ビルド×エグゼイド×ラブライブ!サンシャイン!!   作:バース・デイ

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第4話

『神だとぉ……?』

 

突如現れた仮面ライダーゲンムに戸惑うビルド達とエボル。

エボルは横たわった龍我を蹴飛ばすと、首を鳴らしながらゲンムに近づいて行く。

ダイナソーエボルボトルによって完全体の時よりも何倍にも増幅された威力のパンチをゲンムに放った。

「フンッ…!」

『なに…?』

だが、ゲンムはそれを片手でいとも簡単に止めてしまった。

エボルの拳を掴み、彼を自分に引き寄せると、今度はゲンムのパンチをエボルの顔面に叩き込む。

『ぬぉおおおお……!!なんだこの強さは……!?』

「つ、つえぇ……!」

「何者なんだ、ヤツは?」

驚くグリスとローグ。

同じ様にビルドと龍我も驚いていた。

ビルドは葛城巧の時に、龍我は最上魁星の事件の時に一度仮面ライダーゲンムを見た事がある。

だがビルドの時のゲンムはゴリラモンドフォームで完封できたし、龍我の時はただの面白い奇人だったゲンム。

そのゲンムが今、何故かこの世界に出現し、4大ライダーを圧倒したエボル ダイナソーフォームを一方的に蹂躙している。

この強さはまさに、神だ。

 

『パイレーツ!ライダーシステム!クリエーション!!パイレーツ!フィニッシュ!!』

 

『だったらコイツはどうだぁ!!』

カイゾクハッシャーを構え、ゲンムへと放つ。

しかしゲンムはその攻撃を受けても平然としており、それどころか次の攻撃の準備状態に入る。

ゲンムが右手を突出し呟いた。

 

「ゾンビクロニクル、起動。」

 

 

『『『『ヴェーッハッハッハハハハハハハ!!!!』』』』

 

奇怪な笑い声と共に、地面から無数のゲンム ゾンビゲーマーが出現した。

ゾンビたちは一斉にエボルに群がると、彼の身体にしがみつき、動きを封じる。

自慢のパワーでゾンビたちを蹴散らすが、何度蹴散らしても次々に地面からゾンビが現れるのでキリが無い。

完全に雁字搦めにされたエボルの前に立ち、ゲンムはゲーマドライバーのレバーを閉じる。

 

『ガッチョーン!カァミワザ!!』

 

『ハッ!!』

「神の前にひれ伏せ。」

 

 

『ガッチャ―ン!ゴッドマキシマーム!!クリティカルブレッシーング!!!』

 

 

ゴッドマキシマムゲーマの中に首をひっこめたゲンム。

するとエボルの周りに、無数の土管が出現。

そこから大量のゾンビ……ゲンム レベルXが飛び出し、エボルにライダーキックを放つ。

最後に土管では無く、ゴッドマキシマムゲーマの中から勢いよくレベル0のゲンムが飛び出し、とどめのライダーキックをエボルに放った。

 

『神のォ!一撃ィ!!』

 

変身こそ解除されていないが、エボルは転がり、苦しそうに胸を抑えた。

こうなったら……と、エボルトリガーを取り出すエボル。

その一瞬を、ビルドは見逃さない。

 

「今だ!!」

 

『マックス!ハザードオン!!』

 

龍我が持っていたハザードトリガーを拾い、エボルの下へと一気に走るビルド。

エボルがエボルトリガーをドライバーへ挿入する前に、ビルドがハザードトリガーを、彼のエボルドライバーへ突き刺した。

ハザードトリガーの中の浄化能力が作用し、エボルを更に苦しめる。

 

『オーバーフロー!ヤベーイ!!』

 

『ぐぬあぁあああああ!!!戦兎ォ!!俺に何をしたぁぁ……!!?』

「ハザードトリガーの浄化能力で、お前の憑依能力を浄化する!これが勝利の法則だ!!」

 

『ワンサイド!』『ギャクサイド!』『『オールサイド!!』』

 

