戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
私達は貴族の町グレートクインに再び訪れている訳だけど……。
ベル「なんで私がドレスを着る羽目に……」
ユキコ「良いじゃないですか。似合ってますよ」
ナナ「わぁ……。ベルちゃん綺麗……」
アリス「当然です。ベルさんに相応しいドレスを私が一生懸命吟味していますから」
一緒に来た仲間は私のドレス姿に三者三様の反応を見せる。それとアリスの話は初耳なんですけど?
アリス「今回私達はグレートクインでも上位貴族のレヴィン家から御招待してもらった身ですので、失礼な格好ではいけません」
ユキコ「何時もの衣装だと会場には余りにも不釣り合い過ぎて追い出されるかもしれません」
ナナ「私達が海賊だってバレる様な格好は控えなきゃいけないという事で私達もドレスに着替えてレヴィン家主催のパーティーに参加しようとっていう事になって」
そうなんだよね……。今回私達はレヴィン家主催のパーティーに招待された。というのもクインシティ出身のユキコが4人分の招待券を貰ったので、私、アリス、ナナの3人がこの場に招待された訳。
マスミとシロは貴族身分のパーティーは場違いだって断って、シルヴィアとルナはその時丁度別のクエストを受けていたのでパス、ミライは今何処にいるかわからないからそもそも無理という事で私達4人となった……。
まぁ3人の言いたい事はわかるけど、あの面倒臭がりなイオリ・レヴィンがそこまで堅苦しい真似をするとは思えないんだけどねぇ……?
~そして~
パーティーの挨拶がそれぞれ終わって私達は各場所へ散り散りになったので、今私は1人。
???「ねぇ……」
ベル「ん……?」
そんな時に声を掛けたのはイオリ・レヴィンだった。なんの用事だろうか?
イオリ「貴女達には御礼を言わないといけない……」
ベル「御礼……?私達初対面だよね?」
敢えて敬語は使わない。だって私達海賊なんだもん!
イオリ「ジュンが言ってた。ヘヴンを此処へ持って帰れたのも貴女達のおかげだって……」
ベル「は、はぁ……」
でもそれだけだと私だってわからない筈……。
イオリ「だからといってレヴィン家の力を使って貴女達の事を調べた……」
ベル「えっ……?」
それ不味くない?私達がカメダ海賊団の一員ってバレるんじゃ……っていうかもうバレてるよね?
イオリ「とにかく御礼をしなくちゃいけない。しなければレヴィン家の名折れ……」
ベル「……話はわかったけど、私達は別に何も求めていないよ?」
強いて言うならまだまだ人員不足じゃけえ新しい仲間が欲しい!
イオリ「貴女達が財産目的ではない事はわかるし、欲しいのは人手だって事も把握している……」
何それ怖い。レヴィン家恐い。
イオリ「という事でこの子を貴女達に預ける」
???「何がという事で……なんですか?イオリ様?」
イオリ・レヴィンは1人の少女を私に紹介した。この頃って確か川田由良里(かわたゆらり)だよね?野崎維織(のざきいおり)の腹違いの妹の……。
ユラリ「いきなり呼び出しておいて見知らぬ人に差し出すとか何を考えているんですか?」
イオリ「それよりも自己紹介……」
ユラリ「はぁ……。ユラリ・レヴィンです」ペコッ
ベル「あっ、御丁寧にどうも……」
ユラリ「それよりもイオリ様、状況を説明してください」
イオリ「ユラリ……。怖い」
ユラリ「誰のせいでこうなってると思いますか?」
あっ、私そっちのけで姉妹喧嘩が始まった。とりあえず御飯食べてよう……。
~そして~
ユラリ「すみません、御待たせしましたベル様」
ベル「あっ、うん」
イオリ「ユラリ……。酷い」
ユラリ「イオリ様は暫く正座で反省してください」
せ、正座してるよ……。今パーティーの真っ最中だよね?
ユラリ「ベル様達が人手が足りないという事ですので、微力ながら私が力になります」
ベル「そっか……。ユラリが何を得意としているのかはわからないけど、それは追々考えていこう。これからもよろしくね」
ユラリ「はい、よろしく御願い致します」
貴族のパーティーからユラリが仲間になったよ!……誰がこんな事を想定するだろうか?
今回はここまでです。
次回、スネイク……?