デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「ウルトラセブンの歌」


姿なき侵略者(中編)

「・・・・・で、士道。説明してくれるかしら?」

 

フラクシナスに戻った士道を待っていたのは怪訝そうな顔をした琴里だった

 

「説明って、何をだ?」

 

「とぼけないで頂戴。あなたさっき宇宙人だとかなんとかASTの隊員に言っていたじゃない。確かクール星人だったけ?インカムから聞こえていたわよ」

 

「ん?映像じゃなくてか?」

 

「映像はなんか、パトカーが変な光弾で消えた後、急に変な怪電波が出てノイズしか映らなかったのよ!悪い!!」

 

「い、いや…そこで私に怒っても・・・・」

 

てっきり士道は宇宙人のこと話した他、隠れてカプセル怪獣のウインダムを取り出したのをモニターで見られたかと思ったのだが、どうやら、クール星人の円盤が出した怪電波のせいでモニターにノイズが走り、士道がウインダムを出したところは見られていなかったようだ

 

「なに?もしかして映像が乱れて見れない時にあんた、なんかしたの?そういえば十香、銀色の大きなロボットを見たとか言っていたけどまさか・・・・・」

 

「いや、いや。違うって。円盤がこっちへ攻撃したとき、ASTの隊員たちが銃でけん制してそのすきに車で逃げ・・・・・・『円盤?』・・・・あ」

 

士道はしまったという顔をする

 

「士道。あの時、映像が乱れる前も映像が直った後も円盤らしきものはレーダーでも増しては映像にも映ってはいなかった・・・・・士道。これでもまだ惚けるつもり?あなたはいったい何者?なぜ、宇宙人だって言い切れるの?」

 

じっと自分を見る琴里に士道は

 

「(全部言う必要はないが必要なところだけ言うか・・・・)宇宙人は存在する。なぜなら俺は宇宙人と会ったことがあるからだ」

 

「・・・・なんですって?」

 

「琴里、俺が中学の時、山へ遠足に行った時のことは覚えているか?」

 

「え、ええ…その時、確か迷子になったんでしょ?……まさかその時に?」

 

「ああ、私はあの時、崖から落ちたんだ」

 

『っ!?』

 

その言葉に驚く琴里。だが士道は話を続ける

 

「だが、私は間一髪、彼に・・・・・宇宙人に助けられた。そして彼に地球の外には様々な宇宙や星がありそしてその星々にいろんな星人がいることを教えられた・・・・俺が言えることはそれだけだ」

 

士道はそう言う。今言ったことは半分本当であり半分嘘である。なぜなら先ほど言った体験はかつて前世の姿、モロボシ・ダンの姿と魂のモデルになった薩摩次郎の体験をもとに作った嘘話である。自分とて嘘を言うのは嫌だが、この場合自分が前世の記憶を持った元宇宙人であることは秘密にしておくべきだと思ったからだ。ちなみに中学の時の遠足で士道ことセブンが迷子になったのは嘘ではなく事実である

 

「・・・・・」

 

「だが、琴里。これだけは信じてくれ。私は五河士道。ただの学生であり、そして、琴里。お前の兄だ・・・・・」

 

真剣な目で力強くそういう士道に琴里はじーと士道の目を真剣に見つめ士道も真剣に琴里を見ていた。すると琴里は軽いため息をつき

 

「はぁ・・・・士道。あなた、ただのって言ってたけど精霊とデートしてそれで精霊の力を封印できる時点でもはやただの学生じゃないでしょ。おにいちゃん」

 

「琴里・・・・・」

 

「兄を疑うのは好きじゃないだけよ・・・・・・それにあの正体不明の攻撃のこと詳しく知っているのは都合がいいわ。士道。事情聴取はここまでにするから。早くあの攻撃とあなたが言っていたクール星人とかいう宇宙人のことを説明しなさい」

 

「あ・・ああ」

 

琴里の言葉に士道はコホント咳払いすると

 

「あいつらの名はクール星人。遠い宇宙からやってきた宇宙人で、最近巷で騒がせている行方不明者事件の犯人だ」

 

