戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第45話 過去に戻る事は出来ますか?

未来side

 

今倉庫でニ手に別れて素材収集をしており、片方は落田君、越後竜太郎、神室真澄、堤篤宏の4人。そしてもう片方が……。

 

未来「はぁ……」

 

ホンフー「おや、溜め息なんて吐いてどうしたんですか?」

 

私とウ・ホンフーの2人なのよね……。この男と2人きりというシチュエーションは些か危険な気もするわ。以前学校で2人きりの時にいきなり格闘戦を仕掛けてきたのだから……。しかもこの組み合わせをウ・ホンフーが望んで他の皆が反対しなかったから、無し崩し的に従うしかなかったもの。

 

未来「なんでもないわ」

 

ホンフー「……えらく嫌われているようですねぇ」

 

未来「別に嫌う程ではないわ。信用していないだけよ。……それに貴方が意図的にこの組み合わせにしたのも何か私に何か用があるのではないかしら?」

 

ホンフー「……やはり鋭いですね貴女は。用事というよりは質問に答えてほしいだけですよ」

 

質問……ねぇ。パワポケ全作をくまなくやってきた私からすればどのような質問なのかは会話の入りから大体検討がつくわ。

 

ホンフー「……私は夢を見るんですよ。私自身が失敗したそのシーンを」

 

その入りで始まる質問という事は……。

 

ホンフー「相手の数は25人、私が1人、……そして私の恋人が1人」

 

未来「貴方にも恋人がいたのね。意外だわ」

 

ゲームで何度も見たシーンだけれど、聞けば聞く程意外に思ってしまうわ。ウ・ホンフーという人物がそういった相手は作らないというのが私のイメージだもの。

 

ホンフー「終わった時に立っていたのが1人なら、倒れている人の数は何人でしょう?」

 

未来「答えは26人。……間に合わなかったのね」

 

ホンフー「……はい、強さが足りませんでした。夢の中で何度もやり直しても、私がそこに辿り着く前にあの子は命を奪われてしまう……。毎晩毎晩その夢を見ました。その度に私はもっと強くなろうと一層努力したものです」

 

未来「…………」

 

ホンフー「失敗してからじゃ遅いんですよ。……ですが今なら超能力抜きで25人を一瞬で倒せます」

 

未来「……何が言いたいのかしら?」

 

もう予想は出来ているけれど、本人の口から聞きたいものね。

 

ホンフー「……超能力が目覚める薬が開発されて、服用した人間は一億人以上」

 

未来「……幸せ草を使った薬の事ね」

 

ホンフー「やはり御存知でしたか。……その内数万の人間が超能力に目覚め、数千人は強力な超能力を得た。ですが私の求める『時を超える力』を身に付けてくれませんでした」

 

未来「……本来超能力というのは攻撃系統と防御系統のものが大半。幸せ草エキスで作られた薬程度じゃ人智を越えた力なんて身に付く訳ないわ」

 

ホンフー「たった5分間の時を戻す力で良いんですよ。……其をコピーして何回も、何十回も、何百回も……それこそ何億回でも使ってやるんです!……そして私はあの時、あの場所でもう1度やり直す事が出来る。先程も言いましたが、今なら25人を一瞬で倒せるのに……」

 

未来「タイムマシンでは駄目なのは動けば未来の人間に知られてしまうからね?」

 

ホンフー「……はい、そうなればタイムマシンが作られる前から歴史が書き換えられる可能性が高い。そこで貴女に本当の質問をします。貴女は過去に戻る事が出来ますか?」

 

未来「……もう少し詳しくその質問の真意を聞きましょうか?」

 

ホンフー「貴女は以前基地で正体を明かした時に神様と過ごしていたと鈴音さんが言っていましたね?」

 

未来「正確には神様より上の存在ね。私が過ごしていた世界では神様にもランクがあるの。神様、界王様、界王神様と破壊神様、天使様、天使様を統べる大神官様、そしてその上をいく全王様」

 

ホンフー「天使のランクは神よりも上なのですね」

 

未来「まぁあの世界は神様が地上にいた世界だからなのかもしれないけれどね」

 

その辺りに関しては様々な考察が出ているけれど、どれが1番正しいのかしらね。今となっては確認のしようがないわ。

 

ホンフー「それで貴女の立ち位置はどのランクですか?」

 

未来「私はその中の天使様と大神官様の中間地点。言うなれば大天使様……と言ったところかしら」

 

……これ、自分で言うと相当恥ずかしいわね。

 

未来「貴方の求めるものに関しては出来なくはない……と言ったところね」

 

ホンフー「ほ、本当ですか!?」

 

未来「……けれどリスクはかなり高いわ。失敗すると2度とやり直す事は出来ないし、そもそもこれは超能力じゃないから貴方のコピーも使えない、仮に成功したとしてその場で貴方の恋人が助かったとしてもその場以上の困難……いえ、貴方の預り知らないところで殺されている結末が待っている……」

 

ホンフー「…………」

 

未来「もう1度言うけれど、失敗すると2度とやり直す事は出来ないわ。……それでもやるかしら?」

 

これは私の力不足ではあるけれど、本来やり直しなんて出来ないのだから私自身もそういった力には一切頼っていない。

 

……大神官様が出した試練の1つに時間や空間を操る力を独自で身に付けろというあの世界で過ごした中で1番きつい試練を思い出したわね。その結果最低限の力は身に付いたけれど、大神官様が設定した異世界を生き抜くという試練が可愛く思えてくる難易度だったわ。

 

ホンフー「……やります。やってやりますよ。今度こそ、あの子を救います!」

 

未来「……覚悟は出来ているようね」

 

ホンフー「勿論です。私はあの子の為なら死んでも良い。それくらい……いえ、それ以上の気持ちで今まで生きてきましたから」

 

未来「わかったわ。この騒動が終わってから貴方をタイムリープさせるから、その時に詳しい時間とその場のシーンを簡潔に教えなさい」

 

ホンフー「ええわかりました。……ありがとうございます未来さん」

 

未来「例を言う必要はないわ。成功するとは限らないもの」

 

この騒動が終った後に私はウ・ホンフーをタイムリープさせる事になった。




今回はここまでです。

次回、病院を出た鈴音達は……。
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