デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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さつきダークゾーン
下校時の再会?


四糸乃の事件から2日後。士道の家に変化があった。それは・・・・・

 

「たった2日でこんなマンションが・・・・」

 

士道は自分の家の隣に2日前までは空き地だったスペースに突如現れた高級マンションを見てそう呟く、すると琴里は

 

「精霊用の特設住宅よ。見た目は普通のマンションだけれど、物理的強度は通常の数百倍、顕現装置(リアライザ)も働いているから、霊力耐性もバッチリよ。多少暴れても外には異常が漏れないわ。前に話したでしょ?」

 

「ああ、だがたったの二日でここまでできるとはすごいな・・・・これも顕現装置(リアライザ)とか言う装置のおかげか?」

 

「ええ。そうよ陸自の災害復興部隊だって、破壊されたビルを一晩で直しちゃうのもその装置のおかげよ」

 

「なるほど・・・・(この世界の地球は私のいた世界の地球よりもはるかに文明が進んできているんだな)」

 

士道は感心した表情でそう言うと

 

「今日から十香はここで暮らしてもらうわ。それともう一人・・・・」

 

琴里がそう言うと、可愛らしいワンピースを纏い、頭に顔を覆い隠すようなキャスケットを被った少女が、飛び跳ねるように走ってきた。

 

「し、士道さん・・・・・」

 

『やっはー、士道くん』

 

「おお、四糸乃によしのん。もうフラクシナクスの検査は終わったのか?」

 

士道に声をかけたのは四糸乃と彼女の手に装着されているウサギのよしのんであった。彼女は琴里に保護された後、フラクシナクスの中で魔力が残っていないか後遺症はないか検査をしていたのだ

 

『んー、第一検査だけはね。まだあるらしいんだけど、士道くんにお礼が言いたくてさ。特別に少しだけ外に出してもらったんだー』

 

「そうか。それはよかったな」

 

よしのんがそう言うと士道は頷いて言う。すると四糸乃は

 

「あ・・・あの士道さん。これからもよろしくお願いします」

 

恐る恐るといった様子で士道の方に視線を送って、四糸乃が言った

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む。四糸乃、よしのん」

 

「はい!」

 

と笑顔で答えるのであった。そしてその言葉に四糸乃は嬉しそうに頷く。そして琴里が

 

「士道。そろそろ学校に行かないと遅刻するわよ。十香はもう先に行っているしね」

 

「ああ、そうだった。じゃあ行ってくる」

 

そう言い、士道は急いで学校へと行くのであった

 

 

 

 

 

 

放課後・・・・・

 

「それじゃあ、シドー私は先に戻っているぞ!!」

 

「ああ、十香。気をつけて帰れよ」

 

教室で十香は士道にそう言い先に帰った。何でも商店街で特大きな粉パンが半額セールで売られるということで急いで階に行くということで先に学校を出たのだ。因みに折紙はというと急に誰かから電話で呼び出されたらしくここにいない。電話の相手は間違いなくAST関係のことだろう。士道はカバンに持ち物を淹れ教室を出ると・・・・

 

「やあ・・・・セブン。もうお帰りかい?」

 

と誰かが士道の肩を軽くたたき、士道が振り向くとそのにはメトロン星人こと夢露が立っていた

 

「夢露か・・・・・それとここでセブンはやめてくれ」

 

「アハハh!悪かったよ。それとここでは私は君よりも一年上だ。夢露じゃなくて先輩とつけなさい。それが地球もとい学校での礼儀でしょ?」

 

「君の口からそれを聞くとは思わなかったよ。すまないな丹波先輩」

 

「よろしい・・・まあ、私はそう言うのにこだわらないから別に夢露と呼び捨てでも構わないからね。ところでセ・・・・士道君。今から帰りかい?」

 

「ああ。そうだが?」

 

「それじゃあ、一緒に帰らないかい?同じ宇宙の仲間同士、話したいこともあるし」

 

「まあ、別にいいが?」

 

「では決まりだね」

 

そう言い士道は夢露と一緒に帰るのであった。そして帰り途中、士道は夢露と会話をしながら街を歩いていた

 

「そう・・・・君の家の隣にマンションが建って、保護した精霊もそこに住むことになったの」

 

「ああ。まあな・・・ところで夢露。君は今どこに住んでいる?」

 

「天宮市のとあるボロアパートで一人住んでいるわよ。見た目は君と出会ったあのアパートを想像してくれると助かる」

 