「梨子は返してもらうぞ……エボルトォオオオオオオ!!!!」

 

『ジーニアス!!フィニッシュ!!!』

 

ジーニアスとハザードトリガー、中と外からの浄化能力を使いエボルにパンチ。

ビルドの拳はエボルに突き刺さり、彼の中から梨子を引きずりだした。

救出された梨子はローグが受け止め、地面にはフェーズ5用のダイナソーエボルボトルが転がった。

梨子を奪われたエボルはフェーズ1のコブラフォームの姿に戻り、地面に横たわる。

『この俺が……まさかここまで圧倒されるとはなぁ……。』

「うっ………あれ……私……。」

「気が付いたか、梨子!」

「戦兎さん……?そうだ、私たしか体を乗っ取られて……!ご、ごめんなさい!」

「気にすんじゃねぇよ。わりぃのエボルトだ。」

 

 

『オーバー・ザ・エボリューション!』

 

 

「「!!」」

『おのれ仮面ライダー……!!こうなったら、まとめてあの世に送ってやる……!!』

 

『ブラックホール……!ブラックホール!ブラックホォォォル!!レボリューション!!!フッハッハッハッハ!!!』

 

倒されたエボルが、今度はフェーズ4……最強形態のブラックホールフォームに変身した。

スチームブレードとトランスチームガンを構え、ビルド達に少しずつ近づいてくる。

梨子を救出できたはいいが、このままではエニグマを起動できない。

いや、それどころかエニグマを破壊される可能性だってある。

 

 

「おっと……俺達を忘れんじゃねぇぞ……!!ヒゲェッ!!」

「一海……幻さん……!!」

「たとえ別の世界の人間だろうと、助けを求めれば俺達は全力で守る……愛と平和の為に……死ぬなよ、ポテトォ!!」

 

 

ビルド達とエボルの間に、グリスとローグが割って入った。

二人はエボルの攻撃を受け止めながら、ビルド達の道を創る。

彼等の覚悟を無駄にしない為にも、ビルドと龍我、そしてゲンムは梨子をエニグマの下へ。

エニグマのコンピュータにビルドドライバーを接続すると、ビルドはビルドドライバーのレバーを回す。

徐々に電力が供給され始め、メモリが少しずつ上がり始める。

しかし……、

 

「おいどうなってんだよ戦兎!!全然足りねぇぞ!!」

「クソッ……!動け!!動けぇええ!!!」

「お願い……動いて……!!」

 

必要なエネルギー量が多すぎる。

加えてジーニアスは確かに強力なエネルギーを秘めたボトルだが、装置が古すぎる為、ジーニアスのエネルギーを受け止めきれない。

このままではグリスとローグが死んでしまう。

 

カランッ……!

 

その時、ビルドの足元に何かが落ちた音がした。

梨子がそれを拾い上げると、それはボトルだった。

『バットフルボトル』と『エンジンフルボトル』だ。

 

「このボトル……まさか!」

 

ビルドが見上げると、天井の通気口の隙間からチラリと西都の軍服が見えた。

梨子からボトルを受け取ると、ビルドはそのボトルを握りしめ、ジーニアスボトルと入れ替える。

 

「内海さん……ありがとうございます………勝利の法則は、決まった!!」

 

『バット…!エンジン!ベストマッチ!!Are you Ready?』

 

「ビルドアップ!!!」

 

 

『暗黒の起動王……!バットエンジン…!!イエェェェイ!!』

 

 

ジーニアスフォームの姿を捨て、ビルドは新たな姿『バットエンジンフォーム』へとビルドアップ。

エンジンボトルの特性は、ありとあらゆる機械を動かす事の出来る超ハイテクエンジン。

再びエニグマとビルドドライバーを繋ぎ、レバーを回す。

エネルギーが溜まり、メモリは0から1へ、1から10へ、10から100へ。

そこにゲンムが手をかざすと、ゲンムの姿は消滅し、エニグマへと吸い込まれた。

そして……、

 

