戦いの世界を生き抜いた女主人公は様々な世界で冒険するようです。 作:銅英雄
今回は私、未来、坂柳さん、白木さんの4人。今何をしてるのかと言うと……。
鈴音「ちょっ!待っ……!」
未来「はぁっ!」ドゴッ!
鈴音「ぐふっ……!」
未来にしごかれています……。しかも今無茶苦茶痛い腹パンを喰らいました。
恵理「ひ、響さんの鍛練って思いの外ハードなのね……」
有栖「これくらいやらなければ宇宙人達には勝てないという事でしょうか?」
2人共見てないで止めて!!
~そして~
未来「一先ず休憩にしましょうか」
鈴音「し、死ぬかと思った……」
さっきもらった腹パンがまだ痛む……。
有栖「鈴音さん、大丈夫ですか?」
鈴音「……まぁ少し疲れてるけど、休めば問題ないかな」
未来「それなら休憩はもう終わりでいいかしら?」
鈴音「嘘ですごめんなさいもっと沢山休みたいです」
そもそも休めば問題ないとは言ったけど、少しは休ませてよ!
恵理「…………」
有栖「どうかしましたか?」
恵理「……少し大宮さんと響さんに聞きたい事があるのよ」
鈴音「どうしたの?」
未来「私にもかしら?」
白木さんが私と未来に質問とは珍しい。……とはいえ私と未来が同時に行動してる事って滅多にないもんね。なら聞けるのは今の内って訳か……。
恵理「2人はその……2人が元いた世界から気が付いたら別の世界に飛ばされていたって言ってたわよね?」
鈴音「そうだね」
ああ、そういう質問ね。まぁ白木さんと坂柳さんは私と未来の境遇を知ってるし、白木さん自身も人格だけが『白木恵理に乗り移った』所謂憑依状態だから似た境遇の私達の話を聞きたいのだろう。
恵理「……2人は元いた世界に帰りたいって思った事はあるかしら?」
鈴音「まぁね。今でも元の世界に帰る為にこの世界でやらなきゃいけない事をやってるよ」
恵理「それが元の世界に帰る為の条件って事かしら?」
未来「概ねその認識で間違ってはいないけれど、私と鈴音ではその条件が違うのよ」
そういえば未来は大神官の元で育てられたんだよね。だから大神官が与える試練をクリアしていくのが恐らく元の世界に帰る為の条件だろう。
私の場合はほぼ行き当たりばったりで行動していたから、とにかく生きるというのがのが強いて言うとその条件なのかもしれないね。
恵理「そう……。凄いわね貴女達は。私はそんな風には考えられないわ。私という存在が私のいた世界から消えるのが、本来の白木恵理の存在が消えるのが怖いの……!」
涙を浮かべて声を震わせて白木さんは語る。
未来「落ち着きなさい」
恵理「でも……でも!」
未来「そうやって泣いていても何も始まらないわ。そもそも私達と貴女では似てはいてもそれは全く違うものよ」
恵理「……でも越後君はもう今の境遇を受け入れている……いえ、あれは諦めていると言っても過言じゃないわ」
……この世界の越後君は本格的に条太郎と共に生きるらしい。その事も含めて彼とも何れ話しておいた方が良いのかな?
鈴音「……それは多分越後君の精神って言えば良いのかな?それの帰る場所が失くなっているかもしれないよ」
恵理「それって……」
鈴音「本来の人格が死んでいるのかもわからない……。もしかしたら彼の世界で生きるのが嫌になった可能性もある」
恵理「…………」
鈴音「でもそれと白木さんが諦めるのは何も関係ないよ。白木さんは白木さんだからね」
恵理「私は私……。そうね。もう少し足掻いてみるわ」
うん、なんとか納得してくれたみたいだ。そう思っていると未来が私に呟いた。
未来「流石鈴音。豚女郎ね」
何故か豚女郎呼ばわりされた。解せぬ……。
今回はここまでです。
次回、トイレにはそれはそれは……。