戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第1話 蛙を探しているとハンターに出会う

ベル「黄金蛙?」

 

ユラリ「はい。とある遺跡に生息しているらしく、しかも数が少ないみたいです」

 

私はユラリから黄金蛙の話を聞いている。それにしてもユラリと話すの久し振りな気がする。描写にない部分では頑張ってくれているのに……。貢献度で言えばユキコクラスだよ。

 

ベル「それを私達がイオリに献上すれば良いのかな?」

 

ユラリ「そうですね。イオリ様も気になっています。ですがジュン様もコンキスタ号の面々を連れて行って捜索していますので、イオリ様の取り分はジュン様達に任せておけば良いかと」

 

どうやら既にコンキスタ号の人達が捜索に行っているみたいだ。それなら確かに私達が無理に動く必要はないかな?

 

ベル「わかった。情報提供ありがとうユラリ」

 

ユラリ「いえ……。ベル様達に着いて行ける機会が少ないので、その分現在敵対しているコンキスタ号の人達の動向を伝えたまでです」

 

ベル「それだけでもかなり助かるよ」

 

実際かなり助かっている。敵対している訳じゃないけど、私達がこの世界で目的を果たす為にはコンキスタ号の邪魔立てが入ると少し面倒臭いから、彼等の行動を事前に知っておく必要がある。

 

ユラリ「それでは私はこれで……」

 

ベル「うん。イオリにもよろしく言っといてよ」

 

ユラリ「はい」

 

一礼してユラリは去って行った。

 

 

~そして~

 

ベル「……という話をユラリから聞いたけど、どうする?」

 

この話をすると1番最初に食い付いたのはやっぱりというかユキコだった。

 

ユキコ「黄金蛙が生息している遺跡は宝が眠っていると聞いた事があります。行くとしたら黄金蛙の捜索はコンキスタ号の人達に任せて私達はその宝を見付けに行く……というプランでいきましょう」

 

ナナ「宝……ってどんな物なの?」

 

ユキコ「噂で聞いた話によりますと色々ありますが、中でも有力なのは『黄金に光る宝』だそうです。これに関しては具体的な情報もありますので、ほぼ確定でしょう」

 

ベル「成程……。どうせならその『黄金に光る宝』とやらを探しに行ってみようか」

 

私達は宝探しに行く事に……。面子はアリス、マスミ、シロの3人で良いかな?序でに3人には魔法を教えていこう。

 

 

~そして~

 

道中は特に何もなく、無事にユキコから聞いた『黄金に光る宝』の在処まで辿り着いた。敵が出たら3人に魔法を教えていこうと思ったのに……。

 

マスミ「ここまで特に何もなかったね」

 

アリス「刺激が足りませんね……」

 

シロ「ま、まぁ何事もないに越した事はありませんよ。ユキコちゃんが言っていた宝を手に入れられましたし」

 

ベル「そうだね。でも思ったよりも早く見付かったし、折角だから黄金蛙の方も探してみようか」

 

アリス「ですが今から探して見付かるでしょうか?既にコンキスタ号の人達が先に見付けている可能性は高いかと思いますが……」

 

ベル「まぁ見付けたらラッキー程度に思っておけば良いよ。蛙の方はあくまでも序でになんだから」

 

じゃあ蛙探しにレッツゴー!

 

 

~そして~

 

捜索中にそこそこ敵が出て来たので、3人に魔法の使い方を軽く教えた。私の想像通り3人の魔法適性は凄く高く、マスミが身体強化、シロが火、水、風、地、光、闇といった6属性の攻撃魔法、アリスが私達のサポート……主に攻撃力、防御力、素早さの強化を中心に覚えてくれた。

 

特にシロの攻撃魔法はとても応用が効いて水属性を氷に変えたり、闇属性から毒属性を導きだしたり、光属性を利用して雷魔法と回復魔法を産み出したりとやりたい放題である。接近戦では短刀を、中距離戦、遠距離戦では魔法で上手く遣り繰りしている。

 

ベル(実はシロって魔法使いなんじゃ……)

 

私の中で皆の強さの格付けが変わった瞬間だった。

 

「ゲコゲコッ!」

 

シロ「あっ、蛙!」

 

