デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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お久しぶりです疾風海軍陸戦隊です。去年の大晦日までに書こうと思っていましたが、仕事やらプラモやらに夢中になってすっかり遅くなってしまいました。

では本編をどうぞ!!


士道(ダン)平賀(ペガッサ)

「お茶が入ったよお父さん。丹波先輩。五河先輩」

 

「ありがとうな。さつき」

 

「「ありがとう」」

 

士道と夢露は下校中、不良に絡まれていた一年生の平賀さつきという少女を助ける。そしてさつきは助けてくれた二人を家に招れた。そして彼女の家で士道と夢露はソファーに座り、そして正面にはさつきの父が座ってさつきは三人にお茶を入れる。そしてさつきの父はお茶を一杯飲むと

 

「さて私はさつきの父の平賀茂だ・・・・事情はさっき、さつきから聞いたよ娘を助けてくれてありがとう」

 

と頭を深々と下げ士道に礼を言うと士道は

 

「いいえ、お礼を言われることはしていませんよ。私はただ見て見ぬ振りができなかっただけです」

 

「私もだ。寄ってたかっていじめるやつが嫌いでね見て、放っておけなかっただけさ」

 

士道と夢露がそう言うと茂はフフッと笑い

 

「謙遜なんだね?でも、それでも礼を言わせてくれ。本当にありがとう。ところで君たちは・・・・・」

 

「ああ、わたしは五河士道です。でこっちが」

 

「丹波夢露といいます。お見知りおきを」

 

と士道はあいさつすると茂は

 

「さてと・・・士道君といったかな?ちょっと二人で話したいことがあるのだがいいかね?」

 

「え?は、はい・・・・」

 

茂がそう言うと士道は返事をする。すると夢露は何かを察したのか

 

「そうだ。さつきさん。君の部屋を見せてくれるかな?どうやら私たちはお邪魔のようだし君の部屋に行って女子会でもしよう」

 

「え?あああ・・・・はい」

 

さつきは首をかしげ頷き、夢露を自分の部屋へと案内するのであった。そして今では士道と茂だけになり互いに黙ったままとなっていた。そして最初の沈黙を破ったのは茂であった

 

「さて・・・・まず君に聞きたいことがあるんだ」

 

「・・・・ええ。私もですよ平賀さん」

 

茂の言葉に士道が頷くと茂は

 

「君は・・・・・・ウルトラセブン・・・・いやダンなのか?」

 

「・・・・・・」

 

「五河士道という少年の姿になっているが私の目は誤魔化されないよ。君はセブンであり。そしてモロボシ・ダンなんだろ?」

 

「私がセブンでありそして前世の仮の姿である、モロボシ・ダンだということを知っているということは・・・」

 

「やはり君は・・・・ダンなんだな?」

 

「ああ、そうだ。私からも聞きたい・・・・あなたはフルハシさん・・・・・いいや、地球人の姿をしているが君は宇宙人だろ?」

 

と士道がそう訊くと茂は頷き

 

「その通りだよダン。この姿は私と君のいた世界の地球人であり、君が所属していたウルトラ警備隊のフルハシ隊員の姿を借りたものだ。」

 

「君はいったい誰だ?」

 

「そんなに警戒しないでくれ。君とは一度会ってアンヌ隊員の部屋で談笑した仲じゃないか。まあ、あの時はダークゾーンの中に入って会話をしていたんだけどね」

 

笑って言う茂に士道は彼の正体がわかった

 

「君は・・・・・ペガッサか!?」

 

驚いた表情でそう言うと茂はフフッと笑い。そして彼の体が光に包まれそして光が収まると黒い姿そしてT字に左右離れたに目が特徴の宇宙人、ペガッサ星人の姿になった。そしてまた光に包まれるとまた人間、平賀茂の姿に戻る

 

「その通り。私はペガッサ星人さ。何年ぶりだろダン・・・・いや、今は五河士道君だったかな?」

 

