ハイスクールD×D ~太陽のカラスと龍と赤龍帝~   作:ソースケ_研究中

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悩んだ結果こっちの更新


どっかに話を崩さない程度でおもしろいアイデア無いものだろうか


ではよろしこ



加筆修正3/3


ま、まさか!文ちゃんの!?byランドリオンD

真夜中に神社の石段を上っている三人。石段を登り切り、暗くてよく見えなかったが、月夜に照らされて人影が姿を現す。悠とさらに襲撃して来た忠勝と付き人の鹿角だ。

 

まぁ、どうしてこの二人と一緒に帰って来たというと、襲撃事件の後に言われた本多ちゃんの主君になってくれと言う話だが、彼等が契約した破刀龍の砕刀《セヴァー・ポットブレイク》と槍飛龍の割槍《クレイヴィジ・ドラゴンフライ》の件と傭兵組の戦力増強を考えると仲間になってくれるのならこっちとしては都合がよかった。

後、二人に何度か俺の名前を普通に呼ばそうとしたんだが、何をやってもどうやっても俺の事を殿か様付けの一点張りで聞きやしない。此処に来る前に魔王さんの妹さんに雇われている身だけど大丈夫かと聞くと、それも承知で二人は付いて来てくれるそうだ。

それでも、あくまで俺に仕えるのであって悪魔に仕えるとつもりは無いと言う彼、彼女もそこは譲れない様だ。こいつは皆と慣れさせる為にかなり時間が掛かりそうだ。

そして照明の付いて無い、暗い玄関の引き戸を開けて俺は

 

 

 

 

「皆、寝てるから気を付けろよ。―――――後、コレから帰って来るであろう奴らの闇討ちはやめろよ?」

 

 

 

「殿、我がそんなことすると思ってんのか?んなことするわけぇだろうが。」

 

 

 

彼の口から思わぬ思わぬ言葉が出少し俺は驚く、悪魔が嫌いと言っても少しは分別を付けてくれるのなら俺としては願ったりかなったりだが、コイツ少し子供っぽいとこが開けど大人な部分もちゃんとあるんだなと―――――――。

 

 

 

 

「そんなの男らしくねぇだろ。正々堂々とブッ倒す。」

 

 

 

「忠勝様。悠様が仰っているのはコレから共に歩む戦友に危害を加えてはならないと言っているのです。」

 

 

 

 

「ははっ、冗談だ。それくらい分かってる分かってる。」

 

 

 

 

鹿角のツッコミに笑って答える忠勝に頭を抱え、俺の神様センサーが二人の感情に少し曇りがあるのを感知するから余計に心配になる。そんな事を考えながら腹が減ったなと思いながら台所の方に意識を向ける。コンビニ弁当で腹ごしらえする事も考えたが、俺はダレた時は作った飯が良い。それ位の労力は惜しまない。

後は、1人分と3人分の差はそこまで変わらないので皆の分を作って腹を満たし、風呂入って今日は寝る。ラグナ達は必要無ければあまり夜更かししない。夜勢に入る朱乃嬢達は、あの分だと帰って来るのは大分後になるからまだ大丈夫。説明するのは朝になるだろう。さっさと飯食か・・・・。

 

 

「台所こっちだから、さっさと飯食って寝る。お前さん達と違ってこっちは学生、今日は疲れたからすぐに休みたいんだ。」

 

 

 

「お手伝いします。」

 

 

 

そう言って靴を脱いで玄関に足を掛けた辺りで、急に知った気配を感じて足が止まったと同時に電気が付けられて忠勝と鹿角が光と共に蜻蛉切と瓶割を展開する。三人中二人が臨戦態勢でいるのを機にた様子も無くニコニコ顔と出迎えてくれたのは、

 

 

 

「お、お早い帰りで・・・・・。――――――――― ただいま。朱乃嬢。」

 

 

 

「はい、御帰りなさい。――――悠君。皆さんは居間でお待ちになっておりますよ。」

 

 

 

「マジすか。」

 

 

 

「ええ、いい加減いろいろ御話しして頂かないと納得いかなくなっております。御連れになっているお二人の件とかは特に・・・。」

 

 

 

そう言って目を向けると二人は、敵意で無い視線に安心したのか一時的に武装を解除する。雰囲気的にも問い詰められている状況だが、戦闘時に見せた表情と違ったので大丈夫だと判断する。申し訳なさそうに視線を泳がせながら頭を掻いている俺。

心配をかけない様に態々こそこそやっていた事が、全て無意味になってしまった瞬間だった。とりあえず起きていない者もいる為、夕食を食べて風呂に入った後、忠勝と俺はアーシア嬢の治療を受けてその日は寝た。

そして翌朝。大きな長方形の飯台を囲む大人数。包帯を体中に巻いた消毒液臭い俺の向かいに左から朱乃嬢、アーシア嬢、最近住み込みで修業をしている小猫嬢。こっちも同じく左から阿佐美嬢、忠勝、俺、刀舞、ラグナ、エス、と言った感じで座っていた。

皆が見ない顔である忠勝達に注目している最中、勝手に挨拶して勝手に先に喰っていた俺にラグナが

 

 

 