 

「開いた!!!」

 

 

ついに、ビルドの世界と平成二期ライダーの世界を繋ぐゲートが開いた。

最初に戦兎が調べた時は2時間弱持つはずだったゲート……だが今は、すぐにでも消えてしまいそうなほど小さく弱弱しい。

バットエンジンとゲンム、二つの力でようやく開けてこの程度は誤算だが、梨子を返すには十分だ。

 

「今だ、梨子!行け!!」

「はい!!」

『させるかぁ!!』

 

『スチームブレイク!コブラァ……!』

 

ローグ、グリスと交戦中のエボルが、トランスチームガンで梨子を撃って来た。

しかしそれをビルドが庇い、ビルドドライバーに命中、バットとエンジンのボトルが外れて彼は戦兎に戻る。

そして、梨子を庇った衝撃でふっ飛ばされ、戦兎、龍我はバランスを失い後ろに転げる。

 

 

「「うわぁああああああああああ!!!!!」」

 

 

あっと言う間に二人は梨子と共に、消滅しかかっているゲートの中に引きずり込まれてしまった。

戦兎達を飲み込んだゲートはやがて音も無く、静かに消えて行く。

 

 

「戦兎ォ!!龍我ァ!!」

「エボルト………貴様ァ!!」

『………ハァ……もういいや、今日はもう疲れちまった。』

 

そういうと、エボルはトランスチームガンを卸し、ビルドが落した内海のボトルを拾い上げた。

エボルトリガーを抜いて変身を解除し石動惣一に擬態した姿に戻ったエボルトは、エニグマを見上げる。

 

「あの様子じゃもうアイツらは帰ってこれないだろ。ハァ……楽しみが一つ減っちまったなぁ。まっ、残ったお前らはせいぜい俺に勝てるよう、ハザードレベルでもあげてるんだな。チャオ。」

 

トランスチームガンの煙幕に紛れ、姿を消したエボルト。

脅威が去った事を確信したグリスとローグはドライバーからゼリーとボトルを引き抜き一海と幻徳に戻る。

残された二人……一海はエニグマを見て、呟いた。

 

「マジかよ………。」

 

 

 

 

 

第二期平成ライダーの世界

 

ゴッドマキシマムマイティXでCR内に宇宙空間を作りだし、ゲートを開いたエグゼイド。

全員が見守る中、少しずつゲートが小さくなり始める。

「梨子ちゃん……お願い……!!」

「……あ!アレ!」

ルビィがゲートを指差すと、ゲートが赤と青に色を変えた。

ゲートから仮面ライダーのドライバーを巻いた男二人が先に落ちてくると、それに続けて曜と同い年ぐらいの少女も落ちてきた。

 

 

「あれ……ここ………病院……?」

「梨子ちゃん!!!」

「わっ!よ、曜ちゃん!!」

 

 

桜内梨子だった。

曜を筆頭にダイヤ以外のAqoursの全員が梨子の無事を喜んで彼女に抱き着いた。

ゲートは完全に消滅し、エグゼイドは永夢に戻ると、ゴッドマキシマムを使った影響で疲労困憊。

その場に座り込み、梨子の無事を喜んだ。

「梨子さん、よく無事でしたわね。」

「ダイヤちゃん!はい、実は助けてくれた人達がいて………って、あれ!?」

そこでようやく、梨子は一緒に来ていた二人に気が付いた。

 

 

「いってってー……あん?どこだここ?天国?」

「天国とか非科学的な事言ってんじゃないよ。全く……エボルトのやつ、やってくれたな……。」

 

 

桐生戦兎と万丈龍我だ。

エボルトのせいで、二人もこちらの世界に来てしまった。

座り込んでいた永夢は立ち上がると、戦兎に向けて手を差し伸べる。

戦兎はその手を掴むと、永夢にくしゃっと笑って見せた。

 

 

