戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
6回の裏。私達は守備に付く前に円陣を組んでいる。
ベル「さて、残り4イニング……。どんな場面でも決して油断出来ない。1人1人全力で打ち取ろう!」
『はいっ!!』
決意を新たにしたところで皆は守備に付いて、私はピッチャーの元に駆け寄る。
ベル「調子はどう?」
???「こ、こんな大舞台でマウンドに上がると緊張してきます……。それで3回戦みたいに打たれたらどうしようって」
ベル「自信を持っても良いよ。あの時とは違って2、3イニングだけの登板だし、相手も馬鹿みたいなスイングをする訳じゃない。しっかりと投げればそう簡単には打たれないよ」
???「…………」
ベル「だから頼んだよ……シロ!」
シロ「はい!」
うちの守備はピッチャーにシロ、ファーストにイチカ、ショートにヨツバ、ファーストにいたマスミがレフト、ショートにいたユキコがライトとなっている。
シロ(慎重に、慎重に……!)ビシュッ
ククッ!ズバンッ!
ヴァン「向こうの次のピッチャーはライトを守っていた奴だな。厄介な変化球使いという訳だ」
フランシス「先発の人よりも球は遅いですが、変化球が豊富な様ですね。これはこれで簡単に打ち崩せる相手ではなさそうです」
ガキッ……!
ヴァン「……言ったそばから先頭のコウが打ち取られたな」
カイト「……此処は代打を出しましょう。アッシュ。君の打席だけど、アイツを出す」
アッシュ「おお!アイツか!?アイツは凄い力だから、俺が代わる理由には丁度良い!」
……向こうは代打を出すみたい。一体誰を?
カイト「頼んだぞ……ネロ!」
ネロ「うー、ネロ、頑張る……」
えっ?ネロ!?
ベル(ここでユウキ以上のパワーの持ち主か……。3回戦の相手が皆ネロみたいに振り回すパワータイプのバッターしかいなかったから、見てしまうとシロのトラウマが再発してしまいそうだ。とりあえず様子見も兼ねて、高めのカーブを御願い……)スッ
シロ「」コクッ
シロ(慎重に……!)ビシュッ
ネロ「うー!」
カキーン!!
ベル(ファールでしょ?ファールだよね!?)
『ファール!』
こ、コースが良い分助かった……。
ベル「タイム御願いします」
タイムを取って内野陣がシロに駆け寄る。
フミカ「大丈夫ですか?」
シロ「えっ、えっと……」
ヨツバ「女は度胸!全力で勝負すればきっと勝てます!!」
ナナ「シロちゃんのピッチングなら大丈夫だよ。自信持って!」
イチカ「ホームラン以外ならどんどん打たせていっていいから、頑張っていこう?」
ベル「皆の言う通り、今のシロの球なら大丈夫。そうだね……。あのバッターには前に教えたピッチングで攻めてみようか」
シロ「前に……」
ベル「それだけでいけると思うよ。あとはバックを信じていこう」
シロ「……はい」
そんな訳で試合再開。
シロ(ベルさんがあの時教えてくれたピッチング。確かホームベース2個分のストライクゾーン……!)ビシュッ
ネロ「うー!」ブンッ
『ストライク!』
シロ(いける……!)ビシュッ
『ストライク!バッターアウト!!』
ヴァン「変化球のキレが上がってきたな……。これは不味いんじゃないか?」
カイト「くっ……!」
次のバッターも三振に取る事に成功して、この回は無失点となった。
???side
???1「……試合はコンキスタ号と銀の盾連合が負けているみたいですね」
???2「ええ。まぁどちらが勝っても私達のやる事は変わらないわ」
???1「そうですね」
???2「では行きましょうか」
???1「はい」
観客席の上の方では何者かが暗躍の為に動いていた……。
今回はここまでです。
次回、更に点差を広げにいく……。