ハイスクールD×D ~太陽のカラスと龍と赤龍帝~   作:ソースケ_研究中

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少し短め


アルトが所狭しと大暴れ、出来ているかな・・・・?


今回もよろしく


―――――頑丈だな。byヴァーリ

燃えるような夕日の紅い輝きが二人を照らす。その間には小さい戦いは始まっており、僅かながら感じられる緊張感は両者を臨戦態勢にする。いや、そうじゃなくて・・・・。

 

 

 

 

 

「はぁ、なんか話ずらい雰囲気になっているが喋っていいか?」

 

 

 

 

「こっちはそちらに呼ばれているんだ。喋ってくれなければ困る。」

 

 

 

 

特に気にしていたわけではないが、やたらと空気が肌に刺さるから喋って良いのやら良くないのやらわかんなかった。俺は切り出すタイミングを失って頭を掻いていると、ヴァーリが呆れた様な表情でそう返す。

そして俺は

 

 

 

「んじゃ言うぞ、俺の要求は”共闘”だ。」

 

 

 

 

 

「・・・・・それは前に言ったはずだが?」

 

 

 

 

 

「ああ、聞いてるよ。―――――でもよう、こっちは勝手動かれてむこうさんに力をつけられるのは勘弁してほしいんだ。」

 

 

 

そういうとヴァーリは、視線を鋭くして俺を睨むように見ると同時に肌にビリビリ来るような殺気を放つ。

そして俺はその殺気を平然とした表情で受け止めながら彼はドスのきいた声を聞く

 

 

 

 

「――――――この俺が負けるとでも?」

 

 

 

 

 

 

「それは一番お前さんが分かっているんじゃないのか?このままじゃ食われるだけで終わるぜ?―――――――そりゃ、神器《セイクリッド・ギア》は常に宿主と共に進化するものだ。それも神滅具《ロンギヌス》級なら対抗できる力が覚醒する可能性だってある。」

 

 

 

 

 

 

「ならば問題無いだろ。それに俺にはまだ奥の手はあった。」

 

 

 

 

「――――覇龍か?」

 

 

 

 

「そうだ。吸収しきる前に空間ごと半減し、ヤツを潰す事も出来た。」

 

 

 

 

「ああ、それは無理だ。」

 

 

 

 

「―――――何?」

 

 

 

 

「アレは空間に干渉しただけじゃ、どうにもならんよ。事象干渉ぐらいできなきゃ勝負にもならねえな。」

 

 

 

 

 

イグニスが言うにはたとえ空間ごと捻じ切っちまっても蘇る化け物らしい。最近使えるようになった機能だって浄化と消滅の力もヤツの再生能力と吸収能力に干渉して打撃を与えている為、攻撃が通るんだからな。

俺はヴァーリの反論の声を聞く前に再び口を開く

 

 

 

 

 

 

「―――――神器《セイクリッド・ギア》の進化だって”可能性”があると言うだけだ。絶対じゃない。後、お前さ、とりあえず覇龍を使いこなしゃ勝てるなんて甘い考えじゃないだろうな?」

 

 

 

 

 

さらに俺に覇龍を使う事を甘い算段だと言われた事に空気のピリピリ度がさら増す。”覇龍”つまりは覇龍《ジャガーノート・ドライブ》の事なのだが、こいつは発動させれば一時的にでも神すら上回る力を発揮するが、命を落とすか寿命を縮め、さらに歴代所有者の残留思念のおまけ付きだ。ドラゴン系神器の禁じ手中の禁じ手で甘いと言われれば気分を害するのは当たり前だ。イグニスが言うには先生との対話で発動させる鍵は手に入れたが使えるかどうかは俺次第だと言っていた。

そして俺はさらにピリピリした空気の中、続けて言う。

 

 

 

 

「圧倒的な覇龍の力はそらすげぇだろうな。――――――だけどよ。それが全部相手の力に変わる事をちゃんと理解しなきゃなんねぇんだよ。あれは基本底無しだ。力を取りこむだけ成長して余計に手に負えなくなるのは勘弁してほしいからこっちと足並みを揃えてほしいんだよ。」

 

 

 

 

 

「だが、それは其方の赤龍帝も同じだろう?取り込まれるのであれば、倍加してもそれを糧に成長する。わざわざ足並みを揃えた所で何の意味も――――――。」

 

 

 

 

 

「あのな。なんで強くなるイコール圧倒的な力に結びつけるかな?そりゃ、それも強さだ。でもよ。それを凌駕する力があることを知っているか?」

 

 

 

 

「それはいったい何だというのだ?」

 

 

 

 

「―――――”発想力”って力と固い絆だ。」

 

 

 

 

 

「――――― 発想力と絆だと・・・?」

 

 

 

 