「また助けられたね、ビルド。」

「……いや、礼を言うのはこっちだ、エグゼイド。」

 

 

永夢のドライバーに刺さっているゴッドマキシマムマイティXを見て戦兎は確信した。

あのゲンムは、こちら側からゲートを開こうとしたエグゼイドのドライバーにあったゴッドマキシマムの力が、向こうの世界で具現化された物だったんだろう。

あの力のお蔭で、梨子を無事に元の世界に戻す事が出来た。

元の世界に戻れたことを仲間達と泣きながら喜び合った梨子だったが、すぐにある事に気が付いた。

本来いるべきはずの人物が、ここにいない。

 

「あれ?曜ちゃん、千歌ちゃんは?」

「……実は……、」

 

 

 

 

とある町の上空

 

(ねぇ……どこへ向かってるの?)

ネクロズマの中に囚われた千歌は、心の中でそう尋ねた。

しかしネクロズマは何も言わない。

ネクロズマはただ、バグスターの本能に従い、完全態になる為に行動している。

(……何も答えてくれないんだね……。)

『………………。』

(あなたは私、私はあなた……でも私は、あなたの考えてる事がわからない…。)

『………………。』

やがてネクロズマは、飛ぶのを止めて立ち止まった。

ゆっくりその場から地上に降りると、その光景を千歌に見せつける。

 

(………ここって……!!)

 

 

 

 

聖都大学附属病院

 

「そんな……千歌ちゃんが……!」

「ごめん、僕達が着いていながら……。」

「ううん、私が悪いの……私が余計な事をしたから、千歌ちゃんに余計なストレスを与えたんだと思う……。」

「今ここで誰が悪いかなんて議論してても始まらないでしょうが。ほら曜、進行して。」

「あ、うん。」

ネクロズマに千歌が攫われた事を梨子に説明した曜。

今一番の問題は、ネクロズマがどこへ向かったかという事。

これがわからない事には手の打ちようがない。

だが、Aqoursが全員いればきっと奇跡は起こせる。

今までもずっとそうだったから。

その時、ふとルビィの目に、CRのパソコンが目に映った。

彼女はそれを見るや否やパソコンに飛び付き、声を上げた。

 

「こ、この人!」

「どうしたんですのルビィ?あ……これは……、」

「なにかわかったずら?」

「う、うん……曜ちゃんが出て行った時に襲われてた人達、みんな昔スクールアイドルだった人達ばかりだよ!」

「なんだって!?貴利矢さん、飛彩さんが担当している負傷者リスト、昨日の夕方以降の分って手に入りますか!?」

「なるほどな。ノセられてやるよ。ちょっと待ってな。」

「え?どういう事だ戦兎?」

「どうやら、突破口が開けたかもって事さ。」

 

すぐに貴利矢が被害者リストを用意してくれた。

スクールアイドルの知識に関しては右に出る者がいない黒澤姉妹の目利きにより、やはりネクロズマに襲われた被害者は全て元スクールアイドルだという事が判明。

さらに、梨子が東京に遊びに来た日に、新幹線の中で千歌とした他愛の無い会話を思い出した。

 

 

『でも、千歌ちゃんのも強かったよ?特に、千歌ちゃんがいつも使ってる…えっと…。』

『ネクロズマ?へへーん!この子は凄く大事に大事に育てたからね!それにこの子、私とちょっと似てるからお気に入りなんだ。』

『似てる?』

 

 

「……千歌ちゃん、こんな事言ってました。自分はネクロズマと似ているって……あれ、どういう意味だったんだろう?」

「ネクロズマと千歌が似てるぅ?そんな事あるわけ………あ……そうか……。」

「善子ちゃん、何かわかるの?」

「これ、ゲームの設定なんだけど……。」

 

そう言うと、善子がネクロズマの事が載っているネットのページを梨子たちに見せた。

 

 

