戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
未来side
私達は今学校で食事をしている。
ホンフー「こんな風に学校で御弁当を食べていると学生時代を思い出しますねぇ」
落田「ホンフーさんの学生時代ってどんな感じだったんでやんすか?」
ホンフー「なんてことはありませんよ。只の学生です」
この男が只の学生というのはイマイチ想像出来ないわね……。
青野「しかしこの弁当は美味いな……。これならいくらでも食べられそうだ」
夏菜「それは良かったよ。私と未来で丹精込めて作ったからな!」
まぁ万人受けするようにそれぞれの好き嫌いを聞いて、栄養バランスを考えながら作っているから妥当な評価かしら。あとは味付けの好みとか別れそうね。
石田「おかわり~!」
落田「早っ!もう食べたんでやんすか!?」
彼は大食いだから普通の4倍の量を作ったのだけれど……。
~そして~
食事は終わり霧生夏菜、青野柴夫、石田昭三の3人は学校の散策に行き、この場に残っている私と落田君とウ・ホンフーの3人は彼等を追い掛けるべく廊下を歩いている。
未来「どうやら彼等は2階に上がっていったようね」
ホンフー「フットワークが軽いですねぇ」
落田「……多分それは霧生さんだけだと思うでやんす」
そうね。恐らく青野柴夫と石田昭三は霧生夏菜を追い掛けて行っただけだと思うわ。
階段を見つけると落田君が口を開いた。
落田「……この階段を上がっていくんでやんすか?」
未来「そうなるわね」
ホンフー「他に道はなさそうですしねぇ……」
未来「何か不都合でもあるのかしら?」
落田「この階段には怪奇現象が起こるのでやんす」
この流れはもしかして……。
未来「昨日話したこの学校の七不思議かしら?」
落田「その続き……2つ目になるでやんす。2つ目はこの階段でやんす」
ホンフー「おや、この学校にも七不思議はあったんですね」
そういえば昨日この男は神木唯とバスケットボールをしていたわね。
落田「この階段でやんすけど、本来12段しかない筈なのにたまに13段になる時があるんでやんす」
未来「……それって只の数え間違いなのではないかしら?」
ホンフー「その可能性は高いでしょうね。折角なので数えてみてはいかがですか?」
落田「お、オイラは怖いから響さんに御願いするでやんす!」
この男は……。普通こういうのは男子が率先するべきでしょう。まぁいいわ。1、2、3……。
~そして~
未来「9、10、11、12……」
特に何もないわね。やはり数え間違いだと思っていると……。
グニッ!
……?
未来「今何か踏んだわね」
落田「や、やっぱりこの階段はたまに13段目が現れる恐ろしい階段でやんす!」
ホンフー「おやおや、もしもそれが本当だったらとても面白かったんですがねぇ……」
落田「ど、どういう意味でやんすか?」
未来「……よく下を見てみなさい」
落田「下……?って石田は何をやってるんでやんすか!?」
石田「うぅ~ん……」
落田「なんでそんな所で寝てるんでやんすか!?」
石田「霧生さんを追い掛けている途中でおなか減っちゃって倒れてたんだよ……」
落田「さっき響さんが作った弁当を食べたばかりでやんすよ?」
石田「あれだと腹一分目だよぅ……」
彼はトリコか何かなのかしら?石田昭三がいると食料の減りが早いというのも納得ね。
夏菜「石田、良かったらこれを食べてくれ」
石田「霧生さん、これは……?」
夏菜「さっき家庭科室で作ったクッキーだ」
石田「ありがとう!」ガツガツ
落田「何時の間に家庭科室に行ってたでやんすか?」
夏菜「いやぁ。学校に着いた途端家庭科室に行きたくなって、昼飯を食べたら足が勝手に動いてたよ」
青野「急に走り出したと思ったらそういうことだったのか……」
パライソ中学校の七不思議はこれで2つ目……。という事はあと5つも聞かなければいけないのかしら?
今回はここまでです。
次回、素材収集の為に倉庫に行った未来達はある人物を見つける……。