アリス「眩く光っていますね。もしかしてあれが噂の黄金蛙なのでは?」

 

えっ?マジで?なんか運良く見付かったんだけど。

 

マスミ「どうする?折角だから捕まえておく?」

 

ベル「そうだね。序でに私達の方からイオリに献上しておこうか」

 

そうすれば謝礼も貰えて今回の冒険は『黄金に光る宝』も含めて大儲け出来るからね。

 

アリス「それではあの蛙に先程覚えた能力下降の魔法をかけてみましょうか」

 

アリスが蛙にデバフをかけようとすると……。

 

カイト「待てっ!黄金蛙をどうするつもりだ!?」

 

なんかコンキスタ号の人達に絡まれた。

 

アリス「どうするつもりも何も……。折角見付けたので、生け捕りにしようと思っただけです」

 

ハーシバル「その蛙を先に見付けたのは俺達だぞ!」

 

マスミ「そんなの知らないね。蛙は私達の方に来たんだから、私達が捕まえてもそっちには関係ないでしょ」

 

するとあの黄金蛙は彼等から逃げて来たのか……。

 

???「あっ、あっちに金色の蛙がいっぱいおる!」

 

ハーシバル「本当かカズーイ!?」

 

カズーイ「うん!それもかなりの数や!」

 

ジュン「本当だ!これならイオリ様の分だけじゃなくて、私達の食料としても使えそう……。皆手分けして捕獲するよ!」

 

コンキスタ号の面々はカイト、ハーシバル、ジュン、カズーイのようだ。ハーシバルが学者として黄金蛙の整体の調べる為に、ジュンが黄金蛙を食材として扱う為に着いてきたって感じだね。カズーイはハーシバルの付き添いだろうか?

 

???1「待った待った!捕っちゃダメだワーン!!」

 

えっ?犬!?いや、この語尾は……。

 

カイト「うわっ!なんだ!?」

 

あっ、カイトと一緒に落ちていった……。

 

カイト「痛……!今度はなんなんだ!?」

 

???2「触れるな!その蛙には毒がある!」

 

続いて現れたのは……まさかのパワポケ12の裏サクセス主人公君だ。風貌からして間違いない。という事はさっきカイトに絡んだのはメモリーで、連れのバナナ頭はフランシスか。それにしても……。

 

ベル(まさかこんなに早く銀の盾メンバーと遭遇するとは思わなかったな……。この事はとりあえずミライに報告しておこう)

 

???2「手荒な事をして悪かった。俺はヴァン。学者だよ」

 

フランシス「私はフランシス。此方の元気な子はメモリーちゃんです」

 

カイト「はぁ……。俺はカイト。コンキスタ号の船長で黄金蛙を狩りに来たんだが、これは捕っちゃ不味いのか?」

 

彼等が此方に出向いてくるという事はもしかして……。そういえばユキコが黄金蛙には猛毒があるって言っていた。っていうかヴァンも毒があるって言ってたしね。

 

ベル「……もしかしてその蛙、毒……というよりは呪いの類いがあるんじゃない?」

 

カイト「何っ!?」

 

ヴァン「……ああ。態々遠くから来ているみたいだが、諦めてくれると有難い」

 

本来ならこの言葉通りに諦めて帰るところだろう。私達は既に目的の物を手に入れているし、蛙はあくまでおまけだから、そのまま帰っても問題ない。けど……。

 

ベル(遺跡の奥に大きい気配が3つ……。恐らくこの蛙達の親玉的な存在だね。それなら……!)

 

ベル「その蛙がとても危険な生き物だって事はわかったよ。それでも私達はその蛙に用事が出来てしまってね……」

 

私は黄金蛙に触れる。

 

ヴァン「おい!アンタ何をやって……!」

 

蛙に触れた瞬間、私の腕に黄金蛙が寄生し始めた。うわぁ……。超グロテスク。

 

カイト「なんだ!?ベルさんの腕に蛙が!?」

 

アリス「ベルさん、大丈夫ですか!?」

 

ベル「私は心配ないよ。ちょっと腕に寄生した蛙が鬱陶しい位だよ」

 

フランシス「この人凄い精神力をしてますねぇ……」

 

なんか感心されちゃったよ……。でもこれで……!

