戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第16話 宝チェック

ミライside

 

私は一足先にダイガザラ島にあると言われているカリムーの宝の在処を見付けて来ている。

 

ミライ「此処がカリムーの宝がある部屋ね……」

 

カリムーの宝と呼ばれる物の正体は大きな地球儀だった。現代日本の地球儀とは少し違った感じの構造で、パワポケならではの記載がされている。

 

ミライ(パワポケ13裏サクセスの舞台全体を大まかではあるけれど、書かれているとは……。これが船乗りにとっては最高の宝物……という訳ね。そういえばカリムーの宝には『世界最高の宝』、『どんな願いも叶える宝』、『終わりをもたらすもの』という言い伝えがあった。世界最高というのは先程言ったとして、どんな場所にも行ける願い、そして終わりをもたらすのは……冒険の終わりだったかしらね)

 

地球儀のある場所から少し前に出てみるとカメダが使用する御馴染みのガンダーロボらしき物まで設置されている。

 

ゲームでカメダが言っていた様に武器の類いは一切見当たらないけれど、これが暴れると面倒な事になりそうね。

 

ミライ(……まぁその辺りはキャプテンカイト率いるコンキスタ号の連中に任せておきましょうか)

 

そう考えていると1つの気配とそれに続く複数の気配を感じたので、私は気配を消して物陰に隠れる……必要もなさそうね。

 

カメダ「やったでやんす!遂に3つのオーブがオイラの元に!」

 

ミライ「随分と御機嫌ねボス」

 

最初に来たのは今の私達のボスであるカメダだった。という事は今此方に向かっているのはグントラム達ね。

 

カメダ「ミライでやんすか。先に来てたんでやんすね」

 

ミライ「この島の調査の為にね」

 

カメダ「それにしてもどうやって此処に来たんでやんすか?此処に来るには3つのオーブが必要でやんすよ……?」

 

訝しげに見ているわね。確かに本来ならば此処には来れないけれど、私の力にかかればこの程度の仕組みは造作もないわ。

 

ミライ(まぁこの様に抜け道を使って此処に来れるのは私と私が技術を叩き込んだあの2人だけ……。私が師事したとはいえよくあれ程の力を身に付けたものね。ベルですら出来なかった事なのに……)

 

ミライ「世界には様々な抜け道があるのよ。並行世界の支配者と名乗っている割にはそれを把握してないのね」

 

カメダ「うっ……!煩いでやんす!」

 

……図星なのね。あら。

 

ミライ「どうやら客人が来たみたいね」

 

カメダ「えっ?……ああ、おまえ達でやんすか。来ちゃったんでやんすね」

 

来たのはグントラム達だった。という事は……。

 

グントラム「ボス!悪い知らせだ。デスポート号がやられちまった!!」

 

ミライ「あら、ヒガキ達が海戦で負けたのね。相手はコンキスタ号かしら?」

 

グントラム「……ミライもいたのか」

 

ミライ「ええ、一足先にこの場所まで辿り着いたのよ」

 

グントラム「俺達ともベル達とも行動していなかったおまえがどうやって此処まで来た!?」

 

やはりそこに食い付くのね。まぁある程度はぐらかしておけば良いかしら。

 

ミライ「ボスにも言ったけれど、世界には抜け道があるのよ。私はそれを利用しただけ」

 

グントラム「ちっ……!」

 

苛ついているようね。出し抜かれたのかと思っているのかしら?

 

ミライ「それよりもデスポート号が沈んでしまったのは不味いのではないかしら?」

 

カメダ「ああ、気にしなくても良いでやんす。あれはもう用済みでやんすから」

 

グントラム「用済み……?」

 

カメダ「それよりもこれを見るでやんす!これはガンダーロボといってどの世界にも必ず存在する究極の兵器でやんす!!」

 

やはりあれはガンダーロボの石像だったのね。

 

グントラム「……只の石像にしか見えないな」

 

確かに只の石像にしか見えないけれど、古来から伝わる遺産だとしたら新たな発見に繋がるのではないかしら?

