デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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氷点下140℃の戦い

「何なの・・・・あれは!!」

 

「わからない!とにかく撃ち続け!」

 

「くっそ!あいつ冷凍ガスなんか吐いてやがる!」

 

「もしかして、この大寒波の原因はあいつか!?」

 

吹雪が吹き荒れる天宮市の街の中、澤たちは今の現状を見て驚いていた。ハーミットが結界を作った直後に現れた謎の巨大生物。あの姿はよくテレビアニメに出てくる怪獣のようなものだった。澤たちはもともとのAATの任務である巨大生物に向けて小型ロケットや隊精霊用弾を放つが、あの生物には聞いてはいるみたいだが致命傷となるようなダメージを与えることはできなかった。そしてこの大寒波のせいなのかASTの同僚やそして澤と同じAATの山郷も体を震わせながらガンダーを攻撃していた。

 

「(まずいわ・・・・いくらリアナイザーを装備しているとはいえ。今の気温は零下140℃・・・・・これ以上戦えばみんな凍死しちゃう)」

 

澤は焦りながらガンダーに対物ライフルを撃つ。その瞬間ガンダーのすぐそばにあった建物の陰から突如、光の渦が発生した。そして光が収まるとそこから別の巨大生物アギラが現れた。それを見た隊員たちは

 

「今度は何!?」

 

「ちょっとあれって恐竜!?」

 

「なんかちょっとかわいい」

 

そう驚く中、アギラは素早い動きでガンダーに体当たりをし、ガンダーは倒れる。しかしガンダーはすぐに立ちあがりアギラに向かって凍結ガスを吐くとアギラはあまりの寒さに驚き、あわててバックする。そして何か悩むように頭を抱えるが、すぐに咆哮を上げガンダーに向かうのであった。そしてその姿は空中艦フラクシナクスでも目撃されていた

 

「何よあれ・・・・・」

 

「まるで、特撮映画の怪獣映画を見ているようだ・・・・そう言えば子供時はよく映画館で見たな・・・・」

 

「ああ・・・・あの時は胸が躍ったよしかもカラー!!」

 

「川越さん。幹根さん。今はそう言う場合じゃないでしょ?」

 

吹雪の中、二体の怪獣が戦っている姿を見てフラクシナクスの職員たち、すると琴里が

 

「今は巨大生物のことなんてどうでもいいわ!今は士道よ!士道はどうなっているの!!」

 

と、いつもとは違い、少し取り乱した表情でそう言うと神無月が

 

「あのスノードームに入って以来、映像はおろか通信もできません司令」

 

「くっ・・・!!」

 

神無月の言葉に琴里は悔しそうな表情をする。すると令音がポンッとと肩に手を置き

 

「落ち着きため琴里。今はシンを信じようではないか」

 

「けど!」

 

「心配ない・・・・・もしもの時はきっと来てくれる」

 

「・・・・・来てくれるって・・・なにがよ?」

 

怪訝そうな顔でそう言う琴里に令音は無表情で

 

「正義のヒーローさ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スノードームの中心部

 

「よしのん・・・・・・よしのん・・・・・・」

 

暗い空間の中、四糸乃は巨大ウサギに乗ってそして今はいない親友の名を泣きながら読んでいた・・・・すると・・・・

 

「はあ~い!」

 

「え?」

 

突如、誰かが返事をする。四糸乃はその声のするほうへ顔を向けると、暗い空間の中いないはずのよしのんの姿があった

 

「よ・・・よしのん」

 

だがよしのんは一人で来たわけではない。よしのんはある少年の腕にはまっていた。それは体中ぼろぼろになって歩いてきた士道であった。そして士道はバタリと倒れると

四糸乃は士道の元へと走り寄る。そして体中の傷を見ると、突然彼の傷ついた部分から淡い炎が出て、彼の傷を癒す

 

「し、士道さん・・・・・」

 

「よかった・・・・・どうやら間に合ったみたいだな」

 

士道は体を少し乾いた笑みをすると

 

「あはは・・・・やはり鍛えているとはいえやはりこの寒さは堪えるな・・・・」

 

そう言うと士道は四糸乃によしのんを渡す

 

「ほら、四糸乃。約束通り、君の親友を見つけたよ・・・・」

 

