ビルド×エグゼイド×ラブライブ!サンシャイン!! 作:バース・デイ
東都にそびえたつ巨大な塔『パンドラタワー』の最上階……そこに一人たたずむ仮面ライダー。
彼の名前は石動惣一/仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム……またの名を、地球外生命体『エボルト』
彼は一本のフルボトルを手に、パンドラタワーの頂上から空を見上げる。
そんな彼の後ろに、西都の軍服を着た男 内海成彰が近寄る。
「何をされているのですか。」
『別に~。ちょっと面白い事を思いついてな。内海、お前、バグスター…って知ってるか?』
「当然です。ヘルブロスのシステムは元々、バグスターウイルスを運用して使用するカイザーシステムの発展系。そのヘルブロスの開発者は私ですから。」
『このボトルには、俺が以前最上魁星の事件の時に回収した未知のバグスターウイルスを培養してある。コレを…、』
そこまで言うと、エボルが腰のエボルドライバーに手を掛けた。
ハンドルを回しながら左手でフルボトルを放り投げ、そこへ手をかざす。
『Ready Go!!ブラックホールフィニッシュ!!チャ~オ~♪』
エボルの頭上に、小型のブラックホールが出現した。
ボトルがそこへ吸い込まれると、すぐにブラックホールは消滅。
エボルはエボルトリガーを外して惣一の姿に戻った。
「一体何を……?」
「ちょっとした余興だよ。すぐに面白くなるさ。」
ブラックホールに吸い込まれたボトルは、宇宙空間を彷徨った。
やがてそのボトルは、自分が追い出された惑星と全く同じ形の……ただし、日本にスカイウォールが存在しない惑星を見つけると、そこへ向けて流れて行く。
ビルドの世界から、ここ……平成第二期ライダーの世界へ。
仮面ライダービルド×仮面ライダーエグゼイド×ラブライブ!サンシャイン!
静岡・東京間 新幹線内
「たぁ~!また負けた~!!曜ちゃん強すぎるよ!!少しぐらい手加減してくれてもいいじゃん!!」
「へっへっへー!勝負の世界は非情なのであります!」
3年生が卒業し、浦の星女学院が廃校になってから2ケ月……スクールアイドル『Aqours』は、ゴールデンウィークを利用して静岡県沼津市から東京へ遊びに来ていた。
秋葉原にいる元Aqoursのメンバーで現2年生の黒澤ルビィの姉 黒澤ダイヤの元へのサプライズ訪問だ。
ダイヤがゴールデンウィークに予定が空いている事はルビィが確認済みで、メンバー6人全員で押しかけに行く。
前にルビィが引越しの手伝いでダイヤのアパートに行った時に、7人分の寝床が確保できることは確認していた。
「果南ちゃんと鞠莉も来れれば良かったのに…。」
「仕方ないよ。果南ちゃんはアメリカで、鞠莉ちゃんはイタリア。日本に残ってる卒業生はお姉ちゃんだけなんだもん。」
「……それにしても、今どきウルトラサンムーンって……。」
「だって、新しいポケモンってバトルのシステム変わってるし。ほら、善子ちゃんもやろうよ。」
「ククク……いいでしょう、我が最強のリトルデーモン軍団で、あなた達を葬り去ってあげましょう!」
「なんだかんだ言って善子ちゃんもポケモン持って来てるずら。」
「ヨハネよ!!千歌が持って来いって言ったから仕方なくよ!仕方なく!!っていうかずら丸、アンタゲームとか持ってたの?」
「ルビィちゃんが貸してくれたずら~。」
「うぅ~……曜ちゃんにも梨子ちゃんにも負けちゃったよ……。」
「でも、千歌ちゃんのも強かったよ?特に、千歌ちゃんがいつも使ってる…えっと…。」
「ネクロズマ?へへーん!この子は凄く大事に大事に育てたからね!それにこの子、私とちょっと似てるからお気に入りなんだ。」
「似てる?」
千歌がそう言うと、梨子はスマホでネクロズマを調べた。
全身真っ黒で、全然千歌には似ていない。
一応他の形態もいるが、辛うじて『たそがれのたてがみ』の刺し色が千歌のカラーに似ているぐらいか。
「うにゃー!!負けたー!!なによアンタ強すぎない!?」
「そうかな?あ、そろそろ着くみたいだよ!」
曜が善子を負かすと、いよいよ東京に到着。
各自荷物を持つと、久々のダイヤとの再会に胸を膨らませながら新幹線を降りる。
「ついたー!東京だ――――!!」
