デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「ウルトラセブンの歌」


ハイキングデート

陸自ASTの基地

 

「とうとう私たちだけになったわね・・・・・」

 

「うん。20名以上いたのに。今いるのは私と梓、それに鳶一と日下部隊長だけになっちゃったわね・・・・」

 

隊員控え室ではASTの隊員二名が話をしていた一人は黒い長髪の子ともう一人は短い茶髪の子であった

 

「そうだね・・・・・みんなあの行方不明事件の調査に行ったっきり行方不明になっているし・・・・・なんでだろう。あゆみ?」

 

「私にだってわからないよ。そもそもなんで行方不明事件にASTが出る必要があるわけ?そう言うのは警察とか普通科の連中がやればいいじゃない・・・・」

 

と、ため息をつく歩みと呼ばれた隊員がそう言うと・・・・

 

「それは、精霊の仕業の可能性が高いからよ。山郷一士。澤一士」

 

「く、日下部隊長。それに鳶一さん・・・・」

 

と、そこへ日下部と鳶一が入る。

 

「あ、あの精霊の仕業というのは・・・・?」

 

「簡単な事よ。ASTの隊員がことごとく行方不明になるなんてただの誘拐犯の仕業とは思えないわ。これは精霊の仕業よ。そこで上からまた調査に出るようにと命令が出たのよ指揮は私がとるわ・・・・と、言っても、もう残っているのは私たち4人だけなんだけどね・・・・」

 

と、深いため息をつく日下部。彼女とて行方不明になった隊員たちのことは確かに心配だが、本来の任務は精霊が現れたときに彼女らの殲滅が目的であるはずなのに上から下った命令はその行方不明事件の調査というのだ。今現在、人数が少ないうえもし精霊が現れたとき対処できなくなるのだ

 

「・・・・それで、調査する場所とは?」

 

澤隊員がそう訊くと鳶一は

 

「場所は最後に調査に出た隊員たちがいた場所・・・・・天宮山・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士道の家

 

「・・・・・・・」

 

あれから翌日、士道は自分の部屋であるものを見ていた。それは赤いゴーグルのアイテム。そうウルトラアイであった。ウルトラアイは前世でマグマ星人と双子怪獣ブラックギラス、レッドギラスの戦いで負傷した後、無理に変身しようとして燃えてしまい。現在ウルトラアイは地球にやってきたジャックの手によって今M78星雲で修理をしているはずだった。

そのウルトラアイがなぜここに・・・・・

 

「・・・・・」

 

士道は何も言わずただ黙ってウルトラアイを見つめていた。すると・・・・

 

「おーいシドー。早くハイキングとやらに行くぞ!!」

 

下から十香の声が聞こえた。ちなみに彼女は士道の家に居候をしている。士道自身もそれを否定するつもりもないし、シェアハウスだと思えば別に何とも思わなかったのだ。

 

「ああ。分かったすぐに行く。ちょっと待ててくれ」

 

士道はウルトラアイを胸ポケットにしまうと下に降りる。今日は十香と一緒に近くの天宮山へハイキングに行くことになっている。いわゆるデートだ。なぜ出かけることになったかというと前の約束もそうだが、この前のデートが途中で散々担たためその埋め合わせとして、ハイキングに行くことになったのだ。

 

「お待たせ、十香。早速行こうか」

 

「うむ!行こうじゃないかハイキングとやらに!!」

 

士道がそう言うと、十香は嬉しそうに言う。ちなみに彼女の格好はハイキングにぴったりなラフな恰好であった。

 

「ど、どうだ?に、似合うかシドー?」

 

「ああ。とっても似合うよ十香」

 

としっ道がそう言うと十香はにっこり笑う。そして二人は山へハイキングに行くため出かけるのであった。そしてその様子を透明空中艦フラクシナクスでは琴里たちが見ていた

 

「いったわね・・・・士道たち」

 

「はい。しかも士道君。朝早く起きて十香ちゃんの分のお弁当を多めに作ってリュックに入れていました・・・・本当に用意周到ですね士道君」

 

「そう・・・・であの二人電車で山に行く気?」

 

「ああ、シンに車で送ろうか?と聞いたんだが、十香が電車に乗ったことがないからっと言ってな・・・・」

 

「そう。まあたまにはそういうシチュエーションもいいかもね・・・・・・それにしても士道の様子・・・・」

 

「士道君の様子がどうかしたんですか司令?」

 

「ええ、昨日家に帰ってから何か態度というか雰囲気が変わっちゃたのよ・・・・」

 

