戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
ミライside
私はキャプテンカイトを始めとするスメラ、エンゼル、レン、ジュンの5人と戦う事になった。先程グントラム達と戦った時は大した運動にもならなかったけれど、今回はどうかしら?
ミライ(さて……)
私はそれぞれ陣形取っている5人を観察する。
ミライ(まずは5人の装備武器を見てみましょうか。キャプテンカイトはイクリプス、スメラはエストック、レンはクイックシルバージュンはカネサダ、エンゼルは抱え大筒……。スメラ以外は最高クラスの武器ね。良い装備だわ)
レン「はぁっ!」パンパンッ!
ミライ(彼女の射撃の腕前は悪くないけれど、アリスに劣るわね。ベルと同じ位かしら?鍛えれば伸びる才能ね)
スメラ「そこだっ!!」ブンッ!
ミライ(スメラは武器の性能こそは低けれどそれを補う腕前ね。うちの刀剣担当と競わせてみたいわ)
ジュン「はっ!」ヒュッ!ブンッ!
ミライ(ジュンが短剣を投げつつ、別の短剣で攻撃をする。良い動きね。相手の隙を狙って踏み込みの大きさも最小限。もしもキャプテンカイトよりも先に出会ったら私達の仲間にしていたわね)
そういえばベル達はレヴィン家の人間を仲間にしていたわね。ユキコと良いコンビを組んでいると聞いているわ。
エンゼル「えいっ!」パンパンッ!
ミライ(エンゼルが大筒を放つ。大筒は隙が大きく連弾出来ないけれど、代償として威力は凄まじい……。まぁ私からしたらかわしてくださいと言っている様なものね)
カイト「くそっ!彼女の隙が見当たらない……!」
ミライ(キャプテンカイトの指揮力は大したものだわ。相手が私じゃなくてグントラムだったら攻撃を当てるのも容易かったでしょうね)
ジュン「全く攻撃が当たらないね……」
スメラ「彼女の動きは一体どうなってるんだ?」
レン「大きな動きもなく、私達の攻撃も最小限に捌いていますね」
カイト「あの動きはホンフーを連想させるな」
ホンフーといえばスメラを除く彼等は彼が援助していたヘビヘビ団を壊滅させた実績もあったわね。ヘビヘビ団にはベル達も援助していた筈だけれど、鉢合わせしなかったのかしら?
エンゼル「それも問題だけど、あの子まだ1回も攻撃していないよね?」
カイト「そうだな。どうしたものか……」
私からは別に攻撃する理由がないもの。グントラム達は私達が自由に動ける様になる為に潰しておいたけれど、彼等はこれからの事を考えると中心に立ってもらわなくては困るから、迂闊に攻撃する訳にもいかないわ。
そう思っているとベル達がダイガザラ島に来た気配を感じた。それならもう私は此処に用はないわね。
ミライ(丁度近くにガンダーロボがあるものね)
私は此処から離れる為に1度地球儀の上に飛んだ。
ミライ「私はそろそろ御暇させてもらうわね」
カイト「逃げるつもりか!?」
ミライ「どう捉えてもらっても構わないわ。私はやらなければいけない事があるの。だから帰らせて頂戴」
カイト「逃がすか!」
やはり食い止めて来るわね。それなら……!
ミライ「貴方達の相手はこれがするわ」
私は念力の要領でガンダーロボを起動させる。
カイト「な、なんだあれは!?」
ミライ「貴方達にこのガンダーロボが倒せるかしら?」
カイト「くっ……!」
ミライ「生きて帰れたらまた会えるわよ。この世界はそういう風に仕組まれているのだから」
カイト「どういう意味だ!?」
ミライ「その内嫌でもわかるわ」
私はガンダーロボと戦っているキャプテンカイト達の横を通り過ぎる。阻止をしようとしていたが、ガンダーロボを上手く操ってそれを食い止めた。
カイト「待てっ!!」
待たないわよ。
貴方達は近い内に開くゲートによってこの世界は混沌と化す。その時に彼等の存在は必須となるでしょうね。だからこの程度の障害は乗り越えてもらうわよ。
ミライsideout
ダイガザラ島に来た私達はデスポート号にいた人達を全員潰した後にどう動くか考えていると……。
ミライ(聞こえるかしら?)
