戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第13話 3回裏

3回の裏。前の回は上手く併殺も取れたので、きっちりと3人で抑える事が出来た。そして向こうの攻撃は次は1番から。

 

ハーシバル「とりあえず塁に出てみるか」

 

……やばい。何がやばいかと言うとゲーム内でこの発言をした彼のホームラン率は異常に高いという事。仕方ない。余りこういう事はしたくないけど……。

 

カイト「えっ……?」

 

エンゼル「立ち上がった?あれってどういう事なの?」

 

フランシス「あれは敬遠をするみたいですね。ハーシバルさんとの勝負を避けようとしてるんでしょう」

 

ヴァン「しかし先頭からいきなり敬遠するか……?」

 

フランシス「彼女にも何か意図があると思いますが……」

 

ホームランじゃなきゃ安い安い。正直次の打席でも同じ発言をされたらどうしようと思ってしまう。まぁその時はその時で考えよう。

 

ルナ(先頭バッターでいきなり敬遠……。彼の前打席はセカンド正面。打ち焦っていたみたいだし、それに合わせてまた打ち取れば良いと思うんだけど……)

 

ベル(なんかこの打席は嫌な予感がするからね。勝負を避けよう)

 

ルナ(……わかりました)

 

『ボール!フォアボール!!』

 

正直この出塁で流れが向こうにいくと不味い。

 

ルナ「」ビシュッ

 

ナツミ「」カンッ

 

ベル(初球打ち!?上手くタイミングを合わせられたか……?)

 

ナツミが打った打球は一二塁間を破り、ノーアウト一塁、二塁のピンチを迎える。

 

ルナ「」ビシュッ

 

ミズキ「」カンッ

 

ベル(これも初球打ち……。もしかして狙い球を絞られてる?)

 

これでノーアウト満塁。1回の裏と同じ展開になってしまった。

 

ベル「タイム御願いします」

 

次のバッターはカイト。ここで満塁ホームランとか打たれたら洒落にならないから、1度クールダウンを入れる為にタイムを取った。

 

内野陣が挙ってルナの元に。

 

ユキコ「捕まってしまいましたね」

 

ベル「……あの敬遠で勢いを掴まれてしまったのかな?だとしたら私の判断ミスだ」

 

ルナ「そ、そんな事ありませんよ!ベルさんはあの時何か考えがあって敬遠を選んだんだと思いますし……」

 

確かにそうだけどさぁ……。ゲームと現実を混同したらいけないっていう戒めなのかな?それなら勝負したら良かったよ……。

 

マスミ「……とにかく打たせていこう」

 

フミカ「そうですね。バックには私達が着いています」

 

ナナ「そ、そうだよ!ルナちゃんは安心して投げてよ!」

 

ルナ「わかりました!」

 

ベル「……とりあえず1人ずつ切っていこう。リードは3点あるんだし、落ち着いて投げさえすれば1回の様に無失点で切り抜けられるかもしれないからね」

 

ルナ「はい!!」

 

うん、良い表情。秘密兵器の到着まではまだ時間がかかるし、3回戦で投げて貰った子は裏でアリスと肩を作っている。とはいえあと2イニング位はルナで引っ張りたいけど……。

 

ベル「すいません。大丈夫です」

 

ルナを宥めてプレイを再開させる。

 

カイト「…………」

 

ベル(改めて見ると凄い気迫だね……。実際に彼の特殊能力に闘気でもあるのかな……?)

 

何にせよ油断は禁物……。内野陣を前進させて、外野を定位置に。

 

ルナ「」ビシュッ

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

ヴァン「あの投手、球の勢いが増してきたな……」

 

フランシス「ですねぇ……」

 

この球ならそう簡単には打たれない筈……。

 

ベル(次は低めに……)スッ

 

ルナ「」コクッ

 

2球目にはシュートを要求している。詰まらせて併殺を狙う!

 

ルナ「」ビシュッ

 

カイト(シュート!)

 

カイト「」カンッ

 

打たれた!?打球は……センター前。1点返されたか……。

 

ナツミ「」ピタッ

 

三塁ランナーは自重したか……。まぁあのままだとヨウがホームに投げてアウトだったからね。良い判断だよ。それよりも……。

 

ユウキ「」ザッ

 

ベル(どちらかと言うと警戒するのは此方なんだよね……。満塁だから敬遠する訳にもいかないし、かといって甘いコースに投げると間違いなくスタンドに運ばれる……。とりあえず慎重に直球を投げて)スッ

 

ルナ「」コクッ

 

この後もコウ、アッシュ、ハガネと厄介なバッターが続くから、安心出来ないよね。というか9人全員ガチなんだけど……。

 

ルナ「」ビシュッ

 

ベル「あっ」

 

ルナ「あっ」

 

ユウキ「えっ?」

 

ルナが投げた球はなんと……。

 

ヴァン「ど真ん中……失投だ!」

 

カイト「いけっ!ユウキ!」

 

ユウキ「悪いけど、打たせて貰うよ」

 

 

カキーン!!

 

 

ユウキが打った打球は上空の彼方へと消えていった……。

 

エンゼル「やったやった!逆転満塁ホームランだ!!」

 

ジュン「やるじゃない!」

 

あらら……。こりゃ不味いかな?

 

ルナ「す、すみません……」

 

ベル「気にしない気にしない。今のは不慮の事故だからね。それよりも後続を抑えるよ」

 

満塁弾を打たれたものの、しっかりと後続を切って、3回終了。点数は3対5となった。ヨシノさんの為にも絶対に逆転しないとね……!




今回はここまでです。

次回、5イニング目……。
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