戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
恵理「……私が今の私になったのは今から丁度1年前よ」
越後「俺もその時期に当たるな」
2人の異変は1年前に起こったらしい。私達が来た影響ではないのかな?あっ、回想入るらしいでーす。
~回想~
恵理side
朝起きて鏡を見ると私じゃない誰かが映っていたの。
恵理『……え?』
恵理《ど、どうなっているの……?鏡に映っているのは私じゃない。一体誰の体なの!?》
当時は凄く戸惑ったわ。しょうがないじゃない、こんな出来事普通起こりっこないもの。
恵理《……いえ、落ち着きなさい。まずは鏡に映っているこの子について情報を集める必要があるわ》
そう思った私は顔を洗って来た道を戻り、この子の部屋に行く。えっ、何故起きた時点でわからなかったって?不思議な事に部屋の間取りが元の私の部屋と一緒だったのよ。
~そして~
恵理《この子の名前は白木恵理……。漢字は違えど、名前は同じなのね。年は14歳、通っている中学はパライソ中学校……》
聞いた事のない学校ね……。少なくとも都内ではないわね。時期は……今日が終業式なのね。翌日から夏休みになってるわ。
恵理《とりあえず学校に行きましょう。今日を乗りきれば明日からは夏休み……。その期間中に問題の解決に勤めなきゃ!》
支度を済ませ、私は学校へと向かう。場所に関しては体が覚えているのか、すんなりと着いたわ。学校に入ろうとした時頭の中に声が響いた……。
自分と同じ境遇の人物に出会え……。
恵理《……っ!?何?今のは……?自分と同じ境遇の人物?私の他にもこの現象に陥っている人がいるの!?》
なら早く見つけないと……って思った矢先に向こうから接触してきたの。それが越後君よ。
越後『やれやれだぜ。……どうやらおまえに間違いなさそうだな』
恵理《いきなり答えに辿り着いたの……?でも確信出来ない以上は情報を聞き出す為に様子を見るべきね》
恵理『……なんの事かわからないけど、貴方は……?』
越後『今の俺は越後竜太郎……って事になってるぜ。おまえも白木恵理に乗り移った誰かなんだろう?』
恵理《どうやらビンゴのようね……。なら誤魔化す必要はないわ》
恵理『ええ、その通りよ。そう言う貴方が私と同じ境遇に陥っている人物で合ってるわよね?』
越後『ああ、正直こんなに早く見つかるとは思わなかったぜ』
恵理『ねぇ、越後君はなんでこんな事になったかわかる?』
越後『原因はわからないが、元に戻れるかもしれない方法を実行に移している』
やっぱり原因は謎のまま……えっ!?
恵理『えっ……?元に……戻れる!?そんな方法があるの!?』
越後『あくまでかもしれない……だ。可能性は極めて低いだろうがな』
極小の可能性しかないなんて……。でも少しでも戻れる可能性があるなら……!
恵理『その方法を教えてもらってもいいかしら?』
越後『なんて事はない。何時も通り過ごせばいい。但し前の人格での何時も通りだ』
恵理『……ということは前の私が過ごしていたようにこの子も過ごせばいいのね?』
越後『そういうことになるな。……とは言っても期待しては駄目だ。可能性の一部としてだからな』
彼の言うことは悪く言えば只の現実逃避だ。でも藁にもすがる思いで過ごさなければいけないのだろう。
恵理『わかったわ。越後君はこれからどうするの?』
越後『俺も只何時も通り過ごす。それだけだ』
という会話以降私と越後君は終業式を過ごした後の夏休みに頻繁に逢うようになって、他に元に戻れる方法やこうなった原因を探ってみたけど、元に戻ることはなかった……。
恵理sideout
~現在~
恵理「それからも元の私が辿ってきた学校生活のように生徒会長に立候補したりもした……。でも戻ることは一切なかったわ。勿論越後君もね……」
越後「…………」
……予想外に精神ダメージが大きそうだなぁ。恐らくこれも私達が解決した方が良さそうな問題だよね。とは言っても方法が全くわからない訳だけど……。
有栖「2人が去年の夏休みが明けてから人が変わったようだというのは夏休みデビューだと噂で聞いていましたが、そのような事態が起こっていたとは……」
恵理「これも宇宙人達のせいだと思いたくもなったわ。早く元に戻らないと元の白木恵理がどんな子だったのかも段々忘れてきてしまってるもの……」
今白木さんは元の白木さんがどんな人かを忘れつつあると言った。ならまだ戻る可能性はあるということになる。あとは方法だね。
未来「……ありがとう。話し辛い内容だったでしょう」
恵理「気にしないで」
越後「ああ、今は宇宙人達を倒さないといけないからな。俺達の事は後だ」
未来「そう言ってもらえると有難いわ。……では議題の3つ目にいくのだけれど」
未来が此方を見る。……そうか。この4人には話すんだね。私達の正体を。私は構わないよ。この4人なら話しても良いとわも思っているからね。
未来「議題の3つ目は私と鈴音についてよ」
そう言った瞬間全員が未来に注目する。特にホンフーさんと白木さんは気になっていただろうし、坂柳さんにも話しておこうかと思っていたくらいだから……。
今回はここまでです。
次回、遂に鈴音と未来は自身達の正体を明かす……。