「ああ、あんな感じか・・・・・今思うと少し懐かしい気がするな。君はあの時、煙草に宇宙ケシの実を入れて・・・・・」

 

「ああ、人間を狂暴化させ、人間同士の信頼関係を完璧に崩して自滅させる・・・・時間がかかるが完璧な計画だった。君にアイスラッガーで真っ二つにされるまではね。君って意外と敵には容赦ないわよね?」

 

「あの時は仕方がない」

 

「ま、仕事だったんだから、恨みはしないわ。代わりにまた私の体をアイスラッガーで・・・・」

 

「それは断る」

 

「うむ、残念だ。せっかく切られる喜びを知ったのに~」

 

「私はそう言うのはできれば知りたくないな・・・・・」

 

夢露が目をキラキラさせてそう言う中士道は若干引いたような顔で苦笑しながら言っていた。すると夢露は

 

「ま、私の性癖は置いといて・・・・・この世界の地球人は我々が手を下さなくとも勝手に滅びるわよ」

 

「・・・・どう意味だ夢露」

 

「私はこの世界の地球人に転生して18年間、見守ってきたけどこの世界の地球人たちは便利なツールを手に入れ脳が退化し始めているわ。言い方は悪いけど町中、猿だらけ。しかも宇宙人の侵略がないから平和かと思いきや各国では核兵器なんかの超兵器を作り続ける国もあるわ。あいつら勝手に自分の作りだした兵器で殺し合って勝手に滅びるわよ。君もこの世界のことは見てきたんでしょ?」

 

少し吐き捨てるようにそう言う夢露。士道は夢露の言葉に

 

「確かに・・・・宇宙間戦争もなく、地球も平和だと思っていたが、この世界の人間たちもまた血を吐きながら続ける悲しいマラソンを続けているみたいだな・・・・・だがな夢露。私は地球人を信じているんだ。今は無理でもいつかは武器を捨てほかの宇宙の人と仲良く暮らせる日が来ると私は信じているんだ」

 

「相変わらずのお人よしだね~まったくM78星雲人はこれだから・・・・・ま、そこがあんたらのいいところではあるけどね」

 

少し呆れたように言う夢露だがその表情はがっかりというか少しうれしそうな表情であった

 

「しかし、前の大寒波の騒動の原因はポール星人の連中だったとはね・・・・あの悪戯どもが・・・・で、士道。君はなぜ戻らなかったんだい?」

 

「私は半分はこの世界の人間だからな。それに精霊をほおっておくこともできない。それを言うなら君だってそうじゃないか夢露?」

 

「ハハハ!冗談はよしたまえ。私は君とは違い完璧に地球人として生きているんだ。それにここの暮らしも気に入っているし今更メトロン星に帰りたいとは思わんさ。それにポール星人が私を連れてってくれるわけないでしょ?」

 

「ポール星人と何かあったのか?」

 

「まあ、昔、一悶着あってね~まあ昔の話だ。余計な詮索はしないでくれよ?」

 

「ああ・・・・・わかった・・・・・・・・・・ん?」

 

「どうしたんだい士道?」

 

急に士道がある方向を見て夢露が不思議そうに首をかしげると士道が

 

「あそこ・・・誰かが複数の人間に絡まれている」

 

「なんだって?」

 

士道の言葉に夢露は士道の見ているところを見る。二人の視力は宇宙人時代から引き継がれているためかよく見えていた。二人が見たのは少し先の道の角に学校の女子生徒が一人の女子生徒を囲んで何か言い争っていた。

 

「・・・あれはうちの学校の生徒だね?何を言い争っているのかしら?もしかしてカツアゲ?」

 

「とにかく止めよう」

 

そう言い士道はその集団のほうへと向かう。

 

「あ、ちょっと!もう仕方ないわね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのさ~さつき。あんたちょっと調子に乗ってない?」

 

「え?な、なんのことですか?」

 

道で集団のガラの悪い女性生徒が小柄な少女を囲って脅していた

 

「とぼけるなよ。あんたの親父が国防省のお偉いさんだからって威張っているんじゃないわよ!」

 

「そんな私は威張っていません!」

 

「嘘を言いなさいよ。あんた、教室で私らに説教をしてたわよね?」

 

「そ、それは・・・・あなたたちが掃除当番なのにさぼってほかの人に押し付けようとしたり、カツアゲしていたから注意したけで・・・・・」

 

「うるっさいわね!あんたのそれが余計だっていうのよ!学級委員だか知らねえけどなあんたみたいないい子ちゃんが一番むかつくのよ!!」

 