「そうだ。自由な発想は新たなる力の開拓、今までのように力だけを求めていれば良いとか言ってられなくなったんだよ。非常識上等!ナンバーワンよりオンリーワンだ!唯一無二の力は全世代を超えて”覇龍”をも超える未知数の力!そして固い絆は個で成し得ない事を成す事ができ、どんな者が立ち塞がろうとそれを越えて踏破する事が出来る絶対的な力だ!」

 

 

 

 

途中から声を大にして高らかに謳うようにピリピリとした空気を振り払い、大風呂敷を広げる俺に驚いたように少し目を見開き、暫くして噴き出すように笑みがこぼれ

 

 

 

 

「―――――ふっ、これはまた大きく出たな。”覇龍”を越えるか。」

 

 

 

 

「おっかなびっくりのチキンレースよりよほどマシな考えだと思うが?それに覇龍なんてみみっちい事は言わねぇ、”無限”や”夢幻”だって越えられる。」

 

 

 

 

「ほう。”無限”と”夢幻”をも超えるか・・・・。だがそれをどうやって証明する?」

 

 

 

 

 

 

「そいつはウチの赤龍帝で証明してやる。あのエロリストと戦いたいんだろ?そんとき見せてやるよ。お前の孤独と破滅の覇道を超えるアイツの皆と一緒に進む王道ってヤツをな・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えろりすなんだ?・・・・共に歩む王道か、俺には縁遠いものだな。まぁ良い。なら見せて貰うとしようそのお前の言う王道とやらを・・・。」

 

 

 

 

「まぁそれは今後の機会に見て貰うとして・・・。一様お前さんにも黒き獣対策の力もつけて貰いたいしな。」

 

 

 

 

 

 

「・・・・なるほど。共闘に対する報酬は神器《セイクリッド・ギア》の進化というわけか?」

 

 

 

 

 

 

「その手助けだけだけどな。さすがに最後の一歩はお前さん自身で踏み出して貰わないとどうにもならん。」

 

 

 

 

 

そう言ってから視線を落とし、少し考え込むような素振りを見せる彼はこちらに視線を戻し、口を開く

 

 

 

 

 

「そうか。では俺としては、その条件を飲むにあたってもう一つ確認したい事があるのだが?」

 

 

 

 

 

 

「ここで来る確認って”俺の強さを確認したい”って所か・・・?」

 

 

 

 

 

 

「――――――察しが良いな」

 

 

 

 

 

いやだって、君の眼が獲物を狩るよな目をしてらっしゃるもの。歴代の太陽龍王がどうだったか知らないが、仮にも龍の王と呼ばれていたんだ。総督さんから聞いたと通りの戦闘狂、戦いたいのは必然。さらに俺がこっちの提案に乗って貰うとはいえ、こいつを強くしてやる宣言なんてしたもんだからさらにやる気満々だ。

当然、覚悟はしていたが条件内容から考えて力を示すか、屈服させるくらいの事をしないと納得しないぞコレ・・・・。

 

 

 

「了解、了解。ちょっと待ってな。」

 

 

 

 

「早くしろよ。」

 

 

 

 

 

俺は携帯を取り出して紫さんにメール。内容は

 

 

 

 

『やっぱ戦う方向になりました。戦える場所プリーズ。』

 

 

 

 

送信してから暫くして俺とヴァーリの間に空間を引き裂き、人一人入れそうな相変わらずたくさん目玉があるスキマが現れる。

いきなり起こった出来事に眉を顰めながらそのスキマを見る彼を気にせずに

 

 

 

 

 

「ここでやったら大変だからな。そいつに入った先に俺達が派手にやっても大丈夫な場所がある。――――――――――まず俺が先に入るから後から入ってこいよ。」

 

 

 

 

 

「あっ、ああ。分かった。」

 

 

 

 

多分何かの神器《セイクリッド・ギア》か?とか思っているんだろうけど、そうじゃないんだよなぁコレ。

と言っても罠じゃないかと警戒するだろうから俺から先に入り、彼も俺の後をついて行くようにスキマの中に入って行った。

目玉の広がるトンネルの中を抜けて光の先へと通り抜けると同じ河原に降り立つ。だが同じようで同じでない場所、今まで輝いていた夕陽の代わりに紫色のオーロラの様な物が輝いている空に変わっている。

それを見た彼は

 

 

 

 

 

「―――――――此処は話に聞いたゲーム盤か?」

 

 

 

 

 

 

「御明察、街中でドンパチやるのはさすがに問題だからな。こっち個人の伝手で用意させてもらった戦場って所だ。町全体を再現した広いフィールドだ。ここなら幾ら壊そうが関係ないからな。」

 

 

 

 

 

「用意周到だな。このまま俺を捕縛するという手もあるが?」

 

 

 

 

 

「あのな?俺はそんなつもりで言ったんじゃないんだが・・・・。」

 

 

 

 

 

俺が何を言っているんだと眉を顰めながら言うと、彼は苦笑しながら

 

 

 

 

 

「くくっ、悪いなこちらも少々狐に鼻をつままれるような事をさんざん言われたんだ。これくらいの事、王の器を見せると思って許せ。」

 

