雨の日に・・・・・
十香が士道とともに人間として住み、士道がセブンの力を取り戻してから早や一週間以上過ぎ平和的な日常が続いた。だがその日常は突如、失うこともある。
それはある雨の日であった。その雨の中、町の中で一人の少年がかばんを頭に乗せ走っていた。
「まさか、雨が降るとは・・・・・天気予報も外れることがあるんだな」
士道はずぶぬれになりながら家へと走っていった
「どこか雨宿りする場所を見つけないと・・・・」
そう言い士道は歩道橋を渡りどこか雨宿りできる場所はないか探すと、ちょうど神社に人一人が入れるぐらいの木があり、士道はそこへ駆け寄り木の下で雨宿りする
「ふぅ・・・・家までまだあるな・・・・弱まるといいのだが」
そう言い士道は空を見上げる。すると、士道は何かの気配と音を感じる。それは雨の雫が大地に落ちる音ではない。何者かが歩いている足音であった。士道は振り向くとそこには
「・・・・・女の子?」
士道が目にしたのは雨の中水たまりを走る少女であった。その少女は可愛らしい意匠が施された緑色の外套に身を包みウサギの耳のような飾りの付いた大きなフードをかぶっており、何より特徴的なのは左手にウサギのパペットをつけていたことだ。それを見た士道は、ただの少女ではないことに気づく
「(あの少女は・・・・)」
そう思った瞬間。少女は水たまりの水に滑り盛大に転んだ。そのさい左手にはめていたパペットも取れてしまう。それを見た士道は
「っ!?君!大丈夫か!?」
士道は慌てて彼女に近づき体を抱きかかえるように仰向けにした
「大丈夫かい?ケガはしていないか?」
そう言うと少女は士道の顔を見る。フードでわからなかったが少女の顔は年の頃は、琴理と同じくらい。ふわふわの髪は海のような青色の幼げな少女だった。すると少女は士道の顔を見るや否や顔を真っ青に染めて、目の焦点をぐらぐら揺らして、士道の手から逃れるようにピョンと跳び上がり、少し距離を取ってから、全身を小刻みにカタカタと震わせ、士道を怖がるような視線を送ってくる。
「大丈夫だ。私は何もしない」
安心させるようにそう言い近づこうとすると、少女は震えながら
「・・・・! こ、ない、で・・・・ください・・・・っ」
「え?」
「いたく、しないで・・・・ください・・・・」
震えた声でそういう少女、士道はその怯えた少女を見ると士道は地面に落ちていたパペットのもとへ行きしゃがんで疲労とハンカチで汚れた場所をきれいに拭き少女の前に来てしゃがむと
「私は君をいじめたりしないよ・・・・・ほら、これ君の大切なものだろ?」
そう言い士道は少女にパペットを渡すと少女は士道からパペットを取ると、一目散にどこかへと走り去っていったのだった
「・・・・・・・・なんだったんだ?あの少女は?」
走り去る少女に士道は首をかしげるのであった
「ただいま」
家に帰ると士道は、風呂に入ろうと風呂所に行き、脱衣場の扉を開けようとしたが・・・・
「・・・待てよ。確か十香のやつ、私より先に帰ったな・・・・もしかしたら先に風呂に入っている可能性があるな」
そう言うと士道はドアをノックするが返事がない。そしてこっそりドアを開けて脱衣所に見ると脱衣かごの中には誰かの服があった。誰かのかはわからないがこの家にいるのは妹の琴里か居候をしている十香だけだ。俺はドアを閉めると
「仕方ない。風呂が空くまで待つか‥…確かタオルは」
そう言い士道は部屋からタオルを出し濡れた体や髪を拭き、リビングへ行くと琴里がソファーに座ってテレビを見ていた。しかも琴里はフラクシナクスのように黒リボンではなくいつもの白リボンであった
「おかえり、お兄ちゃん。お風呂空いているから入って」
「その手には乗らんぞ琴里。十香がお風呂を使っているんだろ?」
「あれ?何で知っているの~もしかして覗いた?」
「覗かん!普通に俺より先にこの雨の中帰った十香が風呂を使用するのはすぐにわかる」
「おおっ!さすがお兄ちゃん。すごい推理力!!」
「はぁ・・・・で、令音さん。なぜあなたがここに?」
キッチンを見るとそこにはフラクシナクスにいるはずの令音さんがいた。しかもコーヒーに大量の角砂糖を入れていた
「すまないシン・・・・砂糖を使いすぎたか?」
「いいや、砂糖を使うのは結構ですが。なぜここに?」
士道がそう言うと令音は十香のアフターケアとして来たのだという
「十香の霊力はシンの口づけにより、シンの体内に封印され、シンと十香の間には目に見えない経路・・・・パスが出来ているんだ、十香の精神状態が不安定になると霊力が逆流してしまい、彼女の霊力が暴走してしまう。彼女の特設住宅ができるまで