「行方不明って・・・・あの?その事件の犯人がそれだと?」

 

「そうだ神無月さん。奴らの星は資源に乏しいから、他の星の動物やら資源やらを集めて侵略計画を立てていたんだ」

 

「なるほど・・・・・敵を知るには敵を調べるってやつですか」

 

川越がそう言うと。令音が

 

「それでシン・・・・・対策とかは考えているのか?相手は見えないはずだ?」

 

「一つだけ方法がある。奴らの円盤は光学迷彩…つまりフラクシナスのように透明になって動いている。ならば、奴らの円盤に特殊色を吹きかければいい」

 

「なるほどね・・・・・それで見えない相手にどうやってその色を命中させるの?」

 

「そういえば・・・・」

 

「ん?どうしたの中津川?」

 

「先ほどその見えない円盤が光弾を発射するときにわずかながらレーダーに反応しました。その時に・・・・・」

 

「なるほど・・・・でもどうやってあいつらに光線を使わせるかということよあの円盤はレーダにも映らないでしょ?」

 

琴里がそう言うと士道は

 

「私に考えがある。まずは私をさっきの天宮山に戻してくれ。琴里たちはその間にやつらの円盤に色を付ける噴霧器を作ってくれ」

 

「それは構わなけど・・・・士道。あなた一人で大丈夫なの?」

 

「大丈夫だ。後。十香には私は夕飯の買い物に出かけたと伝えてくれ。彼女を心配させたくないから」

 

「・・・・・・・わかったわ・・・・頼むわよ士道」

 

「ああ」

 

そういうと士道は指令室を出た。すると神無月は

 

「いいんですか司令?我々の任務は精霊の力を平和的に解決する事なのですが?」

 

「構わないわ。もしあの円盤を放っておけば、精霊の前に人類全員が誘拐されかねないもの。それに私たちは見えない飛行物体に色を付けるだけ。後はASTたちがやるでしょ?・・・・・それで士道に言われた噴霧装置どれくらいでできる?」

 

「は、はい多少時間はかかると思いますが、2時間くらいあればできます」

 

椎崎がそう答えると箕輪が

 

「それにしても士道君。なんで円盤のこと知っていたのでしょう?しかもその宇宙人の名前も知っていたし、それに宇宙人にも会ったというのも少し・・・・」

 

「・・・・・」

 

彼女の言葉に琴里は黙ってしまう

 

『琴里。これだけは信じてくれ。私は五河士道。ただの学生であり、そして、琴里。お前の兄だ』

 

「(そんなこと言われなくてもわかっているわよ・・・・・・)さて、十香に士道が買い物に行ったこと伝えなきゃね。下手したら心配して家を飛び出しかねないし・・・」

 

「それなら私も行こう」

 

そういい琴里と令音は後を任せてフラクシナクスを出るのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、折紙はというと単独で山の中を歩いていた

 

「・・・・・二人はどこ?」

 

折紙が単独で山に入った理由は二つであった。一つは行方不明者の捜索と事件調査これは日下部隊長に命令さてたことなのだが本来、仲間である澤や山郷と一緒に行くはずであったのだが、彼女は二人と離れてハイキングコースを上り、そして澤たちはパジェロで捜索することになったのだ。なぜ彼女が一人でハイキングコースを歩き、しかもアーマースーツであるリアライザを着ている他、調査に関係ないヘッドホンや望遠カメラに三脚そしてボイスレコーダを持っていた。実はこれが二つ目の理由であり本命だ。彼女は士道は十香と天宮山へハイキングに行くという情報を手にした後、彼女は行方不明事件調査を理由に士道の後を追いかけようとしたのだ

 

「・・・・それにしても・・・・なんで士道は生きているの…あの大怪我で・・・」

 

ふっと、折紙はこの前のことを思い出す。自分が士道を撃ってしまったことを…あの時士道のけがはもはや死んでもおかしくない。いや死んだも同然の大けがを負った。だが、今朝こっそり彼の家の前の電信柱に隠れて覗き見ていると、士道が何事もなかったかのように普通に家から出て新聞を取っていたのを見たのだ。仮に生きていたとしてもあの大怪我で普通に新聞なんか取りにいけないはずなのに・・・・・