 

「みー!」

 

ベル(来たね……!数は1匹か。奥に残りの2匹がいるのかな?)

 

それなら私はこのまま化物に拐われて行って、向こうで残りの2匹を始末した方が良さそうだね。

 

「みー!」

 

化物はそのまま私を連れて遺跡に入り込んだ。

 

ベル「アリス、マスミ、シロ!私を掴んでいるこの化物の跡を追って!」

 

『了解!!』

 

私は化物に連れ拐われ、3人はその跡を追い、他の人達はその光景を唖然と見ていた。

 

カイト「…………」

 

ヴァン「…………」

 

ハーシバル「…………」

 

フランシス「…………」

 

ジュン「…………」

 

メモリー「…………」

 

カズーイ「…………」

 

ヴァン「はっ!?何をしてる。俺達も急いで彼女達を追うぞ!」

 

カイト「あ、ああ……」

 

フランシス「あの状況下でもベルという人は冷静でしたね。仲間への指示も完璧でした。普通はもっと泣き叫ぶものでしょうに。特に女性なら尚更」

 

ヴァン「ああ、それだけでもかなりの修羅場を潜ってきたのが伝わるな」

 

 

~そして~

 

さて、遺跡の最深部まで連れてこられたんだけど……。

 

「みー!」

 

 

ブチッ!

 

 

「ゲコゲコッ!」

 

「ゲコゲコッ!」

 

「ゲコゲコッ!」

 

この様に私に寄生した黄金蛙を契っては放して蛙を養殖させている。見てて気色悪い……。

 

ベル(成程ね。希少価値があると聞いていた黄金蛙が沢山生息していたのはこれが理由だったか……)

 

恐らくこの化物が私の様に蛙に触った人間を連れ去り、黄金蛙を無限に養殖させて、死んだらそこに転がっている骨みたいになるという仕組みなんだろう。

 

アリス「ベルさん!」

 

漸くアリス達が追い付いた。コンキスタ号の人達と銀の盾の人達も此方に向かっているから、全員で化物達と戦うべきなんだろうけど……。

 

ベル「私は大丈夫。良い機会だから、この化物を相手にそれぞれさっき教えた魔法を使って戦ってみようか」

 

私がそう言うと3人は了承して、それぞれ陣形を取って化物に挑む。

 

マスミ「身体強化……!はぁっ!」

 

 

ズバッ!ズバッ!ズバッ!

 

まずはマスミが身体強化をして化物に斬りかかり……。

 

シロ「蛙の仲間ならあの化物の属性は系統的に水か地。それならこの魔法が有効の筈……!竜乃吐息(ドラゴンブロウ)!!」

 

 

ブァァァァッ!!

 

 

次にシロが風の魔法で化物を攻撃する。その威力が滅茶苦茶高いのが伝わってくる。

 

アリス「2人共流石ですね。それなら私は……!」

 

 

パァァァァッ!

 

 

そしてアリスが2人の支援をする……。うん、私が思っていたよりも3人の連携が取れているね。3人はその調子で化物と戦っていき……。

 

「みー……!」

 

 

ドサッ!

 

 

私を捕まえていた化物は3人の攻撃を受け続けて倒れた。

 

ベル「3人共御疲れ様」

 

マスミ「思ったよりも難しいね。魔法って……」

 

シロ「でも覚えれば戦いの幅が広がって楽しいです!」

 

アリス「そうですね。魔法と普段使っている武器での戦いを併用して戦術を考えるのも悪くないです」

 

それぞれの戦いの総評をしていると……。

 

カイト「や、やっと着いた……」

 

ジュン「見て!化物が倒れている!!」

 

ヴァン「まさか彼女達だけで蛙姫を倒したのか……?」

 

フランシス「その様ですね」

 

あの化物は蛙姫っていうのか……。蛙達のボスだから?

 

「みみみみみ!」

 

「みみみみみ!」

 

ヴァン「おいおい……。3体は聞いてないぞリン」

 

ベル(やっと残りの2匹も出て来たね。さっきの戦いでアリス達は消耗している……。それならここは彼等に任せるべき?それなら蛙姫達を倒すのも苦じゃないだろう。でもこの毒がどれ程のものかわからない以上長期戦は不味いかもね。それなら……!)