 

 

 

 

「ああ、はいはい。―――――――――――まぁ、始めるか?」

 

 

 

 

 

「ああ、始めよう。」

 

 

 

 

互いにそう言うと神器《セイクリッド・ギア》を発動。俺は山吹色にヴァーリは青白い光に包まれ、神器《セイクリッド・ギア》が唸りを上げる。

 

 

 

 

《Vanishing Dragon・・・・!》

 

 

 

《Sunshine Dragon・・・・!》

 

 

 

 

 

叫びを上げると同時にさらにその輝きが増し、二人の体を包み込むように形を鎧の姿へと変える。

 

 

 

 

 

 

《《 Balance breaker!!》》

 

 

 

 

 

 

俺は全身を重厚な装甲で覆い重武装で固めた赤い鉄騎のアルトアイゼン。ヴァーリは青白い光翼と尾を持ち、龍を模した白い騎士の様な鎧姿に変わる。ヴァーリの方は翼を広げて普通に立っているが、相変わらず重いのか俺の方は砂利を砕き、少し地面に足を沈ませる。

互いに増した威圧感と力を放ちながら言う。

 

 

 

 

「行くぜ。白龍皇。――――――――俺の・・・・いや、俺達の戦いを見せてやる。」

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、来い。―――――――君の力を俺に見せてみろ。」

 

 

 

 

 

 

そういった瞬間、彼らの間に爆発するような力と力のぶつかり合いが始まる。まだ動いていないと言うに先に互いの山吹色をした力と青白い力がぶつかり合い対消滅した。

まあぁやりますかって言っても今の俺達が出来る事と言ったら・・・・。

 

 

 

 

 

《眼前の敵を撃ち貫くのみ・・・だろ?相棒。》

 

 

 

 

 

「そういう事だ。行くぞ!!」

 

 

 

 

 

イグニスの言葉に肯定するように背にある推進機をフルスロットルで吹かせ、赤い鋼鉄の砲弾は真っ直ぐ白龍皇を撃ち貫かんと一瞬で間合いを詰める。それを寸前の所で避けられる。

 

 

 

 

 

「―――――っ!?ヤツの雰囲気が変わった?それに見た目以上に早いな。」

 

 

 

 

《以前にも鎧の形態をとる者もいたがコレは・・・・・・・・。――――――油断するなヴァーリ。ヤツは歴代の太陽龍王と少し違うぞ。》

 

 

 

 

 

「――――――ふん。望む所だ。」

 

 

 

 

空に上がったヴァーリは通り過ぎた俺に対して持ち前の高速軌道による飛び蹴りを繰り出してくる。それもこちらと同じく砲弾のように、そうして迫ってくる一撃に対してこちらも体の重心を傾けて片足を砂利の地面につけて土煙りやその他諸々を巻き上げながら、左方面の推進機をさらに吹かせて急速反転して腕をクロスさせ受け止める。

そうすると余波で凄まじい爆音と周囲の物が爆発するように巻き上げられ、俺を中心に巨大なクレーターが出来るが、さらに押し込むように俺の脚が地面に食い込む。

 

 

 

 

 

「―――――頑丈だな。」

 

 

 

 

 

 

「―――――頑丈なのが取柄でな・・・・。」

 

 

 

 

 

そう言いながら俺は蹴りを受けたクロスした腕を弾く様に広げる。そうすると少しバランスを崩しながら空へと距離を取った瞬間、俺はまた間合いに入り、

 

 

 

「イグニス。セットアップ・・・!」

 

 

 

 

《aptitude starting!!》

 

 

 

 

 

「――――――貰うぞ!!いけい!!ステーク!!」

 

 

 

 

 

「―――――ちぃっ!!?」

 

 

 

 

それを強引に避けようとまるで空に引っ張られるように急速上昇しながら、青い龍門が多数展開され、バスケットボールからバランスボールサイズの白銀に輝く魔力弾が放たれる。

だが、魔力弾の網に突っ込んだにも拘らず、減速する所かさらに加速し、コーティングされた装甲はそれを物ともせずに突き進んでくる俺を見て

 

 

 

 

 

「――――――――何っ!?」

 

 

 

 

 

《―――――此方の攻撃が効いていないだと!?》

 

 

 

 

 

 

再度間合いに入った俺は、山吹色の力の波動を纏ったステークを目にも止まらぬ速度で突き込む。

胸の中心に叩き込まれようとしたそれをどうにか体を横にずらす事で回避したが、寸前の所で雷管を叩き、炸裂させ、同時に腕を前に突き出し、加速力とステークの衝撃を加算された速度で左肩の鎧を砕き、撃ち抜いた時、それは起こった。

 

 

 

 

 

「――――――――――がはぁっ!!?!」

 

 

 

 

 

 

《こ、この力は!!龍殺し《ドラゴンスレイヤー》!?!》

 

 

 

 

 