 

カメダ「これは古代文明の遺産なのでやんす。もう既に3つのオーブの働きで起動させたでやんすよ」

 

グントラム「ああ、成程ね」

 

カメダ「感動がないでやんすね」

 

ミライ「もう動いていたのね」

 

カメダ「……おまえもなんでそんな反応が淡白なんでやんすか?それならガンダーロボの破壊力を2人に見せてやるでやんす!」

 

ガンダーロボの破壊力を見せようとするカメダだったが、武器がないのに気が付いたのか硬直している。

 

カメダ「な、なんでやんすとぉ!?」

 

グントラム「どうしたんだよ?」

 

カメダ「武器が!武器が付いてないでやんす!まさかこの世界の人間は非暴力主義!?」

 

非暴力主義……ね。流石にそれはないでしょう。いえ、今はそうでもなくても、大昔……それこそカリムーが生まれる前の時代なら有り得ていたのかしらね。

 

グントラム「……よくわからねぇが、とにかくこれは役に立たねぇって事か」

 

カメダ「これじゃあ世界征服が出来ないでやんす!別の世界に行く為の装置はガンダーロボとセットでちゃんとあるんでやんすけど……」

 

グントラム「へぇ……。別の世界ねぇ……」

 

別の世界と聞いた瞬間グントラムが装置を弄りだした。

 

カメダ「こ、こら!勝手に弄っちゃ駄目でやんす!そこは何処の世界に行くかを決めている部分でやんす!!」

 

へぇ……。近くで見ると中々面白そうな装置ね。ベルがいたら興味深そうに弄りそうだわ。

 

グントラム「なぁボス、俺は機械の事はよくわからねぇ。しかしこれがスイッチだって事はなんとなくわかるぜ」

 

続けざまにグントラムはスイッチを押す。

 

カメダ「な、なんて事をするんでやんす!ガンダーロボが別の世界に移動してしまうでやんす!!」

 

グントラム「ほお……。そりゃ大変だ。心配ならあんたも一緒に行けよ」

 

カメダ「えっ?」

 

 

ドカッ!

 

 

カメダ「うーわーっ!!」

 

叫び声と共にカメダは次の世界……札侍編の世界へと行ってしまった。生で現場を見るとこんな感じなのね。

 

グントラム「あばよクソメガネ。もう2度とこの世界に帰って来るな」

 

「ぜ、全部消えてしまった!?……隊長、あれがカリムーの宝だったんでしょうか?」

 

グントラム「違うだろ。あれがまともな人間ならあれが動くなんて考えもしねぇよ」

 

確かにあの石像が急に動き出すなんて普通なら考える事はないわね。カメダだからこそ出来た考えだったのかしら。

 

グントラム「カリムーの宝はこの奥にある。そうだろミライ?」

 

ミライ「ええ。私は一足先に見てきたわ」

 

グントラム「そうか……」

 

私が質問に答えるとグントラムは斧を構え始めた。はぁ……。これも予想通りね。

 

グントラム「ならもうテメェも必要ねぇな。此処で死んでくれや」

 

ミライ「嫌よ。何故私が死なないといけないのかしら?」

 

グントラム「前々からテメェは気に食わなかった……。いや、テメェだけじゃねぇ。ベル達もだ。テメェ等は女のくせに生意気なんだよ。俺の思い通りに動かねぇ奴等は皆殺しだ!」

 

ミライ「私と戦うつもりかしら?」

 

グントラム「テメェこそ抗うつもりか?此方は十数人いるんだぜ?」

 

余り無駄な体力消耗は好まないけれど、こうなった以上は仕方ないわね。

 

ミライ(とりあえずベル達に連絡をしておこうかしら。念の為に強戦力で来てもらう手筈だったのだけれど、その必要もなくなってしまったかもしれないわね)

 

グントラム「死ね……!」

 

この後の事が少し面倒だけれど、それはそれで面白そうだし、やってみるのも悪くないかもしれないわね。




今回はここまでです。

次回、カリムーの宝の前に現れたカイト達と……!
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