戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
9回……つまり最終回。表は満塁のチャンスになったけど、向こうの粘りも流石と言うべきか得点するに至らなかった。よって私達の2点リードのまま。
ベル「さぁ、最後の守りだよ。1人ずつ切っていこう」
アンズ「任せてください!」
……で、相手は7番から。
アンズ「」ビシュッ
ズドォンッ!!
ど真ん中のストレートで先頭のネロ、次のアマルダの代打で出て来たモッチーと続けて三振。
モッチー「やられたでやんす……。ところでこれがオイラの初台詞って本当でやんすか?」
カイト「…………」
モッチー「何か言うでやんす!!」
……もしかしたら延長戦になった時にモッチーをピッチャーとして投入するつもりだったのかもしれないね。ともかくこれであと1人……!
ベル(最後はマルチナの代打でハイバラが出て来たか……。こんな伏兵をよくもギリギリまでとっておいたものだね)
カイト「頼むハイバラ、ここで打って繋げていってくれ!」
ハイバラ「……承知した」
ベル(本来ならここで歩かせて次のカズーイで勝負を決めにいきたいところなんだけど……)スッ
アンズ「」フルフルッ
ベル(やっぱ首を横に振るよね……。それがアンズ自身のプライドなのかは知らないけど、私個人としてもこの勝負は気になるからね。思いっきり殺ってきてよ)スッ
アンズ(……ありがとうございます)
ヴァン「……互いに凄い集中力だな」
カイト「ええ、俺達の勝利はハイバラにかかっていると言っても過言ではないでしょう」
アンズ「」ビシュッ
ズドォンッ!!
『ストライク!』
ベル(スイングすらなしか……。まぁそう簡単には手を出さないだろうね)
アンズ「」ビシュッ
ズドォンッ!!
『ストライク!』
ベル(これもノースイング……。これで追い込んだ筈なんだけど、そんな気がしないのは何故なんだろうね)
とにかく、これで決める……!
アンズ「」ビシュッ
ハイバラ「っ!」
カッ……!
ベル(当てられた!?)
アンズ(成程ね……!ならもう1球!)ビシュッ
ハイバラ「……!」
カッ!
ベル(また当てられた……)
アンズ(やっぱりマグレなんかじゃない。私のストレートもまだまだだな……。それがわかっただけでもこの大会に参加した甲斐があった。先輩、これで終わりにします)
ベル(良いの……?)
アンズ(はい。私が気になっていた事も、これからどうするべきなのかも定まりました)
ベル(それなら決めちゃって)
カイト「当たる!当たるぞ!!」
ハーシバル「食らい付いていけ!」
カンドリー「おまえなら出来る!」
……こういうのって普通カイトかヴァンのポジションじゃないのかな?
アンズ(勝負、楽しかったよ。でもこれで終わり……。私達は負ける訳にはいかないから)ビシュッ
カイト「コースはど真ん中!打てる!」
ハイバラ「」ブンッ
ベル(それがストレートなら恐らくタイミングバッチリだっただろうね。でも……!)
ズドォンッ!!
ハイバラ「!?」
カイト「なっ……!?」
ヴァン「フォーク……ボール……!」
ベル(アンズはストレート1本のピッチャーじゃないんだよね。まぁあれだけの球速だからそれしかないと錯覚していたのかもしれない。残念だったね……)
『ストライク!バッターアウト!ゲームセット!!』
こうして決勝戦も私達が勝利して優勝する事が出来た。
今回はここまでです。
次回、もう1つの……。