天宮市、陸上自衛隊駐屯地
「次にこの写真です・・・・・」
自衛隊の幹部自衛官や防衛省から来た官僚たちが集まる部屋の中、日下部と澤は映写機で精霊であるプリンセス子と十香のほかに赤い円盤を映し出した。そして日下部は
「数日前の行方不明事件で現れた円盤。そしてこれがその円盤に乗っていた生物で行方不明事件の犯人のクール星人と名乗る宇宙人です」
と、次に映し出されたのはASTの隊員がひそかにとったクール星人の写真であった。それを見た幹部たちや官僚は驚き、動揺の声を出していた
「そして次にこれは昨日、天宮市で精霊ハーミットと一緒に現れた巨大生物です」
と、次に映し出されたのはこの前のハーミットとの戦闘記録映像だった。吹雪の中、ASTたちがハーミットを攻撃する際中に突如現れたガンダー。そのガンダーの映像を見て上の幹部たちはまた動揺し始める。
「この巨大生物は突如、天宮市に現れ、口からマイナス140度の凍結ガスを吐いていました。今回天宮市で起きた異常な大寒波の原因はハーミットではなく恐らくこの生物の可能性が高いです。理由としては、ハーミットの精霊反応が消えても異常寒波は消えずむしろこの生物の吐く凍結ガスのせいでどんどん気温が下がっているのを見て間違いなくこの生物が犯人だということがわかりました」
と、日下部がそう言うと、官僚の一人が
「日下部一尉。それで例の巨人のことだが・・・・・?」
「はい。これです」
と、日下部が映し出したのは赤い巨人ウルトラセブンであった
「これが先日の行方不明事件。そして今回の天宮市異常寒波事件に現れた赤い巨人。コードネームは『ウルトラセブン』です」
「ウルトラセブン?それは君が名付けたのかね?」
「いいえ、その赤い巨人本人がそう名乗りました」
「名乗ったて、喋ったのかね?するとその巨人は人の言葉を話せるというのかね?」
「いえ、口は動かさず。何と言いますかテレパシーで会話をしてきました」
「それで日下部一尉。澤三曹。そのウルトラセブンといったか?その巨人は我々人類の敵なのかね?」
「今のところは敵か味方かは断言できません。まだ調査中でして」
「なるべく早くした前、精霊だけではなく宇宙人というわけのわからないものまで現れたんだ。今後、ASTは精霊だけではなく宇宙人とも戦わなくてはならん。そのためにASTの派生部隊のAATを設立させたんだ。澤三曹。因みにAATの隊員は今何人だ?」
「えっと・・・・私含めて二人です」
「たったの二人って・・・・君はいったい何をしていたんだ!」
気まずそうに言う澤に幹部の一人が怒鳴ると
「まあまあ、落ち着きなさい」
と、中年の男性が止める。その男の名は平賀。防衛省のなかで参謀職を務める人物であり、ASTの司令の一人である
「しかしですね平賀参謀!」
「AATは設立したばかりだ。人数が少ないのも仕方がない。まあ、澤三曹。大変だと思うが、最低でも7人くらいは集められるように頑張りなさい」
「は、はい!!」
「それでは今日の報告会はこれで終わる。日下部一尉は少し残りなさい。以上・・・・解散!」
「はぁ・・・・・」
会議をお終えた後、澤は自販機の近くのベンチに腰を掛け自販機で買ったコーヒーを飲みため息をつくと
「何か悩み事かな?」
「あっ!平賀参謀!?」
澤の隣に先ほど会議に出席していた防衛省の平賀参謀がそこにいた。それを見た澤は慌てて敬礼しようとすると
「いや、そのままでいいよ。確か君は・・・・・」
「は、はい!陸上自衛隊天宮駐屯地、AST、およびAAT所属の澤梓三等陸曹です!」
「いや、そうかしこまらなくてもいい。隣に座ってもいいかな?」
「は・・・はい」
澤がそう言うと平賀参謀は彼女の隣に座る
「さて・・・・君は何を悩んでいるのかな?よければ相談に乗るよ?」
「じ・・・実は参謀」
平賀参謀に促され、澤は自分が精霊に対し攻撃を戸惑っているのと、そして本当に武力でしか地球を救えないか、そして精霊も人間と同じなんじゃないかと、今まで疑問に思っていたことを話した。そしてその話を平賀参謀は黙って聞いていた
「私たちの任務が精霊退治なのは知っています・・・・・ですがハーミットとの戦いで私は見てしまいました。彼女が・・・・ハーミットが泣いているのを。私にはわからなくなってしまいました。そして今度は宇宙人とも戦わなくてはなりません。ですが宇宙人も良い宇宙人がいるはずです。もし、今度のハーミットのように銃を向けることになってしまったら・・・・参謀。私はどうすればいいでしょうか?」
そう訊くと平賀さん部は腕を組み