 

私は蛙姫2匹の前に出て魔法を放つ事に。これに関しては気功波の応用でどうにでもなるからね。まぁものにもよるけど……。

 

ベル「……火炎地獄(かえんじごく)!!」

 

 

ボウッ!!

 

 

私は炎の魔法を放ち、蛙姫を燃やす。これでもう大丈夫だね。

 

フランシス「凄い威力ですねぇ」

 

ヴァン「ああ……。あれは間違いなく俺達以上の魔力を持っているぞ。彼女が敵じゃなくて良かったよ」

 

……銀の盾はともかく、コンキスタ号とは敵対関係にあるんだよね?もしかして今後彼等とも戦う事になるの?ちょっと面倒臭いんだけど。

 

 

~そして~

 

遺跡の外に出た私達。しかし問題は解決しておらず……。

 

マスミ「問題はベルさんの腕に寄生している蛙達をどうするかだね……」

 

ヴァン「こういうのは簡単に解けるぞ。姫様にかかった呪いは王子様がキスをすれば治る」

 

それなんて白雪姫……。

 

アリス「それは素敵な治療法ですね。是非私が……」

 

シロ「そ、それなら私が……。ベルさんには数え切れない程の恩がありますし……」

 

待って待って。なんでこんなに食い付くの?しかもアリスだけならまだしもシロまで……。

 

マスミ「……やっぱりベルさんって朴念仁だね」

 

呆れた様にマスミが言う。誰が朴念仁か!?あとやっぱりって何さ!?

 

しかも2人のヒートアップが止まらない。どうしよう……。あれ?そういえば……。

 

 

ガサゴソ……!

 

 

私は鞄の中を漁ると1つの薬を取り出した。

 

ベル「あったあった。多分これで治ると思うよ」

 

マスミ「何……?その禍々しい色した薬は……」

 

アリス「……それは私の先天性疾患を治した薬ですね」

 

マスミ「あんたが足を治したのってあの薬なんだ……」

 

シロ「でもそれならベルさんの呪いも治りそうですね!」

 

フランシス「おや、それはとても興味深いですね」

 

そんな訳でグイッとな!

 

カイト「ほ、本当に……!」

 

ハーシバル「蛙だらけの腕が……!」

 

メモリー「治ったワン!」

 

うん。上手くいって何より!

 

ヴァン「凄い薬だな……。レシピはあるのか?」

 

ベル「あるよ。薬を造る素材もあるから、良かったらそっちにあげるよ」

 

ヴァン「本当か!?」

 

うおぅ……。凄い食い付き。

 

ベル「まぁ素材の方は集めるのも難しくないし、君達とはこれからの事を考えて敵対している場合じゃないからね」

 

カイト「……前から思っていたんだが、ベルさん達の目的ってなんなんだ?」

 

ベル「……それについては今は言えない。まだ互いの境遇に気付いていないだろうしね」

 

カイト「互いの……?」

 

ベル「これに関してはカイト達とヴァン達の境遇になるね。どうして君達は出会ったのか……。まずはその状況を理解しない事には説明のしようがないよ」

 

ヴァン「俺達の境遇……か」

 

ベル「どうやらヴァンの方はある程度見当が付いてるみたいだね。それならあとは答えを出すだけだよ」

 

カイト「……?」

 

どうやらカイトの方はまだわかっていないみたい。

 

ベル「それならヒントをあげる。これから君達はそれぞれ自分の住居に戻るよね?それなら自分達の倉庫をくまなく調べてみて。そうすれば回答が見えてくると思うよ」

 

カイト「俺達の……?」

 

ヴァン「倉庫ねぇ……?」

 

これはミライから聞いた話だけど、コンキスタ号の倉庫と銀の盾の倉庫はそれぞれ繋がっているらしい。これは件のゲートの影響らしく、本来相容れない2つの世界が一時的に1つになったのだ。

 

ベル(だからミライはあの時あんな事を……)

 

私は今日あった事を踏まえてこれからの方針を再構築しながら帰路についた。




今回はここまでです。

次回、魔物の世界にて……。
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