戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
朝が来た。新しい朝が。
そんな訳でこの世界に来て3日目、私と小波君は再びクラスメイトを救出に向かう。
パーティーは私に一生着いていきますと言わんばかりの坂柳さん、そんな私に興味を持っているっぽい白木さん、霧生さんを助けるなら自分も行くとの事で青野君の計5人で行く事になった。
未来の方は落田君と神木さんの3人で行くみたいだ。村山君は足が生まれたての小鹿の如しだからパス、南雲さんは朝に目が覚めた霊華さんとの時間を取るために欠席、平山君は再び教授の相手をするという事で……。ほら、対爺さん◯だしね!
神木さんは白木さんが私に興味があるように未来に興味があるらしく、ゆっくりと話をしたいそうだ。
さあ、レッツゴー!
~そして~
まずは霧生さんを助けようと言うことで動いている。確か青野君を助けた2日以内に助けなきゃ霧生さんがハタ人間になると何かに書いてあったので、最優先に動く必要がある。
ここで霧生夏菜の救出に当たる注意事項を挙げてみる。
・まず日中に動かなければハタ人間になってしまうから注意
・青野君を連れていかないとハタ人間になってしまうから注意
・日を跨いでしまうとハタ人間になってしまうから注意
……改めて見ると超難易度高いよね。
鈴音「はぁ……」
十一郎「どうしたんだ?」
鈴音「いや、人生世知辛いなぁって」
十一郎「俺達と同い年だよな?」
鈴音「そうだよ……」
そうなんだけど!色々ありすぎて人生に到達してしまったんだよ!!あと……。
有栖「鈴音さん、大丈夫ですか?無理をしないで身体を休めてください」
なんか坂柳さんがめっちゃ懐いてるんだけど!
恵理「……まるで小学生ね」
青野「まぁ賑やかでいいじゃないか」
そこの達観組は呆れないで!
~そして~
所変わって倉庫。
十一郎「夏菜!」
夏菜「おっ、十一郎じゃないか」
奥に進んでいって漸く霧生さんを見つけたんだけど……。
夏菜「丁度良かった。これ重いからあげる」
十一郎「えっ?」
そう言って霧生さんが小波君に渡したのは『合成』に役立つ素材を沢山くれた。わーい、嬉しいな!
夏菜「それと早く此処から離れた方がいいよ。じゃっ!」タタタッ
十一郎「えっ?えっ?」
霧生さんがそそくさとこの場を去った後……。
恵理「大変よ!かなりの数のハタ人間が此方に来るわ!」
十一郎「嘘!?」
有栖「やるしかありませんね」
青野「まぁやられたらハタ人間になるだろうしなぁ」
坂柳さんと青野君は結構冷静だね。私多分この中で1番精神力低いからこの状況に対してガクブルだよ。
……まぁ一丁やりますかね。
~そして~
疲れたぁぁぁぁ!体力的には余裕あるけど、精神的に疲れた。昨日から驚きと厄介の連続だから脳の処理が追い付いてないよぅ!
青野「全く霧生の奴は……」
恵理「そこが夏菜の長所でもあるんだけどね……」
青野君と白木さんは霧生さんのああいった言動に振り回されている被害者の顔をしている。彼女も石川梨子に負けず劣らずのトラブルメーカーなのではないだろうか……?
十一郎「これからどうするんだ?」
鈴音「次はショッピングモールに行こうと思う。食料は未来達に任せても大丈夫だけど、私もモールの地形を把握しておきたいしね」
恵理「良いと思うわ。夏菜は中学になってから料理にはまっているって言っていたから、もしかしたら食品売り場にいるかもしれないし」
決まりだね。私達はショッピングモールに行くことになった。
~そして~
食品売り場に到着!あっ、食品売り場といえば……。
鈴音「昨日未来からモールの鍵を預かってたんだよね。モールに行くなら持っていた方が良いって」
有栖「これは……冷蔵庫の鍵ですね」
恵理「確かに冷蔵庫なら食料はあると思うわ」
青野「案外誰か隠れていたりしてな」
十一郎「冷蔵庫の中だぞ?寒くてハタ人間ですら隠れないよ」
鈴音「まぁ新鮮な食料を手にする為にも1回入ろうか」
そんな訳でオープンTHEドア!