「しっ!待って千歌ちゃん。なんだか、様子がおかしくない?」
「え?」
千歌がキョトンとし、全員で耳を澄ませる。
たしかに、駅の外が騒がしい。
電光掲示板には『バグスター出現中の為、現在厳戒態勢中』とある。
あまり聞きなれない単語に首をかしげる一同……だがその次の瞬間、見ていた電光掲示板が突如爆発した。
幻夢のゲーム『ジェットコンバット』の敵キャラ『バーニアバグスター』が駅の中に突撃してきたのだ。
「えぇ!?何アレ!?怪物!?」
「と、とにかく逃げないと!!皆、こっちへ!!」
東京出身のため駅の構造に慣れている梨子が誘導し、Aqoursの6人は駅の外へと逃げ出してきた。
しかし、彼女らの目に飛び込んできたのは更に絶望的な光景。
ありとあらゆるゲームのキャラクターたちがバグスターと化し、街中に放たれていた。
幻夢のゲームのキャラクターはもちろん、『モンスターハンター』のリオレウスバグスター、『マインクラフト』のエンダーマンバグスター、『ロックマン』のワイリーバグスターなどなど。
更にはスマホからソーシャルゲームのバグスターまで出現していく始末である。
いないのは『ドラゴナイトハンターZ』のグラファイトぐらいか。
「ちょっと!何よコレ!!聞いて無いわよこんなの!!」
「うゆ……ど、どうしよう……。」
「ずら―――!!」
善子とルビィが困惑する中、花丸が何者かに腕を掴まれた。
『ソニック』のソニックバグスターだ。
ソニックバグスターは花丸に何かを感じたのか、彼女をどこかへ連れ去ろうとしている。
しかし、千歌がその辺にあった傘を手に取りソニックバグスターを殴った。
『! てめぇ……何しやがる!!』
「ち、千歌ちゃん!」
「みんな!!早く逃げよう!!」
千歌がそう言って全員を逃がそうとすると、今度は彼女が何者かに動きを止められた。
『タドルクエスト』のアランブラバグスターの魔法だ。
「な、何コレ…?動けない……!」
『私の魔法にかかったが最後。その魔法は死ぬまで解けない。』
気づいた時には、Aqoursの6人はバグスターの大群に囲まれていた。
その数は軽く10体を超えている。
その中から代表して『マイティアクションX』のソルティバグスターが出てくると、彼は黒いボトルのような物を取り出した。
それを曜、梨子、善子、ルビィ、花丸、最後に千歌の順でボトルをかざすと、最後の千歌の所で『おぉ!』と声を上げた。
『素晴らしい!!他の連中はどいつもこいつもしょっぱい反応ばかりだったが、この女にはボトルが大きな反応を示している!!お前、今ゲームを持っているな?それも特に思い入れのあるゲームが…。』
「いや!来ないで!!」
『この女に決めた!!出でよ、最強のバグスター!!』
そう言いながら、ソルティはボトルのキャップを回し、千歌の首元に押し当てた。
するとアランラの魔法が解除され、その場に倒れ込むと、彼女にこの地域特有の病気……『ゲーム病』の症状が現れ始めた。
千歌の中から出て来た光は鞄の中にあったゲーム機に宿ると、徐々に大きくなり、やがて、一体のモンスターの姿へと変わった。
『ポケットモンスター ウルトラサン』のバグスター『ネクロズマバグスター』に。
その姿は一般的に知られるネクロズマと異なり、ネクロズマを人型にアレンジしたようになっている。
「ち、千歌ちゃん!!アナタ、千歌ちゃんに何をしたの!!」
『この女にはエボルト様に仕える最強の兵士を作るための生け贄になってもらったのだ。そして生まれた、紹介しようネクロズマだ!!』
『………………。』
千歌から生まれたネクロズマバグスターは、まず手始めに善子を掴んだ。
彼女は暴れ回るが、ネクロズマは一切動じない。
ルビィと花丸が必死に善子を救出しようとするが、ネクロズマは微動だにしない。
絶望的な状況に、曜がポツリと呟いた。
「……誰か………助けて………。」
『マイティブラザーズ!!XX!!』
「え?」
その時、バグスターたちの向こうから、一人の白衣を着た男が走って来るのが見えた。
その男の腰には変身ベルト『ゲーマドライバー』が巻かれ、『マイティブラザーズXXガシャット』を起動。
「変身!!!」
『ダブルガシャット!ガッチャ―ン!レベルアーップ!!マイティブラザーズ!二人で一人!!マイティブラザーズ!二人でビクトリー!!X!!!』
