戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第11話 始まりの国は戻ってみると新たな発見をする事もある

鬼ノ島から出た私達はパラポルトに来ている。

 

パラボルトはゲームでいうところのスタート地点で、コンキスタ号のキャプテンカイトを始めとする複数人がこの国の出身である。

 

アリス「パラポルトに来るのは初めてですが、中々良い所ですね」

 

ベル「うん。町役場も雰囲気が良い感じ」

 

ちなみに私とアリスとユキコ以外は近場の宿で待機している。ユキコは周辺に情報を集めているので、この場にはアリスと2人きり。

 

アリス「今日はベルさんとデートですね///」

 

ベル「いやいや……」

 

別にデートじゃないからね?私はノーマルだからね?

 

???「だから嫌だって言ってるんです!」

 

「良いじゃねぇか。姉ちゃん、俺達と遊ぼうぜ~?」

 

「そうそう。悪いようにはしないからさ!」

 

???「本当に止めてください!!」

 

……なーんか面倒な場面に遭遇したなぁ。

 

アリス「……破落戸が女性に絡んでいますね。如何致しましょうかベルさん?」

 

ベル「はぁ……。見てしまった以上は無視出来ないし、あの女性を助けるよ」

 

アリス「わかりました」

 

とはいえどうしたものか……。私はラノベ主人公みたいなスムーズに人助けをするスキルは持ち合わせていないから、タイミングを伺うべきなんだけど……。

 

アリス「醜いですね」

 

「ああん!?」

 

「なんだてめぇら!?」

 

はい、あれこれ考えている途中でアリスが踏み込みました。あと私にも焦点あったね。

 

アリス「女性が嫌がっている時点で貴方達の行為は悪質なものです。さっさと立ち去りなさい」

 

……滅茶苦茶格好良いっすねアリスさん。もう君が私の代わりに皆を纏めてくれない?原作でもクラスのリーダーでしょ?

 

「なんだと!?」

 

「待て……。良く見ると2人共中々可愛いじゃねぇか」

 

やっぱり私にもロックオンしてた……。只の破落戸かと思ったけど、もう片方は結構冷静だね。相方を諌めている。

 

「てめぇらも俺達と一緒に来いよ。俺達と一緒に気持ち良い事しようぜ?」

 

「気持ち良すぎてもう俺達なしじゃ生きて行けなくなるかもな!!」

 

うわっ。気持ち悪っ……。鳥肌が立ったよ。ゾワゾワってした。こんな奴等さっさと始末したい。

 

アリス「……気持ち悪いですね。聞いていて不愉快です」

 

隣にいるアリスも同じ事を考えているようで、銃を構えていた。

 

「なんだ?俺達とやろうってのか?」

 

「俺達はこの辺りで恐れられている海賊団だぜ!」

 

へぇ……。キャプテンカイトの故郷でもこんなチンピラ海賊が蔓延ってるんだね。パラポルトでも治安が悪い場所もあるもんだ。

 

アリス「へぇ……。パラポルトで有名な海賊団ですか」ポロッ

 

冷笑しながらアリスは手元からある物を落とした。

 

アリス「……失礼。落とし物してしまいました」

 

「ああ……?なんだ?」

 

「こ、これは……!?」

 

「ど、どうした!?」

 

「こ、この女共はカメダ海賊団だ!!」

 

「カ、カメダ海賊団だと!?」

 

「ああ……。あの銀髪の女が落としたのは世界で有名な最悪の海賊団……カメダ海賊団の旗印だ。本物だった」

 

アリスが落としたのはカメダ海賊団の旗印。なんでそんな物を持っているのやら。

 

アリス「ウンガルフでボスから貰った旗印がまさかこのような場面で役に立つとは思いませんでしたね。まぁこのような破落戸海賊に対する威嚇にはもってこいだというのがわかりました」

 

ベル「じゃあこれからは他の海賊団が絡んで来た時に使えるかもね」

 

まぁRS海賊団とかには通用しないと思うけどね……。

 

ベル「それで……?君達は私達と一戦交えるつもり?私達は別に構わないけど」

 

「し、失礼しました~!!」

 

「ま、待ってくれ~!!」

 

私達がカメダ海賊団の一員だとわかった途端に破落戸は逃げ出した。絡まれた女性はちょっと震えている。どうしたものか?とりあえず……。

 

ベル「私はユキコに連絡しておくから、アリスはその人を保護しておいて」

 

アリス「わかりました」

 

じゃあこの場から少し離れてユキコに連絡……っと。

 

ユキコ『ベルさん?どうかしましたか?』

 

ベル「さっきパラポルトで有名だと吹聴している破落戸に絡まれてね。ユキコはそれがなんだかわかる?」

 

ユキコ『……恐らくはこのパラポルトの一部で悪事を働く連中ですね。彼等に何人もの女性が被害にあったと聞いた事があります』

 

流石ユキコ……。一体彼女の情報は何処から仕入れてくるんだろうか?

 

ユキコ『ですが実力は大したものではありませんので、気になるなら此方で始末しておきます』

 

ベル「……そうだね。被害がこれ以上出ない為にも御願いしておこうかな。頼める?」

 

ユキコ『わかりました』ブツッ

 

そう言ってユキコとの連絡は途絶えた。さて、私も戻ろうかな。

 

ベル「連絡終わったよ。そっちはどう?」

 

アリス「丁度彼女が落ち着いたところです。私達の事情を少し話しましたが……」

 

ベル「それがアリスにとって必要な事なら止めるような真似はしないよ。気にしないで」

 

アリス「ありがとうございます」

 

絡まれていた女性の方を改めて見てみる。ほうほう、水色の髪をツーサイドアップにしている綺麗系の女性……ってあれ?何処かで見た事あるんだけど……?

 

???「あ、あの……!改めて先程はありがとうございます!」

 

アリス「彼女はルナというそうです」

 

思い出した……。十六夜瑠菜(いざよいるな)。パワプロの登場人物じゃん!パワポケとパワプロのコラボってありなの!?

 

ベル「気にしなくて良いよ。同じ女としてあの光景は見過ごせなかったし」

 

ルナ「で、でも貴女達はあのカメダ海賊団なんですよね……?何か見返りとかあるんじゃ……」

 

ベル「確かに私達はカメダ海賊団の一員だけど、別にそういうのは求めてないかなぁ……。それにさっきも言ったけど、ああいうのは許せないんだよね」

 

ルナ「な、何か御礼をさせてください!なんでもしますから!!」

 

ん?今なんでもって言ったよね……?

 

ベル「そうだね……。ルナは何か出来る事や得意分野はあるかな?」

 

ルナ「えっと……。実はデジーマで剣術を習っていた事があって、道場の先生に褒められるくらいには……」

 

ふむふむ。本来なら野球選手だった訳だから、彼女が剣術を嗜んでいてもある程度は違和感ないのかな……?

 

ベル「それじゃあ私達と一緒に来ない?カメダ海賊団から独立したばっかりで、まだまだ人員不足なんだよね」

 

ルナ「わ、私で役に立てるなら是非御願いします!!」

 

ベル「決まりだね。これからよろしくねルナ」

 

アリス「良かったですね。ベルさんが認める程なら貴女の実力も保証出来るでしょう」

 

そ、そんなに持ち上げないで……。

 

そんな訳で新しい仲間が増えました!……今のところ近接戦闘担当が殆んどだけどね。




今回はここまでです。

次回、ベル達は北の国から……?
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