戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
昼過ぎ。私達は食事を済ませて南公園にいる。
十一郎「生徒会長は昨日此処で越後を見たって言ってたな」
恵理「ええ、彼って案外縄張り意識が強いから多分今日も此処にいると思うわ」
越後ってそんな縄張り意識強かったっけ?確かにゲームでも至るところに自分の名前を書くくらいだから、縄張り意識は強いのかもしれないけど……。
青野「とは言ってもこの公園は結構広いぞ。具体的な場所とかはわかるか?」
恵理「恐らくだけど、左奥のベンチで座ってるんじゃないかしら?前に聞いたことがあるんだけど、彼が南公園奥のベンチで座ってる姿が一昔前の番長みたいでとても様になるってうちの生徒から評判が良いらしいわ」
……なんかやっぱり元の越後の面影が無くなりつつあるんだけど。対面するのが怖いんだけど!
十一郎「なんにせよ越後に会わないといけないな……ってどうしたんだ大宮さん?」
鈴音「……なんでもないよ」
有栖「鈴音さん、汗が凄いですよ。よろしければ此方のハンカチを使ってください」
あと坂柳さんが献身的過ぎて怖い。そのハンケチーフはありがたく使わせて頂く!
~そして~
そんな訳で奥まで来ました。目当ての越後君は……っと。
十一郎「いた!越後だ!!」
恵理「やはり今日もベンチに座ってるわね」
十一郎「ハタが立ってるんじゃないだろうな……」
鈴音「見える分だとハタは立ってないけどね」
恵理「貴女、此処から越後君が見えるの……?」
鈴音「私目が良いんだよね。暗闇でもバッチリだよ」
暗視スキルが付いてる自信があるくらいだしね。
十一郎「なら安心して越後に会えるな。越後ー!」
越後「…………」
十一郎「越後、無事だったか!?」
越後「……やれやれだぜ」
……現実逃避してたけど、流石にもう受け入れるしかないよね。このクソ暑い時期に黒い学ラン着ててやけに長身だし、彼の背後にスタンドっぽいのがいるし、もう名前と口癖くらいしか面影ないね。
越後「……ところでそこで放心しかけの女は誰だ?」
放心しかけっていうのは私の事だよね?そりゃゲーム知識とはいえ私の知ってる人間がキャラ変してんだもの。放心もしちゃうよ!
十一郎「彼女は大宮鈴音さんだ。彼女と此処にはいないが、もう1人のおかげで俺達はこうして活動できている」
越後「大宮鈴音か……」
えっ?なんか越後君が此方を見てるんですけど……。私なんかした?初対面だよね?
鈴音「よろしくね」
越後「……ああ」
十一郎「とりあえず越後が仲間になったし、次は埋め立て地の方を見に行ってみようか!」
越後「……ところでおまえ達には隠れ家のようなものはあるのか?」
隠れ家……?ああ、基地の事か。
十一郎「この公園から西に行ったところに廃ビルがあっただろ?そこだよ」
越後「……彼処か。確か先週に皆で行ったな。なら俺は一旦そこに行く」スタスタ
恵理「あっ、ちょっと越後君!」
越後君はスタスタと基地の方へと歩いていった。
十一郎「青野!越後に万が一の事があったら困るから越後の後を追ってくれ!!」
青野「ああ、わかった」タタタッ
いや、あの越後君なら心配いらないと思うんだけど……。
十一郎「越後の方は青野に見てもらうとして、俺達は先に埋め立て地に行ってみようか」
恵理「……そうね」
鈴音「いいのかな……?」
有栖「恐らく気にしたら負けでしょうね」
そうなんだけどさぁ……。まぁいいや。
今回はここまでです。
次回、埋め立て地の空き缶ガール登場!