彼は変身すると、ずんぐりむっくりな白いヒーローに姿を変える。
見た目とは裏腹に軽やかな動きでバグスターたちを掻い潜りAqoursの下へと来ると、ドライバーのレバーを一旦もとに戻して、腕をグルグルと回す。
「だ~~~い、変身!!!」
『ガッチャ―ン!ダブルアーップ!!俺がお前で、お前が俺で!マイティマイティブラザーズ!!XX!!!』
もう一度レバーを開くと、今度はそのヒーローは普通の人間と同じ体型に変身し、更に二人に分裂した。
彼女達はこのヒーローを知っている。
いや、全国民が彼の名を知っている。
「……仮面……ライダー……。」
「「超キョウリョクプレーで、クリアしてやるぜ!!」」
彼の名は仮面ライダーエグゼイド。
2017年に流行した殺人ゲーム『仮面ライダークロニクル』を終わらせたドクターの一人。
そしてこの姿は二人に分裂して闘う仮面ライダーエグゼイド ダブルアクションゲーマーLvXXRとLvXXLだ。
オレンジ色のエグゼイドRはガシャコンパラブレイガンを、青色のエグゼイドLはガシャコンキースラッシャ―をそれぞれ構え、バグスターたちを的確に切除していく。
あっと言う間にほとんどのバグスターを倒してしまい、残るはソルティとネクロズマのみ。
ネクロズマとソルティにはエグゼイドRが向かって行き、残ったエグゼイドLは千歌の救助に努める。
「もう大丈夫。君達の運命は、僕達が変える。」
「あ、あの!千歌ちゃんは……、」
「ゲーム病に感染している。でも安心して下さい、僕達が必ず、オペを成功させてみせます。」
そう言うと、エグゼイドLもバグスターと戦闘を開始。
戦闘中にエグゼイドRが何かに気づき、エグゼイドLの肩を叩く。
彼等が注目したのは、ソルティの持つフルボトルだ。
「あ、あれは……!」
「見覚えあるだろ永夢。アレはビルドの持ってたボトルだ。」
『このボトルが気になるのか?フフフ、我々は異世界よりやってきたこのボトルにより、この地域一帯のゲームから実体化したバグスターなのだ!全ては、エボルト様の最強の兵士を作りだす為!そして生み出されたのがこの、ネクロズマだ!』
「エボルト?」
「よくわからねーけど、要するにお前とそっちの黒い奴を倒せばゲームクリアって事だろ?だったら簡単だ。心が躍るなぁ!」
『デュアルガッシャット!キメワザ!!パーフェクト!ノックアウト!クリティカルフィニーッシュ!!』
『マキシマムガッシャット!キメワザ!!マキシマムマイティ!!クリティカルフィニーッシュ!!』
エグゼイドRはパラブレイガンにガシャットギアデュアルを装填。
『パーフェクトノックアウトクリティカルフィニッシュ』を繰り出し、ソルティを真っ二つに切り裂いた。
つづいてエグゼイドLはキースラッシャ―にマキシマムマイティXガシャットを装填。
『マキシマムマイティクリティカルフィニッシュ』でネクロズマを倒そうとしたが、次の瞬間、ネクロズマがエグゼイドLの後ろにテレポート。
エグゼイドLの腕を掴んで、身動きを封じた。
「永夢!」
「くそっ…!だったら!!」
『ハイパームテキ!!』
最強のハイパームテキガシャットでムテキゲーマーへの変身を試みるエグゼイドL。
しかし、ネクロズマはハイパームテキガシャットをエグゼイドLから取り上げると、彼を突飛ばした。
突飛ばされたエグゼイドLは変身が解除されて宝生永夢の姿に。
奪われたハイパームテキは徐々に光を失い、やがて完全に力を失うと、黄金だった本体が白く濁り、ゲームのロゴが消えてしまった。
ポケモン……ネクロズマは、光を喰らうモンスター。
ハイパームテキの光を喰われてしまったのだ。
永夢達に興味を無くしたネクロズマは、自分の感染主である千歌の下へ。
千歌を連れて行こうと手を伸ばすネクロズマ。
曜も、善子も花丸もルビィも、恐怖で足が動かない。
だが、そんな中でも一人……梨子だけは千歌を守ろうと、彼女の前で大きく手を広げた。
「千歌ちゃんには、指一本触れさせない!!」
『………………!!』
すると、ネクロズマは梨子の方を掴んだ。
そのままネクロズマは梨子を空中へ放り投げると、彼女へ手をかざす。