「そうよ!慰謝料として持ってる金を全部出しな!!」

 

「そ、そんな・・・・困ります」

 

「いいからよこせって言ってんだよ!!」

 

と、そう言いさつきと呼ばれた少女につかみかかろうとする。そして少女は怯えたように目をつむる。すると彼女の背後から小さな黒い渦のようなものが現れたが・・・・

 

「君たち何をしている!!」

 

そこへ士道が現れ止める

 

「ああ!!あんたには関係ないだろ!!」

 

「私は困っている人を見たら放っておけない性格でね。君たちを見る限りそこの子のお金を巻き上げようとしているみたいだが?」

 

「うるさい!引っ込んでろ!」

 

「おい、面倒だ。相手はひ弱そうだし集団でやっちまえ!」

 

そう言って女子生徒たちは士道を取り囲み襲い掛かろうとするが・・・・・

 

「お巡りさん!こっちです!こっちでカツアゲしようとしている人がいますよ!!」

 

『っ!?』

 

急に女性の声が聞こえ、女子生徒たちはぎょっとした表情をするとその一人が

 

「おい、まずいわよ!」

 

「ちっ!おい行くぞ!!」

 

「警察だけはごめんよ!!」

 

「覚えておけよ!!」

 

そう吐き捨てて逃げて行った。そして女子生徒たちが逃げた後入れ替わるように・・・・

 

「やれやれ・・・・去っていったか」

 

「夢露・・・・もしかしてさっきの声は?」

 

「そ、わたし。君は女の子に暴力を触れないのは知っているからね。はったりかましてみたわ」

 

「そうか・・・・助かったよ・・・・・で、君。大丈夫かい?」

 

「は、はい。ありがとうございます!」

 

「あれ?君の服装から見ると一年生?」

 

「は、はい!一年の平賀さつきといいます!あ、あの・・・・もしかして二年の五河士道先輩と三年の丹波夢露先輩ですか?」

 

「ああ。そうだけど。知っているのか?」

 

「はい。いろいろと学校内で噂になっていて・・・・・・」

 

と、目を背けてそう言う平賀に

 

「「(噂ってどんな噂だ?)」」

 

二人は不思議そうに首をかしげる。

 

「まあ、いいわ。それじゃあ私たちはこれで・・・・・」

 

「帰り道気をつけてな」

 

そう言い二人は去ろうとするとさつきは

 

「あ、あの先輩!家に来てもらえませんか?まだお礼もしていませんし」

 

「いや。お礼をされるほどのことはしていないよ私はただ放っておけなかったから・・・・」

 

「それでもです。せめてお茶だけでもごちそうさせてください」

 

「律儀な子ね・・・・・・どうする?」

 

「う~ん・・・・このまま断るのも失礼だしな・・・・・わかった。じゃあお言葉に甘えようかな?」

 

「ありがとうございます!父もきっと喜ぶと思います!!」

 

と嬉しそうに言うさつきに士道と夢露は彼女の家に招待されることになったのだった。さつきに連れられた士道と夢露はしばらくあると一軒の家に着く。すると玄関で花に水をやっていた男性がいた

 

「あ!お父さん!!」

 

「おお、さつき!!」

 

どうやらさつきの父親らしい。さつきは父親に近づいて何かを話していた。それを見た夢露が

 

「なかなかいい家ね・・・・・・士道。どうしたの?」

 

夢露は隣にいる士道を見ると、士道は驚いた表情でさつきの父を見ていた

 

「(・・・・・・・フルハシさん!?)」

 

士道が見たのはさつきと話しているさつきの父親であった。そのさつきの父親はかつて士道がモロボシ・ダンでありウルトラ警備隊の隊員でウルトラセブンとして活躍していたころの同僚であったフルハシ隊員に瓜二つであったのだ

 

「(フルハシさんがなぜこの世界に・・・・・・いや、違う。フルハシさんの姿をしているが・・・・・・)」

 

「士道・・・・もしかして気づいた?」

 

夢露もわかったのか、そう訊くと士道は静かに頷く。そしてさつきの父親がさつきから事情を聞いたのかさつきの言葉にうなずき、士道たちを見ると、一瞬少し驚いた顔をするがすぐににっこりと笑い二人の元へ行き

 

「事情は娘から聞きました。さ、どうぞ上がってください」

 

「わかりました」

 

「お邪魔します」

 

そう言い二人は家へと入るのであった

 

セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?

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