戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
今回はパワポケ12裏の世界で魔法の訓練も兼ねて一帯に蔓延っている魔物を狩りに来た。ヨウの案内の元に魔物が大量発生している場所まで来ているんだけど……。
ユキコ「ほわぁ……!」
この様にユキコが目を輝かせていた。2年振りに聞いたよユキコのその奇声……。
ユキコ「見た事のない怪物が沢山……。これが魔物と呼ばれる生き物ですか……」
ヨウ「……本当にこの子で大丈夫なの?」
ベル「実力は私達の中でも5本の指に入る強さだから心配ないよ」
まぁ普段は無表情で無感情だから、無茶苦茶ギャップがあるよねっていう……。でもヨウもユキコに実力では負けてないから、組織の実力のランキング(ミライが判断しているらしい)が変わるかもね。
ベル「……今日は付き合って貰って悪いね」
ヨウ「気にしないで。ベル達は私に道を教えてくれた……。きっとそうやって私と同じ境遇のアリス、マスミ、シロにも同じ様にしてたんだろうね」
ベル「そうかな……?」
ヨウ「……うん。ベルはきっと元いた世界でもそういう事をする人間だったんだよ」
……私そこまで大層な事をしたおぼえはないんだけどなぁ?
ユキコ「2人共、早く行きましょう」
ヨウ「……一応言っておくけど、私が案内人だからね?」
ユキコ「勿論です。私とベルさんは何処までもヨウさんに着いて行きます。それが例え地獄の底だとしても……」
ごめん。それは私が普通に嫌。
~そして~
ヨウ「ふぅ……。これで一段落かな?」
ベル「……その様だね。2人共御疲れ様。ヨウも案内ありがとう」
ユキコ「……私、暫くこの世界に住みます」
ヨウ「何を言ってるの……?」
本当に何を言ってるのか……。そう思っていると前方から数人が歩いてきた。あれは……!
???「ヨウ!?どうして此処に!?」
ヨウ「……私は連れ2人にこの場所の案内に来ただけ。それよりも銀の盾が私に何か用?」
今ヨウに声をかけたのは銀の盾メンバーの1人であるノエル。知り合いだろうか?よく見たらヴァンもいるし……。あとはイーベルとアマルダか。ヴァンのハーレムを見ている気分だよ全く……。
ヴァン「久し振りだな」
ベル「そうだね。黄金蛙の時以来かな?」
ヴァン「……あんたとはそうだが、そこにいるヨウとも俺達はそれなりの因縁があってな」
ベル「そうなの?」
ヨウ「……私はもうあの組織とは関わってない。そもそも私は彼処には極力いたくなかった」
あの組織……ザム団の事だね。ザム団自体は恐らくヴァン達がなんとかしていた筈……。ヨウはその残党としてコキ使われていたのを目撃して私達が勧誘したんだっけ?
ベル(その時にヨウに固執するザム団の連中を全滅させたのを思い出すね……)
確かあれは2つの世界が繋がってすぐの出来事だっけ……。
~回想~
私達がパワポケ12裏の世界で散策していると1人の女性(私達と同い年位かな?)がガラの悪そうな男達に絡まれていた。彼女の気を察知してみたら物凄く強い事がわかった。複数種類の気を感じるし、彼女はもしかして私達と同じ……!