「おい、大将。食ってないで説明しろ。」

 

 

 

「そうや。今さっきから気になってしょうない。何で朝っぱらから気まずい雰囲気にならんといかんねん。」

 

 

 

刀舞がジト目で此方を見ながら言ってくるので、俺は朝食のみそ汁を飲んだ後に

 

 

 

「えっと、長々と説明すんのは面倒臭いから手短に要点だけ言うぞ・・・。二人は我が傭兵部隊の新入りさん。忠勝と阿佐美嬢です。」

 

 

 

「我は本多 忠勝。我が主君の為に我が槍を振るわせて貰う。これからよろしく頼む!」

 

 

 

「私は、忠勝様と新たに殿に仕える侍女。阿佐美 鹿角と申します。―――――忠勝様が勝手に突っ走って色々と御迷惑をかけると思いますが、私共々よろしくお願いします。」

 

 

 

 

「まぁ、ラグナんとこと似た様なコンビだ。よろしく。―――――後で姫さん達にも紹介するから、朱乃嬢には話通して欲しんだけど良いか?」

 

 

 

 

「分かりましたが、もう少し説明して頂けると話しやすいのですが・・・・。」

 

 

 

 

「・・・・先輩は何時も肝心な事は、話さないですからね。」

 

 

 

 

「そうか?」

 

 

 

そいう言いながら俺は首を傾げる。そんな俺のわざとらしい感じな仕草に、少しむっとなる小猫の嬢ちゃんと呆れた雰囲気を感じさせる笑みを浮かべる朱乃嬢。

無表情のエス以外、そんな俺に対してアーシア嬢や刀舞達は苦笑し、今に始まった事は無いと言った感じだ。俺は、二人の説明を交えながら昨日起こった事をあまり時間が無いので重要なポイントだけ抑え、かなり端折って話す。・・・・・でまぁ。

 

 

アレからかなり時間が過ぎて現在放課後、此処は旧校舎にある部室、俺の目の前にはソファに対面する様に座っている姫さんが、眉間に皺を寄せて頭を抱えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――つまり、貴方は訳も分からず自分を襲った彼を仲間にすると・・・。」

 

 

 

 

「本人は家臣のつもりなんだろうけど、俺は仲間として誘いました。」

 

 

 

「いや、そういう意味で聞いたわけで無いのだけど・・・・。その傷は聞かない方がいいのかしら?」

 

 

 

「そうしてくれると助かる。とりあえず二人追加で頼まぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろに朱乃嬢達を控えさせている姫さんは溜め息を吐く。

そして制服を着ている俺と姫さんと違って忠勝は、頭は白いタオルを喧嘩被り、黒いタンクトップにゆとりのある青い長ズボンを履いて、鹿角はいつもの服装。さらに後ろに学生服のアゼリア、Tシャツに短パンを履いた刀舞、ラグナ、エスが控えている。

俺の隣に座っている不機嫌そうに忠勝は

 

 

 

 

「―――――――殿の雇い主とは言ってもお前の指図を受けるつもりは無いからな。」

 

 

 

 

「・・・・。」

 

 

 

その態度に兵藤が、前でそうになるのを木場が肩を掴んで

 

 

 

 

「―――――――木場ぁ!!」

 

 

 

「ここは抑えて、まだ話は終わって無いよ。」

 

 

 

怒鳴る兵藤以外は皆、平静を保っている様に見えるが、あまり言い感じには見えない。そりゃ当り前だ。いきなり喧嘩腰で来れられて気分が良い奴なんていない、なので俺はフォローを入れる。

 

 

 

「おいおい忠勝、鹿角。勘弁してくれ・・・・・・・・。悪い、姫さんに皆。二人は前にはぐれ悪魔に襲われてるから、悪魔に良いイメージが無いんだ。ああ言う自分の王を殺害するとか、そこから逃げ出して好き勝手やっているはぐれとは違うから、お世話になっているし、ちゃんと信用がある奴らだからそう言う警戒は無しにしような。殺気も出すな。失礼だから・・・。」

 

 

 

「ぐぅ・・・。」

 

 

 

「殿がそう言うなら・・・・。」

 

 

 

「――――御心配無く、私情は挟みませんので。」

 

 

 

そう言うと、兵藤達は自分も堕天使関連でいろいろあった事を思い出し、矛先が違うが彼等も自分達を同じなのだと言う事を知って同情にも似た感情になり萎縮してしまう。

二人に対して、どう対応したものかと困っている姫さんは

 

 

 

 

 

「はぁ、えぇっと。―――――はぐれ悪魔の件は此方側の不手際として謝罪するわ。でも悪魔がああいう輩ばかりだと思わないで頂戴。と言っても信じてくれなさそうだから、私達自身の行動で示すわ。」

 

 

 

「そうしてくれると助かる。――――殿が信じている奴らだ。期待させて貰うぜ。」

 

 

 

「ほんと、悠君の元には面白い人達が集まりますわね。」

 

 

 

「―――――そうか?」

 

 

 