左肩から連鎖的に鎧が砕け、中身は無事だったがその余波ですら体に激痛を与える。互いに再び地面に降り立ち、よろめいたヴァーリを俺が見ていると手の甲の翡翠色のモニターが発光してイグニスが

 

 

 

 

 

 

《そう言えは貴様は食らった事がなかったな。龍殺し《ドラゴンスレイヤー》の上を行く、龍神殺し《ドラゴンキラー》を食らった気分はどうだ?白ガキ。》

 

 

 

 

 

《龍神殺し《ドラゴンキラー》!?どういう事だ!!貴様の龍を統べる王の所以の一つである!その力は既に発現することすら出来ない!!ましてやそれは角であるはず・・・・まさか!?》

 

 

 

 

《新たなる段階に進化したのだよ。白ガキ。今のこの姿は太陽龍王の”剛爪”《ソーラー・ステーク》の禁手化。聞いていたか?剛爪だ。つまりは我の爪なんだよ。威力は生前より落ちているが効くだろ?》

 

 

 

 

 

不敵に笑うイグニスに驚愕するアルビオン。嘗て呼ばれていた龍を統べる王は他の龍の暴走を抑えるべく、その力を振るっていた。特に無限と夢幻に対して振るっていたその力の一つである彼の爪、”龍神殺し《ドラゴンキラー》”は龍殺しの上を行く龍神殺しの力を有している。自分にさえも危険を及ぼす毒を自らの武器として扱う事、毒を以て毒を制す。それをこそが龍を統べる王。

下級の龍なら消滅。二天でもその力の殆どを削がれるほどのダメージを負う。と言っても完全な覚醒に至っていない為、龍殺し《ドラゴンスレイヤー》を少し強化した程度だ。

それでも目に余るダメージはあるようだが・・・。

 

 

 

 

 

「―――――さらに、ステークに形を変えた爪から繰り出すこの一撃は”龍鱗殺し《ドラゴンスケイル・ピアース》”どれだけ堅い龍鱗を重ねようと確実に撃ち貫く!!」

 

 

 

 

 

 

《――――ヴァーリ!!》

 

 

 

 

 

 

「ごほっ!・・・ぐうぅ!!分かっている。次はアレを食らわない。」

 

 

 

 

 

血反吐を吐きながらそう言い、彼は青白い輝きと共に再び鎧を身に纏う。やはりこの程度では屈服しないか、ヤツの鎧を破壊したのは技量(スキル)じゃなくて能力(アビリティ)だからな。効果は一撃を当てた時のみ、掠ってもただでは済まない一撃を放てるがこいつも一時的な能力でしかない。一発一発セットしないといけないから連発できない。まだまだ使いこなせていないとい事だ。

 

そしてヴァーリが弾丸のように向かってくるのを再度、推進機を吹かせて応戦する。互いにぶつかり合いながら町の方に戦火が及んでいった。魔力弾による破壊がいたる所におよび、周囲の街並みを変えて言っている。民家の屋根に足を沈ませて着地し、悠がマシンキャノンで牽制しながら突っ込むとそれを避けて背中に蹴りをたたき込んで吹き飛ばしたと同時に

 

 

 

 

「―――――――――アルビオン!!」

 

 

 

 

 

 

 

《Divide!!》

 

 

 

 

 

 

 

その掛け声と同時に今まで溜めていた力が一気に抜ける。白龍皇の代名詞である触れた相手の力を半減させる力だ。だが、この程度と思って姿勢制御をおこなう為に吹かそうとすると同時に

 

 

 

 

 

《Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!!!》

 

 

 

 

 

さらに悠から力を奪い続ける。そのせいでそのまま家屋に墜落して屋根をぶち抜き、その家のリビングに床までも破壊しながら落ちた。そこへ追撃するかのように極大の白銀の魔力弾を叩き込み、周囲の住居も巻き込んで辺り一帯を吹き飛ばす。

黒煙が立ち上る中、それを突っ切る砲弾の様な影に気付いた頃には腹部に焼き鏝の様な赤い角が鎧を貫通して突き刺さる。

まるで身を焼かれるような思わず出た悲痛な声を推進機の爆音でかき消しながら、そのまま空を駆け上るかのように天に上る。ヴァーリの脳裏には力を半減させたにもかかわらず、彼の力は衰える所かさらに上がっている事に対しての疑問でいっぱいだ。彼が今まで聞いた掛け声は数度だけ、なの対してこの力の増し具合は異常だ。

そのまま首を一度下げ、加速に逆らうように力強く首を上げてヴァーリはかち上げられる。

 

 

 

 

「――――――――――がぁ?!!!」

 

 

 

 

 

 

「――――もう一撃!!」

 

 

 

 

 

 

「がぁぐぅ!!まだぁだぁ!!!!」

 

 

 

 

 

ヴァーリは激痛に耐えて打ち上げられ、空に放り出された体を光翼を使って姿勢制御を取り、そこから助走無しで拳を胸部に叩き込み、押し返すように近場の住居も突っ込みながら木材の破片や金属片など爆煙を巻き上げ叩き込む。