突然脳内にミライの声が聞こえた。直接脳内に!
ベル(どうしたの?)
ミライ(カメダ海賊団の連中はグントラムを除いて排除しておいたわ。そちらにグントラムが向かっているので、処理して頂戴)
ベル(了解)
グントラムが此方に向かっているのか……。
ミライ(デスポート号が沈んでいるけれど、何人か生き残っているからそっちの処理も御願い)
ベル(そっちは今終わったところだよ)
デスポート号の人達は私達の船の仕組みを見たから口封じの為に1人残らず殺しておいた。
ミライ(そう……。ではグントラムの方は頼んだわ)ブツッ!
そう言ってミライとの脳内に響く通信は途絶えた。
ユキコ「ダイガザラ島に着いて間もなくカメダ海賊団が乗っているデスポート号の処理ですか……」
アリス「主力メンバーは軒並み島へと進んでいるので、倒すのが楽でしたね」
シロ「あれ……?誰か此方に向かって来るよ?」
走ってきたのはグントラムだった。他の海賊達はミライによって処されたんだっけ?
グントラム「どけぇっ!!」
うわぁ……。滅茶苦茶怒ってる。しかも斧を振り回しているし。
アリス「」パンパンッ!
グントラム「ぐっ……!」
アリスがグントラムの足を撃ってグントラムは倒れ込んだ。ミライとの戦いで相当疲弊してるのか簡単に当たった。
アリス「おやおや。無様ですねグントラムさん」
グントラム「くそっ!もう少しで俺様の天下だったのに!何故テメェ等は俺様の邪魔しやがる!?」
ユキコ「貴方の天下は始まる事はありませんよ。カメダがいなくなった今、我々のトップはベルさんとなります」
私がトップになるんだ……。
ベル「まぁそういう事だから、此処でくたばっちゃってよ」
私は銃を構えて……。
ベル「じゃあね」パンパンッ!
グントラムを撃った。頭と背中を撃った事でグントラムは完全に事切れた。
シロ「……今日の晩御飯は狼鍋だね!」
……なんかシロが逞しくなってるんだけど。こんな子だったっけ?滅茶苦茶嬉しそうじゃん。
ユキコ「嬉しそうにしているところを悪いですが、グントラムは狼の頭を縫い付けた人間です。食べられたとしても頭だけですよ」
シロ「残念……」
アリス「しかし漸く終わりましたね。これで私達は自由に活動出来ます」
ベル「そうだね。ミライと合流したら帰ろうか」
こうしてダイガザラ島の冒険はカメダ海賊団の連中を皆殺しにするだけで終わった。ミライが写真を撮っているらしいから、それで我慢しておこう。
シロ「結局カリムーの宝ってなんだったんだろう?」
アリス「恐らくこの世界を詳しく記載されている地球儀でしょうね。どんな場所をも記載しているので、かなり巨大な地球儀だと思います」
ユキコ「ですが船乗りでもない人達にとっては余り価値のあるものではなさそうですね。200年程したらその地図も完成しそうですし」
それにしてもミライはこの世界のガンダーロボも間近で見たんだよね。パライソタウンで見たやつとは違うから、メカニズムとか気になるんだよね……。
そんな話をしているとミライが戻ってきた。
ミライ「上手くやれたようね」
ベル「まぁね」
ミライ「では帰りましょうか」
私達はダイガザラ島を出た。そういえばキャプテンカイト達とは遭遇しなかったな。まぁ彼等は彼等で上手くやっているだろう。
今回はここまでです。
次回、ベル達仲間の短編集……。