そう言い合う二人は互いに不敵な笑みを浮かべる。本当に勘弁してくれ。どうにか争いに発展はしなかったが、あともう少しで前のゼノヴィア嬢達の二の舞になるとこだった。鹿角辺りは大丈夫だろうが、忠勝には種族だけで見るのではなく、ちゃんと1人1人違うという事が分かる様に見る目を養って欲しいと思っている。それは今後の二人の契約神器の性能にも関わってくるから、頑張って欲しい。

自己紹介はここまでにして俺は本題に入る。

 

 

 

「いろいろ忙しい所をウチの新人の紹介の為に姫さん達を呼び出したわけじゃないんだ。」

 

 

 

そう言うと何時もの気だるそうな雰囲気を崩さず、俺は言う。

 

 

 

「これから姫さん達を強くする。まぁ、その修行って言うか、授業って言うか、そう言うのをするつもりだ。」

 

 

 

「そう。漸く始めるのね。」

 

 

 

「まぁ、下準備にいろいろ時間が掛かったからな。」

 

 

 

俺は言いと彼女等から強い意気込みの様なものを感じる。俺は収納空間から板状の形をしたタッチパネル式の液晶画面がついた携帯端末を八台取り出すと、俺はテーブル並べて

 

 

 

「こいつは見た目は携帯だが、術式技術をつぎ込んだ携帯だ。見た目道理の通話機能、チャット、収納空間といった機能を備えている。後、ネット出来るし、収納空間にはハードポイントが一台ずつ入っている。」

 

 

 

「アーシアやギャスパーが使っている物を同じ物?」

 

 

 

「ハードポイントはな・・・。さすがにハードポイントをそのまま首に着けるのは目立つからな。普段でも使える様にハードポイントと同期出来るようにしてあるから、使えない時はそっちで見てくれ。後は・・・。」

 

 

 

そう言いながら俺は深紅の携帯端末からホロウィンドウを展開し、中から手帳を出して彼女に渡す。

そうすると姫さんはそれを流しで捲り始める。

 

 

 

「これって、戦術の指南書?」

 

 

 

「ああ、新しい武装を込みでの新戦術だ。ずるいとか卑怯だとか言ってられなくなってきたからな。姫さんはこれを暇を見つけて読んどいてくれ。アーシア嬢にも戦闘指揮が出来る様に叩き込んでいるが、姫さんも知っておいて損は無いだろう。コレを実践に取り入れるかは姫さんに任せる。」

 

 

 

「わかったわ。」

 

 

 

深紅の携帯端末を姫さんに渡し、次に俺はゼノヴィア嬢に青、小猫の嬢ちゃんに白の携帯端末を投げ渡す。それを受け取った彼女達に

 

 

 

 

「小猫の嬢ちゃんには今の武装に変わる新しいのを用意した。扱いは少し機能が拡張されただけで今までと変わって無いから心配するな。」

 

 

 

「・・・はい。」

 

 

 

「ゼノヴィア嬢は言いたい事は分かるな?」

 

 

 

「ああ、昨晩”ガイ”にさんざん言われた。今後の私の戦い方を見直さければならないらしい。」

 

 

 

なんか少し疲れた表情になっているゼノヴィア嬢。”ガイ”と言うのは彼女に渡した契約神器に使われている龍の魂の名だ。彼は鹿角と忠勝の神器同様とドライグ、アルビオンと同時期に居た龍だ。

”鋼龍《フレーム・ドラゴン》”と呼ばれる彼等は年代の龍種の中で角、鱗などの硬度がトップクラスを誇る頑強な龍。一部発達した角や爪、鱗を使って相手を切ったり、貫いたり、叩くなど殺傷能力のある鉄破片を吐き出すブレス系も使うが物理過多、鉱物を好んで食すが、雑食。鱗の強度は普段食べている鉱物によって色や硬度が反映される。(反映されると言っても鉱物の硬度を龍鱗の硬度に上乗せするように堅さが増すので、基本どの龍も他の龍より堅い。その鉱物自体の硬度が鱗の強度になるのでは無い。)

そして色持つ鋼龍の中でも蒼い彼は”蒼鋼龍《ブルー・フレーム・ドラゴン》”と呼ばれている。ガイは大分前に同じ色持ち同族との戦いで、弱り切った所を赤い鋼の龍と共に魂を封印されていたらしい。封印していた宝玉も罅割れて、朽ち果てようとした所をイグニスの力を借りて力を取り戻した。そんな彼をゼノヴィア嬢につかせたのは、頭が足りないパワー馬鹿の彼女の頭脳になって貰おうと思ったからだ。

彼女に関しては初めに言うと騎士《ナイト》との相性が悪い。彼女の技量は悪いとは言わないが、聞くには彼女のデュランダルは大剣であり、かなりの切れ味とパワーがあるらしい。だが、真正面から行く彼女の戦闘スタイルは、防御と攻撃の戦車《ルーク》なら相性が良いが、スピードの騎士とは相性がそこまで良くないというよりあまり伸び代が無いと言うべきか・・・。木場の様などんな魔剣も作れる創造系神器ならば少し工夫するだけでよかったのだが、此処までド直球の彼女が神速クラスの剣撃を放てるなら良いが、彼女の戦闘を見ていて、騎士の補正が掛かっているとしても、同クラスから見たらあまり速くない。

だから俺は

 

 

 

 