そして破壊された別の家のリビングで腕を引き上げ、距離を取りながら彼は言う。

 

 

 

 

 

「どういう事だ。アルビオン。」

 

 

 

 

 

《確かに半減している。それはヴァーリ。お前にも分かっているはずだ。》

 

 

 

 

 

そう言われるようにいまだに光翼から余分な力を放出しているのか山吹色の粒子の様な物が出ている事から分かる。だが、ヤツの力は半減してない。それが事実だ。

その疑問に答えるかのように平然と埃や瓦礫を落としながら起き上がって来た悠が

 

 

 

 

 

「それが俺の能力だ。核融合を操る力を持っていてな、数日前ならその能力はかなり厄介だっただろうが、今はその能力をおかげで半減分をすぐに補填できる。つまり力は奪えてもお前の半減は俺には通用しない。」

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、現太陽龍王。お前が今の赤龍帝より厄介だという事がわかった。」

 

 

 

 

 

そう言った瞬間、家屋が爆発してその巻き上げられた土煙りの中から山吹色の光と青白い光が天に昇り、構図では青白い光を山吹色の光が追うような形になっている。

そして先に仕掛けたのは白龍皇だ。

 

 

 

 

 

 

「――――――だが、弱点がないわけじゃない。まずは!!」

 

 

 

 

 

 

「――――――――!?!」

 

 

 

 

 

UFOさながらの無軌道な動きで一気に迫り、悠の背中を蹴り飛ばす。そうして失速はするものの推進機を吹かせて反転して蹴り飛ばしたヴァーリに向かって突っ込むが、寸前の所で交わされ、背中に無数の魔力弾を叩き込まれて吹き飛び、墜落。他の家屋に突っ込んだのを見て

 

 

 

 

 

 

「――――その加速、あまり小回りが利かないようだな。寸前の所で避けられるとすぐに対応できない。」

 

 

 

 

 

そう言いつつ彼は墜落した悠に追撃を仕掛ける。さらに墜落した家屋を破壊しながらアルトを纏った悠を蹴り飛ばす。そのまま打たせるわけにいかず、悠は構えて推進機を吹かそうとする寸前、一気に間合いを詰めて

 

 

 

 

 

 

「さらにそのイノシシの様な突貫が出来ないように極端に距離を詰められた場合、無防備になる。」

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――ちぃ!!」

 

 

 

 

 

すかさずステークを叩き込もうとするが、それを掻い潜られて重低音の様な轟音をさせながら腹部に拳が叩き込まれて体がくの字に曲がる。さらにそこから少し浮きあがった体に回し蹴りを叩き込み吹き飛ばされて、学園の方に突っ込んだ。

そして悠が突っ込んだ場所は何処かの教室だった。周りは悠が突っ込んできた拍子に机や椅子が吹き飛び、窓に机が突き刺さり、砕けた椅子や割れた黒板に粉砕された教卓。悠は被った埃や破片を落としながらゆっくりと立ち上がり、真正面から迫ってくる青白い光を掴んだ。床に皹を広げながら勢いに後ろに押されるが、ヴァーリの突き出した拳を掴んだまましっかりと止まる。

 

 

 

 

 

 

「――――――――捕まえたぞ!!」

 

 

 

 

 

 

「――――――なっ!?!」

 

 

 

 

 

 

「クレイモア!!いけ!!」

 

 

 

 

 

ステークの方で拳をつかんでいた為、左のスクエア・クレイモアのハッチが上下に弾かれるよう開かれ、内部にある縦に並んである小さい黒いハッチが露出。次の瞬間、炸裂音と共に解放された龍鱗製のベアリング弾がヴァーリを襲う。龍の鎧に吐き出されたベアリング弾が食い込み、辺り構わず爆発が周囲を襲い教室を大量の爆煙と共に破壊していき、ヴァーリは弾きだされるように宙へと投げ出された彼の鎧姿は、あちこち破壊されて無残な姿になっていた。

そして爆煙が晴れると装甲に一切の傷の無いアルトアイゼンを纏った悠がヴァーリの視界に入る。

 

 

 

 

 

 

「まったくあれだけ、叩き込んで傷一つもつかないか・・・。」

 

 

 

 

 

「こっちは魔力弾や光の力をある程度中和できる。抜けてきても厚く堅い龍鱗製の装甲はこの程度では抜けない。さらに物理的打撃も同じだ。」

 

 

 

 

 

 

「そうか。なら、これならどうだ?」

 

 

 

 

 

《Half Dimension!!》

 

 

 

 

アルビオンの掛け声と共に大きく広げられた光翼から力の波動が発せられており、ヴァーリが悠に掌を向けると丸で握り潰すかのような仕草をし始め、体に違和感を覚え始めた。

まるで体を大きさを半分にされるかのように視界が歪み、空間が歪んでいるような錯覚を覚える。

 

 

 

