戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
時は少し遡り、今回はユキコを仲間にしたばかりの頃の話……。
私は船の見回りをしている。
ベル(この部屋で最後かな?確か最近仲間にしたユキコの部屋だけど……)
さっさと終わらせて今日はのんびりしようかな。
コンコンコン
ユキコ「どうぞ」
許可を得たので、ユキコの部屋に入る。そこには数々の刀剣類が飾ってあった……。
ユキコ「どうかしましたかベルさん?」
ベル「ああうん、ちょっと見回りにね。この船にはもう慣れた?」
ユキコ「はい、海賊船は窮屈で汚いのを想像してましたが、この船は綺麗で広くて居心地が良いです。御陰で私のコレクションを堂々と置けます」
ベル「……それ等がユキコのコレクション?」
ユキコ「はい。私は情報収集を趣味にしておりますが、それともう1つ……様々な剣を集めています」
ユキコの部屋に飾ってあるのは刀剣の中でも最高峰の物ばかり。
ベル「どれも国宝級の代物ばかりだね。よくもまぁこんなに集めたね?」
ユキコ「幾つかは元々所持している物ですが、それ以外だと高値で購入したり、仕事の謝礼とかで譲って貰ったりしています」
ベル「へぇ……。まぁどれも業物ばかりだもんね。私も武器を造ったりするけど、これ等からは職人の魂を感じるよ」
ユキコ「……今なんと?」
えっ?なんか怒らせた?
ベル「これ等からは職人の……」
ユキコ「その前の発言です」
その前って確か……。
ベル「私も武器を造ったりするけど……」
ユキコ「その武器、見せて貰っても良いですか?」
食い付き凄っ!
ベル「構わないよ。私の部屋に来る?」
ユキコ「是非」
心なしかユキコが興奮している様に見える。パッと見た感じは何時もの無表情だけど……。
~そして~
とりあえず私の部屋に案内して、ユキコが興味ありそうな刀剣類を一通り出してみた。
ユキコ「ほわぁ……!」
何今の声?
ユキコ「此処が天国でしたか……」
ベル「私の部屋だよ?」
無茶苦茶幸せそう……。
ユキコ「此方は全てベルさんが造った物ですか?」
ベル「そうだね。普通の職人さん達とは違って素材と素材で『合成』した物だけど……」
ユキコ「『合成』……?それに素材とはどのような……」
ベル「例えば今私が腕に付けている装飾品はマストドンの牙とピラニアバードの羽を使ってるよ」
その他にも色々あるけどね……。
ユキコ「……という事はベルさんの腕に付けている物は非売品ですか?」
ベル「多分そうだと思うよ。少なくともどの国でも見た事ないしね」
ユキコ「ほわぁ……!」
また出たその奇声。何?感無量だとその声が出るの?
ベル「……良かったらそれ全部あげようか?」
ユキコ「良いのですか?」
ベル「まぁまた造れば良いしね。ユキコが欲しいなら構わないよ」
ユキコ「貴女が女神ですか……」
ベル「海賊だよ?」
……といった感じで常時無表情のユキコが嬉しそうに刀を抱えている話でした。
今回はここまでです。
次回、ナナの実力……。