「だから騎士になるのはお預けだ。お前さんがまず目指すのは、どんな距離でも対応できて最速で戦場を駆け抜ける兵士《ソルジャー》だ。」

 

 

 

「ふむ、全距離を対応できる最速の兵士《ソルジャー》か・・・。」

 

 

 

「射撃とか嫌かもしれないが、ちゃんと考えなかったお前さんが悪い。後、彼女の戦闘を見ておきながら剣持ってるからって騎士《ナイト》で転生させた姫さんも悪い。」

 

 

 

それを言うと何も言えない様な表情の姫さんが

 

 

 

「いや、それは私も少し考えればよかったと思っているわ。今後の彼女の事を考えると―――――――。御免なさいね。ゼノヴィア。苦労を掛けるわ。」

 

 

 

「いや、私も騎士《ナイト》がよかったと思っていた。希望をかなえて貰った以上文句を言わない。飛び道具の扱いも学ばなければならないが、これもまた良い経験になる。―――――――よろしく頼むぞ。太陽龍王。」

 

 

 

これもまた経験だと思いながらあまり気にした様子の無い。ゼノヴィア嬢は了承する。

そして木場に灰色の携帯端末を投げ渡して

 

 

 

「お前さんは、少しハードにあるが良いか?」

 

 

 

「望む所だよ。で僕はどうすればいいのかな?」

 

 

 

「お前さんには今の所、お前さんに合った用意できる神器は無い。ハードポイントに特殊な転移術式が入っているから、そいつである場所に飛んで貰った先にいるお前に合った相手を用意してあるから、そいつを負かす事。殺されることは無いだろうが、死ぬ気で相手しないと危ないから気をつけろよ。」

 

 

 

「――――――――わかった。肝に銘じておくよ。」

 

 

 

 

今度は朱乃嬢に紫、兵藤には赤、アーシア嬢には黄の端末を投げ渡すが、アーシア嬢が少し落としそうになるがどうにか受け取る。

 

 

 

「まずは朱乃嬢は太陽竜王の真珠《ソル・パール》の中に入っているガムドと一緒に修行な。後は修行の状況次第で臨機応変にいろいろやっていくようにするから。」

 

 

 

 

 

「分かりましたわ。悠君。」

 

 

 

 

 

「兵藤は禁手化を自分で出来る様になれるよう、アーシア嬢の力を借りて禁手化状態で赤のと対話な。」

 

 

 

 

 

そういうと兵藤は驚いた様に

 

 

 

 

 

「え?禁手状態でドライグと話すってどういう意味があんだ?話すだけで自分で禁手化出来るようになれるなら苦労はしねぇよ!!」

 

 

 

 

 

「おまえなぁ、アーシア嬢の話聞いてなかったのか?力は足りてんだ、後は同調すれば何時でも禁手化は出来る。それに何時までのアーシア嬢におんぶに抱っこって、正直カッコ悪いぞ?」

 

 

 

 

 

「うぐっ・・・・。」

 

 

 

 

 

苦虫を噛み締めるような表情になる兵藤にアーシア嬢がフォローに入る。

 

 

 

 

 

 

「いえ、私はイッセーさんの力になれるなら・・・・。」

 

 

 

 

 

「おい、フォローさせてどうすんだ?」

 

 

 

 

「ユウさん!!」

 

 

 

 

俺が焚きつける様に言うとアーシア嬢が怒るが、彼女には悪いがコイツには頑張って貰う必要がある。今後の事もあるがコイツには大黒柱の一本になって貰う必要があるからな。どうにか対価無しで禁手化を出来る様になって貰わないと困る。

そして兵藤は決心したのか、俺に人差し指を突き付けて

 

 

 

 

「わぁったよ。やってやらぁぁ!!ドライグと一緒にすぐにお前を追い抜いてやるからな!!覚えてろよ!!」

 

 

 

 

 

「そいつは楽しみだな。アーシア嬢と姫さんは兵藤に付いてやっててくれ、周りから見たら凄く地味だから自分の仕事をしながらでもコイツを見れると思う。」

 

 

 

 

「もう、ユウさんは、分かりました。」

 

 

 

 

「わかったわ。ユウ。」

 

 

 

 

 

次に何故か、目のあたりに穴を開けた紙袋を被ったホラーっぽいギャスパーにサフラン・イエローの携帯端末を軽く投げ渡すと、ワタワタと慌てた後に頭に当たってから丁度手でキャッチした。

 

 

 

 

 

「――――――――お前は後!!・・・・・・・・・っていうか、保留な。」

 

 

 

 

 

 

「あいたぁ・・・・。僕は保留ですか?」

 

 

 

 

 

「やる気が無いのにやっても怪我するだけだからな。とりあえず決心がついたら言って来い。それまでは――――――どうしていたんだ?」

 

 

 

と他のものに聞くと、姫さんと朱嬢以外の兵藤、アーシア嬢、小猫の嬢ちゃん、ゼノヴィア嬢、途中で帰って来た木場が克服できる様に特訓に付き合っていたみたいだ。だが、ギャス太郎がうじうじしていたのに腹が立った小猫乃嬢ちゃんは発砲、ゼノヴィア嬢は聖剣持って追いまわしたようだ。後から匙くぅぅんの神器を使って力を吸収しながら制御を試みたものの、成果は無し。最終的に兵藤の説得と皆の案で今の紙袋に落ち着いたらしい。