梨子の後ろに小さなブラックホールが出現すると、梨子の身体は徐々にそこへ吸い込まれていく。
「い、いやっ!何コレ!?きゃああああああ!!!」
「り……梨子ちゃん!!やめて!!お願いやめて!!アナタ、私から生まれたんでしょ!?だったら私の言う事聞いてよ!!やめてったら!!」
ゲーム病で苦しみながらもネクロズマを止めようとする千歌。
その声もむなしく、梨子はブラックホールの先へと消えてしまった。
『マザルアーップ!!パーフェクトノックアーウト!!!』
「俺の心を滾らせやがって!!」
エグゼイドRはガシャットギアデュアルで仮面ライダーパラドクス パーフェクトノックアウトゲーマーLv99へとMAX大変身。
ネクロズマをAqoursから引き離すと、パラブレイガンで何度もネクロズマを切りつける。
ネクロズマ以外のバグスターは全滅……分が悪いと判断したのか、ネクロズマはスーッと闇の中へと消えて行ってしまった。
聖都大学附属病院 CR
ゲーム病に感染した千歌は、永夢と、エグゼイドR及びパラドクスに変身した青年パラドによって、この病院に運び込まれた。
突然のバグスターによる襲撃と友人の失踪……そのストレスの影響で、千歌の身体はかなり症状が進行している。
本来ならばこの病院が誇る天才 鏡飛彩を呼びたいところだが、先のバグスターが暴れた影響で負傷者が数多く出ている為、ここで千歌を診れるドクターは永夢しかいなかった。
「ごめん……僕達がもう少し早く駆けつけていれば……。」
「そうよ!もっと早ければリリーだって……、」
「善子ちゃん。少し静かにしてて。千歌ちゃん、起きちゃうよ。」
「……ヨハネよ……。」
ショックで気絶した千歌を起こすまいと、ルビィが怒鳴る善子を止めた。
今、千歌の傍には親友二人を失いそうになっている曜と、パラドがついている。
2年生3人に永夢から現在の千歌の状態を告げると、3人ともショックで顔を伏せていた。
「千歌ちゃんも心配だけど、梨子ちゃんも心配ずらね…。」
「……どこ行っちゃったのよ……リリー……。」
「うゆ……。」
「永夢。」
「パラド。高海さんの様子は?」
「今はよく眠ってるぜ。それと…。」
そう言ってパラドが差し出してきたのは、ソルティの持っていたボトル。
コレは間違いなく、仮面ライダービルドの使っているあのボトルだ。
恐らくビルドの世界から何らかの方法でこの世界に渡って来たこのボトルに培養されていたウイルスが拡散され、今回の事態を引き起こしたに違いない。
「コイツを調べれば……、」
「いや、もうコイツにウイルスの痕跡は残っていない。ただの空のボトルだ。でも、これで一つだけハッキリした事がある。梨子は、死んでいない。きっとビルドの世界に飛ばされたんだ。」
「うん。桜内さんの事は、ビルド達を信じよう。僕達には、僕達のやるべき事を。」
その頃、千歌を見守る曜は、ずっと千歌の手を握っていた。
ほんの数時間前まではダイヤと会える事を楽しみにしていたというのに、今は千歌がゲーム病で苦しみ、梨子はどこかへと飛ばされてしまった。
千歌の手を握ったまま、曜はおのれの無力さを嘆いた。
「千歌ちゃん……梨子ちゃん………!」
ビルドの世界 東都
「………う……ん……?ここ、どこ………?」
ネクロズマにより、ブラックホールを渡って来た梨子は、とある町の中で目が覚めた。
東京に似ているが、荒廃した都市……さらに、見上げるとスカイツリーとも東京タワーとも違う見覚えの無い歪なタワーに、ところどころ隙間が空いている超巨大な壁。
ここが自分の知る街では無いと一目でわかった。
「……そうだ千歌ちゃん!!千歌ちゃんは!?」
自分よりも真っ先に千歌の心配をする梨子。
辺りを見渡すが、千歌どころか他のメンバーもバグスターもいない。
いたのは、黒い体を持つ怪人……クローンスマッシュの大群だけだ。
「え……嘘……ここにも怪物……?」
梨子を発見するやいなや、クローンスマッシュ達は梨子を標的に定めて襲い掛かって来た。
悲鳴を上げる暇も無く彼女は自分の頭を手で覆う。
しかし、襲い掛かってくるはずのクローンスマッシュ達は、いつまで経っても襲ってこなかった。
恐る恐る顔を上げると、そこには二人の男が立っており、コートを着ている背の高い方の男が梨子へと振り返った。