「う~ん・・・・それは難しい問題だ。確かに我々は地球を守るため空間振を起こす精霊を退治しなければならない。無論、防衛省でも武力を使わず平和的に解決する策を考えてはいるが、時間がかかりそう簡単にはいかない・・・・・・だが、一つだけ方法がある」
「なんでしょうか?」
「簡単な話さ。話し合えばいい」
「話し合い・・・・・ですか?」
「そうだ。一対一でお茶を飲みながら話し合う。そして互いを知り、そして互いに解決方法を探す…というものだ。宇宙人だってそうさ」
「ですが私は宇宙語なんて知りません」
「大丈夫さ。我々のいる宇宙には一千億の太陽を抱えた銀河系のような島宇宙に一千七百六十二億、四千三百二十一万八百六十六もあるんだよ。そのなかには地球の文明を超えた星があって全宇宙の言葉を翻訳した装置だってあるかもしれない。だから大丈夫。皆宇宙に住む仲間たちだ。もちろん我々の星も一緒さ」
「い、一千・・・・・・参謀。どこからその数を・・・・・」
「え?・・・・あ、ええっと・・・・前に防衛省の宇宙観測班が計算した数を言っただけさ」
「防衛省にそんな部署ありましたっけ・・・・・」
「秘密なんだ。だから誰にも言わないでくれよ澤三曹」
「あ、は、はい。参謀…ありがとうございます相談に乗ってくれて」
「気にする必要はない。ただ少し、私の娘に雰囲気が似ていたからな」
「娘さんがいるんですか?」
「ああ、『さつき』といってなもう高校一年だ。澤三曹。君は・・・・」
「私は去年高校を出たばかりです」
「そうか・・・・・・ところでだが、澤三曹。私も少し聞きたいことがあるんだ」
「はい。なんでしょう?」
「先ほどのガ・・・・・巨大生物の映像の時、君と話をしていた少年のことだが・・・・」
「五河士道さんのことですか?」
「五河?モロボシとかそう言う名前じゃないのかね?」
「いいえ、五河士道という少年で、前の行方不明事件の時クール星人の情報提供および捜査を協力してくれたなんか普通とは違う不思議な子なんです。できれば彼をAATに入隊させたいのですが・・・・あの事件や巨大生物の後、姿を消していて・・・・そう言えば彼が現れた時に、ウルトラセブンという巨人が現れましたっけ・・・・」
「うむ・・・・・・ダンじゃないのか・・・」
「え?」
「いいや。何でもない。そうか私も一度その少年に会って話してみたいものだ。では私はそろそろ行くよ。澤三曹。これからいろいろと大変だと思うが自分の信念を曲げずに頑張りなさい。私は応援しているよ」
「は、はい!ありがとうございます!!」
澤は嬉しそうにそう言うと、平賀参謀はその場を去っていった。すると入れ違いに日下部隊長がやってきて
「澤。待たせたわね。戻るわよ」
「は、はい!」
そう言うと二人は部署に戻りそして廊下を歩いていると
「あ…あの隊長。それで私の処罰は・・・・・」
「ないわ。今回あなたの任務は精霊討伐じゃなくあの巨大生物の討伐。今回は厳しい処罰はないわ。ただ三日間休暇を取りなさい」
「それって‥‥謹慎ということですか?」
「休暇よ。あなたはこのところ寝ずに宇宙人について調べまくっていたでしょ?そんな状態ではASTの任務はこなせないわ。だからこれを機に休みなさい。その三日間、精霊も宇宙人のことも少し忘れてね」
「す、すみません・・・・あの時、私がハーミットを撃たなかったから・・・・」
「あなたは優しすぎるからね・・・・私も初めての時はそうだったわ。でも次はないわ。私たちは地球を守るために精霊を倒しているのよ。たとえ精霊の一部が善良でも空間振を起こすからには退治しなければいけないわ。平和的な方法がない今、辛いかもしれないけどやって頂戴」
「わ・・・分かりました。それで隊長は先ほどおえら方と何を話していたのですか?」
「ええ、近々、DEMという大企業からある精霊を討伐するために人を送るらしいわ・・・・」
「一般企業が?」
「ええ、そのせいで上の連中に散々嫌味を・・・・・・」
と、日下部は先ほど上司に嫌味を言われたのを思い出し、戻るまでに澤に愚痴を言い、澤は苦笑しながらその愚痴を聞くのであった
一方、平賀参謀は
「間違いない・・・・・やはりセブン・・・・いやダンがこの世界にいる・・・・それにあの五河士道という少年のことも気になる。もしかしたらその少年はダンのことを知っているのかもしれないな・・・・」
と、つぶやきながら廊下を歩くのであった
次回、オリジナル章に入ります
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