昨日琴里は士道の雰囲気が前のと違うことを感じた。違うと言っても姿や声などいつもの士道だったのだが、何かが違う。それが何だか言葉にするのは難しいが何となく琴里にはそう感じたのだ

 

「昨日はいろいろありましたからね。多分疲れてたんだと思いますよ」

 

「そうだといいんだけど・・・・・」

 

そう言い、琴里はモニターで初めて電車に乗ってはしゃぐ十香に士道はまるで父親のように落ち着かせる姿を見ていたのだった。

そして数十分後、電車は目的地である天宮山に到着する。そして十香と士道は山道を歩くと十香は初めて見る自然に興味津々。そして何かを見つけるたびに士道に質問をしていた。ちなみに士道は耳にインカムをしていた

 

「おおー!!シドー!あの木の上にいる小さい生き物は何だ?」

 

「ああ、あれはリスだよ」

 

「シドー!!あれはあの木についている木の実は食べれるのか!?」

 

「あれはすっぱくて食べれないぞ十香。もう少し登れば頂上だよ。そこでお弁当を食べよう」

 

「おおー!!そうなら早く登ろうではないか!あの山の上にシドーの作ったお弁当が待っている!!」

 

「あははは・・・・・(待っていると言っても弁当は俺のリュックにあるんだが・・・・)」

 

士道は苦笑して先に行く十香。士道は十香を追うべく前に進もうとしたとき・・・・・

 

「・・・・ん?」

 

その時、士道は何かを感じ空を見上げた。そして透視能力でそれを見る

 

「(・・・・・・・いる・・・・やはり気のせいじゃなかった。・・・・・そう言えばこの頃、天宮市で行方不明になっている事件が多発していたが。やはりあいつらか・・・ん?そう言えば行方不明者の多数は確かこの山で・・・・・となると十香が危ない!)十香待ってくれ!」

 

そう言い、士道は十香を追いかけるのであった。そして士道は道の分岐点である分かれ道につくとそこには十香が立っていた。

 

「も~シドー遅いではないか!どっちに行けばいいのだ!」

 

「十香。それなんだが、いったん戻ろう・・・・・」

 

「え!?なぜだ?もしかしてこの二つの道は頂上にはいかないのか?」

 

と、不思議そうに首をかしげる十香。すると耳のインカムから

 

『ちょっと士道!何を言っているのよ。十香の機嫌が少し下がったわよ!!』

 

「それは・・・・・・この先行くと危険なんだよ」

 

『危険?何がよ?』

 

「フラクシナクスのレーダーで写らないのか?」

 

『レーダー?・・・・どうなの?何か写っている?』

 

『いいえ、高感度のレーダーでやっていますが特に何も・・・・・・・』

 

『だ、そうよ士道』

 

「(レーダーに映らない・・・・・奴らの技術が上がったってことか?とにかくこの先行くのは危険・・・・・ん?)『シドー。シドー』・・・・ん?」

 

「シドー。どうしたのだ?この先はいかないのか?」

 

十香が不安そうにそう訊くと士道は彼女を安心させるため頭をなで

 

「ああ、ちょっとこの先は崖崩れが多いみたいで危険らしいんだ。お弁当は別の所で食べよう」

 

「そうか・・・・・私はてっきり、私とハイキングに行くのが嫌だと思ったぞ」

 

「そんなわけないじゃないか。私も十香と一緒に行く日を楽しみにしてたんだぞ?」

 

「本当か。ああ本当だ。すぐそこに車道に出る道があるから、そこを降りよう十香」

 

「う、うん。シドーが言うのなら・・・いいぞ」

 

「そうか・・・・ごめんな。代わりにきな粉パン好きなだけおごってあげるよ」

 

「本当か!?本当か!?」

 

「ああ。お腹いっぱいになるまでおごるよ」

 

「そうか!なら降りよう!!」

 

と、十香は士道の手を握り下の車道へ続く階段を下りるのであった。

 

 

 

フラクシナクス

 

「どうしたんでしょう士道君。いきなり頂上へ行かず下に降りるなんて?それに彼何やら空を見ていましたが・・・・何か見えたのでしょうか?」

 

「ですが高感度レーダーには何も映っていません」

 

「まったくどうしたというのよ士道のやつは・・・・・そう言えば今朝出るとき新聞の表紙を読んでいたけど」

 

「そう言えば新聞の表紙に例の行方不明事件が起きていましたね・・・・・もしかしてそれと関係が・・・・」

 

そう話し合う中、

 

「司令。士道君と十香ちゃんの向かう先に陸自の車が!」

 

「なんですって?」

 

琴里がモニターを見ると士道たちの向かう先に、陸自のパジェロが向かうのが見えたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

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