ベル「…………」
アリス「ベルさん、どうしましたか?」
ベル「いや、彼処にいる子なんだけど……」
「おい、ヨウ!さっさとこれを運べ!!」
絡まれている子はヨウというのか……。実力的にもかなり強いし、彼女が敵に回ると面倒だから、是非とも仲間にしたいところだけど……。
ヨウ「……!」
「……なんだ?その反抗的な目は!?」
マスミ「……なんかカメダ海賊団にいた頃の私達を思い出すね」
シロ「ど、どうしよう……。助けた方が良いのかな?」
ベル「……そうだね。少し様子を見ようか」
この時の私達はとりあえず様子見する事に……。
「ザム団復活にはおまえの力が必要なんだ!さっさとしろ!!」
ヨウ「……っ!!」
……なんか一触即発の空気だね。ザム団って確か銀の盾と敵対している組織だったね。今は壊滅しているみたいなだけど……。会話の流れから察するに彼女もその一員だったのかな?とりあえず止めようか。私達も彼女に用事があるし。
ベル「はいはい、そこまでにしようか。彼女も困ってるみたいだし」
「なんだ?おまえ達は!?おまえ達には関係ないだろう!」
ベル「それがあるんだよね。私達は彼女……ヨウさんに御願いがあるんだよ」
「ふざけるな!やっちまえ!!」
沸点低っ!まだ一言二言しか話してないのに……。仕方ない。
ベル「マスミ」
マスミ「了解」
私が指示するとマスミは高速で敵に斬りかかった。またスピードを上げたね。
ヨウ(!!……速い。目で追うのがやっとだ)
敵はあっという間に全滅した。
マスミ「ふぅ……」
ベル「御疲れ様」
アリス「また速くなりましたね」
シロ「もう接近戦ではマスミさんに勝てないかもですね……」
マスミ「2人には2人の戦い方があるんだし、深く考えなくても良いんじゃない?」
ベル「その通り。逆にマスミは遠距離を若干苦手としているから、そこをアリスやシロがカバーすれば良いんだよ」
アリス「……そうですね」
シロ「わかりました」
さて、2人が納得したところで、彼女に声をかけようか。
ベル「もしもーし。今大丈夫かな?」
ヨウ「…………っ!私に何か用?」
ベル「勿論。……その前になんで君は絡まれていたのかな?」
ヨウ「……貴女達には関係ない」
まぁそうなんだけどさ……。でも私達は彼女の……ヨウの力を貸してほしいからね。
ベル「わかった。じゃあなんで絡まれていたか聞かない。単刀直入に言うね。私達のところに来てほしい」
ヨウ「……理由は?」
理由ねぇ……?まぁ正直に話しておこうかな。
ベル「……この世界でもうすぐ大事が起こる。詳しい内容は知らないけど、それに備えて私達は1人でも多くの戦力が欲しいんだ。だから一緒に来てくれないかな?」
ヨウ「…………」
どうやら悩んでいるっぽい。即決で断られないって事は脈はあるって事で良いんだよね?
ヨウ(……さっきの長身の女性の腕前は見事なものだった。彼女達の雰囲気から察するに今話している人が彼女達の親玉……。他の2人からも底知れなさを感じるし、この人は更にその上をいく。彼女達がどういった目的で元ザム団である私と接触したのかはわからないけど、どうせ私に行く所なんてない。それならこの人達の役に立っておいた方が生存率はある……!)
ヨウ「……わかった。私の力が役に立つのなら、それに従う」
ベル「本当に?助かるよ。私はベル。これからはよろしくね」
アリス「ベルさんの露払いをしていますアリスです。よろしく御願いします」
マスミ「私はマスミ。……まぁよろしく」
シロ「し、シロです。よろしく御願いします……」
ヨウ「……私はヨウ。よろしく」
こうして私達はヨウを仲間にしたのだった……。
~現在~
あれからもザム団の残党がヨウを目当てに襲ってくるから、次々と返り討ちにしたんだよね。
ヨウ「……さっきも言ったけど、私はもうザム団とは何の関わりもない。今の私はベル達と一緒だから」
……嬉しい事を言ってくれるね。思わず涙を流しそうになった。
ノエル「……そんな事を私達が信用するとでも?」
ヴァン「待て、ノエル。……ベル、ヨウに何があった?」
ベル「ヨウにも色々事情があるからそれは言えない。でもこれだけは言えるよ。彼女はザム団にいた頃の様には絶対にさせない」
ヴァン「……そうか」
何か納得した様な顔をしてヴァンは私達の前を通り去った。
イーベル「ヴァン、良いのか?」
ヴァン「ベル達と一緒ならヨウが悪事を働く事はないだろう。それに彼女自身ザム団にいるのに嫌悪していたみたいだしな」
アマルダ「……念の為に彼女達に見張りを付けておきましょうか?」
ヴァン「その心配もないだろう。態々彼女達が悪事を働く必要はない訳だしな」
何やら話し合っているみたいだけど、私達もう行っても良いんだよね?
ユキコ「早く行きましょう。魔物が私達を待っています」
ヨウ「ちょっ……!」
ユキコがヨウの腕を掴んで行ってしまった。とりあえず私も後を追おうかな……。
アマルダ「……本当に大丈夫でしょうか?」
ヴァン「……多分な」
なんか呆れられている気がする……。
今回はここまでです。
次回、魔物の世界で出会う忍……!