 

「士道・・・・あなたは何者?それになんで精霊を庇ったりするの・・・・精霊は人に害を成す存在してはいけないものなのに・・・・」

 

そう呟く折紙。そして折紙はハイキングコースの奥へと進みやがて人気のない日の当たらないもはやそこはハイキングコースというより森の中といってもいいくらいの道まで来ていた。そして折紙は定時連絡のため日下部隊長たちに連絡を取ろうとしたが、ノイズ音しか聞こえず、携帯を使おうとしたが圏外と表示されていた

 

「通信が使えない・・・・・磁場が強いの?いいやここは普通の山のはず、携帯ならまだしも最新式の無線が使えないのは・・・・・・え?」

 

無線が使えないことを不思議に思う折紙。すると彼女の目の前にある空間からドアらしきものが現れ、扉が開いた。

 

「これは…」

 

不審に思った折紙は連絡をしようとするが無線が使えないことを思い出し

 

「・・・・・・」

 

少し警戒した表情でその扉に近づく。そして中を少しだけ覗くと

 

「・・・・・もしかしたらこの中に士道が・・・・・」

 

そういい中へと入る。中へ侵入した折紙は歩きながらあたりを見渡す。そこには見た事もないような金属で作られた、よく分からない器具や装置が並んでいた。折紙は奥へと進むと、やがて広い制御室のような場所に出る

 

「ここは・・・・・・・っ!?」

 

そう呟くと何らかの気配がし銃を構え振り向くと

 

「ヤア、ヨクゾ来タ。ASTノ隊員ヨ!」

 

「っ!?」

 

折紙の目の前に現れたのはそこにはシラミを逆立てたような黒い風貌の、六本の鎌のような腕を持ち、明らかに精霊や人とは違う浮遊する生物がいた。そいつは腹部にある二つの目からこちらをじっと見ている。

 

「お前は…誰?」

 

「私ハクール星人ダ。コノ星ノ生物ヲ採集シニキタノダ」

 

「…採集?まさか誘拐事件の犯人はお前の仕業!?」

 

「ソウダ。コノ世界ノ地球ニ住ム生物ハ、人間以外ニモ精霊ト呼バレル未知ノ生命体が存在スル。私ハソノ珍シイ生キ物達ヲクール星ニ持チ帰リ、隅々マデ調ベタ後、全兵力ヲ持ッテコノ星ヲ頂くノダ!ダガソレニハコノ星ヲ守ル組織デアル君タチガ邪魔ダ。ソコデ手始メニオマエタチASTノ隊員タチニハ私ノ標本ニナッテモラウ」

 

「そうはさせない!!」

 

そういい折紙はクール星人に銃口を向け引き金を引こうとしたが・・・・

 

「っ!?(か、体が動か・・・ない!?)」

 

急に金縛りのような感覚に襲われ、折紙は銃を落としそのまま倒れる。そしてよく見るとクール星人は何かの装置を動かしていた

 

「無駄ダ。コノ重力ヲ重クサセル装置デ君ノ動キヲ封ジタ。貴様タチガ、対精霊用ニ作ッッタ兵器モ玩具ト同ジ。ソレレニ人間ナド我々レニトッテハ昆虫ノヨウナモンダ!ツイデニ言ッテオクガ、仲間ト連絡シヨウトシテモ無駄ナコトダ。我々ノ発シタ強イ怪電波デ、映像ハオロカ通信モデキナイ。コレデ君タチノ隠シテイル透明ナ飛行艦ニイル仲間ヲ呼ブコトハ不可能ダ」

 

「な・・・・なんの・・・・話?」

 

「惚ケルノカ?マア、イイ。トニカクオ前モ捕獲シタ仲間ノトコロヘ監禁スル!!」

 

そう言い、クール星人は動けない折紙を監禁室へと運ぶのであった

 

 

 

 

 

 

 




次回、深紅の戦士が現れます

セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?

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