鈴音「…………」
十一郎「…………」
有栖「…………」
恵理「…………」
青野「…………」
石田「ムホーッ!」ムシャムシャ
いたね。それはもうガッツリと食べてたね。食べてたっていうか貪ってたね。ハタ人間ですら隠れてない所に。
石田「あっ、十一郎達だ!」ムシャムシャ
十一郎「石田ァァァァァッ!」
有栖「白木さん、貴女達のクラスは大丈夫ですか?色々と」
恵理「頭が痛くなってきたわ……」
私の自己紹介を済ませて食品売り場の奥へと進む。
~そして~
道中にいたハタ人間を倒しつつ、石田君にクリアワルザーの使い方を説明する。奥には霧生さんがいたんだけど……。
夏菜「こっちかな?いや、こっちも捨てがたいな……」
十一郎「いた!夏菜だ!」
鈴音「買い物してるね」
そんな霧生さんに忍び寄る1つの影。
???「」ユラリ
恵理「あれは田中先生よ!ハタを立てているわ!」
十一郎「ゲッ!深雪先生か……」
田中深雪(たなかみゆき)。パライソ中学で小波君達のクラス担任を勤めている。大人しめで、生徒に舐められ気味の先生だが、ハタが立つとサイコパスで暴論を正当化しようとするようになる。ハタ人間の中で唯一無二の『痛そうな棒』の使い手である。ゲームにおいて1章の3大トラウマの1つ。
……さて、このままだと霧生さんがハタ人間になってしまうし、それを防がなくちゃね。
深雪「」ブンッ!
十一郎「夏菜、危ない!」
夏菜「えっ?」
私は小波君が叫ぶよりも速く先生の足元へと回り込んだ。
鈴音「そおい!」ゲシッ!
深雪「っ!」ガクン
十一郎「えっ?何が起こったんだ?」
有栖「鈴音さんが足払いで田中先生の足を引っ掻けましたね」
恵理「皆、大宮さんが作ってくれた隙に便乗して田中先生を無力化させるわよ!」
私の足払いの隙に皆が先生に水をかけるかける。ハタが立っているとはいえ、集団で先生に水をかける生徒の図。悪役が此方のような気がしてならない。
深雪「っ!」ブンッ!
しかし先生はそれに負けず『痛そうな棒』で皆を攻撃する。危ないっ!
ガンッ!
鈴音「……っ!」ビリビリ
これが『痛そうな棒』……。痛いよ!鍛えてなきゃ意識吹き飛ぶよこれ……。気絶効果が付いてるのも納得だね。
十一郎「大宮さん!」
鈴音「私は大丈夫……。今の内に皆一斉に攻撃して!」
私の掛け声に合わせて皆が先生にクリアワルザーを射撃する。流石にダメージを受けすぎたようで、先生は気絶した。
~そして~
霧生さんは一言御礼を言って何処に行ってしまった。多分基地にいると思うけど、どうやって基地に行くんだろうか?最悪未来達が拾ってくれる事を信じよう。
有栖「鈴音さん、大丈夫ですか!?」
鈴音「問題ないよ。……攻撃を受けた時にちょっと腕が痺れたけどね」
有栖「鈴音さんにもしもの事があったら私……」
もう前々から思ってたけど……。誰だ君!?キャラ崩壊激し過ぎでしょ!原作の面影皆無なんだけど!他の皆も唖然としてるじゃん!!
鈴音「……食料もある程度確保したし、次は2階に行ってみようか。もしかしたら武器とかあるかもだしね」
十一郎「わかった」
それから昼過ぎまでこのモールで過ごした。
今回はここまでです。
次回、南公園で鈴音達が見たのは……!