戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
大きく広い海を私達の船でのんびりと航海。なんとも穏やかな気分だねぇ……。
マスミとシロとシルヴィアは個別で鍛練中だし、アリスは船の書庫で読み物を読んでいるし、今日は久し振りに私1人。
ベル(こんな穏やかな日々が何時までも続けば良いのに……)
まぁ海賊が蔓延るこの時代じゃそれも難しいか……。
ドーン!ドーン!!
ほら、なんか大砲の音がするし……。
???「敵襲ですね」
ベル「相手は何処の海賊かわかるユキコ?」
今ぬっと私の隣に来たのはユキコ。うちの情報収集担当でこの世界において様々な海賊やモンスターについての情報を集めては私達に報告する係。
彼女もミライが連れてきた仲間の内の1人で、あと滅茶苦茶神出鬼没。マジで気配がわからなかったんだけど……。
ユキコ「……あの旗のマークはRS海賊団のデイトネート号ですね。如何致しましょうか?」
……RS海賊団って確かあの死神海賊団だよね?出来る事なら関わりたくない。そういうのはキャプテンカイトに任せるべきでしょ?彼の担当だよね?
ベル「……態々相手をする必要もない。このまま直進で御願い」
ユキコ「わかりました。操縦担当の方に伝えておきます」スタスタ
ちなみにこの船の操縦担当は日毎に交代しており、私もたまに操縦をする。でも今日の操縦担当は確か……。
ベル「私も操縦席の方に行くよ」
ユキコ「……そういえば今日の操縦担当は彼女でしたね。でしたらベルさんが付き添った方が良いかもしれません」
ユキコの言う通り今日の操縦担当は腕前はあるんだけど……。
~そして~
???「ふぇぇ……。敵の船がどんどん此方に近付いて来るよ~!どうしたら良いの~!?」
ベル「落ち着いて。このスピードはどんな船にも負けないから。まだ上手く操縦が出来ないなら自動操縦モードに切り替えるんだよ」
???「う、うん……。わかったよ」ポチッ
彼女がボタンを押すと船は自動操縦に切り替わり、高スピードでデイトネート号を振り切る。
ベル「……とりあえず一安心だね。御疲れ様」
ユキコ「相変わらずですね。ナナさんは……」
ナナ「ご、ごめんね……。私が不甲斐ないばっかりに……」
この操縦席でふぇぇと嘆いていたのはナナ。陸戦ではかなりの実力を誇るし、海戦でも航海士として申し分ないんだけど、いかんせん本番やアドリブに弱いタイプの人間だからなぁ……。落ち着けば戦力としてトップクラスなんだけどね。
ベル「まぁ今回は逃げ切れだから問題ないよ。ただ……」
ユキコ「向こうに目をつけられているのが問題ですね。RS海賊団のリーダーは好奇心旺盛で、面白いと思ったものは徹底的に遊び尽くすみたいですので……」
ナナ「ふぇぇ!?」
はぁ……。面倒な事になってきたよ……。これ以上関わりたくないけど、そうはいかないんだろうなぁ……。
RS海賊団side
???「逃げられた……」
「すいません姫!見失ってしまいました……」
???(あの船……。誰も乗ってないから難破船かと思ったけど、その割にはちゃんと動いていた……。気になってちょっかいかけて大砲で攻めてみたけど、かなりのスピードで逃げられた。帆も張ってない船があんなにスピードが出るとはね)
???「色々気になるし、カイトにも声をかけておこうかな。序でにカイトにもちょっかいかけよっと!」
「姫のあの顔……」
「ああ……。あの船がなんだか知らないけど、あの船は終わったな。跡形もなく消されるぞ」
???「……あんた達、後でマストの上に張り付けね」
とにかく今はこの話をカイトの元に持って行くのが先決だね!
RS海賊団sideout
今回はここまでです。
次回、主……!