「ペガッサ…いいや平賀さん。なぜ君はこの世界に?」

 

「それは私のセリフだ。ダンこそなぜこの世界でさらに五河士道という少年の姿になっているんだ?」

 

「話せば長くなるんだが・・・・・」

 

「構わないさ。時間はたっぷりある」

 

そして士道は自分がこれまで経験したことを話し、ペガッサも自分のことを話した

 

「なるほど・・・・・ダンも私と同じというわけか」

 

「ああ、違うのは私が転生でペガッサが転移というところだな。ペガッサ。君はいつからこの世界に?」

 

「この世界に来たのは30年前だ。元の世界の時はちょうど、タロウがやってきたばかりのころに私はこの世界に転移していた。だが、ダンはあの悪名高きブラックスターの円盤生物にやられていたのか・・・・」

 

「ああ、いきなりの奇襲だった・・・・・そして当時の防衛隊の基地とともに死んだと思ったがなぜかこの世界の少年。五河士道という少年に生まれ変わっていた」

 

「そうか…大変だったなダン」

 

「ああ・・・・・」

 

そう言い士道はお茶を一口飲むと神妙そうな顔をし

 

「ペガッサ・・・・・・ペガッサ市のことなんだが・・・・」

 

そう、士道は前世の時、彼と初めて会ったとき彼の住む浮遊都市ペガッサ市が地球に衝突しそうになりペガッサはもし地球が軌道を帰れなかったとき地球を爆破するため地球に来た工作員だが、不慮の事故で怪我をしてしまい、アンヌの部屋で潜んでいたところ、そこに居合わせたダンとアンヌと出会い談笑するまでの仲になる。しかし当時の防衛軍は地球に近づくペガッサ市を破壊してしまう。そして同じころペガッサも地球を爆破するため爆弾をセットするがそこへダンが現れたのだ

 

『何をしているペガッサ!』

 

『たった今、地球を爆破するための爆弾をセットしたのだ』

 

『なぜだ!』

 

『私の愛するペガッサ市を守るためだ!』

 

『ペガッサ市は・・・・・・・破壊したよ』

 

『嘘だ!地球人の科学力であの巨大な都市を破壊できるはずがない!うそだ!!』

 

『本当だ。現に地球は無事じゃないか!』

 

『我々の計算では地球がペガッサ市に衝突するまでまだ十分時間がある!』

 

『でも僕は見たんだペガッサの最期を!』

 

『っ!?なんてことをするんだ!!ペガッサは宇宙が生んだ最高の科学なんだ!私は地球を爆破する準備はすでに終わっていたアンヌの部屋でも爆弾をセットする事だってできた。それをしなかったのは私たちの科学が最後の最後までこの事態を何とかできると信じて・・・・・・復讐してやる!!』

 

と、ペガッサがそう言いダンはセブンへと変身し戦うが、ペガッサはセブンには勝てずそのまま暗闇の中を走り去ってしまうのだった

 

そしてだ士道の言葉に茂は首を横に振り

 

 

「・・・・・・ダン。私はもうあのことは怒っていないし、復讐しようとは思わない。あれは不幸な事故だ」

 

「ペガッサ・・・・」

 

「確かに故郷を仲間を失ってしまったのは悲しいことだ。確かに君に敗れ闇夜に紛れながら復讐しようとは思った。だが後後調べたら君たちウルトラ警備隊はペガッサに避難勧告を呼びかけ、さらに新たなペガッサ市ができるまで地球に住んでいいと言ってくれたそうじゃないか。もし、君の言葉を信じ皆地球に移れば・・・・・あんなことにはならなかっただろう。私たちは感情を殺し機械や科学だけに頼り切ってしまった。あの事件もそれが原因さ」

 

「・・・・・すまない」

 

「君が謝ることじゃないさ。それに今私は地球人としてさつきという娘とともに幸せに暮らしている」

 

「そのことなんだが、そのさつきも宇宙人もといペガッサ星人なのか?」

 

「半分はそうだ。だが半分は地球人だ」

 