そしてギャス太郎は

 

 

 

 

 

「ぼ、僕もお願いします。」

 

 

 

 

 

「良いのか?」

 

 

 

 

 

「今でもこの力は怖いけど、それでも僕は勇気づけてくれた一誠先輩とあの時、克服したいなら手を貸してくれると悠先輩の言ってくれた言葉。僕もこの力を制御できるようになって先輩の夢のお手伝いをしたいんです。」

 

 

 

 

 

「そうか、わかった―――――ってぇ、はぁ?兵藤の夢?どうせ女子共を時間停止させて触りたい放題とか考えてんだろう。」

 

 

 

 

「何故!?俺の完璧な計画が分かった!!」

 

 

 

 

劇画風みたいになっている兵藤に皆はブレないなぁと言った感じの雰囲気で、俺は呆れ顔で

 

 

 

 

 

「時間が止ってやりたい放題やって、最後には痛い目に合う。そういうのはコメディとかのお約束みたいなものだからな、考えなくても分かる。――――コイツが時間停止の神器持ってなくって良かったと心底思うよ。作れるとしてもお前にだけは渡さないけどな。」

 

 

 

 

 

 

「だ、だが、分かったいようとも一緒に止めてしまえば・・・!」

 

 

 

 

 

少し動揺した兵藤が俺ごと止めれば的な事を言っているがギャス太郎が

 

 

 

 

 

「あ、えっと、悠先輩には僕の神器が効かないみたいなんです。」

 

 

 

 

 

「―――――――マジでか!!?」

 

 

 

 

皆も少なからず驚いてはいるが、なんだか俺だから出来て納得みたいな感じで表情に出てもあまり口にはで無かった。俺は

 

 

 

 

「ま、そう言う事だ。ギャス太郎を使って悪さしようとしても駄目だかんな。」

 

 

 

 

「ぬぐぐ・・・・。」

 

 

 

 

 

「あ、あのギャス太郎って、僕の事ですか?」

 

 

 

 

 

「あ?ギャス太の方が良かったか?」

 

 

 

 

「いえ、そういう意味で言ったわけでは・・・・。」

 

 

 

 

なんか気まずそうな感じで言ってくるギャス太。こんな感じでとりあえずコイツも含めた全員参加が決まった。学園の事もあって活動は放課後を使ってやる事で全員同意した。やっぱし社会に干渉している以上ちゃんと決める事は決めないと駄目だからな。

提督さんから聞いたトップの会談は二週間後。後二週間と言う短い期間で効率良く質の高い経験を積ませなければならない。付け焼刃や心構え程度しか学べないだろうが、後の成長は皆のやる気を信じるしかない。

そして技術の進歩で土地が拡大した新・幻想郷の場所を少し誤魔化してあっちこっち借りさせて貰っている。周囲に術式結界を張って内から外、外から内に対して干渉できない様にした。

 

 

 

 

 

 

アレから大分時間を開けた頃、ゼノヴィアは、夕陽の木漏れ日しか届かない深い森の中、草を揺らし、土煙を巻き上げて駆け抜ける。黒いボディスーツなのかレオタードなのか分かんないぴっちりした服装、腰に着けた灰色の銃と半身を隠すほど盾の揺らし、両腕に基本青が覆い、肘から手首辺りまでを白い装甲で覆われ、手甲は白く所々青が目立つ籠手に覆われ、左手に逆手に持った黒いナイフと右手に持った桃色の光の剣を振るって標的を斬り走り抜ける。

 

上空から聞こえるのは戦闘機が出すような甲高い音、暗い所為で湿気た地面を抉りながら騒音を響かせて後続から何かが迫って来くる。

そして上空を遮る物が無くなり、姿を現したのは、全体的に空気抵抗を受けない無い細身で流線型なフォルムが特徴的で胸部と肩が鋭角に前に突き出し、肩口から肩までの接続部分、股間部から太ももまでの接続部分、二の腕の部分、両脚部が翼の様な形状をしている。

腕は先端が丸い薄い長方形の肘から手の甲まである腕部、内側には細い親指を含めた四本の指、見た目からして可動範囲がそこまで広くなさそうに見える。背部、腰部の真後ろ、太ももの付け根部分は推進機の様な形状。

そして頭部は受けから見ると平べったく、額を中心に二等辺三角形の様に前に突き出している形状をし、翡翠の両眼が獲物を捉えている。外見的には戦闘機に手足が付いたと言った表現が一番しっくり来る。

地上の方も土煙を上げながら、騒音を響かせて駆け抜ける姿も夕焼けの光を浴びて姿を現す、全体的な形状は上空に居た奴と同じような形状をしているが、足が前と後ろ、左右合わせて四機の先端が丸い長方形の無限軌道の様な棒状のローラー。背部は推進機の代わりに、長方形の箱型の形をした直上へ発射する為のミサイル発射管が付いている。それ以外は、全部の形が一致している。

 