ネクロズマは、ゲーム内ではかつて『かがやきさま』と呼ばれていたキャラクター。

しかし光を失ったネクロズマは、輝きを求めて主人公たちと出会う。

そして集めた輝きを使い、ネクロズマはウルトラネクロズマへと進化を遂げる。

 

『輝き』

 

それは、千歌がスクールアイドルを始めた時からずっと求めていた物。

自分ではもう輝く事の出来ないネクロズマと、輝きを探し続けていた千歌。

千歌にとっての輝きとは、スクールアイドル。

得票0の時でも、ラブライブの予選で敗退しても、学校を救えずに廃校になっても、ずっと諦めなかった輝き……それがスクールアイドルだ。

 

 

「なるほど。つまり、その千歌って子にストレスを与える為に、スクールアイドルを襲い続けていたって事か。輝きを求めるネクロズマにとっては、宿主の輝きそのものであるスクールアイドルは、格好の餌だった……。」

「ひでぇ話しだな……胸糞わりぃ……。」

「それがバグスターってもんだ。」

 

自虐気味にパラドは吐き捨てた。

これで、ネクロズマの行先は限られてくる。

ネクロズマは千歌から生まれ、千歌の輝きを求めてさまよう。

千歌にとっての輝き、それはスクールアイドル。

中でも彼女は、『μ's』というグループに憧れていた。

「確かμ'sは音ノ木坂学院のグループだった…。」

「了解、すぐに調べるぜ永夢。」

 

「違うずら!」

 

出ようとした貴利矢を花丸が止める。

全員がキョトンとしている中、花丸は言葉を続ける。

 

 

「千歌ちゃんが輝きを探してた場所は、もっと別の場所にあるはず!一番輝けた場所があるはずずら!」

「……そうか…!わかったよ花丸ちゃん!千歌ちゃんが連れて行かれた場所!」

 

梨子がそう言った時、永夢達や聖良達にはわからなかったが、Aqours全員にはわかった。

千歌が最も輝きを求めた場所、最も輝けた場所。

代表して戦兎が梨子に聞いた。

「それはどこなんだ?梨子。」

 

 

「私達の母校……浦の星女学院!千歌ちゃんはそこにいるはず、間違いありません!」

 

 

「それでは、急ぎましょう!」

と、突然ダイヤが大きな声で叫んだ。

彼女はいつの間にかケータイ……ちなみに大学入学祝でスマホに変えた……を手にしており、永夢に屋上への行き方を聞く。

永夢に案内され、全員で屋上へと向かう。

屋上へ出ると、ダイヤがスマホを空へ掲げた。

見上げても、空には星と一台のヘリコプターが飛んでいるだけ。

だがそのヘリコプターは、まるでダイヤに突っ込むかのように旋回して飛んできた。

凄まじいスピードで降りてくると、ドアが開いて中から金髪の美女がハイテンションでこちらへと叫んでくる。

 

 

「Hello everyone!!シャイニ―――――――――――――!!!!!」

 

 

 

「「「鞠莉ちゃん!!!??」」」

「ここに来た時に伝えておきましたの。間に合ってよかったですわ。」

 

ヘリから出て来たのは小原鞠莉。

浦の星の元理事長でAqoursの元メンバーで、現在はイタリアの大学生。

相当な大金持ちでヘリを有している……緊急事態に備えて、貴利矢に連れられてここに来た時にダイヤが呼んでいた様だ。

ヘリは病院の屋上に止り、鞠莉に連れられてAqoursのメンバー6人と永夢、パラド、戦兎、龍我が乗り込む。

「狭すぎんだろここ!!」

「しょーがないでしょーが。人数考えなさいよ。」

「貴利矢さん、後の事は頼みます。」

「了解。ノセられてやるよ。聖良ちゃん達は自分が責任もって送り届けるぜ。」

 

 

「よーし、みんな乗った?そろそろ行くよー!」

 

 