「何?では母親は・・・・」

 

「ああ、さつきの母は地球人だよ」

 

「奥さんは君が宇宙人だということは・・・・・」

 

「知っている。お付き合いをして初めて私が宇宙人だということを彼女に告白が彼女は私が宇宙人だとしてもあなたはあなただと言ってくれた」

 

「そうか…それで奥さんは今・・・・」

 

「3年前に病気でな・・・・・」

 

「そうか・・・・」

 

そう言い二人は静かにお茶を飲む。そして茂は

 

「ダン。一つ訊きたいことがある」

 

「なんだ?」

 

「君は精霊のことは知っているだろ?」

 

「ああ・・・ペガッサ。なぜそれを?」

 

「わたしはこう見えて自衛隊のしかも精霊対策部隊つまりASTの司令役をしている。その時の映像で君を見た。君はあそこで何をしていた?」

 

「・・・・・ペガッサ。君がASTの司令をしているのなら平和的に解決しようとは考えなかったか?」

 

「もちろん考えた。だが、空間振の破壊力は絶大だ。あれを無くすにはそれ以上の破壊力をぶつけなければいけない。ただこの地球の科学力ではそれができない。仮にできたとしても空間振の発生場は予測不能だ。それをいちいちぶつけるのは徒労でしかない。また精霊とコンタクトをしようにも向こうが警戒して話し合いもできない、以前話し合いをして接触しようとした隊員がいたが精霊に殺され殉職したという事件があった。残念ながら私の力ではどうしようもできない。私にできるのは過激にやろうとするやつらを何とか説得することしかできないんだ…本当に情けないことだ」

 

と、少し悲しそうに言う茂。そして士道は

 

「ペガッサ・・・いいや平賀さん。先ほどあなたは私が何をしていたって聞いたね?」

 

「ああ。そうだ」

 

「なら、話すべきだな・・・・」

 

そう言い士道はフラクシナクスや平和的に精霊との問題を解決しようとする組織ラタトスクについて話し。そして自分自身がなぜか精霊の力を封印できる能力を持っていることを告げると、彼は驚き

 

「驚いた・・・・まさかそんな組織があったとは…しかし精霊を惚れさせそしてキスをして霊力を封印し「普通の地球人として生活させる・・・・・君は嘘をつかないから信じるが、なんか複雑な気分だ。なあダン?」

 

「私もだ。だが、仕方がない彼女たちが殺されずに平和に人として暮らせるのなら・・・・な」

 

「う~ん・・・・・もし君の言うことが本当ならASTは解散させるのがいいと思うが、そうはいかないしな。万が一っということがある。ただ無暗に精霊を攻撃させないように呼び掛けてみよう」

 

「すまない平賀さん」

 

「いや、いいさ。私もそう言う方法があれば君たちに任せられる」

 

と茂は頷いてそう言うと、平賀は

 

「ところでだがダン。二つ相談したいことがあるんだ」

 

「なんですか?」

 

「まず一つ、自衛隊は前に現れた宇宙人。つまりクール星人やポール星人の襲撃の件で対宇宙人対策部隊をASTの中で設立されたんだ。名はAAT。君はその部隊に入る気は・・・・・」

 

「残念上がらないよ。私はただの学生だ。それにラタトスクのこともある」

 

「やはりな。まあ君が断ることはわかっていたよ。でもいつでもAATの臨時隊員として自衛隊の天宮駐屯地に入れるぐらいのことはするよ。もし宇宙人で彼らに忠告したいときはその権限を使って中に入っていい…さて第二に、実はこれが本題なんだがね・・・・・実は私の娘。さつきのことなんだ」

 

「さつきさんが?彼女がどうしたんだ?」

 

「うん。実はな・・・・彼女はペガッサの力をうまくコントロールする事ができないんだよ。しかも彼女の力は下手をすればこの世界を消し去るくらいのね・・・・」

 

「っ!?」

 

その言葉に士道は驚くのであった。

 

 

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