彼女を負うのは、妖怪の山の天魔が住まう天狗の集落に居る妖機人。住む代わりに烏天狗や白狼天狗の組織に組み込まれ、妖怪の山の戦力の三割を担っているリオンシリーズの”リオン”と”ランドリオン”だ。

今回は標準装備のレールガンやホーミングミサイルを積んだ盾の様な形状をした大型ランチャーでは無く、右腕に縦に長い箱形のミサイルランチャーと片手で持ている箱形の大型マガジンが二つ付いたサブマシンガン”M950マシンガン”。中には腕にトリガー部分を取り除いた五二式対物狙撃銃に似通ったスナイパーライフルを付けているタイプも混ざっている。

そして追いまわされている彼女の進行方向に立ち塞がる影が複数、追って来るリオン同様、彼女のより二周りも大きい。その複数の影が銃弾やミサイルの弾頭を一斉に発射してくる。それを掻い潜って駆ける彼女の進行方向からガーリオンが飛来してくる。殆どアゼリアが纏っていたのと形状は変わりないが、色が茶色と黄色を基調としており、手には短い柄、大きな箱形の鍔、鍔の下部には円筒形の大型モーターが付いた鋸切りの様な片刃の剣”アサルトブレード”を彼女に向かって振り下ろす。

そして冷静な表情で彼女は、向かってくるアサルトブレードを片手で持ったナイフで迎え撃つ。

 

 

 

「貰ったぜぇ!!」

 

 

 

「――――――ぐぅ!」

 

 

 

《enhance!!》

 

 

 

彼女の両腕に装備されている両腕、コイツは悠とアザゼルが作り出した契約神器”蒼鋼龍の籠手《エンハンスド・ギア・ブルーフレーム》。能力は

その名の通り”強化”、赤龍帝の籠手の様に力が倍加するわけではないが、彼女の体と武具が耐えれる限り10秒毎に装備者の肉体と武装を強化し続け、より強固な、強靭なものへと強化する事が出来る。

残念な事に魔力など流体的な力には作用しないが、筋力や脚力等の肉体的強化と武装の切れ味や高度を主に強化する。後、エネルギー系や実弾系の武器の威力を強化する事も可能。その力を発現する為、手の甲の青いモニターを発光させながら凛々しい男性の声を響かせる。

自分を強化した彼女は黒いナイフ”龍の短剣・装甲切り《アーマーシュナイダー》”とアサルトブレードをぶつけ合う。鈍い金属音が響くが、粘着質な音も少し混じっている。アーマーシュナイダ―とアサルトブレードの刀身を覆う様に付けられたオレンジ色の塗料の刃、両者とも訓練用の”ペイントエッジカバー”を付けている。

迎え撃った彼女は勢いに押され、強化された身体能力で踏ん張っているが地面の土と一緒に後方に後退する。推進機を吹かせながらそのまま押して行くガーリオン。このままだと後続から来るリオンとランドリオン達が追いついてしまう。そう思った彼女は、腰に着けていた盾”蒼鋼龍の鱗盾《対ビームシールド ・ブルーフレーム》”を左腕に取り付け、左籠手のハードポイントに接続音が響いた直前、少しだけ強引に押し込んでから直に引いてアサルトブレードを弾き飛ばす。

 

 

 

 

「―――――――――なぁっ!?」

 

 

 

そして支えを失い突っ込んで来る。身を屈めて驚いているガーリオンの腹部にシールドの先端を叩き込む。自分を前へ押す力の所為で余計に一撃の重みが増す。彼女はそのまま彼をすくい上げる様に後方へ飛ばす。姿勢制御ができなくなって錐揉みしながら汚い断末魔を上げ、後続のランドリオンを数機ほど巻き込みながら墜落した。

彼女はそれを確認する事も無く直に走り出し、息を切らせながら

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、ようやく中腹か、コレはなかなかハードだな。」

 

 

 

《ペイント弾だと思って気を抜いていると痛い目を見るぞ。ゼノヴィア。》

 

 

 

「分かっている。―――――――くっ!?!」

 

 

 

そう言っている間にも辺りの木にオレンジ色のペイント弾が大量に着弾し、急かされるように森の中を走りぬけて行く。

彼女の後続を走っているランドリオンAが

 

 

 

「何がかなしくて十年ちょっとの乳臭い娘っ子の尻を追いかけねぇといけねぇだよ。」

 

 

「なえるわぁ・・・・。文ちゃんの尻なら追っかけいや、モミモミしたい!!」

 

 

「お前ら熟女好きかよ。アレくらいピチピチした娘の方が俺は良い!!」

 

 

「てめぇ!!文ちゃんが老けてるとか言ったな!!殺すぞこの野郎!!」

 

 

「ああ!!やってみろ!!」

 

 

 

向こうでランドリオンBとCが叫んで居る中、隣を走るランドリオンDがEに

 

 

 

「なぁ、一番に当てた奴が一回だけ何かお願いできるみたいだが、本当か?」

 

 

 

「”叶えられる範囲”でって、アイツ言ってたけど犯罪すれすれでも良いのか?それなら文ちゃんのおパンツを!!」

 

 

 

「それなら俺ははたてちゃんだ!!」

 

 

 