《錯覚ではないぞ!!悠!!奴は空間を歪めている!!今の奴は周囲の物を半減させる!このままでは消滅させられるぞ・・・!!》

 

 

 

 

「これなら幾ら堅くても関係あるまい。」

 

 

 

 

 

「―――それがお前の次の手札か!!対象認識、空間に干渉している力の波動に限定!!」

 

 

 

 

 

《なるほど!そういう使い方をするか!!―――――― punishment!!》

 

 

 

 

 

 

ステークを相手に構えて、信管を激発させる。さらにイグニスの掛け声を響かせた瞬間、二人の間に青い龍門が浮き出て甲高い音を響かせて龍門を破壊する。そうすると空間に干渉していた半減の力が打ち消された。

 

 

 

 

 

《――――――― 今度は此方の干渉を破壊しただと!!?!》

 

 

 

 

 

 

《―――――― 干渉してくる波動に対してだけ浄化と消滅の力を使うとは考えたな!》

 

 

 

 

 

 

呆気にとられているヴァーリに悠は推進機を吹かせて突っ込むが、先ほどのように避けられる。そこへ背後から攻撃しようとヴァーリが複数の魔力弾を放つが

 

 

 

 

 

「あぁがぁれぇぇ!!!!!!」

 

 

 

 

 

「―――――――!?!」

 

 

 

 

そのまま減速する所か強引に体を上げて無理やり軌道を上に変える。上昇した悠を追うようにオーロラの輝く大空に光翼を広げてその場から飛び立つ。そこから同じように寸前の所で交わして背後から攻撃を加えるが、そこから無理矢理に軌道を変え、避ける。

さらにマシンキャノンの牽制、隙があればステークとクレイモアを叩き込んでくる。今まで言っていた弱点を克服した悠にさらに身を焦がしそうな歓喜を覚えるヴァーリは高らかに笑いながら舞い上がる。悠の方は不格好な軌道であるが、さながら戦闘機同士のドッグファイトにも見えなくもない。その最中でも悠は無理な軌道の所為でさらに襲いかるGに体が悲鳴を上げていた。禁手化の負荷以上に重力の負荷の方が体を軋ませる。

互いにぶつかり合い反発し、互いに距離を取った。向かってくる龍鱗の塊に対して

 

 

 

 

 

 

 

「―――――――これでは避けられないだろう!!」

 

 

 

 

 

 

 

彼が両腕を広げると今まで以上に多量で、大きな青い龍門から膨大な力を持った魔力弾が、悠の視界いっぱいに放たれる。この速度では避けることはできない。だが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

《止められるものなら止めてみせろ・・・・!!》

 

 

 

 

 

 

 

「この程度で俺達を・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

その言葉と共に今まで以上に強力な光の中に突っ込んだ。僅かながら中和していようとも普通ならこんな攻撃を食らえば幾ら堅くとも蒸発してしまう。ヴァーリは避けず突っ込んだ彼はさすがにこれではひとたまりがないだろうとたかをくくっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、彼の眼には黒い影が見えた。自分の放った眩い光に目を眩ませながらその独特なシルエットがしっかりと目に焼きつく、何かなんて考えなくても分かる。あの中に突っ込んだのはヤツしかいないのだから・・・。

そして声が響く

 

 

 

 

 

 

 

《「―――――――――――――止められると思うなよ!!!!!」》

 

 

 

 

 

 

 

装甲が焼けているのか、さらに赤みを増した赤き鉄騎が一気に眼前にまで詰め寄る。そこでダメもとでアルビオンが叫びを上げ、推進機の輝きが消え失せるが

 

 

 

 

 

《Divide!!》

 

 

 

 

 

 

「最早、俺達はこれでは止まらん。――――――――――――後は撃ち貫くのみ!!」

 

 

 

 

 

 

そのまま速度で撃つ込まれたステークが鎧を突き貫き、ヴァーリの腹部に突き刺さり、再装填されたシリンダー内の六発の形成炸薬弾が墜落しながら撃発。

さらに内臓や骨にダメージを負わしながら彼の断末魔と共に再度、進路上の数十件民家を破壊し、瓦礫や土煙りを巻き込みながらようやく止まった。

そして悠はステークを引き抜き、その場から飛んで下がるとシリンダーから空薬莢を排出して新たにスピードローダ―を使って装填する。装填し終わる頃にはボロボロの体を鞭打つようにヴァーリは立ち上がる。あの一発から龍神殺し《ドラゴンキラー》を一切使っていなかったから、まだ少し余力が残っていても仕方がない。

 

 

 

 

 

 

「ごはっ!こうも一方的にやられるとはな・・・。」

 

 

 

 

 

 

「コレぐらいやれないと後が思いやられるんでな・・・・。で、まだ納得しないか?」

 

 

 

 

 

 

「俺より君の方が強いという事は理解した。能力の使い方もまったくもって違うようだ。――――だが、もう少し付き合ってもらうぞ。」

 

