戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
病院での死闘を終えた私達は公園にいる。ちなみに南公園ね。
鈴音「今度は公園で戦うよ」
十一郎「公園?」
鈴音「うん。公園にしかいない敵がいるからね」
有栖「公園にしかいない敵……ですか」
恵理「ね、ねぇ、あれを見て!」
白木さんが見付けたのは先程私が言った公園にしかいない敵……ハッパである。
「」ノソノソ
十一郎「な、なんだあれは!?」
榎本「植物?でも動いているわよね……?」
椿「動物と植物の間って感じだな」
その印象でも間違ってはないんだよねぇ……。
鈴音「あれはハッパというモンスターだね。そこまでの強敵という訳じゃないよ。けど……」
十一郎「けど?」
鈴音「……実際戦った方が早いね。今から私がこのハッパと戦うからよく見ててね」
私はハンドブラスターをハッパに撃つ。撃たれたハッパは致命傷を負ったのかピクピクしている。
十一郎「なんだ。本当に弱いな」
鈴音「問題はこの後だよ。皆、耳を塞いで」
十一郎「えっ……?」
『ピギャァァァァァッ!!』
うるさっ!実際に聞くと鬱陶しいね全く……。
十一郎「い、今のは一体……?」
鈴音「ハッパは絶命寸前に大きな叫び声をあげるんだ。どういう仕組みかはよくわからないけど、精神力の低い者を恐怖させる事もあるから気を付けてね」
あと稀に致命的な一撃を受けるのがキツいよね。主人公が受けた直後に殺されたりするから人によってトラウマになる事もある。
恵理「じゃあどう倒しても叫び声をあげられるの?」
鈴音「そうでもないよ。ハッパにも弱点があるから、弱点を突けば叫び声をあげられずに済むよ」
恵理「成程……」
???「なにっ!?そうなのか!?」
恵理「きゃっ!」
白木さんにハッパの生態を教えていると背後から声がした。この人は光山(みつやま)さんだね。格闘攻撃面においては右に出る人物はいない格闘家だ。
光山「あのハッパの化物を倒す度にピーピー喚くから鬱陶しかったんだよ!なぁ、弱点ってなんなんだ!?」
十一郎「あの、貴方は……?」
光山「俺は光山!一流の格闘家だ!」
……相変わらずな自己紹介だね。しかし戦力としては申し分ないね!
有栖「本当に一流の格闘家なら自分の事を一流とは言わないのでは?」
光山「いやいや、俺はその上をいく超一流だから良いんだよ!」
椿「……なんか胡散臭い奴だな」
光山「少なくともおまえには言われた……っ!?」
ブンッ!バシィッ!
榎本「椿さんの侮辱は許しませんよ……?」ググググ
光山「なんだよ。本当の事を言っただけだろ!」ググググ
いや、ちょっと目を離している間に何やってるのこの2人は!?
鈴音「……何があったの?」
有栖「椿さんが光山さんの事を胡散臭いと言っていたので、同じような事を椿さんだけには言われたくないと言おうとしたところを榎本さんが木刀を光山さんにぶつけようとした結果、今の場面になっています」
説明ありがとう坂柳さん。さておき……。
鈴音「榎本さん、椿さんを……仲間を侮辱されたくないって気持ちはあるだろうけど、今やってる事は人として最低の行為だよ。光山さんも売り言葉に買い言葉じゃ一流とは程遠いですよ。椿さんも思った事かもしれませんけど、思考で留めておいてください」
榎本「……ごめんなさい」
光山「うぐっ……。わかったよ!」
椿「……ふん」
う~ん……。椿さんと榎本さんのペアに光山さん入れると危険だね。宇宙人の基地破壊のメンバー候補にしておきたいけど……。未来と相談した方が良いのかな?
光山「そ、それよりも!あの化物の弱点ってなんなんだ!?」
ああ、そういえばそんな話をしてたね。というか話の途中なんだよね……。
鈴音「じゃあ光山さんの為にもさっきの続きを説明するね。ハッパ弱点は火属性の攻撃を仕掛ける事。小波君が持っているヒートキャノンで攻撃すれば悲鳴をあげられなくて済むよ。とりあえず実戦するから見ててね。あっ、小波君はヒートキャノンをちょっと貸して」
十一郎「ああ……」
小波君からヒートキャノンを拝借して……っと。
鈴音「はぁっ!」ドンッ!ドンッ!ドンッ!
私がヒートキャノンを使うとハッパ達はそのまま燃え尽きた。
十一郎「ほ、本当に叫び声をあげてない……」
椿「……コイツは何処でそんな事を知るんだ?」
さてね。椿さんには私の正体を話してないからねぇ……。これは正体を話す相手を増やした方が良さそう。
今回はここまでです。
次回、基地に戻った鈴音達は……。