「まさかこんな所にまだ人がいるなんて……早く帰った方がいいよお嬢さん。」
「なっ!?パトロールして良かっただろ!?どうよ!俺の!第・六・感ッ!!」
「こんなバカ放っておいてさ。ほら。」
「誰がバカだよ誰が!!バカって言うなよせめて筋肉つけろよ!!」
「あ、あの!おじさま!」
「ガクッ……おじさまじゃねーよ、まだ26。お兄さんでしょお兄さん。」
「ほら行くぞおっさん。」
「お前俺と3つしか変わんないでしょーが。」
軽い口喧嘩をすると、二人は同じベルトを腰に巻きつける。
コートの男はボトルを二つ振り、青ジャケットの男は赤いドラゴン型メカにボトルを指す。
『覚醒!!』
『ラビット!タンク!ベストマッチ!!』
『グレートクローズドラゴン!!』
コートの方はボトル2本、ジャケットの方は赤いドラゴンをベルト……ビルドドライバーへと装填。
ハンドルを回すと、二人の前後にスナップライドビルダーが出現し、二人は手を前に突き出す。
『『Are You Ready?』』
「「変身ッ!!!」」
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!!イエェェェイ!!!』
『WakeUp CROSS-Z!Get GREATDDRAGON!!イエエエエェイ!!!』
スナップライドビルダーが二人を包み、一人は仮面ライダービルド ラビットタンクフォームへ。
もう1人は仮面ライダーグレートクローズへと変身を遂げた。
「勝利の法則は決まった。」
「今の俺は、負ける気がしねェ!!行くぞォ!!!」
ビルドはドリルクラッシャーを、クローズはクローズマグマナックルを取りだし、クローンスマッシュと戦闘開始。
ライダーシステムは心の強さがそのまま強さに反映される。
以前は苦戦したクローンスマッシュ達を、軽々と撃破していくビルドとクローズ。
フライングクローンスマッシュが空へと舞いあがると、負けじとビルドは別のボトルを取り出す。
『タカ!ガトリング!ベストマッチ!!Are You Ready?』
「ビルドアップ!!」
『天空の暴れん坊!ホークガトリング!!イエェェェイ!!!』
ラビットタンクから、空中戦用のホークガトリングへと変身すると、ビルドは空へと舞う。
ホークガトリンガーでフライングクローンスマッシュを撃ち落とすと、今度はそこから更に別のボトルを取り出した。
『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!!イエェェェイ!!!』
『分身の術!!』
ニンニンコミックフォームに変身したビルドは、4人に分身。
クローズと協力して次々とクローンスマッシュを切裂いて行く。
残りが少なくなってくると、四コマ忍法刀を捨て、再びラビットタンクフォームへと戻る。
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!!イエェェェイ!!!』
『Ready Go!!』
『ボトルバーン!!』
「一気に決めるぞ万丈!!」
「おう!!」
「あ、君!!ちょっと頭下げてて!!」
「あ、は、はい!!」
『ボルテックブレイク!!』
『ボルケニックナックル!!アチャアアアアア!!!』
ビルドのドリルクラッシャーによる『ボルテックブレイク』と、クローズのマグマナックルによる『ボルケニックナックル』がクローンスマッシュ達に炸裂。
見事全滅させた。
ボトルをベルトから引き抜いてビルドとクローズは変身を解除。
二人の下へ、梨子が駆け寄った。
「あ、あの!ありがとうございました!!」
「いえいえ。当然の事をしたまでです。」
「……おじさま達は一体……?」
「……だからぁ、おじさまじゃなくて、お・に・い・さ・ん。わかる?うん。」
「10代からみりゃアラサーなんておっさんだろ。あぁ、コイツは桐生戦兎。仮面ライダービルドな。」
「んでこっちの馬鹿は俺の助手の万丈龍我、仮面ライダークローズ。」
「せめて筋肉つけろ。」
「仮面ライダービルド……仮面ライダークローズ………。」
パンドラタワー上空
今のビルドとクローズの戦いを見ていた石動惣一……エボルト。
彼は梨子の顔を見ると、ニヤリと笑う。
「コイツは……面白くなってきやがったなぁ。」