 

 

 

《まさか!?ヴァーリ!!やめろ!!此処まで消耗させられた状態で覇龍を使えば死ぬぞ!!》

 

 

 

 

 

そんなアルビオンの警告も聞かずに覇龍を発動させようとしているヴァーリ。彼の中から力が溢れだす様にボロボロの鎧が修復され始めているが、少し時間が掛かっているようだ。

さすがに死なれては困るので早々に止めるべく、俺は次の手を講じる。今まで三回破壊してきた時に奪った龍を模した白い騎士の様な鎧に埋め込まれた青い宝玉を三つ手に入れた。そのウチの一つを

 

 

 

 

 

「そうやすやすと力を使わせると思うか?イグニス。今まで使わなかった捕食の力。―――――使うぞ。」

 

 

 

 

 

《応!!――――――――― eater!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

その叫びと共に右腕が山吹色に輝きだし、巨大な力の塊が鼻先に一本、頭の両側に一本づつある天に向かってそびえ立つ角を持った兜で覆った龍の頭の様な形に変形し、左で放りあげた宝玉を強靭な顎で噛み砕いた。

そして山吹色の龍の頭が、青に染まり、悠の体に浸透していき、龍の頭がその姿を消して本来の腕に戻る。

 

 

 

 

 

「―――――――イグニス!!」

 

 

 

 

 

《――あれだけのダメージだ。かなり消耗している。今のヤツはすぐに唄を唱う事は出来ないはずだ。一気に片を付けるぞ!!》

 

 

 

 

 

それを聞いた悠は力を込めるとアルトアイゼンの鋭い両眼が翡翠の輝きを放ち始め、鎧を赤から青と染める。

そして白銀の力を纏いながら悠は構える。

 

 

 

 

 

「わかった!!―――――出力最大、白龍皇の炉心《ディバイディング・コア》構築!!」

 

 

 

 

 

《Dividing-Core、 all green!!》

 

 

 

 

 

「気絶するまで徹底的にぶち込む・・・・・!!」

 

 

 

 

 

ようやく修復を終えたヴァーリに推進機を今まで以上に吹かせて突っ込む。牽制にマシンキャノンを撃ちながら間合いを詰めて、アッパー気味に穴が開いている腹部にステークを突き刺し、撃発させて宙に浮かせる。

そこからさらに

 

 

 

「――――――がはっ!?!!」

 

 

 

 

 

「――――対象認識、Gの負荷に限定!!」

 

 

 

 

 

《Divide!!Divide!!》

 

 

 

 

悠はGの負荷を半減させ、枷を取り払ったアルトアイゼンは本来の戦闘機動を逸脱したさらなる加速をする。今まで無理矢理な軌道を超え、視認できない程の高速機動。

そして二つの熱を持った斬撃が鎧に深い爪痕を残し、無数の龍鱗製の銃弾が風穴を開け、彼の後ろにまわり、けり飛ばす。だがまだ終わらない

 

 

 

 

 

「ごがぁっ!?!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!!!」

 

 

 

 

 

 

《Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!!!》

 

 

 

 

 

 

イグニスの掛け声と共に鎧にヒートホーンで突き刺し、かち上げ、さらに加速する。ヴァーリは成す術も無く高熱の斬撃の嵐の中、動けずその場に留まる。

さらに十字に斬りつけられ、その場で少し浮いた彼に向って腰だめに構えると両肩のハッチが上下に弾けるように解放される。

 

 

 

 

 

「―――――――こいつで決める!!」

 

 

 

 

 

 

 

炸裂音と共に両肩から吐き出される龍鱗のベアリング弾が鎧を砕きながら爆発をまき散らし、さらに断末魔をあげる彼を追い詰める。

そして爆発で宙へ投げ出された彼に対してさらに追撃をかける。悠は右肩を前に出すような構えを取り、右腕を前に出し、左腕を腰だめに構えている開かれた彼の掌には纏っていた白銀の力が収束している。

 

 

 

 

 

 

「――――コイツで決着をつけるぞ、ヴァーリ!!」

 

 

 

 

 

 

「くそ、まだぁっ・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

そこから間合いを詰めて両掌に集めた白銀の力をヴァーリに叩き込む。爆発的に高められた力で完膚なきまでに鎧を完全に破壊し、とどめをさす様に衝撃で弱っていた意識を狩り取った。

 

 

 

 

そうしてとりあえず勝った俺は暫く、疲労や肉体の損傷具合を半減させ、回復術式の回復にかかる時間をさらに何度も半減させる事で鎧の色が赤に戻り、それと同時に能力を使い切ってしまった。まぁ一時的なモノだからしょうがないか。だけどあっと言う間にヴァーリは全回復した。見た目はだが・・・・。

というかこの半減の力は便利だな。使い方を考えれば超最強じゃね。対象を認識、理解さえしていれば半減できるって便利すぎる。この力の真価をちゃんと分かっているのだろうか?まぁ、今はそれよりも・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァーリ、湯船にタオルをつけるな。マナー違反だ。」

