戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
大神君を連れて私達は病院に向かっている。理由としては薬や薬の材料の回収するためだ。なんせ今ある薬は私特性の万能薬1つと少数の回復薬しかないから数を増やしておきたい。備えあれば憂いなしだね。
十一郎「くそっ、相変わらず此処はハタ人間が多いな……」
そうだね。此処とモールは特にハタ人間多いよね。でもハタ人間の相手は不足しがちな素材を落としてくれるから、私からすればレベルUPも兼ねた素材回収タイムだよね。貴重な素材は未来が集めてくれるけど、基本的な素材の方は私の方でも集めておこう。
恵理「ねぇ、あれは何……?」
十一郎「緑色で丸っこい生き物……なのか?が歩いてるっていうか這ってるんだけど……」
有栖「所謂スライムというやつでしょうか……。鈴音さんはどう思いますか?」
鈴音「坂柳さんの解釈で間違いないと思うよ」
そっか。3日目からライムの解禁日だったね。此処やモールや倉庫ではライムが出るようになるし、公園ではハッパがいるだろうし、外や倉庫にはワークボットが今日から彷徨いてるんだよね。
鈴音「皆に渡した武器を使う時が来たようだね」
坂柳さんにはレイガン、白木さんには強化バンテージ(電気属性付き)、大神君にはビームナイフ、小波君にはヒートキャノンをそれぞれ渡している。
十一郎「これさっき試してみたら火を吹いてたんだけど……」
恵理「私のグローブなんか電気が走ったわよ……」
鈴音「小波君に渡したのはヒートキャノンといって敵全体に砲撃する所謂キャノン系武器だね。火に弱い敵には特に有効だよ。白木さんのは『合成』してたら偶然電気属性が付与された強化バンテージ。機械系の敵が出てきた時にそれは重宝するよ」
特に白木さんに渡したやつは仕上がった時に夜中にもかかわらず思わず歓喜の声をあげそうになったもんね。いやぁ、運が良かったよ。
大神「僕と坂柳の武器は光、白木の武器は雷、小波の武器は炎……。ふっふっふ、属性バラエティ豊かで頼もしいじゃないか。これなら宇宙人も倒せるぞ!」
十一郎「まぁ心強くはあるか……」
今持ってる武器だけで1章クリアは余裕だと思うよ。私がゲームでプレイした時なんて2章終盤武器は勿論、これ等の武器だって最短時期に『合成』する事が出来なかったからもっと苦しかったんだからね!
鈴音「じゃあいこうか。スライムを倒しに」
有栖「了解です」
恵理「わかったわ」
十一郎「おう!」
大神「ふっふっふ、この剣豪将軍大神博之の華麗なるナイフ捌きを見るがいい!」
なんか大神君だけ武将みたい……。
~そして~
十一郎「赤いスライムが出てきたぞ!」
恵理「スライムって1種類だけじゃかなかったのね」
赤色のライムを2体倒し……。
有栖「今度は黄色のスライムですね」
黄色のライムを3体倒し……。
大神「むっ、青いスライムだな?このナイフの餌食となれ!……あれ?手応えが悪い!?」
鈴音「青色のスライムは光属性に耐性があるから、此処は他の人に任せよう」
青色のライムを4体倒し……ってライム多いな!なんでこんなに沢山いるんだよ!?
鈴音「皆、ハタ人間が出てきたよ。水鉄砲に切り替えて」
時々出てくるハタ人間にはクリアワルザーで対応したりした。
~そして~
十一郎「ふぅ……。とりあえずこの辺りの敵は全部倒したな」
恵理「3階まで来たわね。此処にもクラスメイトが隠れているのかしら?」
そういえば病院の3階には堤篤宏が隠れているんだっけ。この扉を開けると……。
???「おや?」
十一郎「堤!」
恵理「無事だったのね!?」
件の堤君がいた。つつみん!
堤「ふむ、見たところ皆さんにはハタの類いは刺さっていませんね」
十一郎「あれって頭だけじゃないのか?」
堤「僕が開発者なら身体の至るところに刺さった時点でハタ人間になるよう設計しますね」
有栖「確かにその方がハタが刺さっていない人に不意を突けるでしょうね」
そういえばゲームでは霧生さんが無事に見せ掛けて実はハタ人間でしたってパターンがあるもんね。あのシステムを考えた人は凄いと思ったもんだ。
堤君も無事に救出出来たし、救出してないクラスメイトはあと1人。この調子で全員救出といこうじゃないか!
今回はここまでです。
次回、学校の階段の怪談を会談する……?