戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
これはイツキが仲間になる日の話……。
私はユキコ、ルナ、ヨウの3人を連れてパワポケ12裏の世界で魔法の訓練をしていた。
ユキコ「ファイヤーキャノン!」ボウッ
ルナ「レインボウレイズ!」カッ
2人の魔法適正はユキコが火、水、風でルナが光と闇だった。今は3段階の内の真ん中の魔法レベルを使ってもらっている。
ベル「よし、2人共少し休憩しようか」
ユキコ「はい」
ルナ「了解でーす!」
ヨウ「……驚いた。ベルの仲間は魔法とは無縁の世界から来たって聞いていたけど……」
ベル「この2人はその中でも適正が高いからね」
此処にはいないけど、アリス、マスミ、シロの異世界出身組とミク、シルヴィアは特に高い。及第点なのがユリとリミの姉妹とナナかな……?
ユキコ「……!何か此方に来ます」
ヨウ「……わかるの?」
ユキコ「忍は気配に敏感ですから」
ヨウ「忍……?」
そういえばユキコは忍者だったね。私は忍者じゃないけど、気配には敏感だよ。
ヒュンッ!
何か飛んできた……。これは短剣?とりあえず貰っておこう。そう思って回収する。
ルナ「凄っ!後ろに飛んできた短剣をキャッチした!?」
ヨウ(……やはりベルは只者じゃない。もしかしてベルも私と同じ……?)
???「……今のを受け止めるとは中々やりますね」
ルナ「誰!?」
???「悪人に名乗る名前はありませんが、名乗っておきましょう」
名乗るんだ……。
???「私はイツキ……。悪を断つ正義のファイターです!」
君は何処のドラゴン使いかな?後にベッドの上で悶えまくるやつだよきっと……。
イツキ「そこの3人から怪しい気配がします。ですので、捕まえさせて頂きます!」
彼女が言う3人は私とユキコとルナだ。イツキからすると私達3人がこの世界の人間じゃない事を見抜いているのだろう。
ユキコ「そうはさせません。私達には事情があるので、捕縛される訳にはいかないのです」
イツキ「あくまでも抵抗するつもりですか……!」
ユキコ「はい、そこにいるルナさんが貴女と戦います」
ルナ「私なの!?流れからしてユキコちゃんが戦う展開だよね!?」
確かに……。如何にもユキコが戦う感じだったし。
ユキコ「敵の戦法をルナさんが戦う事で把握してほしいのです」
ルナ「え~……」
ベル「まぁまぁ、この場は御願いしても良い?この場で彼女と相性が良いのは私やユキコよりもルナが適任だと思うし」
ヨウ「……正直彼女の戦い方は私とは相性が悪い」
ルナ「私が適任……。わかりました。やってみます!」
納得しちゃったよ……。私が言うのもなんだけど、チョロいな。
ユキコ(チョロいですね)
イツキ「……覚悟は良いですか?」
この子はこの子で待っていたのか……。律儀だね。ヨウが言っている事も気になるけど、この場はルナに任せよう。
ルナ「態々待っててくれるって余裕なんだね?」
イツキ「構いませんよ。……此方にも準備が必要でしたから」
準備……?なんの事だろうか?
イツキ「では行きますよ!」ブンッ
ルナ「へっ?」
おお……。中々速いな。でも……!
イツキ「はぁっ!」
ルナ「ぼ、防壁展開!!」
ブゥン……!
ルナが防壁を展開して、イツキの攻撃を防ぐ。
イツキ「なっ……!?」
ルナ「危ない危ない……。一瞬反応が遅れちゃったよ……」
イツキ「やりますね……!ですがまだまだいきますよ!!」ドンッ
先程よりも速くイツキは攻め込み、それをギリギリでルナがイツキの拳を防ぐ。……っていうか魔法が蔓延っている世界で拳っていうのも珍しい
ヨウ「彼女の戦法は相手の実力を計りつつ、不利な相手には奥義を使う……」
ユキコ「奥義ですか?」
ヨウ「そう。現状を見てわかる様に少しずつルナが持ち直している。このままいくとイツキは奥義を使わざるをえない」
ベル「そういえば彼女とは知り合いなの?」
ヨウ「直接関わった事はないけど、彼女の戦法は辺りに知れ渡っているから……」
ユキコ「ですがそれだと彼女は不利なのでは?」
ヨウ「そうでもない。彼女の奥義は日々変化と成長を繰り返しているから……」
成程……。具体化な戦法はまだ見えてないけど、彼女の実力的にも仲間にしたいね。
~そして~
その後10分位の攻防(イツキが一方的にルナを攻撃して、ルナがそれを防ぐだけ)が続き、イツキの拳が止まった。
イツキ「……中々にやりますね。このままだと此方が消耗する一方です」
実際はそうでもないんだよね。ルナが防壁を展開出来るのもあと数回が限度……。ルナが早いところ彼女の攻略方法を見付けなければいけない。
ルナ「そ、そう思うなら攻撃を諦めて降参しても良いんだよ?」
イツキ「……いえ、そういう訳にはいきません。本来ならもう少し後に使う予定でしたが……」
そう言ってイツキが取り出したのは小さめの球体だった。
イツキ「取って置きを使わせて頂きます!」
球体を地面にぶつけると辺りが光り始めた。閃光弾!?
ルナ「わっ……!眩しっ!」
イツキの周辺が眩く光り、丁度イツキの人影が見えなくなっている。
ルナ「に、逃げるつもり!?」
いや、彼女の性格的にそれはないだろう。恐らくこれがヨウの言っていた奥義だと思う。果たしてどんな技なのか……。
イツキ「御待たせしました」
光りが晴れるとそこには……。
ルナ「ええっ!?」
ユキコ「これは驚きましたね……」
ヨウ「これがイツキの奥義……」
なんとイツキが5人もいた。
イツキ1?「5人になった私達は絶対無敵……!」
イツキ2?「この奥義を破った者は1人もいない……!」
イツキ3?「これで貴女達は御仕舞いです!」
イツキ4?「貴女達を役員に引き渡して尋問させて頂きます!」
イツキ5?「さぁ、此処からは……!」
イツキ1~5?『私達が相手をします!!』
なんとも面妖な。しかもこれは……!
ルナ「これは分身の術!?それなら本体は1つだけだよね」
そう言ってルナは中央にいるイツキに攻撃を仕掛ける。
イツキ2?「させません!」シュッ
ルナ「わっ!」
それに対して短剣を投げてルナの侵攻を防ぐ。対面する前に短剣を投げてきたのは彼女だね。だとするとこれはやっぱり……。
ヨウ「もう気付いていると思うけど、あれは分身なんかじゃない」
ベル「……つまり1人1人が本体って事だよね?」
ユキコ「分身ならすぐにわかりますからね。まぁルナさんは気付いていない様ですが……」
ヨウ「彼女達は元々5人で戦うのが基本だから、一対一で戦う事が多い私とは相性が悪い」
でもヨウは一対一で戦うなら殆んどの相手に負けないだろう。勝てそうなのは一対一が得意なナナとかだろうか……?
ルナ「ど、どうなっているの!?まるで全員本物みたい……!」
イツキ「そうですよ。この場には分身等と言うオカルトは存在しません。私達は5つ子なのです!!」
ルナ「な、なんだって!?」
……いや、私からしたら5つ子もオカルトみたいなものだからね?そもそも魔法自体がオカルトそのものなのに……。
今回はここまでです。
次回、イツキが仲間に……!