 

 

 

 

 

「――――うん?そうなのか。」

 

 

 

 

 

俺達は目を覚ました腰に巻いたタオルを外そうとしているヴァーリと一緒に銭湯に居ます。

まぁ、あの後、ゲーム盤から元の場所に戻して貰って、どうにか認めて貰ったヴァーリは用が済んだからすぐに帰ると言い出したんだが、俺もまだ話したい事があった為にまだ一緒におり、銭湯に居るのは戦いの汗を流す為だ。

アレだけやったのにあんまし時間がたっていなかった。いろいろ半減させたおかげでヴァーリも目を覚ますのが早かったし、ちょうどよかった。

そんな予定の無かった彼はお金を持っておらず、結局の所は俺が彼の分を出して一緒に入っている。

そして俺はおっさんや子供や爺さん達が居るのもお構い無しに話を始める。どうせ聞いてもまわりは一般人。ゲームの内容だとか思うだろう。

 

 

 

 

 

「所でよ。ウチの赤龍帝との戦いなんだがようぉ・・・・。」

 

 

 

 

「今更無しだとは言わないだろうな。」

 

 

 

 

「誰もそんな事は言わねえよ。ただ、どのタイミングでやろうかと思ってな・・・。」

 

 

 

 

「なら、トップ会談の時にすればいい。その時に禍の団《カオス・ブリゲード》が会談場所である学園を襲撃するからな。」

 

 

 

 

「ああ、そう。―――――って今なんつった。」

 

 

 

 

 

俺が眉ひそめて隣で気持ち良さそうにのんびりしているヴァーリに視線を向けると当然といった表情で

 

 

 

 

 

 

「―――――ふぅ、一様、一つの条件はクリアした。だから君とは一時的とは言え協力関係だ。情報の共有くらい当り前だろう?」

 

 

 

 

 

「いや、そうじゃなくて、なんでお前が三大勢力の危険分子を束ねた好き勝手動いて足並みも揃わない様な組織の動向を知っているんだよ。」

 

 

 

 

 

「俺がその組織の頭である無限の龍神《ウロボロス・ドラゴン》オーフィスと組んだからだ。―――――理由を言う必要があるか?」

 

 

 

 

 

「いや、良い。だいたい予想がつく・・・・・。」

 

 

 

 

俺は眉間に指で押さえて呆れたような声を出す。

大方、今の戦いの無い世の中に不満があるとか、赤龍帝と戦いたいとか、末は夢幻に挑む気満々だろうな。こいつの性格ならあり得る・・・・。単純明快というか、ホント戦闘狂だよなこいつ・・・・。

禍の団《カオス・ブリゲード》の方は前に黒き獣の発現者があの組織に居るとラグナ達が言っていたからいろいろと調べていたが、まさかこいつまで入っていようとは、さらに白龍皇と無限が手を組んだからそれに肖ろうとしている連中も後からぞろぞろ入って来て勢力が増えていると考えると、格好の的だよな。普通に考えれば、あいつらにとって良い餌場になる。どうしたものか・・・・。

 

 

 

 

 

「――――――――で、襲撃の詳細は?」

 

 

 

 

 

「グレモリーの所に居る眷属の一人が所持している時間停止の神器《セイクリッド・ギア》を利用して旧魔王を筆頭に攻める手筈になっている。」

 

 

 

 

 

「なんとも、まあぁ面倒そうな事で・・・。」

 

 

 

 

 

姫さんとこに咲やんみたいな能力の神器《セイクリッド・ギア》を持ったヤツなんていないだろう。いや、まだあって無い奴なのか、それとも学生じゃないとしたら?つまりここ最近になってそう言う奴が帰ってくるという事か?にしても主犯格に旧魔王が居るから大方こっちの内部事情は筒抜けかよ。まったく笑えねぇな、こいつは・・・・。

そんな事を考えながら俺達は風呂からあがり、俺はフルーツ牛乳でヴァーリはコーヒー牛乳を奢り、暖簾を潜って外に出た後、

 

 

 

 

「ここらへんで・・・。」

 

 

 

 

「――――ああ、そうだな。」

 

 

 

 

「またな。次会う時はあの馬鹿をどうにかやれるまでに仕上げておく・・・。」

 

 

 

 

「――――ふっ、そうか。それは楽しみだな。」

 

 

 

 

 

そういうと彼は俺に背を向けて歩き出したが、数歩で歩みを止めて背を向けたまま彼は

 

 

 

 

 

「――――――――――太陽龍王 霊烏路 悠。今度は俺が勝つ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念だったな。次も俺が勝たせて貰うよ。」

 

 

 

 

 

 

そう言うと少し”くっ、”と噴き出す様に背中越しに笑みを浮かべると彼は再び、歩み始め、俺も神器研究の為に総督さんの居るマンションの方に足を向け始めた。

 

 

 




ではまた次回
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