我がまますら許せないお前さん達の神様であろうとな。」
その言葉にツインテール方が食い下がる様に
「異教の神だろうと我が主を愚弄するなら―――。」
「それは教会の、いや神側に対しての挑戦と取って良いか?神とは言え異教の神だ。斬っても問題あるまい。」
そこの言葉に姫さんが止めに入ろうとしていたが声が掛かる。
「丁度いい、僕が相手になろう。」
その声に皆の視線が出口の扉の方に行き、そこに扉にもたれかかって腕を組んでいる木場だった。
そして俺は周りを見た所、刀舞は近くに居るようだがその姿が隠している様に見えないが俺は木場に
「あのよう。コレは俺が買った喧嘩だ。口出ししないでくれないか?」
「それは出来ない相談だよ。一々邪魔されて鬱憤が溜まっているんだよ。僕は。――――それに彼女は君の差し金だよね。」
「あ?何の事かね?さっぱりだ。」
そう言った後にゼノヴィア嬢が
「君は誰だ?」
「――――君達の先輩だよ。」
そんで木場の飛び入り急遽参加することになった。今から取り行われるのは非公式に執り行われる組み手だ。
俺達は旧校舎の近くの森でやる様なので俺達は教会の使いと対面して立っている。後ろで離れて姫さんや朱乃嬢、アーシア嬢、兵藤、小猫の嬢ちゃんが控えて心配そうに見ているが、俺達ときたら気合は十分何時でもやる気満々ときたもんだ。
目の前の奴らも戦いやすい様にローブを脱ぎ捨てるとスタイルの出るピッチリとしたレオタードに似た黒いいたる所に ベルトの付いたボディスーツの様な服装が姿を現す。そしてツインテールが腕に付けていた紐の様なヤツが刀の様な形の擬態の聖剣に姿を変え、ゼノヴィア嬢がボロイ白い布をグルグル巻きにした剣が弾ける様にその姿を現したのは鍔が小さい斧の様なゴツイ剣の様な破壊の聖剣だ。奴らは聖剣を構えながら
「こんなのが上にばれたら大変だもんね。」
「殺さない程度に楽しもうか―――!」
ちょっと火照った頭冷やしていると不意に横に居る木場が笑ってその事にゼノヴィア嬢が
「―――笑っているのか?」
「ああ、倒したくて壊したくて仕方のなかった物が目の前に現れたんだからね。」
そう言った後に彼の周りの地面から怒りのを現すかのように地面から数本の魔剣が出現するのを見て
彼女は
「魔剣創造《ソード・バース》か、思い出したよ。聖剣計画の被験者の中で処分を免れた者が居た言う噂をな。」
「ああ!!聖剣の適性を認められ、はるか海外に渡り、はれてお役に立てると思ってようやく日本に戻ってきたら懐かしの幼馴染の男の子は悪魔になっているし、そしてなんとそこで異教の神と戦わなければならないなんてなんと言う主の試練!!だけどそれを超える事で私はまた一歩!!神の信仰に近づけるんだわぁ!!」
となんか一人で叫んでいるいまだに名前の分からない悶えながら自分に酔っているこの茶髪ツインテール。引き受けた俺が言うのもなんだがマジで引くわ。
「さぁ、名前も知らない異教の神様ぁ!!このエクスカリバーで貴方罪を裁いてあげるわぁ!!アァァァァメン!!!」
俺は身構えて両腕を構えながら
「来いよ。ツイテールのお嬢ちゃん。――――何処の誰を怒らせたかを教えやるよ!!」
そして彼女達と俺達の火蓋は切って落とされた。
境ホラも随時、更新したいのでちょっと遅くなるかもしれません
ではまた次回