「はい、お願いしますわ果南さん。」

「えぇぇ!!?果南ちゃん!?果南ちゃんが操縦してたのこのヘリ!?」

操縦席から顔を出したのは松浦果南。

鞠莉とダイヤの同級生で、今はアメリカにいるはず。

その彼女が何故今この場でヘリの操縦をしているのか……。

 

「こーゆー時の為に免許取っといたんだー!」

「果南さんと鞠莉さん、実は今日わたくしの家に遊びに来る予定だったんですの。聖良さんと理亞さんと一緒にサプライズにしたくてルビィ達に内緒にしていたんですのよ。」

「そうだったんだ……。」

「果南、今度はレバー折らないでよ?」

「お、折らないよ!こんなか弱い乙女捕まえてなんて事言うの鞠莉!訴えるよ!」

「前にみかんトロッコのレバー折った事もう忘れてるずら……。」

「ちょっと!!ホントに果南の運転で大丈夫なの!?ヘリから堕天なんて死んでもゴメンよ!?」

「ヘリから堕天したら死んじゃうんじゃないかな…?」

「スカイダイビングみたいで心が躍るなァ!」

「おぉ!確かに!お前頭良いなぁ!さすが戦兎と同じ色の仮面ライダーだぜ!」

「お前それ俺の事馬鹿にしてないか万丈?」

「皆落ち着いて!暴れるとホントに落ちちゃうから!龍我さんも戦兎さん煽るような真似しないで下さい!」

「それじゃあ飛ばすよー!小原家特製のヘリだからね!そこらの飛行機なんかよりよっぽどスピード出るよー!」

「安全運転よ!?なるべく安全運転よ!!?」

 

「渡辺さん、君の言った通りだったね。」

「え?」

 

8人揃ったAqoursを見て、永夢は曜に言った。

 

 

「Aqours全員が揃えば、奇跡は起こせる。」

「まだ全員じゃないです。千歌ちゃんを助けないと……!」

「あぁ、助けよう!ノーコンティニューで!」

 

 

 

 

静岡県 沼津市

 

ここ内浦は綺麗な海と雄大な富士山を見渡せる海辺の街。

若者向けの観光名所は少ないが、街の人達全員が温かい平和な町。

その街の夜道を歩く、体長3メートル強の巨大な怪物

 

ネクロズマバグスター

 

千歌を取り込んだネクロズマが目指すのは、今はもう廃校となった高校……浦の星女学院。

もう誰も使っていない、数年後には取り壊される予定になっているAqoursの母校。

ネクロズマの目的はただ一つ、浦の星の校舎を破壊する事。

 

 

(やめて!!)

 

 

もう内浦に到着して1時間近く経つが、ネクロズマは中々浦の星に辿り着けていない。

理由は、ネクロズマの中にいる千歌にあった。

ネクロズマは千歌の輝きを喰う為に、千歌をゲーム病で消滅させる必要がある。

その為に千歌を体の中に取り込んだが、その千歌がネクロズマの動きを抑制していた。

 

 

(どうしてそんな事しようとするの!?どうしてそんな酷い事ができるの!?アナタは私から生まれたんでしょ!?だったら、アナタだって浦女の事好きなはずでしょ!?)

 

『……………。』

 

(確かに浦女はもう廃校になったし、あともう少しで取り壊しになるけど……でも、あの校舎にはAqoursや学校の皆、志満姉や美渡姉や町の人達の思い出が詰まってるの!!浦の星が本当の最後を迎える時まで、皆で見守ろうって約束したの!!あの学校は、私達の………あ……、)

 

 

徐々に千歌の意識が無くなって来た。

ネクロズマが千歌の意識を麻痺させるウイルスを注入したせいだ。

千歌の意識が消えた事により、ネクロズマは彼女の中の輝きを少しずつくらい始める。

やがて千歌の意識が完全に途切れると、ネクロズマはその姿を変化させた。

黒い体は黄金の輝きを放ち、人とも虫ともわからないその姿は龍の様に。

 

ウルトラネクロズマバグスターLv100

 

