戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第12話 3回表

2回の表裏は互いにヒットを許すものの、得点には至らなかった。私達は併殺も取ったしね。私の打席?まぁ塁に出たとだけ言っておこう。

 

そして3回の攻撃……。打席はフミカからだ。

 

ベル(フミカの第1打席は綺麗なタイムリーヒットだった。本来フミカのバッティングはチャンスメイクの時が多い。そう、この打席みたいにね……)サッサッ

 

フミカ「」コクッ

 

ハガネ「」ビシュッ

 

フミカ「」カンッ

 

初球打ち。結果はライト前に落ちてシングルヒット。この回あと1点は欲しいけど……。

 

フランシス「あの5番バッターはかなりのやり手ですね」

 

ヴァン「ああ……。1打席目も綺麗に打っていったからな」

 

ユウキ「ドンマイ。切り替えて次にいこう」

 

ハガネ「ああ……」

 

カイト「無理せずに打たせていこう。向こうはどうにかして球数を稼いできてるからな」

 

カイト(とはいえ甘く入ったら間違いなくホームランになりそうだ。際どいコースはカットするかそもそも振らないし、1、2番には多く投げさせられている……。ベルさんの時も結構投げさせられたし、下手をするとこのイニングで50球を越えそうだ……)

 

次はシロだね。ここは初球からいこう。

 

ハガネ「」ビシュッ

 

シロ「」コンッ

 

よし。上手く送れた。これでワンアウト二塁……。どうにかして点を取っていこう。

 

ベル(エンドランで御願い。最悪進塁打でも良いよ)サッサッ

 

ユリ「」コクッ

 

ユリ(この場面で1点取れたら大きく試合が動きそう……。ベルさんの期待には応えたい……!)

 

ハガネ「」ビシュッ

 

ユリ(このバットで!!)カキーンッ

 

ハガネ「しまった!」

 

良い当たり……!入れ入れ!

 

『ファール!!』

 

カイト「危な……。ポールすれすれじゃないか」

 

ユリ(決められなかった……。それなら私は……!)

 

ハガネ「」ビシュッ

 

ピッチャーが投げた瞬間、二塁にいたフミカが走り出す。そんな中ユリが取った行動は……。

 

ユリ「」コンッ

 

『バント!?』

 

三塁線へのバント……。これは上手く決めたね。さっきのファールで内野、外野共に深く守っていたからね。三塁は確定でセーフだから、最低限の目的は果たした。

 

コウ「ちっ……!」ビシュッ

 

ハーシバル「」バシッ

 

『セーフ!!』

 

そして一塁もセーフ。これはチャンス!

 

ルナ「よーし!ホームラン打っちゃうぞ~!!」

 

ベル(ワンアウトだし、スクイズか犠牲フライでいこう。それか四死球でも可)サッサッ

 

ルナ(ですよね~……)

 

ごめんね……。確実に点が欲しいの。この場面で最悪なのは併殺を取る事。それだけはなんとしても避けたい。

 

ルナ(内野はスクイズ警戒……。それなら私の行動は……!)

 

ハガネ「」ビシュッ

 

ルナ「」カッ

 

カイト「打ち上げた!?」

 

ユウキ「センター!!」

 

ルナ(しまった!ちょっと浅かった……)

 

ふらふらと浅いフライ。本来なら犠打になるは厳しいだろう。だけど……。

 

ミズキ「」バシッ

 

『アウト!!』

 

フミカ「」ダッ

 

ヴァン「走った!?」

 

カイト「滅茶苦茶浅いフライだぞ!?」

 

私達ならそれでも走る……!

 

ミズキ「流石にそれは無茶だ……ぜっ!!」ビシュッ

 

うおっ!ミズキさん滅茶苦茶肩が良いな……。まるでレーザービームみたいだよ。間に合うかな……?

 

 

ズザザッ!バシッ!

 

 

『…………』

 

際どい……。どっちだ……?

 

『セーフ!!』

 

フミカ「よし……!」

 

ベル(良かった……。上手く打てたね。いや、この場合はフミカのスタートも最高だった。もし1秒でも遅れていたらアウトだっただろうからね)

 

その後満塁のチャンスが出来たけど、追加点は得られなかった……。まだ向こうの勢いも死んでないね。




今回はここまでです。

次回、コンキスタ号&銀の盾の反撃……?

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