「俺、椛ちゃんだ!!」

 

 

 

そうやってテンション上げているランドリオンA、B、C、D、E、Fに通信が入る。

 

 

 

『――――ばっかおめぇ!』

 

 

彼等が視線を上げるとリオン達の編隊を先導している灰色のガーリオン・カスタムと目が合った。

 

 

「誰が馬鹿だ!この野郎!!」

 

 

「馬鹿って言う奴が馬鹿なんだよ!!」

 

 

「降りてこいやぁ!!ぶち殺してやる!!」

 

 

『うっせぇ!!聞けや脳無し共!!何で下着なんだよ!!そんなの無理に決まってんだろ!!フィギュアを頼むのが一番現実的だ!!』

 

 

「ま、まさか!文ちゃんの!?」

 

 

「はたてちゃんのか!?!」

 

 

「椛ちゃん(*´Д`)hshs・・・・・。――――あ、でもお願いって一回しか聞いて貰えねぇんじゃね?」

 

 

 

『よく考えろ。”一回”であって”一個”じゃねぇ!!さらに言うなら彼女の修業は今回一回限りでは無い。この一回目のお願いに手始めに三人のフィギュアを頼めば良い。部隊、総戦力の3分の1って言っても、此処には200機近く参加している。

――――この陸、空部隊の誰かが当てて頼めば、内の”空と陸の男の会”の共有財産いや、御神体を手に入れる事が出来る。』

 

 

 

「「「「「「「「「それは本当か・・・!!!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

 

 

集落の方では写真とかの映像技術があるが、この部隊の会には絵心が無いと言うか、高度な造形技術を持っている奴が居ないので困っていた。というか裂ける時間が全くないという現状。

他の方に頼もうにも常勤している為、抜けだそうものなら重罪になる。彼等は少ない休みをやり繰りしながらネット画像とか写真で運営してきたが、流石にそろそろ立体が欲しい。だからと言って手を出そうものなら会の異端審問により粛清に遭う。

彼等の愛に生きず、哀に生きる者達、抜け駆けしようものなら死の鉄槌が下る。

 

 

最近会員の一人が同僚のピンク髪巨乳とポニテ貧乳に言い寄られてリア充の仲間入りを果たそうとしたが、粛清した。

 

 

―――――というか、当人達が病んでいたので向こうに任せた。

 

 

さらに同僚の一人が、清掃系クーデレ女子に猛烈アタックを受けていたので粛清した。

 

 

―――――というか、此方も色々な意味で病んでいたので向こうに任せた。

 

 

最近会長が、強気な女子に告っていた。当然粛清された。

 

 

―――――会員メンバー全員で捕まえたと火炙りにしながら皆で祝杯を上げた。

 

 

まぁ、死んでなんだけどね。他にいちゃいちゃしていた奴を見つけたので有耶無耶になり、ちゃっかり生きのびちゃった会長が

 

 

『そしてぇ!!この会長の権利を発動させる!!MVPには一番最初に御神体に少しだけ触れられる権利を与える!!残りの奴も聞いたか!!お前ら気合入れてけ!!』

 

 

 

その声に森が震えた。主に変態共の声で

 

 

 

『燃えて来た!!』

 

 

『おらおらおら!!ちんたらしてっと御褒美逃しちまうぞ!!』

 

 

『サイッコウだぜ!!アンタ!!』

 

 

『み!!な!!ぎ!!るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!』

 

 

『ウィィィィィィィィィィアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 

『ヒィィィィィィィィィィィハァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 

『ヒャァッハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

 

 

後方から奇声を発している一団に驚いて少しだけ足を止めて辺りを見回す。一様やる気ある程度しか感じなかったが、此処に来ていきなり重圧の様な威圧感を感じて冷や汗を流し、鳥肌が立つ。

 

 

「な、なんだ?この感じは?」

 

 

《何をやったかは知らないが、士気がいきなり高まったな。―――出来る奴がいるようだ。気を引き締めろ。》

 

 

「ああ・・・!」

 

 

既にコレが訓練である事を皆は忘れ、剣と銃を手に彼女に向かって駆け、飛ぶ。変態共の良き未来の為の戦が始まろうとしていた。

 

 

緊迫した空気の変わり始めた場所から変わって祐斗は、悠の案内を元に冥界に来ていた。冥界と言っても此処は幻想郷の冥界である。その証拠に周りに霊魂の様な物が無数に漂っている。当の本人は此処が何処であるか良く分かっていないようだが、日が暮れ始めて夕焼けが照らしている神社の参道の様な所を歩いていた。

 

 

 

「転移した後、進んでいれば分かるって言ったいたけれど・・・・此処は一体。」

 

 

 

辺りを見回していると遠くから誰か歩いて来るのが見え、それは白髪交じりの灰色の髪をした老人だった。悪魔である彼の視力であればその姿を確認する事は簡単だった。木刀の様な杖を持ち、黒い着物に袴、陣羽織の格好の老人は、逆立った髪の毛と猛々しい眉、歴史を思わせる皺は老いたと言うより、老成と言う言葉が似合う。体も着物に隠れてはいるが、衰えを知らないと言って良い程に鍛えられている事が分かる。