数あるバグスターの中でも最高のレベルを持つ存在へとレベルアップを遂げたウルトラネクロズマは、新たに出現した翼を広げると一気に浦の星に飛んだ。

 

 

 

そして、浦の星女学院に辿り着いたウルトラネクロズマ。

グラウンドにその巨体を降ろすと、校舎の方を振り向く。

早速校舎を破壊する為に口を大きく広げたが、その時、ウルトラネクロズマの前に一台のヘリが飛び込んできた。

ヘリは校舎の前に着陸すると、そこから8人の少女と4人の男が出て来た。

 

Aqoursと、仮面ライダー達だ。

 

「間に合った……!」

「間に合ったんじゃ無い。きっと、高海さんがネクロズマを止めてくれていたんだ……全く、凄いグループだね、Aqoursってのは。」

「あったりまえでしょー!こんなにシャイニー☆なグループ、世界各国探しても私達しかいまセーン!!」

「ヨーソロー!その通りであります!!」

 

永夢はゲーマドライバーとマキシマムマイティXガシャットを。

パラドはゲーマドライバーとガシャットギアデュアルを。

戦兎はビルドドライバーとジーニアスフルボトルを。

龍我はビルドドライバーとクローズマグマナックルを構え、ウルトラネクロズマの前に立つ。

彼等を威嚇するウルトラネクロズマ……しかし、彼等は怯まない。

風も吹いていないのに、永夢の髪が靡いた。

それは彼が、ドクターの永夢からゲーマーのMになる合図。

 

 

「ネクロズマ!!患者の運命は、俺達が変える!!」

「さぁ、実験を始めようか!」

 

『マキシマムマイティX!!』

『デュアルガッシャット!!The strongest fist! What's the next stage?』

 

『『グレート!オールイェイ!!ジーニアス!!イェイ!イェイ!イェイ!』』

『ボトルバーン!!クローズマグマ!!』

 

永夢はガシャットを構えて腕を交差させ、パラドは腕を大きく回す。

戦兎と龍我はそれぞれのボトルをドライバーにセットしてレバーを回す。

永夢とパラドの背中にはそれぞれのゲームのタイトルロゴが出現し、戦兎には足元に60本のボトルが刺さったプラントライドビルダーGN、龍我には背中にマグマを溜めこんだマグマライドビルダーが現れる。

それぞれが構えを取り、ビルドドライバーの問いかけに一斉に叫んだ。

 

 

『Are you Ready?』

 

 

「「MAX大変身ッ!!!」」

 

「「変身ッ!!!」」

 

 

『マキシマムガッシャット!!ガッチャ―ン!レベルマーックス!!最大級のパワフルボディ!ダリラガーン!!ダゴズバーン!!マキシマムパワー!!X!!!』

『ガッチャーン!マザルアーップ!!赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!!パーフェクトノックアーウト!!!』

 

『『完全無欠のボトルヤロー!!ビルドジーニアス!!スゲェェイ!!モノスゲ―――イ!!!』』

『極熱筋肉ゥ!!クローズマグマァ!!!アチャチャチャチャチャ!チャアアアアア!!!』

 

 

一斉に変身を完了させる4人。

更にエグゼイドは変身完了と同時にマキシマムゲーマを脱ぎ捨て、スペックをLv99に保ったLv2の姿に。

右から仮面ライダーパラドクス パーフェクトノックアウトゲーマーLv99

仮面ライダーエグゼイド マキシマムゲーマーLv99

仮面ライダービルド ジーニアスフォーム

仮面ライダークローズマグマ

二つの世界から集まった4人の仮面ライダー。

Aqoursが応援する中、4人は構えた。

 

 

「お前は完全に、俺の心を滾らせた!!」

 

「力が漲る……!魂が燃える……!!俺のマグマが、迸る!!!もう誰にも、止められねぇ!!!」

 

「勝利の法則は、決まった!!」

 

「パラド!ビルド!クローズ!超キョウリョクプレーで、クリアしてやるぜ!!!」

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