「ええ、はっきり覚えています令音さん。そして精霊の力の封印方法も・・・・だが一つ気がかりなことがある。なぜ私がその精霊の力を封印できる力を持っているということだ」
「そこまではわからないわよ。ラタトスクの観測機で調べて分かったの・・・・」
「そうか・・・・・琴里。一つ聞いてもいいか?」
「何よ?」
「精霊は十香だけなのか?」
士道はそう聞くと琴里は首を横に振り
「いいえ、十香以外にも複数の精霊が目撃されるわ。だから十香と共に生活するのは精霊とのコミュニケーションの訓練も含まれているのよ」
「そうか・・・・なら、私の役目は引き続き、彼女らと・・・・」
「そう引き続きシンは、精霊とデートしてデレさせそしてキスして封印する。すまないがやってくれるな?」
「いろいろといいたいところですが、それで精霊が攻撃されず平和的に十香みたいに人として生活できるのなら私は協力するつもりだ・・・・・話はこれで終わりか?」
「ああ、私として伝えたいことは以上だ」
「そうですか・・・・それじゃあ、私は夕飯の支度をします。令音さんも食べますでしょ?」
「ええ、ちなみに今日の夕飯は?」
「私の得意料理のハヤシライスですよ。後でラタトスクの皆さんの分も用意しますから」
「すまないシン」
「いいですよ。こういう時に材料を多めに買いましたから」
そう言い士道は夕ご飯のハヤシライスを作る支度をするのであった。因みになのだが士道(セブン)の作ったハヤシライスは十香はもちろんラタトスクの人たちにも大好評であった。
その後、士道の特訓が続いた。ある時トイレの電球を変えるように琴里に言われてトイレに入ったら、そこには十香がいて彼女にドロップキックをお見舞いされたり、またある時は・・・・・
「士道。お風呂が沸いたわ。先に入って」
「いいや、まだ皿洗いが残っているから琴里は先に入りなさい。特別に琴里の大好きな入浴剤を使っていいから」
士道は琴里の言葉に裏があるということを見抜き、彼女の好きな入浴剤を見せそう言うと琴里はピクリと動き動揺した表情をする。こういう時の琴里は一番風呂を逃したことがない。5年も彼女の兄をしているセブンにはそれはわかっていた
「へ、へ~そうなの?じゃ、じゃあ士道が使えば?」
やせ我慢してそういう琴里、すると十香が入ってきた
「ん?十香。風呂はもう上がったのか?」
「ん?なんの話だシドー?」
不思議そうに首をかしげる十香。それを見た士道は
「(少し疑いすぎてしまったかな……まあいい。皿洗いもちょうど終わったところだしな)いや。なんでもない。じゃあ、琴里本当に私が最初に入っていいんだな?」
「ええ。いいわよお兄ちゃん♪」
琴里の言葉に士道は風呂へと向かい。そして風呂に入る前、念のため『風呂使用中』という看板をドアにかけ湯船に入る
「はあ・・・・・やはり地球の風呂はいいものだ・・・・心が癒される」
士道はそう呟き方まで浸かると、士道は先ほどのことを考えていた
「まさかと思ってはいたが、やはり十香以外にも精霊が・・・・・そのすべての精霊を私はなるべく多く助け出せることができるのだろうか・・・・・」
セブンは目を細めそう考える。ウルトラマンとて神ではない。時に強大な力をもってしても救えない命がある。それは親友である初代マンの言葉だ。セブンもその言葉を胸にして地球を守るため戦った。そして士道は
「それに精霊だけじゃない。あのクール星人のほかにほかの星からの侵略者も来る可能性がある・・・・だが、おかしい。この世界にいるはずのない彼らがなぜこの世界の宇宙に・・・・・」
と、考え事をしていると、突然扉が開き、何者かが風呂に飛び込んできた。それは十香であった。それを見た士道は驚き
「と、十香!?」
「シドー!?何でお前が!!」
「い、いや。先に私が入っていたんだが看板見なかったのか?」
「看板とはなんだ!そんなものかけてなかったぞ!後見るな!!!」
「うわぷ!!???」
驚く士道に十香が頭を掴み、湯船に沈めた
「(お、おのれ琴里。看板を外すとは卑怯だぞ!!!???」
と心の中で叫ぶ中、リビングにいる琴里は先ほど士道が掛けた看板を片手に持ちテレビを見ていた
「・・・・ふ、卑怯もラッキョウもあるもんですか」
と、そう言いチュッパチャップスを咥えるのであった
セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?
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