武芸者同士でしか分からない物があるのだろうか、祐斗自身、目の前の老人を只者ではないとそう感じている。

 

 

 

「そこの主、此処は転生を待つ者の場。――――生者である主が、このような場所に何用かの?」

 

 

 

「”転生を待つ者の場”とは・・・?僕は知り合いに此処に来れば分かる。と説明を受けたのですが・・・。」

 

 

 

「ほう。そ奴は、霊烏路 悠と言う者かの?」

 

 

 

「は、はい。悠君を知っているのですか?」

 

 

 

「よう知っておる。あ奴から此処に来る者と剣を交えて欲しいと言っておった。」

 

 

 

「御老人が僕の相手を・・・・?」

 

 

 

「ふっ、こんな老い耄れでは不服かの?」

 

 

 

「い、いえっ!?」

 

 

 

少し笑みを浮かべながら祐斗に問いかけ、彼は自分の言い方に失礼があったと少し慌てながら訂正する。言い方を悪く言うと、建前で無く本気で慌てた。彼から見た御仁は、彼の言う唯の老人とはとても思えなかったからだ。

祐斗の目に映る老人は、人間、天使、堕天使、悪魔、悠の様な妖怪とも違う何か別の存在。彼自身に分かる事と言えば、目の前の御仁は剣士であり、自分よりも腕の立つ強者であると言う事だけだった。

 

 

 

「名乗りがまだであったな。ワシは稲郷 利秋と言う者だ。――――主は?」

 

 

「僕は木場 祐斗と言います。よろしくお願いします。」

 

 

「ふむ、心の籠った良き名前よの。では、木場よ。――――あ奴からは、剣を交えてくれと頼まれとるだけで主の事は何も分からん。その立ち振る舞いを察するに主も剣の使い手と見た。剣士ならば、実際にやってみれば分かる。主の疑心もコレから如何すればいいのかも分かるであろう。」

 

 

「はい!分かりました。」

 

 

 

そう言って祐斗は、魔剣創造の魔法陣から一本のシンプルな形状の魔剣を作り出して構える。利秋も持っていた杖を正眼に構え、今まで見せていた気迫がさらに強くなる。

そして少し疑問に思った祐斗は

 

 

 

「あの、それでやるのですか?―――――その杖は・・・。」

 

 

 

「剣は抜かずばそれで良い、抜く時は眼前の”敵”を斬り捨てる時のみ。コレは死合いでは無い故、ワシは抜かぬ。」

 

 

 

そう言って”仕込杖”を抜かない利秋に内心、少し不満を持ちながらもさらに精神を研ぎ澄ませ、目の前の利秋に集中する。自分は緊迫した空気に少し息が乱れるが、利秋は少しも息を乱さない。ただ構えているだけで祐斗の気力を削いで行く。

彼の気迫に押され、焦って前に出てしまった。だが・・・・。

 

 

 

「なかなか速いが、踏み込みと気迫がたらんの・・・・。―――――!!!!!!」

 

 

「――――!!?!!?!?」

 

 

 

堪らず出てしまったとはいえ、騎士《ナイト》のスピード。そうそう追いつけるものでは無い。だが、前の老人は落ち着いた様子で言う。

そして利秋は眼前の祐斗に踏み込む瞬間、

 

 

 

「踏み込みと気迫とはこう言うモノよ。

――――チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

 

 

先に出た祐斗を上回る速さで眼前に近づずく、あまりの気迫にとっさに魔剣を構えて防御しようとするが、彼の刃が鞘内に入っていると思って油断していた。

一瞬だった。利秋は鞘に納めた一刀のもとに魔剣を斬り砕いた。そのまま一刀が打ち込まれ、後方へと飛ばされる。

手加減されてい為、魔剣をもう一本作り出し、犠牲にする事で如何にか防いだが、彼自身、あの一撃で斬られたと錯覚する程であり、斬られた時と同じような全身の力が抜ける感覚に襲われながら、祐斗は膝を着き、滑る様に後方へと下げられ、止まった頃には少し姿勢を落としていた。利秋はその場で身を起こし、構えを解いて祐斗を見る。

 

 

 

「あ、あがっ・・・・・・!?!!」

 

 

「ふむ。その速さ、何かで底上げしとる見た。己自身が身に付けた速さも無く、気迫でも負けておる。その程度ではワシに抜かせられんぞ。――――とっ、聞いておるかの?」

 

 

「は、はい・・・・っ!!」

 

 

「ならば主がここに来た意味は、分かったかの?」

 

 

「はいっ・・・・。」

 

 

「主は既に型が出来上がっておる。ワシが教えられるのは心構えのみ、立てるのであれば、ワシに付いて来るといい。」

 

 

そう言って身を翻して参道の奥に進んで行く、防いだにも拘らず後を引くダメージの所為で重くなった体で立ち上がり、先を行く利秋に祐斗は、重い足取りで付いて行いった。

 

 





あまりやってこなかった修行回。
こういうのもやっておかないと厚みというか何というかそういうのがなくなるんですよね。
今回はゼノヴィアと木場が出ましたが、次は他のメンバーを出します。



もう一個の方を更新する予定なので更新が遅れます。
ではまた次回
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