そういうと、四糸乃は泣き始める

 

「大丈夫か四糸乃。もしかしてどこか怪我をしたのか?」

 

士道は心配してそう言うと四糸乃は首を横に振り

 

「違うんです・・・・・嬉しいんです・・・・ありがとう…ございます」

 

四糸乃は涙を流しながら士道にお礼を言うと士道は少し笑うと

 

「・・・・・さて、四糸乃。今度は君を助ける番だ」

 

「・・・・え?」

 

四糸乃は士道の言葉に首をかしげると士道は少し顔を赤くし気まずそうに顔を背け

 

「その前に一つやらなければならないことがあるのだが・・・・・・・四糸乃。君はキスというのを知っているか?」

 

そう言うと、四糸乃は頬を赤く染め頷く。そして士道は

 

「やましい気持ちはない。ただ君を助けるためにはこれしか・・・・・・」

 

そう言いかけると、四糸乃は士道にキスをする。それに士道は驚き

 

「え・・・と、四糸乃?」

 

「あの・・・・これで合っていますよね?もしかして・・・・違いますか?」

 

「っ、い、いや・・・・違わない・・・・けど」

 

士道が言うと、四糸乃はこくりと首肯した。

 

「士道、さんの・・・・言うことなら、信じます」

 

四糸乃は顔を赤くしそう言うと四糸乃が纏っていたインナーが、光の粒になって空気に溶けて消えていく。

 

四糸乃の肩が、驚いたようにビクッと震える。

 

「・・・・・・・・っ、し、士道さ・・・・、これ」

 

「ああ、すまない。四糸乃。これを着てくれ」

 

そう言い士道は自身の着ていた厚いコートを四糸乃に着させる。すると霊力が消えたせいかスノードームの結界が消える。するとあたりは先ほどの猛吹雪へと変わる。そして士道はインカムで

 

「琴里!琴里聞こえるか?」

 

『士道!あんた無事なの!?」

 

「ああ、この通り私は無事だ。それよりも四糸乃の霊力は封印した。早く彼女をフラクシナクスに回収してくれ。このままだと彼女が凍死してしまう」

 

『わかったわ。あなたや十香もすぐに回収するわ』

 

「いいや。俺はいい。十香や四糸乃を優先にしてくれ。私には少しここでやることがある」

 

『はぁ?何を言っているのよ士道!このままだとあんたも凍死しちゃうのよ!』

 

「大丈夫だ。じゃあ、頼む」

 

『・・・・・・わかったわ。どんな用事かわからないけど、でもすぐに戻ってきなさいよ!!』

 

「ああ。わかっている」

 

そう言い士道はインカムを切ると四糸乃の身体が、不思議な浮遊感に包まれる

 

「あ、あの・・・・士道さん」

 

「四糸乃。大丈夫だ。君は安全な場所へ行く。だから先に言って待っててくれ」

 

「わ・・・・わかり・・・・ました。私は士道さんを信じます」

 

四糸乃は頷くと士道は頷き、猛吹雪の中を走りだし、四糸乃はそのままフラクシナクスへと回収されるのであった。そして吹雪の中を士道は走り、そしてガンダーと戦っているアギラを見る。最初は素早い動きで善戦していたアギラだったがやはり生き物。寒さでだんだんと体力が落ちていて現在ガンダーに踏みつけられ悲鳴に近い声を上げていた。

それを見た士道は

 

「アギラ!戻れ!!」

 

そう言うとアギラは光となって消えそして赤いカプセルとなり士道の手に戻る。そして士道はアギラを回収すると胸ポケットからウルトラアイを取り出し

 

デュワッ!!!!

