戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
未来side
私達は準備を終えて一足速く基地を出た。今日は私と落田君と神木唯の3人で行動をする事に。
唯「いや~、突然私も行くって言ってごめんね。ちょっと響さんに興味があったから一緒に行きたくて」
未来「……それは構わないけれど、私に何か聞きたい事でもあるのかしら?」
唯「うん。……響さんって何か格闘技やってたよね?」
未来「……何故そう思ったのかしら?」
唯「響さんの歩幅とかハタ人間と戦う時の動きは素人じゃ出来ないもん」
落田「そういえばはじめて会った時に響さんがそんな事言ってたでやんすね」
唯「やっぱり!ねぇねぇ、何やってたの?」
落田君がネタばらしすると神木唯が此方に詰め寄ってくる。近いわ……。
未来「……私がやっていたのは空手、合気道、柔道、テコンドー、ジークンドーね」
唯「そんなに……?」
未来「柔道、テコンドー、ジークンドーは1年もしない内に辞めてしまったけれどね」
唯「続かなかったの?」
未来「……というよりはそのくらいの期間に師範代を越えてしまったのよ。免許皆伝という事で半ば追い出される形でね」
その3つに関しては通っていた道場の人間性に問題があったのよね。テコンドーとジークンドーは性格が悪い人ばかりだったし、柔道に至っては技を教えるという名目でセクハラ紛いの行為ばかりしてきたから3日で師範代を越えてやったけれどね。道場は私が日本でもかなり有名な場所だったから実力は身に付いたのが救いね。
唯「すごーい!」
落田「……響さんは絶対に怒らせないようにしないといけないでやんすね」
失礼ね。私は温厚よ。余程の事がない限り怒ることはないわ。
未来「空手と合気道……特に空手は今でも先生と手合わせする事があるわね」
唯「いいなぁ……。私も響さんみたいに格闘技が出来るようになりたいな~」
未来「病院で見たキックはかなり良いものだと思うわよ。精度を上げれば宇宙人相手でも使えるかもしれないわ」
唯「本当!?」
落田「あんなキックが強化されたらオイラや小波君の身が危なくなる一方でやんす。坂柳の足も治ってるみたいでやんすし……」
未来「今後の為に戦力が多いに越したことはないわ」
まぁその後の事は私は一切知らないけれど。
~そして~
私達は今倉庫にいる。
落田「倉庫に来たでやんすけど、どうするんでやんすか?」
未来「此処で素材収集をする序でに誰か救出するわ」
……とは言っても此処にいるのは小野映子(おのえいこ)とドミオ・バンデラスの大人組の2人。今日はその内の1人の小野映子が隠れているかもしれない場所の様子を見に来た。
落田「響さん、その鍵はどうしたんでやんすか?」
未来「鈴音から貰ったのよ。倉庫に行くことがあったら持っててほしいって」
唯「その鍵って入ってすぐ左の扉を開ける為の鍵だよね?」
未来「ええ」
そもそも鈴音達は霧生夏菜を救うために1度倉庫に入っている筈よ?何故その時に確認しなかったのかしら……。まぁとにかく鍵を開けましょう。私が扉を開けた瞬間……。
ブンッ!バシィッ!
唯「ええっ!いきなりキックするなんて非常識じゃない!?」
落田「……それは突っ込み待ちでやんすか?」
神木唯が言ったように扉を開けるなり鋭い蹴りが飛んできた。まぁ受け止めたけれどね。
???「おや、今のを受け止めましたか。もしも貴女がハタを立てていたら少し苦戦していたかもしれませんね」
未来「……それよりもいきなり蹴りをいれてきた理由を説明してもらってもいいかしら?」
???「……これは失礼。貴女達がハタを立てている人間の仲間だと思っていたのでつい。私はウ・ホンフーといいます。以後御見知り置きを」
そもそも貴方の出番は2作品先でしょう。本来小野映子がいる場所にはウ・ホンフーがいた。
~そして~
私はウ・ホンフーに今起こっている事件の理由の説明をした。
ホンフー「成程、宇宙人の侵略ですか……。この町は何やら面白い事になっていますね」
未来「……今の話を信じるのね?」
ホンフー「勿論です。理由は色々ありますが、1番は貴女の目ですね。嘘を吐いている目じゃなかった」
未来「まぁ嘘を吐く理由がないもの」
ホンフー「まぁそんな訳で微力ながら協力させてもらいますよ」
よく言うわ。貴方はパワポケの世界においてトップクラスの実力の持ち主じゃない……。もしもドラゴンボールの世界に彼がいたらどれくらいの力を持っているのかしらね。
ホンフー「……っとその前に1つ試させてください」
落田「試す?」
唯「何をですか?」
ホンフー「なに、ちょっとした抵抗力のテストですよ。なので皆さんはそのまま『呼吸を続けてください』ね」
落田「っ!」バタッ
唯「っ!」バタッ
ウ・ホンフーの超能力によって2人は倒れた。抵抗力というのは精神力のテストといったところね。……というか。
未来「……今それをやる必要はあったのかしら?」
ホンフー「やはり貴女には効きませんか。初見から察していましたが、物凄い精神力の持ち主ですね。何時か貴方と手合わせしてみたいものです。あっ、2人は続けて『息を止めてください』」
落田「ぷはっ!」
唯「はぁ、はぁ……。な、なんなの今のは?」
ホンフー「今のは超能力の一種ですよ」
落田「ちょ、超能力でやんすか!?ロマンでやんす!」
唯「その超能力で私達は息が出来なかったんですね……。何時の間に使ってたんですか?その超能力を」
ホンフー「今のはデス・マスという超能力者が使う能力です」
未来「正確には暗示催眠術ね。発言に従うことが出来なくなるというものよ」
ホンフー「!!」
落田「それってどういうことでやんすか?」
未来「先程貴方達も受けていたでしょう?呼吸困難になっていたじゃない」
唯「じゃあさっき息が出来なかったのは……」
未来「恐らく呼吸を続けろといった発言が原因でしょうね」
ホンフー(何故彼女がこの能力を詳しく知っている?デス・マスと会った事がある……?いや、そう結論するのは早計か)
考えているわね。大方私が何故貴方が使った超能力のタネをいとも簡単に見破れたのか……といったところかしら?
未来「それで貴方はこれからどうするのかしら?」
ホンフー「……迷惑でなければ私も着いていってもいいですか?もっと貴女と話をしてみたい」
未来「2人が良いなら構わないわ。話とやらは日が落ちてからゆっくりと話せる場所で話しましょう。私の親友を交えてね」
ホンフー「それは楽しみですね。貴女の親友という人物にも会ってみたいですし」
未来「好きにしなさい」
こうしてジャジメント最強の超能力者が仲間になった。それにしても宇宙人(ギャスビゴー星人)、超能力者(ウ・ホンフー)、異世界人(私と鈴音)といった並び……。もしも未来人が仲間になったらいよいよSOS団になってしまうわね……。
落田「それにしてもホンフーさんは物凄い美人さんでやんす……」
唯「本当、同じ女として羨ましいわ」
未来「……一応言っておくけれど、彼は男よ」
『ええっ!?』
……まぁ初見は勘違いしても仕方ないわね。私も初めてゲームで見た時は勘違いしたもの。
今回はここまでです。
次回、ホンフーを仲間に加えた未来一行は学校で……。