 

目にかざすとそこからスパークが発生し士道の体は赤い戦士ウルトラセブンへと姿が変わり、そして腕をクロスさせるとぐんぐんと巨大化させ身長40メートルの大きさになる。そしてそれを見たAST隊員たちは

 

「あれって、この前の巨人!?」

 

と、驚く中。同じくフラクシナクスの中では

 

「士道がどこに向かったか、わかる?」

 

「司令。それがこの猛吹雪のせいで確認できません」

 

「司令!モニターを!!」

 

「え?」

 

椎崎の言葉に琴里はモニターを見るとガンダーがセブンと戦っている姿が映し出されていた

 

「あれは・・・・この前の巨人だわ」

 

「確か士道君が言うにはウルトラセブンでしたっけ?」

 

と、そう言う中、町ではセブンがガンダーと戦っていた。普段ならこの寒さでエネルギーを消耗しているはずのセブンだが・・・・・・・

 

「(なんだ?体がやけに暖かい・・・・あのお茶のせいか?)」   

 

なぜか先ほどから体中が熱かった。そのためわざわざ太陽のところまで飛ぶ必要はなかった。そしてガンダーはセブンへと向かおうとするがセブンはウルトラ念力でガンダーをひっくり返して倒す。だがガンダーはすぐ起き上がりセブンに向かって凍結ガスと目から怪光線を発射させるが、セブンはすかさずウルトラバリアーで防ぎ、そして頭頂部の宇宙ブーメラン『アイスラッガー』をガンダーに向けて投げるとアイスラッガーはガンダーの首と両腕を切断し、ガンダーは倒れて絶命する。倒れたガンダーを見ているセブン。すると・・・・・

 

『ウルトラセブン・・・・・どうやらまたしても我々ポール星人の負けのようだ。この世界の地球での第三氷河時代は諦めることにしよう』

 

と、ポール星人がテレパシーでセブンに話しかける

 

『だが、今回我々はバカンスの途中だったし、本格的な準備もできなかったから君に負けたのだ。次こそは必ず君に勝って見せよう。・・・・・それとだセブン。こんなことは普通に言わないのだが、君とは同じ宇宙のよしみだ。今なら君も一緒に元の宇宙に連れていくが一緒に来るか?』

 

『いいや、ポール星人。私はここでやるべきことがある。すまないが私は残るよ』

 

『そうか。ではさらばだウルトラセブン。アハハハハハッ!!!!』

 

そう言うとポール星人の声は聞こえなくなるのと同時に吹雪はやみそして黒い雲がどんどん消え始めそこからまぶしい太陽が現れ虹が現れる。

セブンはこの景色に頷き、飛び立とうとすると

 

「待ちなさい!!」

 

と、日下部と折紙、そして澤たちASTの隊員たちが武器を構えセブンを見ると澤が

 

「あなたはいったい何者!何しに現れたの!!」

 

と、そう言うとセブンはテレパシーで

 

『・・・・私の名はウルトラセブン。ただの宇宙の風来坊だ。縁があればまた会おう』

 

そう言うと、セブンは飛び立ち空の彼方へと消えていった。それを見た日下部達は・・・・

 

「ウルトラセブン・・・・・これは精霊と同じ詳しく調べる必要があるわね。そうでしょ澤?」

 

「はい・・・・」

 

日下部にそう言われ澤は頷き、そして折紙が

 

「(ウルトラ・・・・・セブン。でもあの声・・・どこかで聞いたような)」

 

と、ASTの隊員たちは不思議そうな顔をしていたのであった。

 

 

 

 

数時間後、一方、とある家ではある中年の男性が椅子に座っていた

 

「やれやれ・・・空間振が発生するたびに避難しなきゃいけないのはいろいろと大変だな。ま、家が無事ならそれでいいが・・・・・」

 

と、テレビをつけると、先ほどの空間振のことのほか

 

『数日前、突如行方不明になっていた人たちが見つかり皆、家族の元へ帰ることができました。攫われた人の話によると、赤い巨人を見たという発言があり・・・・・』

 

「ん?」

 

アナウンサーの言葉に男性は怪訝な顔をしテレビを見ると、

 

『本当に見たんですよ本官は!』

 

『私も見ました本当に巨大で!ほらスマホにもとってあります!!』

 

と、インタビューを受けている女性がカメラマンにその写真を見せる。そしてそのスマホに映し出されたウルトラセブンの写真を見て男性は

 

「・・・・・・・・ダン?」

 

と、そう言うのであった。そして彼の背後から黒い靄みたいなのが現れるのであった

 

 

セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?

  • 初代ウルトラマン
  • ウルトラマンジャック
  • ウルトラマンエース
  • ウルトラマンタロウ
  • ウルトラマンレオ
  • ウルトラマンキング
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